JPH01198966A

JPH01198966A - 吊り足場装置

Info

Publication number: JPH01198966A
Application number: JP63305522A
Authority: JP
Inventors: Yasuji Kamoshita; 鴨志田　保二; Shinichi Sagawa; 佐川　信市
Original assignee: Hitachi Plant Technologies Ltd
Current assignee: Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date: 1988-12-02
Filing date: 1988-12-02
Publication date: 1989-08-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は吊り足場装置に掛かり、特に建設現場の仮設足
場に好適な吊り足場装置に関する。

建設現場にふける仮設足場は、従来、地上から組み上げ
る方式のものが大部分であり、足場丸太または鋼構造の
ユニットを連結して骨組みを構成している。しかし、こ
れらの地上から組み上げる方式のものは、地盤条件が悪
い場合には、その整合に多大な作業を有するとともに、
車輌や工具の出入りが激しい下方空間を占有するため作
業能率に支障を与える場合が応々にしである。また、高
層足場においては、垂直荷重が圧縮応力として作用する
ので、座屈強度を得るため骨組み部材は相応の剛構造が
要求される。

一方、上記地上組上げ方式の欠点を解消するものとして
吊り足場装置が種々工夫されているが、いずれも構造が
複雑であり、組立て及び解体の容易さが要求される建設
現場の仮設足場には適していない。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、構造が
単純で、組立及び解体が容易な吊り足場装置を提供する
ことにある。

本発明に係る吊り足場装置は、水平棒と垂直棒とを回動
可能に連結して骨組みを構成するものであり、この骨組
みの隣り合う水平棒間に足場板を掛け渡したものである
。更に詳しく説明すれば水平棒は両端部に少なくとも１
枚の鍔を有する。そして、垂直棒の一端に固設された連
結板には水平棒の鍔が挿通可能な大孔と、この大孔に連
続し水平棒の締部に嵌合する小孔とが穿設されている。

また、垂直棒の他端は水平棒と回動可能に連結され、一
体化された骨組みを構成している。足場を構築する際は
、他方の骨組みの連結板の大孔に一方の骨組みの鍔を挿
通させてミル孔と締部とを自重により嵌合させて複数組
の骨組みを上方から下方に向けて連結し、全体としての
骨組みを構成する。そして、骨組みの隣り合う水平棒間
に足場板を掛け渡すことにより吊り足場装置が形成され
る。

以下、本発明の実施例を添付図面に基づき説明する。

第１図は本発明に係る吊り足場装置の実施例を示す斜視
図である。第１図の吊り足場装置は図示しない建造物に
固定された上部剛部材１０、垂直棒１２、水平棒１６、
足場板２８を主な構成としている。

上部剛部材１０には所定間隔毎に吊り下げｎ１１が設け
られ、垂直棒１２が吊り下げられている。

これらの垂直棒１２の上端には連結板１４が固設されて
ふり、垂直棒１２は連結板１４を介して上部剛部材１０
及び水平棒１６に吊り下げられる。

第２図は垂直棒１２と水平棒１６の詳細を示した斜視図
、第３図（ａ）及び（ｂ）は垂直棒１２と水平棒１６の
部分正面図及び部分側面図である。第３図（ａ）及び（
ロ）に示すように、垂直棒１２の一端（上端）には連結
板１４が、また、他端（下端）には輪環１３がそれぞれ
固設されている。また、第２図に示されるように、水平
棒１６はそれぞれの両端部に２枚づつの円板状の鍔１８
．２０を存する。鍔２０は水平棒１６の先端部に固設さ
れ、鍔１８は鍔２０よりも水平棒１６の内側位置に間隔
を開けて固設されている。鍔１８と鍔２０の取付間隙は
、前記連結板１４の厚さに輪環１３の厚さを加えたもの
よりもやや大きい程度に設定され、この間隙部分は水平
棒１６の締部２２とされる。そして、垂直棒１２と水平
棒１６は輪環１３によって締部２２に回動可能に連結さ
れ一体化された骨組みを構成する。

また、連結板１４には、垂直棒１２の棒部の方向に大孔
２４と小孔２６が連続して設けられ、全体としてダルマ
状の孔を形成している。大孔２４は前記鍔２０が挿通可
能な径を有し、また、小孔２４は前記吊り下げ部１１及
び締部２２と嵌合する径を有する。

上段の足場を構成する場合、上部剛部材１０の吊り下げ
部１１を連結板１４０大孔２４に挿通させたのち、垂直
棒１２の支持力を解放すれば垂直棒１２は、垂直棒１２
と水平棒１６との自重により、下方に移動し、吊り下げ
部１１と連結板１４の小孔２６とが自然に嵌合する。吊
り下げ部１１は前記水平棒１６の締部２２とほぼ同様な
構成で、その間隔は連結板１４の厚さよりもやや大きい
程度に設定されている。

各吊り下げ部１１と垂直棒１２とを連結させることによ
って、上段の骨組みの組立が完了する。

この段階で足場板２８を隣り合う水平棒１６間に掛け渡
すことにより、上段の足場が完成する。足場板２８は両
端にフックを有したものが好ましく、このフックを水平
棒１６に掛けることによって掛け渡し作業が容易に行わ
れる。フック付の足場板はアルミ製、鋼板製のものが市
販されているので、水平棒１６の長さ及び垂直棒１２の
取付間隔は、市販標準品である足場板の巾及び長さに適
合するように定めればよい。

第２段（下段）の足場の組立においては、第２図に示す
ように前記上役の水平棒１６の締部２２を、他方の骨組
みの大孔２４Ａに挿通させたのち、垂直棒１２Ａの支持
力を解放することにより、棒′認２２と連結板１４Ａの
小孔２６Ａとが自然に嵌合する。以下、同様な連結及び
掛け渡しを行うことによって、第１図に示される吊り足
場装置が完成する。この吊り足場装置は主要構成部材が
水平棒、垂直棒、足場板の３種の部材のみでよく、しか
も、垂直棒１２と水平棒１６が一体化されているため、
その連結、掛け渡し機構が簡素化され、組立及び解体作
業が簡便、且つ迅速にできる。

また、この吊り足場装置は多数段に組立てる程、その全
体荷重によって、接部２２と小孔２６の嵌合が緊密とな
る好ましい性質を有する。垂直棒１２、水平棒１６は滑
節構造に骨組みされ、引張応力、剪断応力のみが作用し
座屈に対する配慮を必要としないので、断面寸法を著し
く低減できる。

第４図に本吊り足場装置を組立てる方法の一例を示す。

図において、上部剛部材１０、垂直棒１２、水平棒１６
、足場板２８は前掲第１図に示した同一の４！造で組立
てられている。３０は既設建造物であり、この建造物３
０の頂部には、吊り足場を吊るためのブラケット３２が
張り出されている。このブラケット３２には滑車３６が
設けられ、吊り足場装置は滑車３６を介して、ワイヤロ
ープ３４によって吊り下げられている。ワイヤロープ３
４は地上に接地した巻上機３８によって巻上げまたは巻
下げられる。吊り足場装置の組立また解体に当たっては
、足場を一段づつ組立又は解体する毎に、ワイヤロープ
３４を巻上げ又は巻下げる。

このような方法により、組立又は解体作業はすべて地上
で行うことができる。従って高所作業をほとんど必要と
せず、安全且つ能率よく作業を遂行できる。これにより
、本発明に係る吊り足場装置によれば、従来の仮設足場
に比べて、所要工数及び所要組立日数を大幅に低減する
ことが可能である。

第５図に本発明の応用例を示す。図中、４０は水平棒と
垂直棒の連結部を略示したものである。

また、４２は階段足場材、４４は手摺部材を示す。

本発明に係る吊り足場装置は、第５図からも明らかなよ
うに、垂直棒４６．４８と足場板５０とを単に井桁状に
組立てるのみならず、必要に応じて階段足場などを設け
ることができる。階段足場材４２も足場板と同様に市販
の標準品を利用できる。

また安全上の観点から手摺４４を取付けることも自由で
ある。手摺４４は通常は垂直棒４６の適当な位置に緊結
して掛け渡すが、作業能率の面から垂直棒４６を特殊構
造とし、手摺４４をワンタッチで取付けるように工夫す
ることも可能である。

また、垂直棒の長さは必ずしも一定長さである必要はな
く、図示のように長い垂直棒４６と短い垂直棒４８と適
宜に組み合わせて全体を構成することもできる。

また、第６図に示すように垂直棒１２、水平棒１６、足
場板２８などで構成される足場と、垂直棒１２Ｂ１水平
棒１６Ｂ１足場板２８Ｂ２階段足場材４２Ｂなど構成さ
れる足場とを並列して設け、これらの足場間に水平棒１
６と水平棒１６Ｂにまたがる別の足場板２９を掛け渡し
て、全体の吊り足場装置を構成するようにしてもよい。

このように構成することによって、全体として巾の広い
足場を確保することができ、階段の昇降が容易な吊り足
場装置を得ることができる。

第７図に本発明の他の応用例を示す。図中、上部剛部材
５２及び５４は直角に保持されて、図示しない建造物に
固定されている。筋交い５６は上部剛部材５２．５４の
直角度を補強する。上部剛部材５２．５４にはそれぞれ
垂直棒１２Ｃ，１２Ｄ１水平棒１６Ｃ，１６Ｄ、足場板
２８Ｃ，２８Ｄを構成部材とする本発明に係る吊り足場
が吊り下げられている。また、これらの吊り足場の複数
段毎に中間水平位置には、中間剛部材５８．６０が設け
られている。中間剛部材５８．６０は相互に連結される
とともに、図示しない建造物から適宜な方法によって支
持拘束されている。このような中間剛部材５８．６０の
介在によって、滑節により連結された本吊り足場装置は
、動荷重や風荷重による撓みや振れが抑制され、足場装
置として好ましい性質を保有するに至る。勿論、このよ
うな中間剛部材の存在は本発明においては必須のもので
はなく、例えば、第１図において、複数個の水平棒のう
ちのいくつかを建造物に固定することによって撓みや振
れを制御できる。しかし、大型の高層足場の組立に対し
ては、このような中間剛部材を採用することは、好まし
い選択といえる。

尚、水平棒は必ずしも両端部のそれぞれに２枚の鍔の有
する必要はない。鍔が１枚の場合においては連結板の位
置が移動しやすく、組立、解体時の作業性が悪くなる欠
点を有するが、本発明の目的は達成できる。また鍔を３
枚設けて、各鍔間の環部にそれぞれに連結板が連結され
るようにしてもよい。

また、水平棒及びその鍔の形状は円形断面に限るもので
はな（、他の断面形状であってもよい。

以上に詳述したように、本発明に係る吊り足場装置は構
造が簡素化されているため組立及び解体が容易であると
いう格別の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図は水平棒
と垂直棒の詳細を示す斜視図、第３図（ａ）及び第３図
（ハ）は水平棒と垂直棒の部分正面図及び部分側面図、
第４図は本発明に係る吊り足場装置を組立また解体する
方法の一例を示す略示説明図、第５図は本発明の応用例
を示す略示側面図、第６図は本発明の他の応用例を示す
部分斜視図、第７図は本発明の他の実施例を示す斜視図
である。１Ｏ１５２，５４・・・上部剛部材、　１２．１２Ａ、
１２Ｂ、１２Ｃ，１２Ｄ・・・垂直棒、　　１３・・・
輪環、　　１４．１４Ａ、１４Ｂ・・・連結板、　　１
６．１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ，１６Ｄ・・・水平棒、　
　１８．２０・・・鍔、　２２・・・環部、　２４．２
４Ａ・・・大孔、　２６．２６Ａ・・・小孔、　２８．
２８８１２８Ｃ，２８Ｄ、２９・・・足場板、　５８．
６０・・・中間剛部材。出願人　日立プラント建設株式会社第　１７：ツ　２　：ユ１４　：第　３　二（ａ）　　　　　　　　　（ｂ）第　５　図 τ′：　６　Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水平棒の両端部に鍔を固設し、前記水平棒の鍔が
挿通可能な大孔と該大孔に連続し前記水平棒の鍔の内側
の棒部に嵌合する小孔とが穿設された連結板を垂直棒の
一端に固設すると共に、該垂直棒の他端を前記水平棒の
棒部に予め回動可能に連結して骨組みを構成し、前記骨
組みと同様に構成された骨組みの連結板の大孔に前記骨
組みの鍔を挿通させて、小孔と棒部とを嵌合させて複数
組の骨組みを上方から下方に向けて連結し、前記骨組み
の隣り合う前記水平棒間に足場板が掛け渡されたことを
特徴とする吊り足場装置。
（２）前記骨組みは、複数段毎の水平位置に剛部材が介
在して設けられ、この剛部材は他の剛体に固定されたこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の吊り足場
装置。