JPH04111829A - 大スパン屋根の施工法 - Google Patents

大スパン屋根の施工法

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JPH04111829A
JPH04111829A JP2228962A JP22896290A JPH04111829A JP H04111829 A JPH04111829 A JP H04111829A JP 2228962 A JP2228962 A JP 2228962A JP 22896290 A JP22896290 A JP 22896290A JP H04111829 A JPH04111829 A JP H04111829A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、大規模展示場や多目的ホールあるいは競技
場などの屋根として好適な大スパン屋根の施工法に関す
る。
「従来の技術」 近年、広大な空間を確保することのできる大スパン屋根
の施工が種々実施されている。従来の施工法としては、
大スパン屋根を予め揚重クレーンの揚重能力や作業スペ
ースなどを考慮した大きさ及び重量のユニットに予め分
割して地上で大組みしておき、ついで各屋根ユニットの
架設位置に仮設支柱または本設柱を立て、大組みした各
屋根ユニットを揚重クレーンにより吊り上げて所定の仮
設支柱または本設柱の柱頭間に架設し、全ての屋根ユニ
ットを組み上げるようにしている。そして、屋根ユニッ
ト全体を接合後、仮設支柱を撤去し、その後屋根の外表
面に仕上げ用屋根材を貼りるようにしている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の施工法によれば、揚重する屋
根ユニットの全てに対して架設範囲に仮設支柱を立てて
おく必要があり、立てる仮設支柱の本数が多数となり、
使用する鉄骨量も膨大となるなど、仮設設備や仮設費用
が多大となってし)た。
したがって、それらの点は施工費用の削減を図る上での
阻害要因となっていた。
また、屋根仕上げ材は屋根ユニットの全体の組み上げが
終了した時点で別途に施工され、それ以前は同時に施工
することができないため、工期の短縮化を有効に図るこ
とができなかった。
また、大スパン屋根の吊り上げ中に大スパン屋根が風や
地震等の水平力を受けると、大スパン屋根が振動して、
大スパン屋根が支柱に衝突したり、リフトアップ作業に
支障をきたす恐れがあり、さらには大スパン屋根の吊り
上げ終了後、大スノくン屋根の長時間の吊り下げ状態時
において、地震時には大スパン屋根の屋根重量に応じた
地震力がまともに支柱に加わるため、仮設支柱設計用の
地震力が大きくなる問題があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、地上で
組んだ大スパン屋根を安全にかつ効率よくリフトアップ
させることができ、仮設作業の省力化を図るとともに、
大スパン屋根の施工費用の低減化および工期の短縮化を
図ることのできる大スパン屋根の施工法を提供すること
を目的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明にかかる大スパン屋根の施工法は、大スパン屋
根をその架設範囲で地組みし、ついで地組みした大スパ
ン屋根を仮設の支柱に沿って吊り上げ、さらに本設の外
周柱相互に大スパン屋根を降ろしてその間に架設するよ
うにした大スパン屋根の施工法であって、前記大スパン
屋根の吊り上げを、上下に受梁を有するステップロッド
を大スパン屋根に係止してこれをジヤツキアップするこ
とにより行い、萌記ステップロッドの」二下の受梁にバ
ックアップ用の吊材の上下端が連結したことを特徴とし
ている。
また、本発明の大スパン屋根の施工法は、大スパン屋根
を外周柱相互に降ろす前に、吊り上げた状態の大スパン
屋根を対応する外周柱の柱頭部に仮定着させておくこと
を特徴としている。
また、本発明の大スパン屋根の施工法は、各支柱とこれ
に面する大スパン屋根の一部との間に、大スパン屋根の
吊り上げ中に大スパン屋根が支柱に衝突する時の衝撃力
を吸収するガイド機構を設け、当該ガイド機構に沿って
大スパン屋根を吊り上げるようにしたことを特徴として
いる。
また、本発明の大スパン屋根の施工法は、大スパン屋根
を吊り上げか以降、外周柱を本設するまでの間、各支柱
とこれに面する大スパン屋根の一部との間に設けたスラ
ストサポートにより大スパン屋根の水平方向への挙動を
拘束しておくことを特徴としている。
1作用」 大スパン屋根の吊り上げを、上下に受梁を有するステッ
プロッドを大スパン屋根に係止してこれをジヤツキアッ
プすることにより行い、前記ステップロッドの上下の受
梁にバックアップ用の吊材の上下端を連結することによ
り、大スパン屋根の吊り上げ以降から外周柱を建方する
までの間の吊り下げ状態において、万一ステップロッド
が金属疲労や風力や地震力により破断する事態が生じて
も吊材によりバックアップ体制を取り、大スパン屋根の
落下事故対策を取ることができる。
また、大スパン屋根を外周柱相互に降ろす前に、吊り上
げた状態の大スパン屋根を対応する外周柱の柱頭部に仮
定着させておくことにより、外周柱建方時に突風などに
より外周柱の自由端側か大きく変形して倒壊したりする
ことなく、大スパン屋根をジヤツキダウンさせて外周柱
の柱頭部との精度のよい接合が可能となる。これにより
外周柱の柱頭部相互に対する大スパン屋根の納まりがよ
くなる。
また、各支柱とこれに面する大スパン屋根の一部との間
に、大スパン屋根の吊り」二げ中に大スパン屋根が支柱
に衝突する時の衝撃力を吸収できるガイド機構を設け、
このガイド機構?こ沿って大スパン屋根を吊り上げるこ
とにより、大スパン屋根の吊り上げ時において支柱と大
スパン屋根との衝突によるねじれや変形、支柱に対する
多大な水平力が加わることを防止できる。
また、大スパン屋根を吊り上げた以降、外周柱を本設す
るまでの間、各支柱とこれに面する大スパン屋根の一部
との間に設けたスラストサポートにより大スパン屋根の
水平方向への挙動を拘束しておくことにより、長期にわ
たる外周柱の建方時において、地震が起きた場合に大ス
パン屋根の振れ止め防止対策を取ることができる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
本発明にかかる大スパン屋根の施工法は、屋根(大スパ
ン屋根)■の架設範囲に仮設柱2および本設柱3を立て
るとともに、これらの仮設柱2、本設柱3に支持させる
形で大スパン屋根1を地組みし、ついで地組みした大ス
パン屋根1を仮設支柱6に沿って吊り上げ、さらに外周
柱4を本設するとともに、大スパン屋根1を外周柱4相
互に降ろしてその間に架設し、しかる後、仮設支柱6を
撤去して屋根Iを施工することを基本方法としている。
以下、第1図ないし第4図などに従い屋根lの施工手順
を説明する。
[仮設柱・本設柱その他の建方] 第1図に示すように、まず屋根lの架設範囲に下部構造
体である所望の仮設柱2および本設柱3の建方を行う。
同様に屋根1の地組み時に屋根1を各仮設柱2および本
設柱3とともに支持する鉄骨サポート柱5と、屋根Iを
リフトアップするための仮設支柱6との建方を行う。前
記仮設支柱6は第5図に示すように架設範囲内の6m所
に立てるとともに、それぞれの仮設支柱6・・・は荷揚
げ用のタワーク、レーン7の架台も兼用する。
「屋根鉄骨トラスの地組および仕」二げ]ついで、第2
図に示すように、屋根Iの躯体を構成する屋根鉄骨トラ
ス8jこついて所定の高さで仮設柱2、鉄骨サポート柱
5、本設柱3の上で地組みを行う。この時点での屋根鉄
骨トラス8の重量は全て仮設柱2、鉄骨ザボート柱5、
および本設柱3により支持する。
またこの時点で屋根鉄骨トラス8に対しては、外板やス
テンレス防水等の屋根性」二げ材を施し、トップライト
9その他の取付けも同時に施工する。
一方、各仮設支柱6・・・の上面には屋根1をリフトア
ップするためのジヤツキIOをそれぞれ設置する。
[屋根のリフトアップ] 屋根1の屋根鉄骨トラス8には、第6図および第7図に
示すように屋根1を吊り上げるためのステップロッド1
1を取り付ける。このステップロッドI+は上下に屋根
鉄骨トラス8を挾む受梁12.13を備えたもので、下
部受梁12にはジヤツキ10により吊り上げられるステ
ップロッド11が保持され、下部受梁13は屋根鉄骨ト
ラス8の下弦材8aを下方から受けるようになっている
[屋根の地切り時の安全対策] そして、屋根鉄骨トラス8のリフトアップを行うにあた
っては、屋根鉄骨トラス8の下部が本設柱3などから離
れる際に接触して傷付けやすいことから、外周柱24の
建方時の安全作業を確保するために、屋根鉄骨トラス8
に対し以下の安全対策を講じる。
すなわち、屋根鉄骨トラス8の地組み時においては、第
8図および第9図に示すように、屋根鉄骨トラス8の仮
設構台(仮設柱2および鉄骨ザボート柱5)への定着部
として下弦材8aの下にトラス束材15を介して地組用
ベース16あるいはプレート17を取り付けるようにし
ている。また第10図に示すように、前者の地組用ベー
スI6は屋根鉄骨トラス8の外周部の三隅に、後者のプ
レート17は地組用ベースI6の間の外周部に取付ける
ようにしている。したがって、屋根鉄骨トラス8の地組
み後は地組用ベース16およびプレートI7をそのまま
の取付状態とし、この状態でリフトアップを開始する。
これにより、屋根鉄骨トラス8の地切りの際に屋根鉄骨
トラス8の下部が本設柱3や仮設構台などによって傷付
くのを防止できる。
[鉄骨サポート柱の撤去および屋根の計測]屋根鉄骨ト
ラス8を仮設構台から地切りした後は、鉄骨サポート柱
5を撤去する。また地切りした状態の屋根鉄骨トラス8
についてリフトアップをスムーズかつ安全に実施できる
ようにリフトアップする前に各変位の計測を行い、計測
データを基礎にして屋根鉄骨トラス8をリフトアップ準
備状態にセットする。
U屋根の吊り上げj そして、この状態から6箇所の仮設支柱6に設けた各ジ
ヤツキ10を一斉に稼動して、ステップロッド11を引
き上げ、屋根鉄骨トラス8の吊り上げを開始する。各ジ
ヤツキIOの制御は地−トの指令室から行う。
[屋根のリフトアップ作業における安全対策]屋根鉄骨
トラス8のリフトアップ作業においては、リフトアップ
時における屋根鉄骨トラス8の振れによる仮設支柱6七
のねどれや屋根鉄骨トラス8と支柱との接触を防止する
ため、次ぎのような安全対策を講じる。
すなわち、第11図に示すように、仮設支柱6とこれに
面する屋根鉄骨トラス8の一部に屋根鉄骨トラス8の水
平方向のガイド機構18を設け、屋根鉄骨トラス8をガ
イド機構18に沿って吊り上げ、屋根鉄骨トラス8の水
平方向への振れ止めを行う。
ガイド機構18は、本実施例では、第12図ないし第1
4図に示すよう?こ仮設支柱6の一面に而して配したH
形鋼19の両端を、−屋根鉄骨トラス8の交差して隣合
う下弦材8aのリブ8b相互に掛は渡すとともに、H形
鋼19の仮設支柱6に面する側に衝突力を吸収するゴム
マット等の弾性部材20をアングル材20a?こより取
り付けて構成したものである。かかるガイド機構18は
、第11図に示すように1本の仮設支柱6の周囲を囲む
形で4つ設置し、全体では合計して24箇所設置するこ
とになる。
かかるガイド機構18は、各仮設支柱6・・・の周囲を
囲むように設けるようにしたから、屋根鉄骨トラス8の
吊り上げ時に屋根鉄骨トラス8の水平方向への振れを拘
束し、吊り上げ方向には拘束しない構造となっている。
したがって、大スパン屋根】の吊り上げ時に屋根鉄骨ト
ラス8が仮設支柱6に衝突する際の衝突力と風圧力によ
る生じる振れを所定の数値以下に規制することができ、
屋根鉄骨トラス8の吊り上げを安全にかつ確実に、スム
ーズに行うことができる。また、それぞれの仮設支柱6
はガイド機構】8の弾性部材20により囲まれているの
で、屋根鉄骨トラス18や仮設支柱6が傷付くのを防止
することができる。
[屋根の仮固定] このようにしてガイド機構18で案内しつつ屋根鉄骨ト
ラス8をリフトアップにより第3図に示すように所定の
高さ位置まで吊り上げたら、屋根鉄骨トラス8を仮設支
柱6に仮固定する。
[屋根の吊り上げ終了時における振れ止め対策]屋根鉄
骨トラス8の吊り上げ終了後、屋根鉄骨トラス8は外周
柱24の建方時において長期にわたり(約1.5ケ月)
吊り下げ状態にあるため、その期間中に地震が起きた場
合の振れ止め対策を講じる。
すなわち、第15図および第16図に示すように、屋根
鉄骨トラス8にリフトアップ前に取り付けたガイド機構
18を利用して、仮設支柱6の柱部分にスラストサポー
ト21を取り付ける。このスラストサポート2Iは、ガ
イド機構18のうち弾性部材20を撤去したガイド片1
9をそのまま残して用いるもので、このガイド片19の
仮設支柱6に面する側に断面コ字形の取付片22をボル
ト22aにより止め、取付片22に仮設支柱6の柱部分
に拘束される挟持部23を設けた構造としたものである
かかるスラストサポート21は、本実施例では、仮設支
柱6の周囲を囲む形で1本につき4箇所設置し、合計2
4箇所設置する。このようなスラストサポート21を設
けることにより、地震時に仮設支柱6に水平力が生じて
屋根鉄骨トラス8に振れが生じようとしても、スラスト
サポート21が仮設支柱6により水平方向への移動が拘
束されるから、屋根鉄骨トラス8の振れを有効に防止す
ることができるつしたがって、仮設支柱の変形や衝突に
よる破損等を防止することができる。
[屋根の吊り上げ終了後におけるステップロッドの破断
事故対策」 リフトアップ作業中は短時間で行なイっれるが、リフト
アップ完了後は外周柱24を建方するまで、比較的長期
間(約1,5ケ月)にわたり、その間は屋根1は吊り下
げ状態にあるため、屋根鉄骨トラス8が突風や地震によ
り屋根鉄骨トラス8が振れた場合、ステップロッドII
に限界を越える応力が生じて破断が起きる恐れがある。
このため、ステップロットIIが万一破断したとしても
屋根1が落下しないように落下防止対策を講じる。
すなイっち、第6図および第7図に示すように1本のス
テップロッドIIの上下に設けた上部受梁12および下
部受梁13に対しバックアップ用の2本の吊り材25の
両端をそれぞれ固定しておく。
吊り材25は、上部受梁12とその下方の束材26とに
両端を固定した上部吊り材25aと、束材26と下部受
梁13とに両端を固定した下部吊り5によれば、1本の
ステップロッド11が万一破断した場合には、ただちに
2本の吊り材25がその部分の屋根鉄骨トラス8の重量
を支持するようになっている。
[外周柱の建方コ 一方、屋根1の架設範囲には第4図に示すように外周柱
24の建方を行う。第18図に示すように、外周柱24
は第1節部分24aおよび第2節部分24bの建方を終
了した時点でゆがみ直しおよび建入れの調整を行い、第
3節部分24cの建方前に本締めを実施する。なお、第
17図に示すように外周柱24の三隅においては第2節
部分24bの本締め後に転倒防止のために控え網27を
取る。控え網27は所定の引き抜き力に耐えられる鋼製
ワイヤーから構成し、両端を第2節部分24b上端と仮
設構台との間に定着させる。
[外周柱の建方時における突風対策] かかる外周柱24においては第18図に示すように第3
節部分24 cまでは本締めにより自立状態で突風に対
処できる。しかし、最上部の第4節部分24. dまで
建方が完了した時点では自立状態では突風により倒壊の
おそれがあり、損傷を受けるおそれがある。そこで、以
下のような対策を講じる。
ずなイつち、第19図ないし第22図に示すように、第
4節部分24dの建方後に、屋根鉄骨トラス8の下端を
柱頭部に定着させる。第10図に示すような屋根鉄骨ト
ラス8の下端の三隅部分に対しては、第19図および第
20図に示ずトラス束材15に取り付けた断面丁字形の
地組用ベースI6を用いて、この地組用ベース16と柱
頭部に取り付けた断面逆丁字形の取付用ピース28とを
互いに連結するっまた第1O図に示すような屋根鉄骨ト
ラス8の下端の残りの部分に対しては、第21図および
第22図に示すトラス束材15の下端に取り付けたプレ
ート17を用いて、このプレート17と柱頭部に取り付
けたプレート29とを互いに連結する。これにより、突
風時に外周柱24の倒壊等を防止し得るとともに、屋根
鉄骨トラス8のジヤツキダウン前に屋根鉄骨トラス8と
外周柱24との納まりを良好にできる。
[屋根のジヤツキダウン開始] つぎに、外周柱24の柱頭部に下端部を仮定着させた屋
根鉄骨トラス8のジヤツキダウンを開始する。この場合
、外周柱24の建方精度や屋根鉄骨トラス8の製作精度
を考慮して、屋根鉄骨トラス8のジヤツキダウンをスム
ーズに行えるように、屋根鉄骨トラス8における下弦材
、下弦材、ラヂス材等の連結部分はその本締めを保留す
る。
[屋根の柱頭部との定着・接合コ 屋根鉄骨トラス8のジヤツキダウンが完了したら、屋根
鉄骨トラス8の下端部を外周柱24の柱頭部に定着させ
るとともに、外周柱24の柱頭部に対し屋根鉄骨トラス
8の下端を接合する。同時に屋根鉄骨トラス8における
下弦材、上弦材、ラヂス材の本締めを行う。
[リフトアップ張力の解除] そして、屋根鉄骨トラス8に取り付けていたリフトアッ
プ用のステップロッドIIを外してリフトアップ張力を
解除し、屋根鉄骨トラス8を外周柱24上に自立状態に
架設する。
[仮設支柱の撤去] 仮設支柱6上のジヤツキIOは解体し、仮設支柱6はそ
の後撤去する。
以上の作業により、屋根lの架設作業が完了する。
本実施例によれば、屋根lの地組みから架設に至るまで
安全にかつ確実に各作業を実施するとともに、これらの
作業をスムーズに効率良く行うことができる。
また、屋根Iの屋根鉄骨トラス8を吊り上げる前に架設
範囲にて地組みすることにより、トラス材ごとに架設範
囲全体にわたって仮設支柱を立てる必要がなくなるので
、仮設支柱に必要な膨大な鉄骨量を削減し、仮設工数を
低減し、仮設費用を低減することができる。また、屋根
仕上げ材などを吊り上げ前の屋根トラス8に予め施工し
ておくことにより、屋根lの工事を地上で組むことがで
き、作業の安全を確保できるとともに、工期の短縮を図
ることができる。さらには、仮設支柱6をタワークレー
ンの架台に兼用することにより仮設工事の省力化が図れ
る。
「発明の効果」 本発明は、大スパン屋根をその架設範囲で地組みし、つ
いで地組みした大スパン屋根を仮設の支柱に沿って吊り
上げ、さらに本設の外周柱相互に大スパン屋根を降ろし
てその間に架設するようにした大スパン屋根の施工法で
あって、大スパン屋根の吊り上げを、−L下に受梁を有
するステップロッドを大スパン屋根に係止してこれをジ
ヤツキアップすることにより行い、前記ステップロッド
の」二下の受梁にバックアップ用の吊材の上下端を連結
するようにしたから、大スパン屋根の吊り上げ以降から
外周柱を建方するまでの間の比較的長期にわたる吊り下
げ状態において、万一ステップロットか金属疲労や風力
や地震力により破断する事態が生じても、吊材によりバ
ックアップ体制を取ることができ、大スパン屋根の落下
事故対策を取ることができる。
また、本発明によれば、大スパン屋根を外周柱相互に降
ろす前に、吊り上げた状態の大スパン屋根を対応する外
周柱の柱頭部に仮定着させておくようにしたから、外周
柱建方時に突風などにより外周柱の自由端側か大きく変
形して倒壊したりすることなく、大スパン屋根を降ろし
て外周柱の柱頭部に対し精度のよい接合が可能となる。
これにより外周柱の柱頭部相互に対する大スパン屋根の
納まりを良くすることができる。
また、本発明によれば、各支柱とこれに面する大スパン
屋根の一部との間に、大スパン屋根の吊り上げ中に、大
スパン屋根が支柱に衝突する時の衝撃力を吸収するガイ
ド機構を設け、このガイド機構に沿って大スパン屋根を
吊り上げるようにしたから、大スパン屋根の吊り上げ時
において支柱と大スパン屋根との衝突によるねじれや変
形、突風による破損を防止することができ、安全にかっ
確実に、スムーズにリフトアップ作業を行うことができ
る。
また、本発明によれば、大スパン屋根を吊り」二げた以
降、外周柱を本設するまでの間、各支柱とこれに而する
大スパン屋根の一部との間に設けたスラストサポートに
より大スパン屋根の水平方向への挙動を拘束しておくよ
うにしたから、比較的長期にわたる外周柱の建方時にお
いて、地震が起きた場合に大スパン屋根の振れ止め防止
対策を取ることができ、大スパン屋根の安全な施工が可
能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第4図は本発明にかかる屋根の施工手順を
示す図であって、第1図は仮設柱と本設柱の建方作業を
示す図、第2図は屋根鉄骨トラスの地組作業を示す図、
第3図は屋根のリフトアップ作業を示す図、第4図は屋
根のリフトアップ完了後の図、第5図は架設範囲におけ
る仮設支柱とジヤツキの設置位置を示す平面図、第6図
および第7図はステップロッドを示す側面図と正面図、
第8図および第9図は屋根鉄骨トラスの端部下面の要部
を示す側面図、第10図は屋根鉄骨トラスの平面図、第
11図はガイド機構の配置を示す屋根鉄骨トラスの平面
図、第12図ないし第13図はガイド機構を示すもので
、第12図はガイド機構の設置状態を示す平面図、第1
3図はガイド機構の縦断面図、第14図は第12図のA
−A矢視図、第15図および第16図はスラストサポー
トを示すもので、第15図はスラストサポートの設置状
態を示す要部平面図、第16図はスラストサポートの縦
断面図、第17図は屋根における外周柱の側面図、第1
8図は外周柱の側面図、第19図ないし第22図は屋根
鉄骨トラスと外周柱の柱頭部との仮定着構造を示すもの
で、第19図および第20図は側面図および正面図、第
21図および第22図は別構造例を示す側面図および正
面図である。 ■・・・・・・屋根(大スパン屋根)、6・・・・・・
仮設支柱(支柱)、 24 ・・・ 11  ・・・ 12、1 18 ・・・ 2 I ・・・ 25 ・・・ ・・・外周柱、 ・・・ステップロッド、 3・・・・・・受梁(上部受梁、 ・・・ガイド機構、 ・・・スラストサポート、 ・・・吊り材。 下部受梁)、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大スパン屋根をその架設範囲で地組みし、ついで
    地組みした大スパン屋根を仮設の支柱に沿って吊り上げ
    、さらに本設の外周柱相互に大スパン屋根を降ろしてそ
    の間に架設するようにした大スパン屋根の施工法におい
    て、大スパン屋根の吊り上げは、上下に受梁を有するス
    テップロッドを大スパン屋根に係止してこれをジャッキ
    アップすることにより行い、前記ステップロッドの上下
    の受梁にはバックアップ用の吊材の上下端が連結されて
    いることを特徴とする大スパン屋根の施工法。
  2. (2)大スパン屋根をその架設範囲で地組みし、ついで
    地組みした大スパン屋根を仮設の支柱に沿って吊り上げ
    、さらに本設の外周柱相互に大スパン屋根を降ろしてそ
    の間に架設するようにした大スパン屋根の施工法におい
    て、大スパン屋根を外周柱相互に降ろす前に、吊り上げ
    た状態の大スパン屋根を対応する外周柱の柱頭部に仮定
    着させておくことを特徴とする大スパン屋根の施工法。
  3. (3)大スパン屋根をその架設範囲で地組みし、ついで
    地組みした大スパン屋根を仮設の支柱に沿って吊り上げ
    、さらに本設の外周柱相互に大スパン屋根を降ろしてそ
    の間に架設するようにした大スパン屋根の施工法におい
    て、各支柱とこれに面する大スパン屋根の一部との間に
    、大スパン屋根の吊り上げ中に大スパン屋根が支柱に衝
    突する時の衝撃力を吸収するガイド機構を設け、当該ガ
    イド機構に沿って大スパン屋根を吊り上げるようにしこ
    とを特徴とする大スパン屋根の施工法。
  4. (4)大スパン屋根をその架設範囲で地組みし、ついで
    地組みした大スパン屋根を仮設の支柱に沿って吊り上げ
    、さらに本設の外周柱相互に大スパン屋根を降ろしてそ
    の間に架設するようにした大スパン屋根の施工法におい
    て、大スパン屋根を吊り上げた以降、外周柱を本設する
    までの間、各支柱とこれに面する大スパン屋根の一部と
    の間に設けたスラストサポートにより大スパン屋根の水
    平方向への挙動を拘束しておくことを特徴とする大スパ
    ン屋根の施工法。
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