JPH01213449A - 立毛を有するロープ状物または網状物及びその製造方法 - Google Patents

立毛を有するロープ状物または網状物及びその製造方法

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JPH01213449A
JPH01213449A JP3369488A JP3369488A JPH01213449A JP H01213449 A JPH01213449 A JP H01213449A JP 3369488 A JP3369488 A JP 3369488A JP 3369488 A JP3369488 A JP 3369488A JP H01213449 A JPH01213449 A JP H01213449A
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Hiromichi Iijima
弘通 飯島
Naosuke Yoshida
修介 吉田
Tokuji Takahashi
高橋 徳治
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロープ状物または網状物及びその製造方法に関
する。さらに詳しくは、防藻、防具性に優れたロープ状
物または網状物及びその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
水産用資材として用いられているロープまたは網は、藻
類、貝類等を如何に着生し難いものとするかがその性能
を決める重要なポイントとなる。
従来、この課題に対しては、「海の除草剤」とも呼ばれ
る毒性の強い防汚剤1例えば有機錫、銅。
亜鉛、カドミュウム、水銀等を主成分とする有機化合物
または無機化合物を含有する防汚剤の塗布にたよるのが
主体であった。しかし、このような防汚剤を用いること
は、奇形魚の発生、魚体内部へのそれら化合物の蓄積に
よる人体への悪影響の発生という問題を招き、さらには
周辺海域の藻類。
貝類の付着をも阻害するものとなり、いわゆる磯焼現象
を誘発し魚介類の繁殖をも妨げるものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はかかる問題点に鑑み、無公害で、かつ。
藻類、貝類等の付着防止性に優れたロープ状物または網
状物及びその製造方法を提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の諸問題を解決するため鋭意検討し
た結果、遂に本発明に到達したものである。
すなわち2本発明のロープ状物は、実質的に芯部と鞘部
を有するくみ紐組織からなるロープ状物であり、前記鞘
部が少なくとも細繊維の束状を呈してなる立毛を有する
意匠糸で構成されてなることを特徴とする立毛を有する
ロープ状物である。
そして、さらに本発明のかかる立毛を有するロープ状物
は、その好ましい実施態様として意匠糸がシェニール糸
構造を有するもの、また、立毛を構成する細繊維が、細
化可能型複合繊維から形成されたものおよび/または立
毛を構成する細繊維が。
捲縮を有している繊維から形成されているものである。
また1本発明の網状物は、上記のような本発明の立毛を
有するロープ状物から形成されてなることを特徴とする
立毛を有する網状物である。
また1本発明のロープ状物の製造方法は、細繊維の束状
を呈してなる立毛を有する意匠糸が、鞘部を形成するよ
うにくみ紐組織加工を施してロープ状物とせしめること
を特徴とする立毛を有するロープ状物の製造方法である
。そして、さらに本発明のかかる立毛を有するロープ状
物の製造方法は、その好ましい実施態様として、意匠糸
がシェニール糸から形成されていること、また、立毛を
構成する細繊維が、細化可能型複合繊維から形成されて
いることおよび/または立毛を構成する細繊維が、捲縮
を有するかあるいは潜在捲縮能を有する細繊維で形成さ
れているものである。
また1本発明の網状物の製造方法は、上記のようにして
得られた立毛を有するロープ状物を用い。
これを製網加工せしめることを特徴とする網状物の製造
方法である。
〔作用〕
以下に本発明について詳細に説明する。
藻類、貝類は比較的柔らかい物あるいは表面凹凸の少な
い平滑性な物あるいは揺れ動き易い物には付着し難いと
言われている。本発明者らは1人工的にこのような性質
を有するロープ状物または網状物を如何にして作るかを
研究し、特に基材表面状態と藻類及び貝類胞子の着生状
況を検討する過程に於いて、ロープまたは網の表面を繊
維の微細で柔軟な立毛で被覆することによって、従来の
生物付着防止性を有する試薬を被覆あるいは練り込みす
ることなしに、防藻性、防具性効果が得られることを見
出したものである。
即ち、ロープ状物または網状物の表面を前述した付着し
難い構造にすることが重要である。先ず。
ロープまたは網表面の立毛の硬軟性は繊維デニール、素
材によって左右され、潮流、波浪による揺動作用を伝え
るという性質は繊維の立毛長、デニール及び素材の親水
性、疎水性によって左右される。藻類、貝類の放出する
胞子あるいは遊走子を如何に着生し難い表面状態にする
かあるいは着生しても根付きし難いものとし脱落させる
かは、上記の諸性質をロープ状物または網状物の表面に
如何に組み合わせて作るかが重要なポイントとなる。
このような観点からロープ状物または網状物の表面を構
成する細繊維を構成する素材としては。
ポリエチレンテレフタレート及びその共重合体。
ポリブチレンテレフタレート及びその共重合体等のポリ
エステル類、ナイロン6.11,12.66.610等
に代表されるポリアミド類及びそれらの共重合体、アク
リル系重合体類、ポリウレタン、低密度、中密度、高密
度ポリエチレン及びそれらの共重合体類、ポリプロピレ
ン及びそれらの共重合体類、ポリスチレン及びそれらの
共重合体類、ポリビニールアルコール、レーヨン、 天
然繊維類等あらゆる繊維が適用可能である。これらの繊
維を単独または混繊あるいは複合化して用いることがで
きる。
立毛を形成する繊維の断面形状は特に限定されるもので
はなく9円形、変形、中空型、芯鞘型等あらゆる形状が
用いられる。
本発明で言う立毛を有する意匠糸とは、一般に呼ばれて
いるシェニール糸(別名としては毛虫糸あるいはモール
糸)、変り糸、飾り糸1毛羽糸あるいはブーフレ糸等を
総称するものである。従って、立0毛の形態としては、
ループパイル立毛またはカットパイル立毛あるいはこれ
らの混在した立毛形態を含むものであり9本発明では意
匠上の効果の大小よりは、かかる立毛を有する形態であ
って、かつその糸構造に基づいて所期の効果を得んとす
ることが肝要なものである。
これらの繊維立毛がくみ紐組織状物に構成されたロープ
状物または網状物の表面を被覆しているものである。
くみ紐組織とは一般に用いられている各種のくみ紐加工
装置で形成されるロープ状物で6本発明では実質的に芯
部と鞘部を有するくみ紐組織を採用するものである。芯
鞘構造からなるくみ紐であれば、内部に芯材として他の
基材を挿入してもよくまた入れなくてもよく、ロープ状
物または網状物の強度補強あるいは硬軟性1重量等を考
慮して適宜選択すればよいものである。
本発明によれば、くみ紐組織とすることにより。
意匠糸の立毛の方向があらゆる角度に向くようになるた
め、立毛の方向性がたとえば一方向などに整った単なる
立毛布帛をロープ状物または網状物に加工したものより
は、更に藻類、貝類の胞子が付着し難いものとすること
が可能になるものである。
ロープ状物または網状物表面を細繊維の立毛が被覆して
いるだけでも藻類、貝類の付着防止効果はあるものの、
より本発明の効果を発揮せしめる上で、ある程度立毛長
を長くすること、即ち、意匠糸の立毛長を長くすること
が好ましい。ここで言う立毛長とは、カットパイルまた
はループパイルあるいはこれらの混在パイルにおいて、
芯糸表面から各パイルの先端までの長さである。該立毛
長については経済性2作業性、使用する場所、目的等を
考慮して調整すればよいが、目安としては立毛長0.5
鶴以上、より好ましくは2鶴以上がよい、かかる立毛長
が0.5鶴未満となると、該意匠糸から形成された立毛
が潮流、波浪抵抗によって十分な揺動作用が伝わらず、
藻類、貝類の胞子が付着し易くなり好ましくない。本発
明者らの知見によれば、立毛長は長いほど、かつ繊維デ
ニールが細いはど防藻性、防具性効果を発揮するうえで
好ましいが、意匠糸加工における立毛形成性及びくみ紐
加工時の立毛性、およびパイルループであるとカットパ
イルと異なり、立毛に腰が発生するためにパイル長があ
まり短いと潮流、波浪抵抗によって十分な揺動作用が伝
わり難い9等の観点から考えて立毛長は45龍程度まで
をその上限とするのが実用的である。また、立毛の均一
性あるいは揺動性という観点からすると、シェニール糸
構造を有する意匠糸を用いるのが1本発明の効果をより
発揮する上で好ましいものである。
本発明に用いられる立毛を構成する細繊維の繊維デニー
ルは、立毛の耐久性、立毛の揺動性等を加味すると、5
デニール以下が好ましい。細繊維の束状を呈してなる立
毛とは、5デニール以下の単繊維の束が密集した状態、
あるいは根本が5デニール以下の単繊維の束からなり、
先端方向に向かって単繊維の立毛が密集している状態、
あるいは根本が太デニールの単繊維あるいは束状で、先
端が5デニール以下の単繊維に分割された立毛が密集し
ている所謂筆状態、さらにはこれらの組み合わせによる
立毛状態等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。
ロープ状物または網状物の表面を被覆する繊維立毛は、
前述したように5デニール以下のものを用いるが好まし
いが9例えば、1デニール以下の超極細単繊維からなる
立毛繊維束を作るには、紡糸性、製糸性の安定化、意匠
糸加工安定性、さらに経済性等の観点から細化可能型複
合繊維を用いるのが好ましいものである。
なお、こごで本発明において細化可能型複合繊維とは、
少なくとも2成分以上のポリマーを用いた複合繊維であ
って、熱処理、薬品処理、物理的処理等の適宜の細化処
理技術によって1分割されあるいは剥離されあるいは少
なくとも1成分が除去されて、細繊維化が可能な複合繊
維を言うものである。例えば、高分子相互配列体型繊維
、菊花状分割型繊維、海島型ブレンド繊維、多層型繊維
等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
これらの複合繊維を立毛形成繊維として用いることによ
り、立毛の揺動性を高めながら、且つ立毛密度を高める
ことができるので好ましい。
また立毛を構成する細繊維は捲縮を付与したものを用い
るのが好ましい。捲縮形態については。
2次元的捲縮、あるいは3次元的捲縮等があるが。
特に限定されるものではない。例えば、収縮差を利用し
た捲縮ミックス状のもの、あるいは仮撚加工で発生する
捲縮、あるいはクリンパ−により機械的に発生させる捲
縮等が一般的である。このような捲縮を有する場合は、
立毛密度が粗くとも立毛表面の密度を高めることが可能
であり、かつ立毛密度が高くても捲縮を有するがために
、適度な空隙が生じ、保水性が著しく向上され、常にロ
ープ状物または網状物の表面に滑り感を与え、潮流。
波浪による揺動作用に敏感に感応し、藻類、貝類等の胞
子が付着し難く、また付着しても容易に脱落し得るとい
う効果をより発揮せしめることが可能となり好ましいも
のである。
ロープ状物または網状物表面を被覆する繊維の立毛密度
は、繊維デニール、立毛長あるいは捲縮数等によっても
異なるため、−概には定めることは困難であるが、繊維
デニールが太い場合は立毛長を長めにし、立毛密度は粗
くする方向で、また繊維デニールが細い場合は立毛長を
短めにし、立毛密度は密にする方向で調整するのが好ま
しいと言える。
ロープ状物または網状物を被覆する繊維立毛は着色され
ていてもよい。もちろん、意匠糸に用いる芯糸またはく
み紐内部に存在する芯材も着色されていてもよいことは
言うまでもない。
藻類の生長は光合成が大きく左右する。藻類の胞子の発
芽1発芽体の伸長は光量、光質によって異なり、浅い所
では明るく赤色部の長波長部が多く、深くなるにつれて
暗くなり、緑、青、紫色の部だけに変化し、生息する藻
類種も異なってくる。
従って、積極的に藻類を付着、生育するためには光合成
に適する波長域の色調に着色したものが必要であるが8
本発明の目的からすると、逆に付着。
成育しにくい色調がより本発明の効果を高め得るもので
ある。このような観点から付与されるべき立毛の色調は
9本発明のロープ状物または網状物を設置する場所、深
度等によっても異なるが、その海域に着生する藻類種に
応じて、それらの藻類の光合成に適する波長域の光を吸
収しにくいような着色を選ぶことも本発明の効果を高め
るのに好ましい。
また、立毛を形成する細繊維が、適宜の生物付着防止効
果を有する物質が塗布あるいは練り込みあるいはマイク
ロカプセルの如き微粒子の中に包み込んだものをポリマ
ー中に含有させて繊維化せしめられてなるものであって
もよく、このような特別な細繊維を用いることも本発明
の効果をより強く発揮せしめる上で望ましいものである
以下に本発明によるロープ状物または網状物の製造方法
を具体的−例をもって、より詳細に説明する。
前述した細繊維を適当な太さに収束した糸束。
あるいはさらにこれらに撚り加工を施した糸束を花糸に
用い、芯糸にフィラメントを用いてシェニール加工を行
ない意匠糸を作る。花糸の素抜けを防ぐ意味から芯糸と
して、融着繊維を混繊させてもよい。芯糸はフィラメン
トに限らずスパン糸でもよい。該シェニール糸を少なく
とも1本以上収束し、くみ紐加工装置に掛けることによ
って、細繊維の立毛で被覆されたロープ状物が得られる
この場合、芯材を挿入してもよい。芯材の素材としては
、ロープ状物または網状物の強力、太さ。
硬軟性等を考慮して適宜選択すればよいものであり、特
に制限されるものではない、くみ紐組織としては、得ら
れるロープ状物の表面を意匠糸の細繊維の立毛で被覆さ
れる状態であれば、特に限定されるものではない、芯材
を用いた場合は0部分的に芯材表面が露出しても細繊維
の立毛が倒れて被覆する状態を形成し得るような構成と
するのがよい、このロープ状物を数本以上用いて適選の
ロープ加工装置を用いてロープを加工してもよい。
次に、立毛を有する網状物は、上記の意匠糸から得られ
たロープ状物を用いて適選の製網機に掛けることによっ
て得られる。
前記の意匠糸の花糸として、細化可能型複合繊維を用い
た場合あるいは潜在捲縮能を有する繊維を用いた場合に
は、シェニール加工前後あるいはロープ加工前後あるい
は網加工前後の何れかの工程において細化処理または捲
縮発現処理を施すことによって9本発明の細繊維の立毛
で表面を被覆したロープ状物または網状物が得られるも
のである。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例にて詳細に説明するが。
これらの実施例によって本発明が制約、限定されるもの
ではない。
実施例1 次に示した花糸と芯糸を準備した。
芯糸:ポリエチレンテレフタレート、500 (D) 
−48(f)、400T/m (Z)花糸:ポリエチレ
ンテレフタレート、60(D)−144(f)の7本合
糸、70T/m(Z) 上記の糸を用いて、花糸長10鶴、花糸密度11本/c
sでシェニール加工を行った。得られたシェニール糸を
所定の本数に巻き返し、芯材にナイロン製ロープ(12
,6万D)を配し、(み縫装置に掛けてロープ状物を作
成した。かくして得られたものは、0.42dからなる
立毛長約4.5鶴の細繊維立毛があらゆる方向、角度に
向いて表面を被覆したロープであった。このロープをス
テンレス製の枠に取り付は海中約2mに投下した。海中
投下後のロープ表面への藻類、貝類の付着状況を評価し
た結果は、第1表に記載した通りである。
実施例2 次に示した花糸と芯糸を準備した。
芯糸:実施例1と同様な糸使い。
花糸:島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分が
ポリスチレンで、島/海成分比=80720重量%、島
本数16本、島繊度0゜1dからなる高分子相互配列体
繊維の75(D)−36(f)を7本合糸し、70T/
m (Z)の撚りをかけたものを使用。
上記の糸を用いて実施例1と同様にシェニール加工及び
くみ紐加工を行った。次いで、該ロープをトリクロール
エチレン中に浸漬し、花糸の一成分であるポリスチレン
を除去し、その後、乾燥した。かくして得られたものは
、0.1dからなる立毛長約4鶴の極細繊維の立毛があ
らゆる方向、角度に向いて表面を被覆したロープであっ
た。このロープを実施例1と同様な枠に取り付は海中約
2mに投下した。海中投下後のロープ表面への藻類。
貝類の付着状況を評価した結果は、第1表に記載した通
りである。
実施例3 次に示した花糸と芯糸を準備した。
芯糸:実施例1と同様な糸使い。
花糸:島成分/海成分=ポリエチレンテレフタレート/
ポリスチレン、島/海成分比=80/20重量%、島本
数16本の高分子相互配列体繊維と島成分/海成分=共
重合ポリエチレンテレフタレート/ポリスチレン。
島/海成分= 80/20重量%、島本数16本の高分
子相互配列体繊維とが、紡糸工程において50150重
量%に混繊された81  (D)−18(f)を6本合
糸し、70T/m(Z)の撚りをかけたものを使用。
上記の糸を用いて実施例1と同様にシェニール加工及び
くみ紐加工を行った。次いで、180℃で3分間の乾熱
処理を行い、その後、−該ロープをトリクロールエチレ
ン中に浸漬し、花糸の一成分であるポリスチレンを除去
し、その後、乾燥した。
かくして得られたものは、0.23dの微細捲縮を有す
る立毛長約3.8 mの極細繊維の立毛があらゆる方向
、角度に向いて表面を被覆したロープであった。このロ
ープを実施例1と同様な枠に取り付は海中約2mに投下
した。海中投下後のロープ表面への藻類、貝類の付着状
況を評価した結果は。
第1表に記載した通りである。
比較例1 市販のポリエチレンテレフタレート製ロープ(6,3万
り、3本合糸)を実施例1と同様な枠に取り付は海中約
2mに投下した。海中投下後のロープ表面への藻類、貝
類の付着状況を評価した結果は、第1表に記載した通り
である。
これらの結果かられかるように、細繊維の立毛を付与し
ていない市販のロープ表面には、海中投下わずか1ケ月
において、フジッボ、カキ等の稚貝が付着し、長期にわ
たってはさらに多量の貝類及び緑藻類、褐藻類が付着し
ているのが確認された。これに比し1本発明による細繊
維の立毛で被覆されたロープは優れた防藻性、防具性を
示し。
かつ立毛繊維が微細捲縮を有するものは、長期の海中投
下においてより顕著な効果を有するものであった。
また、実施例1.2.3で得られたロープを用いて本発
明の網状物を作り、上記実施例と同様の評価をした結果
も良好なものであった。
第1表 (評価基準) ◎印:海藻、貝類の付着が全く認められなかった。
○印:〃〃    が極くわずか認められた。
△印:〃〃    が少量認められた。
×印:〃〃    が多く認められた。
××印:〃〃    が非常に多く認められた。
〔発明の効果〕
(1)以上述べた通りの本発明によるロープ状物または
綱状物は、優れた防藻性、防具性を有するものである。
このため以下に述べるような具体的効果をさらに得るこ
とが可能である。
(2)付着する藻類、貝類を剥ぎ落とす定期補修期間の
周期が延長されるため経済的、コスト的に優れている。
(3)船舶あるいは魚礁あるいは魚介類養殖後等の係留
ロープとして用いた場合、潮流、波浪抵抗による流失、
損傷を防止することが可能である。
(4)魚介類養殖用網として用いた場合、y4目間の空
間減少を押さえ、餌の堆積汚染あるいは潮通し不良を防
止することができ、酸欠による魚介類の死滅を防ぐこと
が可能である。
(5)従来使用していた毒性の強い防汚剤を用いる必要
がなくなるので8人体および周辺海域への2次的公害発
生を防止することが可能となる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に芯部と鞘部を有するくみ紐組織からなる
    ロープ状物であり、前記鞘部が少なくとも細繊維の束状
    を呈してなる立毛を有する意匠糸で構成されてなること
    を特徴とする立毛を有するロープ状物。
  2. (2)意匠糸がシェニール糸構造のものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の立毛を有するロー
    プ状物。
  3. (3)立毛を構成する細繊維が、細化可能型複合繊維か
    ら形成されたものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の立毛を有するロープ状物。
  4. (4)立毛を構成する細繊維が、捲縮を有していること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の立毛を有するロープ状物。
  5. (5)特許請求の範囲第1項、第2項、第3項または第
    4項記載の立毛を有するロープ状物から形成されてなる
    ことを特徴とする立毛を有する網状物。
  6. (6)細繊維の束状を呈してなる立毛を有する意匠糸が
    鞘部を形成するようにくみ紐組織加工を施してロープ状
    物とせしめることを特徴とする立毛を有するロープ状物
    の製造方法。
  7. (7)意匠糸がシェニール糸から形成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第6項記載の立毛を有するロ
    ープ状物の製造方法。
  8. (8)立毛を構成する細繊維が、細化可能型複合繊維か
    ら形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項または第7項記載の立毛を有するロープ状物の製造方
    法。
  9. (9)立毛を構成する細繊維が、捲縮を有するかあるい
    は潜在捲縮能を有する細繊維で形成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第6項、第7項または第8項記
    載の立毛を有するロープ状物の製造方法。
  10. (10)特許請求の範囲第6項、第7項、第8項または
    第9項記載の立毛を有するロープ状物の製造方法により
    得られたロープ状物を用い、製網加工を施すことを特徴
    とする立毛を有する網状物の製造方法。
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