JPH0122005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプレキヤストコンクリート板（PC
板）、オートクレーブ養生軽量気泡コンクリート
板（ALC板）等のコンクリート系パネル取付用
の埋込金具に関する。

コンクリート系パネルはパネルを躯体鉄骨等に
強固に取付けるために、第１図に示すごとく、プ
レート１およびプレート１に固着したナツト２と
からなる埋込み金具３を補強筋に固着して埋設し
てある。従来、一般にナツト２はプレート１に溶
着、圧接着等により一体化し、プレート１を予め
補強鉄筋４に固着しておきパネルを製造してい
る。ところが、ナツト２をプレート１に溶接する
際の固定治具に好適なものがなく、位置決めの操
作性、溶接時の邪魔等の問題があつて、簡易かつ
正確にナツトを溶着せしめることができなかつ
た。

この考案は上記問題点に着目しなされたもので
あり、その目的はプレートへのナツトの固着が簡
易で、しかも固着位置を高精度に保ちうる埋込金
具を提案するにある。

以下図示する実施例により説明する。

第２図において、方形の鋼板からなるプレート
１にはボルト挿通孔５が穿設してある。また鋼板
をＶ形に折曲してなつた２条の突条６，６が平行
に設けてあり、一方の突条６は挿通孔５の近傍位
置で不連続となつている。この挿通孔５に、第３
図のごとく、突条６がある両側からボルト７を挿
通し、その先端にナツト２を螺合締結して突条６
がない両側にナツト２は固着される。なお、ボル
トまたはナツト部分に菊座金等を介挿しより確実
な取付けを図ることもできる。

なお、この埋込金具はプレート１に２条の突条
６，６が設けてあるので、この金具を補強鉄筋に
固着するに際して突条６の頂部と補強鉄筋とを当
接せしめてスポツト溶接すると、電流は当接部分
に集中し、低加圧力、低電流によつて効率よく、
かつ確実に溶着できる。さらに突条はリブの効果
を発揮し、プレート強度の向上に寄与する。

この埋込金具は以上の構成であり、プレートの
所定の位置に、予めプレス機等を用いボルト挿通
孔を高い位置精度で穿設しておき、この挿通孔に
挿通したボルトによりナツトは固定してあるの
で、固定位置の精度が極めて高い。また、ナツト
はボルトと螺合締結するのみで取付けできるので
組立の作業性も高い。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンクリートパネルの取付状態を示す
縦断面図、第２図はボルト挿通孔があるプレート
の平面図、第３図はボルト挿通したプレートの底
面図、第４図はナツトを螺合締結したプレートの
斜視図、第５図は第４図の要部の縦断面図であ
る。 １……プレート、２……ナツト、３……埋込金
具、４……補強鉄筋、５……ボルト挿通孔、６…
…突条、７……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート系パネル内に埋込むプレートおよ
   びプレートに固着したナツトからなるパネル取付
   用埋込金具において、該プレートにはボルト挿通
   孔が穿設してあり、ナツトはボルト挿通孔に挿通
   したボルトに螺合し締結してあることを特徴とす
   るパネル取付用埋込金具。