JPH01223624A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Ｉｍ磁気記録媒体係わり、さらに詳しくはそ
の結合剤の改良に関する。

〔従来の技術〕

最近の磁気記録媒体は高密度記録が要求され。

それに伴い磁性粉は微粒子化したり、高性能な金属磁性
粉が多く使用されるようになった。これらの磁性粉はそ
の製造工程として加熱達元等の加熱操作を受ける。この
７Ｘｌ熱工程中焼結すると、その磁気特注が劣化するの
で焼結防止のためケイ素化合物とかアルミニクム化合物
で被覆してから加熱操作が行なはれる。

また、磁性層の耐久性を向上させる一つの方法として、
ａ性ｊ−に研摩剤のａ加が行なはれているが、この研摩
剤と同一の効果を磁性粉に保持させるため、磁性粉表面
を硬度の高い物質で被覆する手段も多く採用されるよう
になってきている。

このように磁性粉を微粒子化するとか１表面を変性させ
ると、従来°の結合剤で一分散性が悪くなったり、ｆＢ
性扮と結合剤との接着力も低下するなどにより、磁気記
録媒体の゛１磁変換特性、耐久性の低下の原因となる。

〔発明が解決しよ５とする問題点〕 本発明は、に記磁気記録媒体用磁性粉の高性能化に伴う
磁性粉と結合剤との接着力の低下という欠点を解決し、
以って耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。

〔問題を解決するための手段〕

この発明は上述し友従来長品の欠点を解消するもので、
結合剤として分子鎖内部にアニオン性の官能基とカチオ
ン性の官能基を同時に併せ持つポリマー紫使用すること
によって目的を達成したものである。このような結合剤
を用いることにより表面を変性された磁性粉表面が、酸
性あるいは塩基性または酸性、塩基性の両方の性質を示
す場合においても、酸性部分にはアニオン性官能基が。

塩基性部分にはカチオン性官能基が、憾実に結合するこ
とにより結合剤と磁性粉とのなじみが艮〈なり、磁性粉
の分散性が同上すると共に接着力も向上し、磁気記録媒
体の′に磁変換特注、耐久性が向上するものと考えられ
る。

本発明で用いるポリマーとしては、＠様特性に優れたポ
リウレタン樹脂にアニオン性官能基、カチオン性官能基
を導入し念ものである。このようなポリウレタン樹脂を
得るには、ポリウレタン樹脂の合成時に鎖長延長剤の一
部にアニオン性官能基とカチオン性官能Ｍ５をもった化
合物を用いることによって達成することができる。

アニオン性官能基を有する鎖長延長剤としては。

ジメチロールプロピオン酸。ナトリウム−５−スルホイ
ンフタル酸ビス（β−ヒドロキシエチル）エステル、β
−グリセロホスホリック峻ナナトリウム挙げられ、カチ
オン性官能基を有する鎖長延長剤としては、Ｎ−メチル
ジェタノールアミン。

Ｎ−エチル−２，２′−イミノジエタノール、Ｎ−ブチ
ル−２，２′−イミノジエタノール、３−ジエチルアミ
ノ−１，２−プロパンジオール、２，６−ビリシンシメ
タノール、３，５−ピリジンカル茗 ホキシリツクアミドと挙げることができる。

このようなアニオン性官能基、カチオン性官Ｔ４目基を
有するポリウレタン樹脂としては例えば、ジフェニルメ
タン−４，４′−ジインシアネート等のジインシアネー
ト成分、ポリブチレンアジペートジオール、ポリエチレ
ングリコール、ポリ（１−カプロラクトン）等のポリオ
ール成分、および上記のアニオン性官能基、カチオン性
官能基を有するｆＩ４長延長剤以外の鎖長延長剤として
、１．４−ブタンジオール、ハイドロキノン、エチレン
ジアミン、トリレンジアミンなどの鎖長延長剤を用いて
合成したポリウレタン樹脂がある。

本発明で用いる結合剤は、アニオン性およびカチオン性
官能基を有するポリウレタン樹脂と単独で用いたシ、上
記ポリウレタン樹脂と塩ビー酢と系共重合体、繊維素系
樹脂等と併用して用いられる。さらにアニオン性、カチ
オン性官能基を有しないポリウレタン樹脂を混合して用
いることもできる。

〔実施例〕

、実施例、比較例で作製した磁気記録媒体は下記の方法
ＶＣよった。

ＡｊｚＯｓ、　５ｉＯｚで表面処理したｒ　−ＦｅｘＯ
３８０重量部 ポリウレタン樹脂（下記実施例、比較例で得た合成物）
　　　　　　　　　　　　　２５を負部ベンガラ　　　
　　　　　　　　　　　５　〃アルミナ　　　　　　　
　　　　　　５部重部ミリスチン酸　　　　　　　　　
　　　　２　〃シリコーンオイル　　　　　　　　０．
５〃シクロヘキサノン／トルエン　　　２００　　Ｎ上
記組成物を混合分散し磁性塗料とした。この迩料ｔ−１
５μ悔厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗
布、磁場配向、乾燥したのちカレンダ処理を行い所定幅
に裁断し磁気テープとした。

実凡例１ 上記磁気テープの結合剤とｌ−て下記合氏法によって得
られたポリウレタン樹脂を用いて、Ｅ１気テープを作製
した。

ジフェニル、メタン−４，４−ジイソシアネート１０部
とトルエン１７０部の混合呵液にトルエン１００部、−
シクロヘキサノン２００部とポリブチレンアジペートジ
オール１５０部を温度８０℃、窒素気流下で贋下し、そ
れにラウリン酸ジブチル褐を１部加える。２時間撹拌し
たのちアニオン性官能基を持つジメチロールプロピオン
酸９部とカチオン性官能基を持つＮ−メテルジエタノー
ルアミン８部を加えさらに２時間撹拌する。その後１，
４−ブタンジオール５部を１時間かけて滴下し、還流反
応器中で約６時間反応させてポリウレタン樹脂を合成し
た。

実施例２ 実施例１のポリウレタン樹脂の合成で、ジメチロールプ
ロピオン酸に代えてナトリウム−５−スルホインフタル
酸ビス（β−ヒドロキシエチル）エステルｔ−，Ｎ−メ
チルジェタノールアミンに代えてＮ−ブチル−２，２′
−イミノジエタノールを用い以下実施例１と同様にして
ポリウレタン樹脂を合成し、これを結合剤として磁気テ
ープを作製した。

実流例３ 実施例１のポリウレタン樹脂の合成で、ジメチロールプ
ロピオン酸に代えてβ−グリセロホスホリック酸ナトリ
ウムｉ　Ｎ−メチルジェタノールアミンに代えて２，６
−ピリジンメタノールを用い、以下実施例１と同様にし
てポリウレタン樹脂を合成し、これを結合剤として磁気
テープを作表した。

実施例４ 実施例１のポリウレタン樹脂の合成で、Ｎ−メチルジェ
タノールアミンに代えて３，５−ピリジンジカルボキシ
リックアミドを用いた以外は実施例１と同様にしてポリ
ウレタン樹脂を合成し、これを結合剤として磁気テープ
を作表した。

比較例 実施例１のポリウレタン樹脂の合成でアニオン性官能基
の導入鎮長蝙長剤としてのジメチロールプロピオン酸を
１８部用い、カチオン性官能基導入鎖長延長剤を用いな
いで、他は実施例１と同様にしてポリウレタン樹脂を合
成し、これを結合剤として磁気テープを作製した。

上記実施例および比較例で得られた磁気テープを、磁気
テープ工業会標準規格ＭＴＳ−１０２に準じて出力、出
力変動、耐熱性およびＳＮ比を測定した。出力変１２！
ｌは６００回走行後の値を、耐熱性は温度４５℃、湿度
８０％ＲＨの条件下での磁性ノーの粘着性に基づいて判
定した。ここで出力変動は耐摩耗性の、出力とＳＮ比は
磁性粉の結合剤への分散性を示す指標となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、磁気記録媒体用結合剤として、ア
ニオン性官能基とカチオン性官能基の両方を併せ持つポ
リマーを用いることによって、磁性粉の分散性は良くな
り、結着剤と磁性粉との接着性も改良され、よって電磁
変換特性、耐久性に優れた磁気記録媒体が得られること
か判明した。

特許出願人　　日立マクセル株式会社 代表者　　氷　　井　　　　　厚

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性支持体上に主に磁性粉末と結合剤とよりな
   る磁性層を形成されてなる磁気記録媒体において、結合
   剤として分子鎖内に、アニオン性の官能基とカチオン性
   の官能基を同時に併せもつポリマーを使用することを特
   徴とする磁気記録媒体。
2. （２）前記ポリマー内にあるアニオン官能基として−Ｃ
   ＯＯＭ、−ＯＳＯ＿３Ｍ、−ＯＰＯ＿３Ｍ、−ＳＯ＿３
   Ｍ（ＭはＨ、Ｌｉ、ＮａもしくはＫ）の中から１つ以上
   、カチオン性官能基としてピリジル基、三級アミンの中
   から１つ以上を同時に併せもつポリマーであることを特
   徴とする請求項（１）記載の磁気記録媒体。