JPH01195811A - 羽毛ふとん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内部に水鳥の羽毛、いわゆるダウンを充填する
羽毛ふとんの構造に関するものである。

本発明者らは、全体を袋状とした内部に、丈方向の所定
間隔ごとに幅方向に延長される複数の仕切布を設け、内
部の羽毛を人体に掛かる部分に厚く効果的に分布させる
思想（特願昭６０−３７１５１号）を発明した。本発明
は先の発明をより効果的に実施するために工夫したもの
である。

〔従来の技術〕

従来、羽毛ふとんには同じ大きさの表布と裏布とを袋状
に縫製し、羽毛を投入した後で表布と裏布を基盤目状に
縫い合わせる普通キルトと称されるものや、同じ大きさ
の表布と裏布を縫製し袋状とする内部に、基盤目状の仕
切布を設ける立体キルトと称されるものなどが知られて
いる。

しかしながら、ふとんの内部に幅方向へ延長される仕切
り布を設け、しかもその高さを漸次変化させるという思
想は存在しなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

ふとん内部に、幅方向に延長される複数の仕切布を設け
ると、羽毛が充填される空間は幅方向の細長い空間とな
る。この空間に羽毛Ａを充填すると、充填した羽毛の内
圧によって表布および裏布がともに脹らみ、ビンと張っ
た状態、つまり幅方向へ真っ直ぐに伸びようとする力が
働く。従って、ふとんを掛けたときに体の両側に隙間が
でき易いことになる。この現象は羽毛の充填量が覆い程
顕著に現われる。

そこで、本発明は体に掛けたときにふとん全体が裏布側
、換言すれば人体側に巻き込むように作用し、体の両側
に隙間ができにくい羽毛ふとんを得ようとするものであ
る。

（課題を解決するための手段〕 ふとんの内部に丈方向の所定間隔ごとに幅方向の仕切布
（３）、　（３）を設け、表布（１）の幅寸法−１を裏
布（２）の幅寸法Ｗ２よりも広幅とし、一定寸法の仕切
布（３）の上辺部を表布の裏面に、仕切布（３）の下辺
部を裏布の裏面にそれぞれ接合する。これにより、羽毛
Ａを充填したときには、裏布よりも表布が大きく膨出す
る。

本発明では、一定寸法の仕切布（３）の上辺部と下辺部
に幅寸法の異なる表布（１）と裏布（２）を接合するこ
とになる。従って、仕切布（３）の上辺寸法と下辺寸法
とがほぼ同じ場合は表布（１）にタックを取った状態で
接合する。しかしながら、例えば、下辺を直線的に、上
辺を突弧状とし上辺寸法を下辺寸法よりも長くすること
によって、皺のない状態で接合できるようにするとよい
。

〔作　用〕

仕切布（３）、　（３）によって幅方向に区画形成され
る羽毛を充填するべき空間（５）は、表布（２）の寸法
Ｗ１が裏布（２）の寸法６に比較して大きいため、空間
（５）内に羽毛Ａを充填した場合に表布が大きく膨出す
ることになる。そして、充填した羽毛の内圧は、ふとん
全体を裏布側に巻き込むように作用する。

従って、本発明に係る羽毛ふとんを掛けた場合、巻込む
、あるいは包み込むといったように人体になじみ、体の
両側に生じる隙間Ｂが小さくなる。

〔実施例〕

第１図に示す実施例は、表布（１）と裏布（２）の周縁
を縫着して袋状とするふとんの周辺部に、ごく低い寸法
の立体キルト、あるいは普通キルトによって独立したコ
字状の周辺部（４）を形成し、その内方部分を丈方向の
等間隔に、幅方向に延長される複数の仕切布（３）、　
（３）を設け、８個の空間（５）、　（５）に区画して
いる。

この実施例では、第２図に示すように、周辺部（４）を
除く仕切布（３）によって幅方向に区画される範囲の表
布（１）の幅寸法−，を、同じ範囲の裏布（２）の幅寸
法Ｗ２よりも大きくしている。そして、仕切布（３）の
形状を表布が縫着される下辺部分が突弧状に、裏布（２
）に縫着される下辺部分がほぼ直線状となる形状として
いる。

もっとも、仕切布（３）は第６図に示すようにふとんの
全幅にわたるものとし、ふとんの全幅の範囲で表布と裏
布の幅寸法を異ならせるようにしてもよい。

周辺部を除く所定範囲の幅寸法が１である表布（ｌと、
幅寸法が−、である裏布（２）を仕切布（３）に縫着す
る一例を第３図、第４図について説明する。

中央部が高く、側方へ向けて漸次高さが減少すように形
成される仕切布（３）は、２枚の帯状布（３ａ）　、　
（３ｂ）で構成する。

一方の帯状布（３ａ）は、長さを表布（１）の所定範囲
の幅寸法−，と同寸法とし、−側辺を直線に、他側辺は
中央部が広幅となるように突弧状に形成する。従って、
突弧状とした辺の寸法−１°は寸法−８よりも長くなる
。

他方の帯状布（３ｂ）は細幅とし、その長さは裏布（２
）の所定範囲の幅寸法−２とする。

ふとんとして縫製するには、第３図に示すように表布（
１）の定められた位置に帯状布（３ａ）の直線状である
一側辺部を縫着する。これに対し、裏布（２）の定めら
れた位置には直線状の帯状布（３ｂ）をＩｉ１着する。

しかる後ふとんの丈方向の一方、例えば下方のものから
順に帯状布（３ａ）と帯状布（３ｂ）を縫着し、〔第４
図の縫着線（６）と（７）〕仕切布（３）を完成して行
く。

この場合、第４図から理解されるように、縫い合わせる
べき帯状布（３ｂ）の寸法Ｗ２と、帯状布（３ａ）の−
側辺の寸法ｈ゛　とが異なるため、帯状布（３ａ）にタ
ックをとりながら縫い合わせる。このようにすると縫い
合わされた帯状布の幅が仕切布の高さとなり、中央部か
ら漸次高さが変化する仕切布（３）が形成される。

最終的に表布（１）と裏布（２）の周縁部を縫着し、内
部に羽毛Ａを充填すると第１図、第２図に示す羽毛ふと
んを完成することができる。

第４図に示す実施例では、表布、裏布のそれぞれに帯状
布を直線的に縫製することができ、タックを取って縫い
合わせる部分はふとんの内部に隠れるため、外観上きれ
いな縫い上がりとなり、縫製の機械化が容易に行なえる
。

もっとも、仕切布の縫製は第４図とは異なる方法、例え
ば、帯状布（３ａ）の突弧状の一側辺の寸法を−、とし
、直線状の一側辺の寸法を６としておき、突弧状の側辺
を表布に縫製、接着などの手段で接合し、同じ寸法の帯
状布（３ａ）と（３ｂ）を縫着することもできる。その
他−枚の仕切布の上辺を直接表布に下辺を裏布に接合す
ることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明羽毛ふとんによれば、幅方向の仕切布によって区
画される横長の空間に羽毛を充填する改良された羽毛ふ
とんであって、人体に掛かる中央部分により多くの羽毛
が分布し、かつ羽毛を十分に充填しふっくらとさせた状
態であっても、ふとん自体が体の線に沿ってなじみ易（
、就寝時において、第５図に示す如く体の両側に生じる
隙間Ｂをなるべく小さくし、極めて寝心地の良い羽毛ふ
とんとすることができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明羽毛ふとんの実施例を示すもので、 第１図は全体の平面図、 第２図は第１図の■−■線断面図、 第３図は縫製途中の状態を示す表布と裏布の斜視図、 第４図は縫製前の状態を示す表布と裏布の断面図、 第５図は就寝中の使用状態を示す横断面図、第６図は別
の実施例を示すふとんの横断面図である。 （１）・・・表布、　（２）・・・裏布、　（３）・・
・仕切布、（３ａ）、　（３ｂ）−一帯状布、　（４）
−周辺部、　（５）−空間、　（６）、　（７）・・−
縫着線、　Ａ・・・羽毛、　Ｂ・・・隙間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、表布（１）と裏布（２）の周縁を接合し全体を袋状
   とした内部に、丈方向の所定間隔ごとに幅方向に延長さ
   れ中央部から左右両側に向けて漸次高さが減少する複数
   の仕切布（３）、（３）を設け、仕切布（３）の上辺部
   と接合される表布（１）の幅寸法Ｗ＿１を仕切布（３）
   の下辺部と接合される裏布（２）の幅寸法Ｗ＿２よりも
   広幅とし、羽毛を充填した際表布（１）を裏布（２）よ
   りも大きく膨出せしめることを特徴とする羽毛ふとん。