JPH01222066A - 電磁鋼板表面への耐熱性に優れた絶緑皮膜の形成方法 - Google Patents

電磁鋼板表面への耐熱性に優れた絶緑皮膜の形成方法

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JPH01222066A JP4698888A JP4698888A JPH01222066A JP H01222066 A JPH01222066 A JP H01222066A JP 4698888 A JP4698888 A JP 4698888A JP 4698888 A JP4698888 A JP 4698888A JP H01222066 A JPH01222066 A JP H01222066A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電磁鋼板表面への耐熱性に優れた絶縁皮膜
の形成方法に関するものである。  、〔従来の技術〕 通常、電磁鋼板は、その表面に絶縁皮膜を形成して、変
圧器等の各種電気機器に広く使用されている。このよう
な電磁鋼板の絶縁皮膜には、優れた絶縁性、溶接性、耐
食性、占積率、耐熱性および密着性が要求される。
電磁鋼板表面への絶縁皮膜の形成方法として、特開昭4
9−120197号公報には、下記からなる方法が記載
されている。
即ち、上記方法は、有機成分として、フェノール樹脂、
スチレン−ブタジェン共重合体、エポキシ樹脂のうちの
少なくとも1種と、無機成分とし−て、重クロム酸亜鉛
および硝酸アルミニウムとを含む処理液を、電磁鋼板の
表面に塗布し、そして、電磁鋼板の表面上の処理液に焼
付は処理を施すことからなっている。
しかし、上述した方法によって電磁鋼板の表面に形成さ
れた絶縁皮膜は、次の問題を有している。
即ち、絶縁皮膜を形成した電磁鋼板に、例えばプレス打
抜き加工を施すと、電磁鋼板に塑性加工歪が生じる。こ
の塑性加工歪を除去するために、電磁鋼板に歪取り焼鈍
を施すと、絶縁皮膜中の有機成分が熱により変質して、
絶縁皮膜の密着性が低下する。即ち、絶縁皮膜の耐熱性
が悪いために。
絶縁皮膜が劣化し、その密着性が低下する。
一方、有機成分を含まない、電磁鋼板の絶縁皮膜として
、リン酸塩系の無機質絶縁皮膜が知られている。
しかし、上記無機質絶縁皮膜は、絶縁性が悪いために、
厚塗りする必要がある。このために、占積率が低下し且
つ歪取シ焼鈍時に絶縁皮膜が剥離しやすい。
そこで、上記無機質絶縁皮膜の有する問題点を解決する
ための、下記からなる、電磁鋼板表面への絶縁皮膜の形
成方法が、特公昭49−6742号公報(以下、従来技
術と云う)に記載されている。
即ち、上記従来技術は、クロム酸、リン酸塩のうちの少
なくとも1種と、アルミナゾルと、コロイド状シリカと
からなる処理液を電磁鋼板の表面に塗布し、そして、電
磁鋼板の表面上の処理液に焼付は処理を施すことからな
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来技術は、歪取シ焼鈍によって絶縁皮膜
が劣化せず、優れた絶縁性を得るために、アルミナゾル
とコロイド状シリカとを併用する必要があるので、処理
液の調製に手間がかかり且つコスト高となる。
従って、この発明の目的は、電磁鋼板表面に絶縁皮膜を
形成するため処理液を低コストで容易に調製でき且つ耐
熱性、耐食性等に優れた、電磁鋼板表面への耐熱性に優
れた絶縁皮膜の形成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、クロム酸カルシウムからなる主剤をCrO
3換算でlOから’70 f/L含有し、酢酸イオンに
よって安定化させたアルミナゾルからなる第1添加剤を
その固型分として、前記主剤のCr O3換算含有量の
25から75重量%含有し、第1リン酸アルミニウムか
らなる第2添加剤を前記主剤のCr 03含有量の20
から60重量%含有し、有機アルコールからなる還元剤
を前記主剤のCrO3含有量の10から40重量%含有
する処理液を、電磁鋼板の表面に乾燥重量で0.5から
4 f/l?塗布し、そして、このようにして前記電磁
鋼板の表面に塗布された前記処理液を、200から40
0℃の焼付は温度で前記電磁鋼板の表面に焼き付けるこ
とからなることに特徴を有するものである。
以下、この発明をさらに詳細に説明する。
先ず、この発明における処理液の主剤として、クロム酸
カルシウム(CaCrO4)を用いる理由は、次の通り
である。
第1図に、クロム酸含有溶液の薬液相溶性を示すが、ク
ロム酸カルシウム以外のクロム酸塩またはクロム酸を用
いたクロム酸含有溶液では、クロム酸カルシウムを用い
たクロム酸含有溶液よりも薬液の相溶性が劣り、品質特
性的に満足できないからである。
上記処理液中の主剤含有量を、’ CrO3換算で10
から7 o y7tの範囲とした理由は、次の通りであ
る。
主剤含有量が、CrO3換算でl O971未満である
と、絶縁皮膜に充分な耐食性を付与することができず、
一方、’i’ Ot/lを超えると、絶縁皮膜の膜厚が
厚くなって占積率が低下する。従って、この発明におい
ては、処理液中の主剤含有量を、CrO3換算で10か
らマ02/l、好ましくは30から6 o y/Lの範
囲に限定した。
次に、絶縁皮膜に耐熱性を付与するための第1添加剤と
して、酢酸イオンによって安定化させたアルミナゾルを
処理液中に含有させる理由は、次の通りである。
本発明者等は、絶縁皮膜に耐熱性を持たせる成分につい
て種々試験を行った結果、第1表に示すように、酢酸イ
オンで安定化させたアルミナゾルが、コロイド状シリカ
や塩素イオン等で安定化させたアルミナゾルなどよシも
効果があシ、耐熱性に優れた絶縁皮膜が得られることを
見い出した。
なお、第1表中、Q印は、浴安定性または塗布外観が優
れていることを示し、Δ印は、浴安定性または塗布外観
がやや優れていることを示し、そして、X印は、浴安定
性または塗布外観が劣ることを示す。
酢酸イオンによって安定化させたアルミナゾルを処理液
中に含有させると、絶縁皮膜の耐熱性が優れる理由は、
次の通りである。
この発明において、第1添加剤として用いる、酢酸イオ
ンによって安定化させたアルミナゾルは、他の塩素イオ
ン、硝酸イオンによって安定化させたアルミナゾルと同
様、粒径約100mμX lomμの羽毛状粒子になっ
ている。従って、球状のシリカ粒子などど違って、絶縁
皮膜中で互いにからみあうことにより緻密な状態で存在
するからであると考えられる。
酢酸イオンによって安定化させたアルミナゾルとして容
易に入手可能なものには、例えば、8産化学製アルミナ
ゾル−200や触媒化学展As−1等がある。
次に、上記第1添加剤として、酢酸イオンによって安定
化させたアルミナゾルをその固型分として、主剤のCr
O3換算含有量の25から75重量%の範囲内に限定し
た理由は、次の通りである。
酢酸イオンによって安定化させたアルミナゾルの含有量
がその固型分として、主剤のCrO3換算含有量の25
重量%未満であると、絶縁皮膜の歪み取シ焼鈍後の湿潤
試験(HCT)の結果を示す第2図から明らかなように
、絶縁皮膜の耐熱性が劣るようになシ、歪み取シ焼鈍で
絶縁皮膜が劣化する。一方、主剤のCrO3換算含有量
の75重量%を超えると、処理液の粘度が急激に増加し
、作業性が悪化する。従って、この発明においては、酢
酸イオンによって安定化させたアルミナゾルの含有量を
、その固型分として、主剤の CrO3換算含有量の2
5から75重量%、好ましくは30から60重量%の範
囲に限定した。
次に、処理液中に、第2添加剤として、第1リン酸アル
ミニウムを主剤のCry、換算含有量の20から60重
量%含有させる理由について説明する。
第1リン酸アルミニウムは、絶縁皮膜の絶縁性および耐
熱性を向上させる作用を有するが、第1リン酸アルミニ
ウム含有量が、主剤のCrO3換算含有量の20重量%
未満の場合および60重量%を超えた場合には、上述し
た作用に所望の効果が得られない。従って、この発明に
おいては、処理液中に、第2添加剤として、第1リン酸
アルミニウムを主剤のCrO3換算含有量の20から6
0重量%含有させた。
次に、処理液中に、クロム酸カルシウムを還元するため
の有機アルコールを、還元剤として、主剤のCrO3換
算含有量の10から40重量%含有させる理由について
説明する。
有機アルコールとしては、ショ糖、エチレングリコール
等が適してい′る。還元剤が主剤のCr O3換算含有
量の10重量%未満では、還元剤の含有量が少な過ぎて
、クロム酸カルシウム中のOr’+からCr”+への還
元が充分に行われず、絶縁皮膜にペタ付きが生じる。一
方、40重量%を超えると、還元剤がクロム酸カルシウ
ムに対して過剰になυ過ぎ、還元剤が絶縁皮膜中に残存
して、絶縁皮膜形成後の歪取り焼鈍時に、残存した還元
剤が変質し、これによって、絶縁皮膜の耐熱性が低下す
る。
従って、この発明においては、処理、液に還元剤を主剤
のCrO3換算含有量の10から40重量%含有させた
この発明においては、上述したような主剤、第1添加剤
、第2添加剤および還元剤を含有する処理液を、電磁鋼
板の表面に乾燥重量で0.5から4f/rr?塗布する
が、次に、この理由について説明する。
処理液の電磁鋼板表面への塗布量は乾燥重量で4f/−
を超えると、絶縁皮膜の電磁鋼板表面への密着性が低下
する原因となシ、一方、0.52〜未満であると、絶縁
皮膜に充分な耐熱性を付与することができない。従って
、この発明においては、処理液の塗布量を乾燥重量で0
.5〜42β、好ましくは1.0〜2. s y/P?
の範囲に限定した。
処理液の電磁鋼板表面への焼付けによる絶縁皮膜形成は
、短時間で行なう必要がある。焼付は温度が到達板温で
200℃未満であると、絶縁皮膜形成が不充分で良好な
絶縁皮膜が得られず、一方、400℃を超えても絶縁皮
膜の性能上の向上は認められない。従って、この発明に
おいては、処理液の焼付は温度を200から400℃の
範囲に限定した。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 0.5m厚のo、zs%siの電磁鋼板を、5b ℃の
アルカリ性脱脂剤(オルトケイ酸ソーダl s f/L
 )によって30秒間洗浄し、水洗、乾燥した。この電
磁鋼板の表面に、以下の組成を有する処理液をロールコ
ータ−により均一に塗布し、次いで焼付は炉によって到
達板温280℃で50秒間、焼付は処理を施して、電磁
鋼板表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処理液の塗布量
は、乾燥重量で2.09lrdであった。このようにし
て、本発明鋼板Nilを得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム二6.0重量部 シヨ糖       =1.3重量部(24,5重量%
げアルミナゾル(固型分):2.6重量部(49,0重
量%ケ第1リン酸アルミ ニウム       :2.5重量部(4s、o重量%
げ水          :87.6重量部上記組成に
おいて、アルミナゾルは、酢酸イオンで安定化させたも
のである。また、*の括弧内は、何れも、主剤としての
クロム酸カルシウムのCrO3換算含有量に対する割合
である。(以下同じ)実施例2 下記組成を有する処理液を、実施例1と同様の条件に従
って電磁鋼板の表面に塗布し、そして、焼付は処理を施
して、電磁鋼板の表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処
理液の塗布量は、乾燥重量で1.89〜であった。この
ようにして、本発明鋼板?&L2を得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム:6.0重量部 エチレングリコール :1.3重量部(24,5重量%
げアルミナゾル(固型分):2.6重量部(49,0i
量%)第1リン酸アルミニ ラム         :2.5重量部(48,0重量
%)*水           : 87.6重量部実
施例3 下記組成を有する処理液を、実施例1と同様の条件に従
って電磁鋼板の表面に塗布し、そして、焼付は処理を施
して、電磁鋼板の表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処
理液の塗布量は、乾燥重量で2.0 V/n?であった
。このようにして、本発明鋼板隘3を得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム:6.0重量部 ショ糖       :1.3重量部(24,5重量%
)*アルミナゾル(固型分) :  3.7重量部(7
0,0重量%躇第1リン酸アルミ ニウム       :2.5重量部(48,0重量%
躇水          :86.5重量部次に、比較
例について説明する。
比較例1 下記組成を有する処理液を、実施例1と同様の条件に従
って電磁鋼板の表面に塗布し、そして、焼付は処理を施
して、電磁鋼板の表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処
理液の塗布量は、゛乾燥重量で2. OyAT?であっ
た。このようにして、比較鋼板mlを得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム:6.0重量部 ショ糖       :1.3重量部(24,5重量%
)*アルミナゾル   :0.6重量部(11,3重量
−躇水          :92.1重量部比較例2 下記組成を有する処理液を、実施例1と同様の条件に従
って電磁鋼板の表面に塗布し、そして、焼付は処理を施
して、電磁鋼板の表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処
理液の塗布量は、乾燥重量で1.8 f/rdであった
。このようにして、比較鋼板階2を得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム:6.0重量部 ショ糖       :1.3重量部(24,5重量%
、)シリカゾル    =2.6重量部(49,0重量
%躇水          :90.1重量部比較例3 下記組成を有する処理液を、実施例1と同様の条件に従
って電磁鋼板の表面に塗布し、そして、焼付は処理を施
して、電磁鋼板の表面に絶縁皮膜を形成した。なお、処
理液の塗布量は、乾燥重量で1.89//r?であった
。このようにして、比較鋼板m3を得た。
処理液の組成ニ クロム酸カルシウム:  s、o重量部エチレングリコ
ール:1.3重量部(24,5重量%)*硝酸アルミニ
ウム:2.6重量部(49,0重量%)*水     
    :90.1重量部次に、このようにして得た上
記本発明鋼板1から3および比較鋼板1から3における
絶縁皮膜の耐熱性を、歪取り焼鈍を行った後の絶縁皮膜
の耐食性試験と、歪取り焼鈍前後の絶縁皮膜の眉間抵抗
の計測とによって評価した。この結果を第2表に示す。
第2表 1) 層間抵抗はJIS C2550による。
2) 焼鈍はN295%、H25%の雰囲気中、750
°CX2hrである。
3) 耐食性の試験結果は、上記2)の焼鈍後の湿潤試
験(HCT)による30チ赤錆発生時間を示す。
第2表に示されるように、この発明の方法によシ絶縁皮
膜を形成した本発明鋼板随1から3で代納縁皮膜が耐熱
性に優れているために、歪み取り焼鈍によっても皮膜の
劣化がなく、このため焼鈍後の耐食性、絶縁性が共に、
比較鋼板N11lから3に比べて著しく優れている。こ
れは、本発明鋼板部1から3では、前述したように、酢
酸イオンで安定化させたアルミナゾルが絶縁皮膜中で互
いにからみ合って、緻密な状態で存在していることによ
ると考えられる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の方法によれば、アルミ
ナゾルとコロイド状シリカとを併用することなく、電磁
鋼板の表面に耐熱性に優れた絶縁皮膜を形成することが
できるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、クロム酸含有溶液の薬液相溶性を示すグラフ
、第2図は、絶縁皮膜の歪み取り焼鈍後の湿潤試験結果
を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロム酸カルシウムからなる主剤をCrO_3換算
    で10から70g/l含有し、酢酸イオンによつて安定
    化させたアルミナゾルからなる第1添加剤をその固型分
    として、前記主剤のCrO_3換算含有量の25から7
    5重量%含有し、第1リン酸アルミニウムからなる第2
    添加剤を前記主剤のCrO_3換算含有量の20から6
    0重量%含有し、有機アルコールからなる還元剤を前記
    主剤のCrO_3換算含有量の10から40重量%含有
    する処理液を、電磁鋼板の表面に乾燥重量で0.5から
    4g/m^2塗布し、そして、このようにして前記電磁
    鋼板の表面に塗布された前記処理液を、200から40
    0℃の焼付け温度で前記電磁鋼板の表面に焼き付けるこ
    とからなる、電磁鋼板表面への耐熱性に優れた絶縁皮膜
    の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19629399A1 (de) * 1996-07-20 1998-01-22 Mahle Gmbh Kolben für Verbrennungsmotoren mit einem Kolbenboden oder Kolbenoberteil
JPWO2020166121A1 (ja) * 2019-02-14 2021-02-18 Jfeスチール株式会社 絶縁被膜付き電磁鋼板

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