JPH0121507Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 考案の技術分野 本考案は第１のプリント板基板より成る複数の
サブユニツトが第２のプリント板基板より成るマ
ザーユニツトに実装され、それぞれの該サブユニ
ツトの所定の配線が該マザーユニツトに接続され
るように形成されたコネクタに関する。

(b) 従来技術と問題点 高密度実装を図つた複数のプリント板より成る
ユニツトは一般的に第１図に示すように構成され
ている。第１図はこのようなプリント板ユニツト
の実装構成を示す説明図である。

第１のプリント板基板１に電子部品３が実装さ
れて形成された複数のサブユニツト６は第２のプ
リント板基板２に電子部品３が実装されて形成さ
れたマザーユニツト７に所定間隔Ｓを有するよう
に搭載されて構成されている。

このようなサブユニツト６とマザーユニツト７
とは互いに信号などの送受が行なわれるよう配線
の接続が必要である。この配線の接続は第２図に
示すように行なわれていた。第２図は従来の配線
の接続方法の説明図である。

プリント板基板１のスルホール１Ｂとプリント
板基板２のスルホール２Ｂとの穴位置を合致さ
せ、ピン５を挿入し、それぞれのスルホール１
Ｂ，２Ｂに有するランド１Ａ，２Ａには半田４が
融着されることで形成されている。したがつて、
ランド１Ａはピン５を介してランド２Ａに電気導
通が得られるように接続すると共にプリント板基
板１と２とは所定間隔Ｓが保持される。

このように構成することで、プリント板基板１
の所定のパターン配線はランド１Ａ、ピン５、ラ
ンド２Ａを介してプリント板基板２の所定のパタ
ーン配線に接続される。

このような構成では保守点検または障害などに
よつてユニツト６を取り外すことが必要となる場
合がある。しかし、このような場合は前述の半田
４を溶融させピン５を脱抜しなければならなく、
ユニツト６の着脱は困難となる問題を有してい
た。

(c) 考案の目的 本考案の目的はプリント板基板より成るマザー
ユニツトとサブユニツトとの配線接続は必要に応
じて着脱可能にし、前述の問題点を除去したもの
を提供するものである。

(d) 考案の構成 本考案の目的はかゝる配線の接続として第１の
プリント板基板の所定のランドには所定方向に挿
脱される第１の接触子と、該第１の接触子とは電
気導通を有するように接合された第２の接触子
と、該第２の接触子には第１の接触子の挿脱方向
にスライドされるように当接される接触片と、一
端は該接触片に固着され、他端は前記第２のプリ
ント板基板の所定のランドに固着されるピンとを
具備したことを特徴とするコネクタにより構成さ
れる。

(e) 考案の実施例 以下本考案を第３図および第４図を参考に詳細
に説明する。第３図のａ，ｂ図は本考案によるコ
ネクタの一実施例を示す説明図、第４図は本考案
によるコネクタを適用したユニツト構成の説明図
である。

部材には第１と第２の接触子が設けられ、第２
の接触子にはピンが固着された接触片がスライド
されるように当接されて形成されたものである。

ａ図に示すように絶縁材によつて形成された部
材１０にはプリント板基板１が挿脱される開口部
１０Ａと板１２がスライド可能に係止された開口
部１０Ｂとが設けられ、それぞれの開口部１０
Ａ，１０Ｂには突出されるように形成された導電
部材１１が埋設されている。この板１２には接触
片１３が固着され、更に、接触片１３にはピン１
４が固着されている。

そこで、開口部１０Ａに第１のプリント板基板
１をセツトし、ピン１４を第２のプリント板基板
２の所定箇所に半田付し、矢印Ａ方向に部材１０
をスライドさせると、ｂ図に示すように導電部材
１１の第１の接触子１１Ａはランド１Ｂに接触さ
れ、第２の接触子１１Ｂは接触片１３に当接され
た状態でスライドされる。したがつて、矢印Ａ方
向のスライドでランド１Ｂとピン１４とは電気導
通が得られ、矢印Ａ方向と逆のスライドで電気導
通は切断される。

このように構成すると前述のユニツトは第４図
に示すように形成することができる。第２のプリ
ント板基板２のランド２Ｂにはピン１４を半田４
によつて融着し、部材１０の開口部１０Ａによつ
て第１のプリント板基板１の両端面を挾持するよ
うにする。これにより、部材１０を矢印方向にス
ライドさせることで、第１と第２のプリント板基
板１，２の配線の接続と切断および挿脱が自在に
行なえる。

(f) 考案の効果 以上説明したように本考案は一方にはプリント
板基板１のランド１Ｂに接触される接触子１１Ａ
を、他方にはプリント板基板２のランド２Ｂに半
田付されるピン１４を設け、必要に応じて接触子
１１Ａがスライドされることで、プリント板基板
１は挿脱されるようにしたものである。

このように構成したものを用いると、前述のサ
ブユニツトとマザーユニツトとの挿脱は容易に行
なえ、保守点検、障害などの作業能率の向上が図
れ、実用効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はユニツトの構成説明図、第２図は従来
の配線の接続説明図、第３図のａ，ｂ図は本考案
によるコネクタの一実施例を示す説明図、第４図
は本考案によるコネクタを用いたユニツトの構成
説明図を示す。 図中において、１，２はプリント板基板、３は
電子部品、４は半田、５はピン、６はサブユニツ
ト、７はマザーユニツト、１０は部材、１１は導
電部材、１２は板、１３は接触片、１４はピン、
１Ａ，２Ａはスルホール、１Ｂ，２Ｂはランド、
１０Ａ，１０Ｂは開口部、１１Ａ，１１Ｂは接触
子を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方は第１のプリント板基板に挿脱され、他方
   は第２のプリント板基板に固着され、該第１と第
   ２のプリント板基板とは平行に所定間隔で保持さ
   れると共に、該第１と第２のプリント板基板との
   互いの所定パターン配線が接続されるコネクタで
   あつて、前記第１のプリント板基板の所定のラン
   ドには所定方向に挿脱される第１の接触子と、該
   第１の接触子とは電気導通を有するよう接合され
   た第２の接触子と、該第２の接触子には第１の接
   触子の挿脱方向にスライドされるように当接され
   る接触片と、一端は該接触片に固着され、他端は
   前記第２のプリント板基板の所定のランドに固着
   されるピンとを具備したことを特徴とするコネク
   タ。