JPH0120739B2

JPH0120739B2 -

Info

Publication number: JPH0120739B2
Application number: JP8031581A
Authority: JP
Inventors: Haruo Aoki
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1981-05-26
Filing date: 1981-05-26
Publication date: 1989-04-18
Also published as: JPS57195247A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は写真処理装置における定着液補充装置
に関し、特に定着液の補充量を必要最少限の量と
することにより、写真処理のランニングコストを
低減させ得る定着液補充装置に関する。

写真処理装置においては、各種の写真フイル
ム、印画紙等の写真感光材料（以下、「フイルム」
という。）の処理が行われる。フイルムの処理は、
一般に現像、定着、水洗および乾燥の各工程を含
んでおり、写真処理装置はフイルムを前記各工程
中に順次送り込んで処理するものである。

写真処理装置において上述の如きフイルムの処
理が行われると、現像および定着工程においては
それぞれ現像液および定着液が消費されるため、
これを回復するための操作（これを現像液および
定着液の「補充」という。）が必要になる。

現像液の補充は、これがフイルムの仕上り特性
に最も大きな影響を与えるため、従来から種々研
究され、きわめて緻密な補充方式も提案されてい
るが、定着液の補充に関しては、補充量が少なす
ぎる場合だけが問題−未使用のハロゲン銀の除去
が不完全になり、後での変色等の原因となる。−
という事情もあり、必要量より多めに補充してい
るというのが現状である。

しかしながら、定着液を必要以上に補充すると
いうことは、処理されるフイルムに対する悪影響
はないにしても、明らかな浪費であり、フイルム
の処理のランニングコストを引上げるばかりでな
く、廃液処理の負荷を増す等、重大な欠点を有す
るものであつた。

このような欠点は、従来の写真処理装置におい
ては定着液の補充を、現像液の補充の際に前述の
如く、これに同期させて必要量より多めに行うと
いうような考え方に由来している。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、写真処理装置における定
着液の補充量を必要最少限の量とすることによ
り、写真処理のランニングコストを低減させ得る
改良された定着液補充装置を提供することにあ
る。

本発明の上記目的は、処理されるシート状の写
真感光材料の面積を測定する手段と、前記写真感
光材料の現像処理後における黒化面積を測定する
手段と、定着液補充手段および上記各手段を制御
する手段を有する定着液補充装置において、前記
面積測定手段において面積測定を受けた写真感光
材料が前記黒化面積測定手段に達したことを検知
する手段と、該検知手段が当該写真感光材料を検
知した後に、前記面積測定手段からの面積情報と
前記黒化面積測定手段からの黒化面積情報とから
未黒化面積を決定する手段を設けて、該手段から
の未黒化面積情報に基づいて前記定着液補充手段
を制御する如く構成したことを特徴とする定着液
補充装置、または、処理されるシート状の写真感
光材料の面積を測定する手段と、前記写真感光材
料の現像処理後における黒化面積を測定する手段
と、定着液補充手段および上記各手段を制御する
手段を有する定着液補充装置において、前記面積
測定手段において面積測定を受けた写真感光材料
が前記黒化面積測定手段に達したことを検知する
手段と、該検知手段が当該写真感光材料を検知し
た後に、前記写真感光材料の未黒化面積を測定す
る手段を設けて、該手段からの未黒化面積情報に
基づいて前記定着液補充手段を制御する如く構成
したことを特徴とする定着液補充装置によつて達
成される。

本発明において、写真感光材料とはハロゲン銀
を用いるものすべてを含み、定着液とは上記ハロ
ゲン銀を溶解させる作用を有する写真処理液を指
す。また、現像処理後における未黒化部分とはフ
イルム上の黒化部分を除いた部分を言い、黒化部
分とはいわゆる露光・現像によつて黒化した部分
を指す。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す装置の機能ブ
ロツク図である。図において、１は処理されるフ
イルムＦの面積を測定するフイルム面積検出セン
サ、２は現像処理槽、３は定着処理層、４は処理
されたフイルムＦの黒化部分の面積を測定する黒
化面積検出センサ、５は水洗処理槽、６は乾燥装
置、７はフイルムＦの移送速度を検出する速度検
出センサ、８は現像液補充機構、９は定着液補充
機構、そして１０はマイクロ・コンピユータであ
る。

処理されるフイルムＦは現像処理槽２の入口部
に設けられたフイルム面積検出センサ１によりそ
の面積を測定された後、現像処理槽２、定着処理
槽３、水洗処理槽５および乾燥装置６内を、図示
してないフイルム移送手段により順次移送され処
理される。また、フイルムＦは定着処理槽３の出
口部に設けられた黒化面積検出センサ４によりそ
の黒化面積を測定される。上記フイルム面積検出
センサ１、黒化面積検出センサ４および前記フイ
ルム移送手段に接続されている速度検出センサ７
の各出力は、マイクロ・コンピユータ１０に入力
される。

以下、本実施例の動作を、第２図に示したマイ
クロ・コンピユータ１０のプログラム・フローチ
ヤートに基づいて説明する。なお、以下の説明に
おいては、フイルム面積検出センサ１、黒化面積
検出センサ４および速度検出センサ７を、それぞ
れセンサ、センサおよびセンサという。ま
た、以下の説明の最後の数字は、第２図のステツ
プ番号を示す。

(イ) フイルムＦが挿入されると、センサがこれ
を検出し、フイルムＦの面積信号の積分を行
い、その積分値(A)を記憶する（ステツプ(1)、
(2)）。

(ロ) センサにより検出したフイルム移送速度信
号およびセンサとセンサとの間のパス長か
ら、フイルムＦがセンサからセンサに移送
されるに要する時間（T₁）を算出する（ステ
ツプ(3)、(4)）。

(ハ) フイルム挿入からの経過時間を読み、T₁時
間が経過した時点で、センサがフイルムＦの
黒化面積検出を行つているかどうか判断し、上
記検出を開始していなければセンサ、センサ
間でフイルムが停止（ジヤム発生）している
ものとしてアラーム表示をし、上記検出を開始
していればセンサの黒化面積信号を積分し、
その積分値(B)を記憶する（ステツプ(5)〜(9)）。

(ニ) 先に記憶したフイルム面積を示す積分値(A)を
読出し、上記黒化面積を示す積分値(B)と比較す
る。Ａ＜Ｂのときは、センサにフイルムが停
止しているものとしてアラーム表示をし、Ａ≧
ＢのときはＢ値に応じて現像液補充機構８を作
動させるとともに、（Ａ−Ｂ）値を算出し、こ
の値に応じて定着液補充機構９を作動させる
（ステツプ(10)〜（16））。

上記実施例の動作説明は、マイクロ・コンピユ
ータによるプログラム処理を行う場合に例を挙げ
たが、このような制御は一般の論理回路を結合す
ることによつて実施可能であり、本発明はそのよ
うな実施態様をも含むものであることは言うまで
もない。

また、上記実施例においては、センサを現像
処理槽２の入口部に設けてフイルムＦの面積測定
を行つているが、これは他の場所、例えば定着処
理槽３の入口部に設けても良い。センサの設置
位置も水洗処理槽５以降とすることが可能であ
る。

未黒化部分の面積を算出するには、上記実施例
に示した如き、フイルム全面積と黒化面積との値
から演算により求める方式のほかに、定着処理完
了後のフイルムについて、例えば透過率が所定値
以上の部分の面積信号を積分する等の方法によ
り、直接求めることも可能である。

また、上記実施例においては、前記積分値(A)、
(B)の比較を行つて、Ａ≧Ｂのときに、Ａ値に応じ
て現像液補充機構８を作動させるとともに、（Ａ
−Ｂ）値を算出してこの値に応じて定着液補充機
構を作動させているが、この両者の作動開始の順
序は変更しても差支えない。

本発明に用いる定着液補充機構は、当業界の常
識である定量補充ポンプ方式、落差型電磁弁制御
方式、その他の方式のものを用いることができ、
定着液補充量は各方式に応じてポンプ作動時間、
電磁弁開き時間等により制御されれば良い。

また、本発明の定着液補充装置を用いる写真処
理装置は、フイルムが該写真処理装置内を連続的
に移送されるものであれば良く、対象フイルムの
種類、処理方式の種類等は問題とならない。

処理の態様が限定されている場合には、前記速
度検出センサ７（センサは、簡単な限時出力手
段に置換することが可能である。

なお、上記実施例における黒化面積に対応する
信号Ｂ値と現像液補充機構８の作動時間との関係
あるいは未黒化部分の面積に対応する信号（Ａ−
Ｂ）値と定着液補充機構９の作動時間との関係に
ついては、予め実験によつて定めておくことが必
要であることは言うまでもない。

以上述べた如く、本発明によれば、処理される
シート状の写真感光材料の面積を測定する手段
と、前記写真感光材料の現像処理後における黒化
面積を測定する手段と、定着液補充手段および上
記各手段を制御する手段を有する定着液補充装置
において、前記面積測定手段において面積測定を
受けた写真感光材料が前記黒化面積測定手段に達
したことを検知する手段と、該検知手段が当該写
真感光材料を検知した後に、前記面積測定手段か
らの面積情報と前記黒化面積測定手段からの黒化
面積情報とから未黒化面積を決定する手段を設け
て、該手段からの未黒化面積情報に基づいて前記
定着液補充手段を制御する如く、または、前記定
着液補充装置において、前記面積測定手段におい
て面積測定を受けた写真感光材料が前記黒化面積
測定手段に達したことを検知する手段と、該検知
手段が当該写真感光材料を検知した後に、前記写
真感光材料の未黒化面積を測定する手段を設け
て、該手段からの未黒化面積情報に基づいて前記
定着液補充手段を制御する如く構成したので、写
真処理装置における定着液の補充量を必要最少限
の量とすることが可能となり、写真処理における
ランニングコストを低減させ得るばかりでなく、
廃液処理の負荷をも低減させ得るという顕著な効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す装置の機能ブ
ロツク図、第２図はマイクロ・コンピユータのプ
ログラム・フローチヤートである。１：フイルム面積検出センサ、２：現像処理
槽、３：定着処理槽、４：黒化面積検出センサ、
５：水洗処理槽、６：乾燥装置、７：速度検出セ
ンサ、８：現像液補充機構、９：定着液補充機
構、１０：マイクロ・コンピユータ。

Claims

【特許請求の範囲】１処理されるシート状の写真感光材料の面積を
測定する手段と、前記写真感光材料の現像処理後
における黒化面積を測定する手段と、定着液補充
手段および上記各手段を制御する手段を有する定
着液補充装置において、前記面積測定手段におい
て面積測定を受けた写真感光材料が前記黒化面積
測定手段に達したことを検知する手段と、該検知
手段が当該写真感光材料を検知した後に、前記面
積測定手段からの面積情報と前記黒化面積測定手
段からの黒化面積情報とから未黒化面積を決定す
る手段を設けて、該手段からの未黒化面積情報に
基づいて前記定着液補充手段を制御する如く構成
したことを特徴とする定着液補充装置。２処理されるシート状の写真感光材料の面積を
測定する手段と、前記写真感光材料の現像処理後
における黒化面積を測定する手段と、定着液補充
手段および上記各手段を制御する手段を有する定
着液補充装置において、前記面積測定手段におい
て面積測定を受けた写真感光材料が前記黒化面積
測定手段に達したことを検知する手段と、該検知
手段が当該写真感光材料を検知した後に、前記写
真感光材料の未黒化面積を測定する手段を設け
て、該手段からの未黒化面積情報に基づいて前記
定着液補充手段を制御する如く構成したことを特
徴とする定着液補充装置。