JPH01212825A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野゛ 本発明は食品のかく拌機能を有する高周波加熱装置に関
するものである。

従来の技術 食品のかく拌機能を有するこの種の高周波加熱装置は、
実開昭５５−７１４８９号公報に提案されている。

この構成では、加熱室内に回転自在に設けたターンテー
ブルに容器を着脱自在に取付けると共に、その容器内に
設けたかく拌羽根を前記ターンテーブルの回転軸を貫通
する固定軸に着脱可能に取付けたものである。

発明が解決しようとする課題 上記構成によると、かく拌羽根が静止しており、ターン
テーブルに取付けた容器自体が回転するようになってい
るので、高速回転（通常のターンテーブルよりも相対的
に速い回転）しようとすると、被加熱物が慣性により飛
び出してしまう、そこで通常の高周波加熱時のターンテ
ーブルの回転数５〜ｅｒｐ■に限定され、十分なかく拌
性能が得られない問題があった。

課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり
、高周波発振器を加熱源とし、被加熱物を載置するター
ンテーブルと、かく拌羽根を回転自在に内蔵するかく拌
容器のいずれか一方を加熱室内に選択的に設置するよう
にし、加熱室の下方にターンテーブルの低速回転とかく
拌羽根の高速回転のいずれか一方の駆動を行う変速駆動
部を備え、かく拌容器を加熱室の底面に保持するための
支持台をかく拌容器の下部に固着し、この支持台に永久
磁石を取付け、この永久磁石からの磁界により加熱室の
外部に設けた磁気感応素子を動作させ、この動作時のみ
かく拌羽根を高速回転するようにしたものである。

作用 上記のように構成したことにより、加熱室内に設けたタ
ーンテーブルと加熱室下方に設けた変速駆動部は、被加
熱物自体を５〜６　ｒｐｍ程度の低速回転させながら加
熱処理を行う作用をし、加熱室内に設けたかく拌容器と
加熱室下方に設けた変速駆動部は、かく拌容器を静止し
た状態で使用し、かく拌羽根を２０’Ｏｒ　ｐ　ｍ前後
で高速回転させて食品原料をかく拌することができる。

またかく拌容器下部に固着した支持台はかく拌容器を加
熱室の底面に保持することが出来、この支持台に取付け
た永久磁石と、加熱室の外部に設けた磁気感応素子はこ
の永久磁石からの磁界により動作し、この動作時のみか
く拌羽根を高速回転するようにする作用をす、る。

実施例 第１図は本発明の一実施例を施した高周波加熱装置の要
部断面図、第２図は同要部の拡大断面図、第３図は同固
定具の上面図、第４図は高周波加熱装置の断面図（ホー
ムベーカリ−用）、第５図は同断面図（電子レンジ用）
、第６図は同断面図（電子オーブン用）である。

本実施例では１食品原料としてパン原料、かく拌容器と
してパン原料を入れるパン容器、かく拌羽根としてパン
原料をこねるこね羽根とした一例を示す。

図において、１は高周波加熱装置内に設けた加熱室であ
る。２は導波管３を介して加熱室１に食品の内部を直接
誘電加熱するための高周波エネルギーを供給する高周波
発振器である。４は上ヒータ−，５は下ヒーターでケー
キ、パン焼き等のオーブン料理の際に焦げ目を付ける加
熱源である。

６はオーブン料理時に使用する角皿７（第６図）を支え
る皿受棚である。８は加熱室１の前面入口を開閉するド
ア、９は加熱をコントロールするための操作パネルであ
る。１０は外箱、１１は外箱１０の下面に取付けた足で
ある６１２は食品本実施例では小麦粉、イースト、水等
からなるパン原料１３をこね合わせて、高周波加熱とヒ
ーター加熱により焼き上げるまで自動的に行うかく拌容
器（パン容器）である。１４はかく拌容器１２内の下部
に回転自在に設けたかく拌羽根（こね羽根）である、１
５はこね羽根１４の回転軸である。

第１図において、１６は被加熱物１８を載置する夕・−
ンテーブル１９（第５図）を５〜５　ｒｐ＋ａの低速回
転させるテーブル用モーター２２と、パン容器１２使用
によるパン焼き時にこね羽根１４を２０Ｏｒｐｍ前後で
高速回転させるこね用モーター２３とを駆動源とする変
速駆動部である。１７はこね用モーター２３の回転力を
小形プーリー２４、ベルト２５、大形プーリー２６を介
してこね羽根１４の回転軸１５に伝達する第１駆動軸で
ある。なお第１駆動軸１７は５ＵＳ３０４．５ＵＳ４３
０．５Ｏ３４２０等の硬度の大きいステンレススチール
製の金属筒体からなるものである。第１駆動軸１７の上
端には複雑な形状の加工に適するアルミニウム或いは亜
鉛ダイキャストから構成した駆動片１７ａを圧入してい
る６大形プーリー２６は外周のみ加工性の良い合成樹脂
とし、他の部分は金属板成形品２６ａである。２７はテ
ーブル用モーター２２の回転力を第５図に示すようにタ
ーンテーブル１９を回転自在に支持する回転台２０の回
転連結軸２１に伝達する第２駆動軸である。なお第２駆
動軸２７は高周波透過性の誘電体からなるものである。

２８は第１駆動軸１７に対する軸受Ａである。、２９は
回転軸１５に対する軸受Ｂで、焼結金属に潤滑油を含浸
させたものである。第２駆動軸２７は第１駆動軸１７の
中空部を貫通しているものである。３１はテーブル用モ
ータ−２２とこね用モーター２３とを取付けるためのモ
ーター取付台である。３２はモーター取付台３１内に外
気を取り入れて電気部品類を冷却するための吸気孔であ
る。３３は大形プーリー２６を第１駆動軸１７に固定す
るためのナツトである。３３ａは大形はプーリー２６を
第１駆動軸１７に取付けた状態で、接触面積を大きくし
てぶれを防止する補強板である。３４は第１駆動軸１７
上部の駆動片１７ａのスラスト荷重を受ける中空円板で
ある。３５は回転軸１５が上方にはずれるのを防止する
回転軸１５に固定した支持金具３６の下部にリベット３
７等により取付けられた被動片で、第１駆動軸１７の上
部の駆動片１７ａに嵌合してかみ合いクラッチを構成す
るものである。３８はパン容器１２にいれたパン原料１
３、特に液体がこぼれるのを防止するためのシリコーン
ゴム等からなるオイルシールである。４２はパン容器１
２を加熱室１内の底面に保持するためパン容器１ｚの下
部に固着した支持台である。４３は支持台４２とパン容
器１２とを固定するリベットである。なおこね羽根１４
の回転軸１５に対する軸受Ｂ２９は軸受ホルダー５９は
支持台４２と一体形成したものである。軸受ホルダー５
９がパン容器１２底面から突出しているが、この突出し
た軸受ホルダー５９の上部外面が直接パン容器１２内に
露出しないように四ふっ化エチレン樹脂でコーティング
したアルミニウム類のキャップ３９を軸受ホルダー５９
の上部に固着している。、４４は支持台４２を加熱室１
の底面に着脱自在に固定する固定具で、第３図に示すよ
うな形状をしており加熱室１の底面と同材質の非磁性体
１例えば５ＵＳ３０４の金属板を絞り形成したものであ
る。５１はパン容器１２の支持台４２の下端を引っ掛け
て固定するための固定具４４に形成する引っ掛は部で、
前記支持台４２の足部４２ａに引っ掛は係合するもので
ある。上記引っ掛は部５１の隣り合う間隙寸法Ｐを使用
波長λの１７２以下に設定して支持台４２と加熱室１の
底面の間隙を通って加熱室１の底面の貫通穴から外部へ
漏洩枠しようとする高周波に対してカットオフとするも
のである。５３は固定具４４の周囲を加熱室１の底面に
密着させる止めねじ５４を通す小穴である。４５は誘電
体からなる緩衝部材で、上記固定具４４の引っ掛は部５
１の下部にこね羽根１４の回転時に加熱室１の底面と支
持台４２との間の衝撃による振動騒音を防止するための
ものである。この緩衝部材４５は支持台４２に設けた支
柱６４にねじ６５で固定する緩衝部材支え６６により支
持台４２の最下部に固着されるようにしたものである。

４７は第１駆動軸１７の外周を通って加熱室１の外部へ
漏洩しようとする高周波を低減するためのアルミダイキ
ャスト等の金属体からなる円筒状周壁４６で囲まれたチ
ョーク空胴である。第２駆動軸２７をできるだけ短くし
て変速駆動部１６の有効スペースを大きくするため、チ
ョーク空Ｈ４４７は第１駆動軸１７の軸方向の厚みより
もこの第１駆動軸１７に対して直角方向の直径を大きく
とる、いわゆるラジアル線路を形成するように構成して
いる。チョーク空胴４７の入口４８から入った電波は円
筒状周壁４６に向かって進行し。

その円筒状周壁４６で反射して入口４８に戻ってくる。

なお、第１駆動軸１７は加熱室１の底面の貫通穴を介し
てこね羽根１４を駆動するが、この貫通穴から点線矢印
４９のように落下する液汁が軸受Ａ２８の摺動部に入ら
ないようにするため、第１駆動１１１１１７の外周を取
り巻いて張出した防水板５０を軸受Ａ２８の上方に設け
ている。防水板５０に落下した液汁は空胴壁面にあけた
小穴４６ａ、大形プーリー２６にあけた小穴２６ｂを介
してモーター取付台３１の上に落ち、その取付台３１に
沿って流れ、最終的には吸気孔３２を通って外部人排出
される。

一方、第２図のように支持台４２に永久磁石６７を取付
け、この永久磁石６７からの磁界により加熱室１の外部
に設けた磁気感応素子６８を動作させ、この動作時のみ
こね羽根１４を高速回転するようにしている。磁気感応
素子６８としては、例えば、２本の強磁性体リードをガ
ラス管内に封入したリードスイッチや磁界により抵抗値
が変化するボール素子等である。

次に上記構成からなる本実施例の作用について説明する
。

パン容器１２使用によるパン焼きの場合は、第４図のよ
うにホームベーカリ−と同様に、加熱室１内にパン容器
１２を設置する。パン容器１２にパン原料１３をいれて
、こね羽根１４を変速駆動部１６により２００ｒｐｍ前
後で回転させてパン原料１３をこね合わせ、その後玉、
下ヒータ−４，５および高周波エネルギーによる加熱も
適宜加え、発酵、こね羽根１４の数秒間の回転によるガ
ス抜き等の工程を経て、焼き上げまで行うことが短時間
でできる。この場合、パンはパン容器器１２の断面形状
をして上部が盛り上がったいわゆる山形パンとなる。ロ
ールパン等の他の形状のパンを作る場合は、パン容器１
２でこね合わせから発酵を行い、そのあとパン容器１２
を加熱室１から取り出して、パン原料１３を目的とする
パンの種類に応じて分割し、丸めて、第６図のように電
気オーブンあるいはオーブンレンジと同様に角皿７に載
せて成形発酵から焼き上げまで行うことができる。

ターンテーブル１９を使用する場合は、第５図のように
単機能電子レンジまたはオーブンレンジと同様に、被加
熱物１８を載せるターンテーブル１９及びこのターンテ
ーブル１９を支持する回転台２０を加熱室１内に設置し
て、変速駆動部１６によりターンテーブル１９を５〜６
　ｒｐｍで回転させる。高周波発振器２から加熱室１内
に供給した高周波エネルギーあるいは上、下ヒーター４
，５により被加熱物１８を加熱調理することができる。

さらにパン容器１２の支持台４２に取付けた永久磁石６
７と加熱室１の外部に設けた磁気感応素子６８によって
、加熱室１に穴をあけずに加熱室１内にパン容器１２を
設置したときのみ、こね羽根１４を高速回転するように
しているため、加熱室１下部の電気部品類への食品くず
や液汁の落下付着による絶縁不良を防止でき、さらに特
別の電波漏洩防止構造を設ける必要もない。

又本実施例では加熱源に上、下ヒータ−４，５を用いて
いるが、加熱室１の外部より電気ヒーター又はガスヒー
ターを発熱源として熱風を吹きこんでも同様な調理性能
が得られる。

発明の効果 以上本発明によれば、高周波発振器を加熱源とし、被加
熱物を載置するターンテーブルと、かく拌羽根を回転自
在に内蔵するかく拌容器のいずれか一方を加熱室内に選
択的に設置するようにし、加熱室の下方にターンテーブ
ルの低速回転とかく拌羽根の高速回転のいずれか一方の
駆動を行う変速駆動部を備えたから、目的に応じた適切
な調理操作をすることができ、かく拌容器を加熱室の底
面に保持するための支持台をかく拌容器下部に固着し、
この支持台に永久磁石を取付け、この永久磁石からの磁
界により加熱室に穴をあけずに加熱室の外部に設けた磁
気感応素子を動作させ、この動作時のみかく拌羽根を高
速回転するようにしたから、加熱室下部の電気部品類へ
の食品くずや液汁の落下付着による絶縁不良を防止でき
、さらに特別の電波漏洩防止構造を設ける必要もなく安
全性が向上する。

さらに電子レンジ、電気オーブン、ホームベーカリ−と
いった各種機能へ展開していくことができ、経済性、省
スペースの点でも有利であり、実施する効果は大なるも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す高周波加熱装置の要部
断面図、第２図は同要部の拡大断面図、第３図は同固定
具の上面図、第４図は高周波加熱装置の断面図（ホーム
ベーカリ−用）第５図は同断面図（電子レンジ用）、第
６図は同断面図（電子オーブン用）である。 １・・・加熱室、　　　　２・・・高周波発振器、１２
・・・かく拌容器（パン容器）。 １３・・・食品原料（パン原料）、 １４・・・かく拌羽根（こね羽根）、 １６・・・変速駆動部、　１８・・・被加熱物、１９・
・・ターンテーブル、４２・・・支持台、６７・・・永
久磁石、　　６８・・・磁気感応素子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高周波発振器（２）を加熱源とし、加熱室（１）内に被
   加熱物（１８）を回転自在に載置するターンテーブル（
   １９）と、食品原料（１３）のかく拌操作を行うための
   かく拌容器（１２）と、このかく拌容器（１２）の内部
   に回転自在に設けたこね羽根（１４）と、加熱室（１）
   下方にターンテーブル（１９）の低速回転とかく拌羽根
   （１４）の高速回転のいずれか一方の駆動を行う変速駆
   動部（１６）と、かく拌容器（１２）を加熱室（１）内
   の底面に保持するためかく拌容器（１２）の下部に固着
   した支持台（４２）とを備え、この支持台（４２）に永
   久磁石（６７）を取付け、この永久磁石（６７）からの
   磁界により加熱室（１）の外部に設けた磁気感応素子（
   ６８）を動作させ、この動作時のみかく拌羽根（１４）
   を高速回転するようにしたことを特徴とする高周波加熱
   装置。