JPH01208437A - 研削性を改善した高クロム型圧延用ロール鋼 - Google Patents
研削性を改善した高クロム型圧延用ロール鋼Info
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- JPH01208437A JPH01208437A JP3128388A JP3128388A JPH01208437A JP H01208437 A JPH01208437 A JP H01208437A JP 3128388 A JP3128388 A JP 3128388A JP 3128388 A JP3128388 A JP 3128388A JP H01208437 A JPH01208437 A JP H01208437A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
本発明は、高耐摩耗圧延用ロール材として、９．０％以
上１２．０％未満のクロムを含有し、かつ網目状の共晶
型炭化物を極力低減しロールの研削性を改善した圧延用
ロール鋼に関するものである。
上１２．０％未満のクロムを含有し、かつ網目状の共晶
型炭化物を極力低減しロールの研削性を改善した圧延用
ロール鋼に関するものである。
クロムを９〜１２％含む合金は、例えば５ＫＤ−１１に
みられるように、耐摩耗性にはすぐれているが、デンド
ライト樹間に晶出した網目状の共晶型炭化物が数多く存
在し、ロール材として用いた場合、ロールの研削性及び
靭性が悪くなる欠点を存している。
みられるように、耐摩耗性にはすぐれているが、デンド
ライト樹間に晶出した網目状の共晶型炭化物が数多く存
在し、ロール材として用いた場合、ロールの研削性及び
靭性が悪くなる欠点を存している。
本発明者は、上記の如く高クロムで耐摩耗性が確保され
、かつロールに加工された場合その研削性が低クロム鋼
に比し低下することのないロール材を獲得することを目
的として種々研究の結果、合金中における共晶型炭化物
の面積率（顕微鏡で観察した場合の面積率で体積率と同
意義である。 以下同じ）がロールの研削性と密接な関係を有している
との推測の下に、高クロム型であっても口−ルの研削性
を損なわないという、両立性を得るための条件として、
この共晶型炭化物の面積率即ち、含有量を減少させるこ
とが重要なきめてとなることを見出し本発明に到ったも
のである。
、かつロールに加工された場合その研削性が低クロム鋼
に比し低下することのないロール材を獲得することを目
的として種々研究の結果、合金中における共晶型炭化物
の面積率（顕微鏡で観察した場合の面積率で体積率と同
意義である。 以下同じ）がロールの研削性と密接な関係を有している
との推測の下に、高クロム型であっても口−ルの研削性
を損なわないという、両立性を得るための条件として、
この共晶型炭化物の面積率即ち、含有量を減少させるこ
とが重要なきめてとなることを見出し本発明に到ったも
のである。
本発明は、重量％で、 Ｃ０１９５以上１．２％未満、
Ｓｉ ０．１％以上１．０％未満、Ｍｎ０．２％以上１
．０％未満、Ｎｉ １％未満、Ｃｒ ９．０％以上１２
．０％未満、Ｍｏ０．２％以上３．０％未満、ｖ ０．
１％以上１．０％未満を含有し、残部鉄並びに不可避的
不純物よりなる高クロム型圧延用ロール鋼を要旨とする
ものであって、このような構成とすることによって、前
述した課題を解決したロール材を提供することに成功し
たものである。
Ｓｉ ０．１％以上１．０％未満、Ｍｎ０．２％以上１
．０％未満、Ｎｉ １％未満、Ｃｒ ９．０％以上１２
．０％未満、Ｍｏ０．２％以上３．０％未満、ｖ ０．
１％以上１．０％未満を含有し、残部鉄並びに不可避的
不純物よりなる高クロム型圧延用ロール鋼を要旨とする
ものであって、このような構成とすることによって、前
述した課題を解決したロール材を提供することに成功し
たものである。
【本発明の基礎となる知見と実験例並びに効果】本発明
において、共晶型炭化物の面積率を小とすることが目的
達成に有効であることを示すために次の実験をおこなっ
た。 まず、本発明鋼Ａ、Ｂ、Ｃと比較＃Ｄ（従来型１０％ク
ロムＩ！ｌ）、Ｅ（Ｊ Ｉ Ｓ、５ＫＤ−１１相当）の
組成を第１表に示す。 第 １ 表 重量％ ＣＳｉ Ｍｎ Ｎｉ Ｃｒ Ｍｏ Ｖ本発明 鋼Ａ Ｏ，９３０，７７Ｑ、４００．９８１１，４
３０．２３０．１６” Ｂ１．０００，２１０．２９
Ｇ、０６ ９．９７２．０２０．５０〃Ｃ１，１９０
，３１０，２３０，４２９，１２０，９８０，８８比較
鋼 Ｄ※’ １．４５０．５Ｇ ０．３００．４７１０．
４ｇ ０．９８０．１６〃Ｅ※” １．５１０．３２
Ｇ、３４０．０８１２．１６１．０２０．２５※１
従来型１０％Ｃｒロール鋼 ※２５ＫＩ）−Ｉｆ相当 これらの鋼を焼鈍し、研摩、腐食を施し、画像解析装置
を用いて共晶型炭化物の面積率を測定した。 又いずれの鋼も１１５０”Ｃに加熱し、鍛造比３で鍛伸
、焼鈍した後鍛伸方向と平行にシャルピー衝撃試験片を
採取、衝撃試験を行った。これらの結果を第２表に示す
。 第 ２ 表 ｋｇ・ｔｍ／ｃｍ’ 本発明鋼 Ａ １．４３ ４．７〃Ｂ
１．８６ ４．２ 〃Ｃ１，９７３，９ 比較鋼 Ｄ ’７．６９ １．’１〃Ｅ
１０．５７ ０．７ 以上の結果、本発明鋼ＡＳＢ、Ｃにおける共晶型炭化物
の面積率はいずれも２％以下であり、比較鋼ＤＳＥのそ
れに比べ大幅に低く、後述研削試験に見られる通り共晶
型炭化物の面積率と研削性の相関関係についての本発明
者の推察が立証された。 又、前記試験により、本発明鋼は耐衝撃性においても比
較鋼に比し著しく優れていることが明らかにされた。 次に、本発明の主目的である研削性の改善効果を確認す
るため、実際に研削試験を行った。 試料として、本発明鋼のうちでは比較的共晶型炭化物の
面積率が高く研削性の悪いと思われるＢ及びＣを選び、
比較鋼として従来型１０％Ｃｒ鋼であるＤ及びさらに比
較の意味で現在多用されている５％ＣｒＭ（Ｆ）につい
てφ１ｏｏｘＩｏＬの試験片を製作、適当な熱処理を施
し試験を行った。 比較鋼Ｆの成分組成は次の通りである。 重量％ ＣＳｉ Ｍｎ Ｎｉ Ｃｒ Ｍｏ Ｖ試験片
の熱処理条件及び熱処理後の硬さを第３表に示す。 第 ３ 表 焼入れ温度焼もどし温度硬さＩＩ Ｒｃ本発明鋼Ｂ
１０５０’ＣＯＱ Ｌ４０’Ｃ６４，１１Ｃ１０５
０″ＣＯＱ １４０’Ｃ６４，６比較１４ Ｄ
１０３０′ＣＯＱ １４０℃６４．０〃Ｆ９８０
°ＣＯＱ １４０’Ｃ６４，８研削性試験は円筒研
摩機を用い、切込量０．０５＋＋ｕ＋＋時の電力負荷（
ＫＷ）及び研削径、研削時間より研削速度を算出し、又
研削後の粗度測定をして仕上粗度を比較した。 第４表に研削試験の結果を示す。 第 ４ 表 本発明鋼 比較鋼 ＣＤＦ 研削前径ｍｍφ ９９．９４ ９９．８６ ９９．
８４ ９９．９３研削後径ｍｒａφ ９９，７０ ９
９．６４ ９９．４５ ９９．６９研削量 ＋ｙｍφ
０．２４ ０．２２ ０．３９ ０．２４研削時間
ｍｉｎ Ｏ，５８０，５４１，１２０，４８研削
速度ｍｍφ／ｍｉｎ Ｏ，４１０，４１０，３５０，
５０尚、研削条件は次の通りである。 使用砥石 Ｃ； Ｃ−２４Ｊ 直径φ２２０回転数
１６００ｒｐｙｎ 試験片回転数 ９４ ｒｐｍ 第１図は、上記第４表に示した研削試験結果の中、切込
量０．０５ｍｍ時の電力負荷量と、研削速度を比較した
ものである。電力負荷量は小さい程研削性が良いといえ
るが、本発明ＤＢ、Ｃは５％ＣｒｆｉｌＦには劣るもの
の（Ｆは後述の如く耐摩耗性が著しく悪い）、従来型１
０％Ｃｒｇ１４と比較すると大幅に改善されていること
がわかる。 一方、研削速度は大きい程研削性は良好であるが、本発
明ｉ４Ｂ、Ｃは、 ５％ＣｒｊｌｌＦに近く、従来型１
０％Ｃｒ鋼Ｄ に比して大きく向上していることがわか
る。 次に、第２図ａ＝ｄは、供試鋼を研削した後の表面粗さ
プロファイルを示したものである。 本発明鋼Ｂ（同図Ｃ）及びＣ（同ｄ）のプロファイルは
、従来型ｌＯ％Ｃｒ５４Ｄ（同ｂ）と異なって、５％Ｃ
ｒ鋼Ｆ （同ａ）に類似しており、現在一般に広く行な
われている研摩機、砥石をを用い大きな変更を必要とし
ないで目標とする粗度が得られるものである。 以上の如き、本発明の課題である優れた研削性の確保は
、後述する限定理由に基づく成分組成の選択により達成
されたものである。 次に耐摩耗性について説明する。 本発明鋼Ｂ、Ｃ及び比較ＨＤ、Ｆについて西原式摩耗試
験を行った。 供試鋼は前出第３表の条件で熱処理し、次の条件で摩耗
試験を行った。 試験片寸法 φ３０Ｘ４ｗＸ８Ｌ 相手材材質 ０．９％Ｇ−３％Ｃｒ−ＭＯ鋼（ＨＲｃ６
０）回転数 ８０ Ｏｒｐｍ（試験片）ヘルツの接
触応力 １５０ ｋｇ／ｍｍ２スリップ率 ５％ 潤滑剤 灯油 その結果を第５表に示す。 第 ５ 表 ３ｘｌＯ’回転後摩耗量 本発明鋼 ８ ３．４ ｍｇ〃Ｃ３，０ 比較ｇ Ｉ） ３．７” Ｆ
１３．に れらの結果より、本発明鋼の耐摩耗性は５％Ｃｒ′ｉＡ
である比較鋼Ｆに比しはるかに優れていることは勿論、
従来型１０％Ｃｒ’ｉＡＤと比べても、勝るとも劣らぬ
ことが認められた。 以上のごく、本発明鋼は、高クロム型ロール鋼の特徴で
ある耐摩耗性をそのまま維持したと、従来のこの種ロー
ル鋼の欠点であった研削性、靭性が改善されており、特
に、冷間圧延用ワークロール、熱間、冷間圧延用中間ロ
ールに用いた場合、優れた効果を与えることができるも
のである。 又、本発明ｊｌａｉＢを １０５０℃ＯＱで焼入れし、
焼もどした時の硬度曲線を第３図に示すが、これより、
本発明鋼は、焼もどしによる著しい二次硬化現象が認め
られ、靭性、耐摩耗性の優れた熱間圧延用ワークロール
材としても適当であるということができる。
において、共晶型炭化物の面積率を小とすることが目的
達成に有効であることを示すために次の実験をおこなっ
た。 まず、本発明鋼Ａ、Ｂ、Ｃと比較＃Ｄ（従来型１０％ク
ロムＩ！ｌ）、Ｅ（Ｊ Ｉ Ｓ、５ＫＤ−１１相当）の
組成を第１表に示す。 第 １ 表 重量％ ＣＳｉ Ｍｎ Ｎｉ Ｃｒ Ｍｏ Ｖ本発明 鋼Ａ Ｏ，９３０，７７Ｑ、４００．９８１１，４
３０．２３０．１６” Ｂ１．０００，２１０．２９
Ｇ、０６ ９．９７２．０２０．５０〃Ｃ１，１９０
，３１０，２３０，４２９，１２０，９８０，８８比較
鋼 Ｄ※’ １．４５０．５Ｇ ０．３００．４７１０．
４ｇ ０．９８０．１６〃Ｅ※” １．５１０．３２
Ｇ、３４０．０８１２．１６１．０２０．２５※１
従来型１０％Ｃｒロール鋼 ※２５ＫＩ）−Ｉｆ相当 これらの鋼を焼鈍し、研摩、腐食を施し、画像解析装置
を用いて共晶型炭化物の面積率を測定した。 又いずれの鋼も１１５０”Ｃに加熱し、鍛造比３で鍛伸
、焼鈍した後鍛伸方向と平行にシャルピー衝撃試験片を
採取、衝撃試験を行った。これらの結果を第２表に示す
。 第 ２ 表 ｋｇ・ｔｍ／ｃｍ’ 本発明鋼 Ａ １．４３ ４．７〃Ｂ
１．８６ ４．２ 〃Ｃ１，９７３，９ 比較鋼 Ｄ ’７．６９ １．’１〃Ｅ
１０．５７ ０．７ 以上の結果、本発明鋼ＡＳＢ、Ｃにおける共晶型炭化物
の面積率はいずれも２％以下であり、比較鋼ＤＳＥのそ
れに比べ大幅に低く、後述研削試験に見られる通り共晶
型炭化物の面積率と研削性の相関関係についての本発明
者の推察が立証された。 又、前記試験により、本発明鋼は耐衝撃性においても比
較鋼に比し著しく優れていることが明らかにされた。 次に、本発明の主目的である研削性の改善効果を確認す
るため、実際に研削試験を行った。 試料として、本発明鋼のうちでは比較的共晶型炭化物の
面積率が高く研削性の悪いと思われるＢ及びＣを選び、
比較鋼として従来型１０％Ｃｒ鋼であるＤ及びさらに比
較の意味で現在多用されている５％ＣｒＭ（Ｆ）につい
てφ１ｏｏｘＩｏＬの試験片を製作、適当な熱処理を施
し試験を行った。 比較鋼Ｆの成分組成は次の通りである。 重量％ ＣＳｉ Ｍｎ Ｎｉ Ｃｒ Ｍｏ Ｖ試験片
の熱処理条件及び熱処理後の硬さを第３表に示す。 第 ３ 表 焼入れ温度焼もどし温度硬さＩＩ Ｒｃ本発明鋼Ｂ
１０５０’ＣＯＱ Ｌ４０’Ｃ６４，１１Ｃ１０５
０″ＣＯＱ １４０’Ｃ６４，６比較１４ Ｄ
１０３０′ＣＯＱ １４０℃６４．０〃Ｆ９８０
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摩機を用い、切込量０．０５＋＋ｕ＋＋時の電力負荷（
ＫＷ）及び研削径、研削時間より研削速度を算出し、又
研削後の粗度測定をして仕上粗度を比較した。 第４表に研削試験の結果を示す。 第 ４ 表 本発明鋼 比較鋼 ＣＤＦ 研削前径ｍｍφ ９９．９４ ９９．８６ ９９．
８４ ９９．９３研削後径ｍｒａφ ９９，７０ ９
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５０尚、研削条件は次の通りである。 使用砥石 Ｃ； Ｃ−２４Ｊ 直径φ２２０回転数
１６００ｒｐｙｎ 試験片回転数 ９４ ｒｐｍ 第１図は、上記第４表に示した研削試験結果の中、切込
量０．０５ｍｍ時の電力負荷量と、研削速度を比較した
ものである。電力負荷量は小さい程研削性が良いといえ
るが、本発明ＤＢ、Ｃは５％ＣｒｆｉｌＦには劣るもの
の（Ｆは後述の如く耐摩耗性が著しく悪い）、従来型１
０％Ｃｒｇ１４と比較すると大幅に改善されていること
がわかる。 一方、研削速度は大きい程研削性は良好であるが、本発
明ｉ４Ｂ、Ｃは、 ５％ＣｒｊｌｌＦに近く、従来型１
０％Ｃｒ鋼Ｄ に比して大きく向上していることがわか
る。 次に、第２図ａ＝ｄは、供試鋼を研削した後の表面粗さ
プロファイルを示したものである。 本発明鋼Ｂ（同図Ｃ）及びＣ（同ｄ）のプロファイルは
、従来型ｌＯ％Ｃｒ５４Ｄ（同ｂ）と異なって、５％Ｃ
ｒ鋼Ｆ （同ａ）に類似しており、現在一般に広く行な
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、後述する限定理由に基づく成分組成の選択により達成
されたものである。 次に耐摩耗性について説明する。 本発明鋼Ｂ、Ｃ及び比較ＨＤ、Ｆについて西原式摩耗試
験を行った。 供試鋼は前出第３表の条件で熱処理し、次の条件で摩耗
試験を行った。 試験片寸法 φ３０Ｘ４ｗＸ８Ｌ 相手材材質 ０．９％Ｇ−３％Ｃｒ−ＭＯ鋼（ＨＲｃ６
０）回転数 ８０ Ｏｒｐｍ（試験片）ヘルツの接
触応力 １５０ ｋｇ／ｍｍ２スリップ率 ５％ 潤滑剤 灯油 その結果を第５表に示す。 第 ５ 表 ３ｘｌＯ’回転後摩耗量 本発明鋼 ８ ３．４ ｍｇ〃Ｃ３，０ 比較ｇ Ｉ） ３．７” Ｆ
１３．に れらの結果より、本発明鋼の耐摩耗性は５％Ｃｒ′ｉＡ
である比較鋼Ｆに比しはるかに優れていることは勿論、
従来型１０％Ｃｒ’ｉＡＤと比べても、勝るとも劣らぬ
ことが認められた。 以上のごく、本発明鋼は、高クロム型ロール鋼の特徴で
ある耐摩耗性をそのまま維持したと、従来のこの種ロー
ル鋼の欠点であった研削性、靭性が改善されており、特
に、冷間圧延用ワークロール、熱間、冷間圧延用中間ロ
ールに用いた場合、優れた効果を与えることができるも
のである。 又、本発明ｊｌａｉＢを １０５０℃ＯＱで焼入れし、
焼もどした時の硬度曲線を第３図に示すが、これより、
本発明鋼は、焼もどしによる著しい二次硬化現象が認め
られ、靭性、耐摩耗性の優れた熱間圧延用ワークロール
材としても適当であるということができる。
以上のような特長のある高クロム型圧延用ロール鋼は次
の限定理由に基づく成分組成によりえられる。 Ｃ，０，９％以上１．２％未満 一部は地質に固溶し、マルテンサイト組織を形成するこ
とによって、マトリックスの硬さと強度を保持するが、
残りのＣは、Ｃｒ、Ｍｏ５ＶなどとＦｅを含め複合炭化
物を形成する。この為、Ｃｒを９．０％以上１２．０％
未満含仔する鋼の場合、Ｃの量が１．２％を超すと例え
ば、従来型１０％Ｃｒ屑の如く共晶型炭化物の面積率が
大となり （第２表）、本発明の重要な目的である研削
性改善に悪影響を与えるので１−限は１．２％とする。 又、Ｃを減少すると焼入れ硬さが低下してくるので圧延
ロール鋼に必要な硬さを保持させるためその下限は０．
９％とした。 Ｓｉ ； ０．１％以Ｊ−１、０％未満脱酸剤として０
．１％以−Ｌ添加される外、Ｓ＋は焼入性を増大させ、
ロール鋼にとって有効な元素であり、その効果は１％ま
では急速に増加するがそれ以−ヒではあまり効果はなく
、又鋼塊内のマクロ的偏析を助長するのでその上限は１
，０％とする。 Ｍｎ；０．２％以上１．０％未満 脱酸剤として添加され、その下限は０．２％であり、又
１．０％以上添加するとオーステナイトを安定化させ、
焼入れ硬さが低下するのでその上限は１．０％とする。 Ｎｉ ； １．０％未満 Ｎｉは焼入性増大元素であるが、オーステナイト安定化
元素であるため、その」−限は１．０％とする。 Ｃｒ ； ９．０％以−１−１２．０％未満Ｃｒは地に
固溶して焼入性を増大させ、又自硬性を持たせる。又、
炭化物を形成してロールの耐摩耗性を向上させる。 従
来のロール鋼に比べ、９．０％未満ではその耐摩耗性の
優位性は十分でなく、一方、１２．０％を超えると靭性
が低下し焼入れ温度の上昇を招くのでその上限は１２．
０％とする。 Ｍｏ；０．２％以上３．０％未満 炭化物生成元素であり、複合炭化物を形成し、耐摩耗性
に寄与するとともに、焼入性、焼きもどし軟化抵抗性を
向上させる。 このため最低０．２％必要であるが、一
方、共晶型炭化物の生成を助長するので、その上限は３
．０％とする。 Ｖ 、０．１％以１１．０％未満 ■は強力なＭＣ型炭化物形成元素で、耐摩耗性を著しく
改善する。しかし、ＶＣが多くなるとロールの研削性を
阻害するので０．１％以Ｊ： １ 、０％未満とする。
の限定理由に基づく成分組成によりえられる。 Ｃ，０，９％以上１．２％未満 一部は地質に固溶し、マルテンサイト組織を形成するこ
とによって、マトリックスの硬さと強度を保持するが、
残りのＣは、Ｃｒ、Ｍｏ５ＶなどとＦｅを含め複合炭化
物を形成する。この為、Ｃｒを９．０％以上１２．０％
未満含仔する鋼の場合、Ｃの量が１．２％を超すと例え
ば、従来型１０％Ｃｒ屑の如く共晶型炭化物の面積率が
大となり （第２表）、本発明の重要な目的である研削
性改善に悪影響を与えるので１−限は１．２％とする。 又、Ｃを減少すると焼入れ硬さが低下してくるので圧延
ロール鋼に必要な硬さを保持させるためその下限は０．
９％とした。 Ｓｉ ； ０．１％以Ｊ−１、０％未満脱酸剤として０
．１％以−Ｌ添加される外、Ｓ＋は焼入性を増大させ、
ロール鋼にとって有効な元素であり、その効果は１％ま
では急速に増加するがそれ以−ヒではあまり効果はなく
、又鋼塊内のマクロ的偏析を助長するのでその上限は１
，０％とする。 Ｍｎ；０．２％以上１．０％未満 脱酸剤として添加され、その下限は０．２％であり、又
１．０％以上添加するとオーステナイトを安定化させ、
焼入れ硬さが低下するのでその上限は１．０％とする。 Ｎｉ ； １．０％未満 Ｎｉは焼入性増大元素であるが、オーステナイト安定化
元素であるため、その」−限は１．０％とする。 Ｃｒ ； ９．０％以−１−１２．０％未満Ｃｒは地に
固溶して焼入性を増大させ、又自硬性を持たせる。又、
炭化物を形成してロールの耐摩耗性を向上させる。 従
来のロール鋼に比べ、９．０％未満ではその耐摩耗性の
優位性は十分でなく、一方、１２．０％を超えると靭性
が低下し焼入れ温度の上昇を招くのでその上限は１２．
０％とする。 Ｍｏ；０．２％以上３．０％未満 炭化物生成元素であり、複合炭化物を形成し、耐摩耗性
に寄与するとともに、焼入性、焼きもどし軟化抵抗性を
向上させる。 このため最低０．２％必要であるが、一
方、共晶型炭化物の生成を助長するので、その上限は３
．０％とする。 Ｖ 、０．１％以１１．０％未満 ■は強力なＭＣ型炭化物形成元素で、耐摩耗性を著しく
改善する。しかし、ＶＣが多くなるとロールの研削性を
阻害するので０．１％以Ｊ： １ 、０％未満とする。
第１図は、本発明鋼並びに比較鋼の研削試験結果の中、
切込量０．０５ｍ＋＋＋時の電力負荷端及び研削速度を
比較したグラフである。 第２図は、本発明Ｅ並びに比較鋼の研削後の表面粗さを
説明するプ［ｌファイルで、（ａ）は５％Ｃｒ鋼Ｆ、（
ｂ）は従来型１０％ＣｒＪｒ４Ｄ、 （ｃ）は本発明鋼
Ｂ、（ｃ）は本発明鋼Ｃである。 第３図は、本発明ＭＵ３を ｌ０５０℃ＯＱで焼入れし
、焼きもどした時の硬度曲線である。 特許出願人 関東特殊製鋼株式会社 代 理 人 弁理士 板本 栄− 笥１図 第３図 １介もどし、Ｌ席 （’Ｃ） 第２図
切込量０．０５ｍ＋＋＋時の電力負荷端及び研削速度を
比較したグラフである。 第２図は、本発明Ｅ並びに比較鋼の研削後の表面粗さを
説明するプ［ｌファイルで、（ａ）は５％Ｃｒ鋼Ｆ、（
ｂ）は従来型１０％ＣｒＪｒ４Ｄ、 （ｃ）は本発明鋼
Ｂ、（ｃ）は本発明鋼Ｃである。 第３図は、本発明ＭＵ３を ｌ０５０℃ＯＱで焼入れし
、焼きもどした時の硬度曲線である。 特許出願人 関東特殊製鋼株式会社 代 理 人 弁理士 板本 栄− 笥１図 第３図 １介もどし、Ｌ席 （’Ｃ） 第２図
Claims (3)
- （１）重量％で、Ｃ０．９％以上１．２％未満Ｓｉ０．
１％以上１．０％未満 Ｍｎ０．２％以上１．０％未満 Ｎｉ１％未満 Ｃｒ９．０％以上１２．０％未満 Ｍｏ０．２％以上３．０％未満 Ｖ０．１％以上１．０％未満 を含有し、残部鉄並びに不可避的不純物よりなる研削性
を改善した高クロム型圧延用ロール鋼。 - （２）特許請求の範囲第１項記載の組成を有する高クロ
ム型冷延用中間及びワークロール鋼。 - （３）特許請求の範囲第１項記載の組成を有する高クロ
ム型熱延用中間及びワークロール鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3128388A JPH01208437A (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 研削性を改善した高クロム型圧延用ロール鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3128388A JPH01208437A (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 研削性を改善した高クロム型圧延用ロール鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01208437A true JPH01208437A (ja) | 1989-08-22 |
Family
ID=12326989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3128388A Pending JPH01208437A (ja) | 1988-02-13 | 1988-02-13 | 研削性を改善した高クロム型圧延用ロール鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01208437A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010075941A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 搬送用ロール、搬送テーブル、及び、鋼板の製造方法 |
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| EP2495340A1 (en) | 2011-03-04 | 2012-09-05 | Akers AB | A forged roll meeting the requirements of the cold rolling industry and a method for production of such a roll |
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| WO2012121630A1 (en) * | 2011-03-04 | 2012-09-13 | Åkers AB | A forged roll meeting the requirements of the cold rolling industry and a method for production of such a roll |
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Citations (2)
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| JPS59179762A (ja) * | 1983-03-30 | 1984-10-12 | Daido Steel Co Ltd | 冷間ダイス鋼 |
-
1988
- 1988-02-13 JP JP3128388A patent/JPH01208437A/ja active Pending
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