JPH01192834A - 精紡機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ドラフト機構、ボビンを収容するスピンドル
およびこのスピンドルに対して同心的に設けられていて
、このスピンドルを覆い、軸線方向の糸走入口およびそ
のジャケットに外側に通じている糸走出口を有している
キャップとを備えている精紡機に関する。

公知のリング精紡機にあっては、トラヘラとスピンドル
に対して同心的に設けられている糸案内部との間に糸バ
ルーンが形成される。この糸バルーンは精紡作業の速度
を制限する重要なファクタの一つである。この糸バルー
ンに一方にあっては空気抵抗が、他方では遠心力が作用
する。

冒頭に記載した様式の精紡機（ドイツ連邦共和国公告特
許公報箱３４　００　３２７号）により糸バルーンの形
成は完全に阻止され、従ってこれにより著しく高い精紡
作業速度を達することが可能である。コツプ巻体形成に
基づいて生じる巻速度の差およびこの巻速度の差に伴う
糸張力の差は糸がキャップの外ジャケットを走る際の螺
旋形の走行経過のうちに均衡される。

この螺旋形のピッチは糸張力に依存して変化する。しか
しこの糸張力は総じて公知のリング精紡機に比して比較
的僅かである。

本発明の根底をなす課題は、冒頭に記載した様式の精紡
機を、糸張力の自動的な均衡の可能性が更に改善される
ように構成することである。

この課題は、キャップ内で糸走入口と糸走出口との間に
糸バルーンの形成を許容する自由空域が形成されている
ことによって解決される。

この構造により、糸バルーンの精紡技術上の利点を利用
することが可能となり、しかもこの場合糸バルーンの持
つ欠点を甘受する必要はない。糸バルーンがキャップの
内部で回転するので、糸バルーンは実際に空気抵抗に曝
されることがない。これは、キャップ内に存在している
空気が一緒に回転し、従って糸バルーンとキャンプ間に
著しい相対運動が生じないことに起因している。更に糸
バルーンは比較的小さく、従って生じる遠心力は作業速
度が高い場合でも糸により消尽されることが可能となる
。

本発明による他の構成により、糸走出口は内方へとキャ
ップ内に突出している糸案内要素を備えている。この糸
案内要素により、キャップ自体の形状を変えることなく
、形成する糸バルーンの形状を変えることが可能である
。この糸案内要素は一方では、糸バルーンがキャップの
内壁に対する間隔を維持しかつこの内壁に当接すること
がないように働き、他方では糸バルーンの形成を誘因す
る糸回軸直径が低減されるように働く。本発明による有
利な構成により糸案内要素の内方に存在している走入開
口の間隔はキャップの回転軸線に対して調節可能である
。

この調節は糸案内要素の位置を変えることにより、およ
び／または糸案内要素を交換することによって行われる
。これにより、糸バルーンの形状をその時紡出される材
料におよび他の精紡条件に、特にスピンドルの回転数に
適合させることが可能となる。

可能な限り軽量なキャップを構成するため、糸走入口は
定置されたジャーナル内に形成され、このジャーナル上
に基本的に管状のキャップが軸受されている。

以下に添付した図面図示した実施形につき本発明の詳細
な説明する。

第１図に概略図示した精紡機はドラフト機構を備えてい
る。ここではこのドラフト機構のうち給糸ローラ対１０
のみを図示した。更にこの精紡機は糸が巻付けられるボ
ビン１１を担持している駆動されるスピンドル１２を備
えている。

このスピンドル１２に対して同心的にキャップ１３が設
けられており、このキャップはボビン１１に被さってい
る。キャップ１３は軸受ボルト２１を備えており、この
軸受ボルトでキャップは図示していない保持部のころ軸
受２２．２３内に軸受されている。軸受ボルト２１は軸
線方向の孔を備えており、この孔は糸走入口１４を形成
している。

糸走入口１４を通って走る糸２０は糸走出口１６を経て
キャップ１３の内部から出てキャップ１３のジャケット
１５の外側面に案内される。

このジャケット１５上を糸２０は螺旋形状でキャップの
下縁部まで走り、此処から糸はボビン１］」二に巻取ら
れる。

キャップ］３は図示した実施形にあっては回転自在に軸
受されており、糸２０によって帯行されて回転する。図
示した実施形の変形として、キャップ１３はその軸受ボ
ルト２１の領域内で駆動されるように、および／または
制動されるように設けらる。

糸走入口１４の端部、即ち軸受ボルト２１の孔と糸走出
口１６間の領域内で糸２０はどの装置部分にも接触する
ことなく自由空域内を走り、従って糸バルーン１７が形
成される。この糸バルーン１７の大きさは糸走出口１６
を軸線方向で設けることにおよび作業回転数に依存して
いる。この場合構成を変形し得るように、図示した実施
形を変形して、キャップ１３にそのジャケント１５にお
いて軸線方向で異なる位置内設けられる多数の糸走出口
１６を設けることが可能である。

第２図による実施形は根本的には第１図による実施形に
等しい。ドラフト機構１０とスピンドル１２との間には
スピンドル１２とそのボビン１１とを覆うキャップ１３
が設けられている。

キャップ１３は本質的に管状の、段差を備えた形状を有
しており、そのトラフ１〜機構に面した端部で定置され
るジャーナル１９にころ軸受２４．２５で軸受されてい
る。

ジャーナル１９は軸線方向の孔を備えており、この孔が
糸走入口１４として働く。この糸走入口１４に対して軸
線方向の間隔をもってキャップ１３のジャケット１５が
糸走出口１６を備えている。糸走出口１６内には管状の
糸案内要素１８が挿入されており、この糸案内要素は内
方へとキャップ１３の内部に突出している。第２回に図
示したように、糸走入口１４の端部と糸走出口１６もし
くは糸案内要素１８との間には同様に自由空域が形成さ
れており、この自由空域内で糸バルーン１７が形成され
る。この糸案内要素１８は、糸バルーン１７がキャップ
１３の内壁に当接しないように働く。更に管状の糸案内
要素の入口はキャンプ１３の回転軸線に対するその間隔
により速度を決定し、この速度で糸バルーン１７が回転
する。糸バルーンの周速度は糸案内要素１８の半径方向
での突出部を延長するか或いは短縮することによって変
更可能である。この目的のため、糸案内要素１８はその
半径方向の長さが調節可能におよび／または交換可能に
キ中ツブ１３内に設けられており、従ってこの糸案内要
素１日は軸方向で異なる突出部を備えた糸案内要素で置
き換えることが可能である。

形成された糸バルーンの形状を加減し得るようにするた
め、本発明による変形された実施形により、糸走入口１
４を形成している糸案内路の端部は軸線方向で調節可能
に形成される。これに加えて第２図による実施形を基と
して全ジャーナル１９の位置が変更可能である。第１図
或いは第２図による実施形を変形して、軸受ボルト２１
或いはジャーナル１９は糸案内路を形成している、テレ
スコープ式に軸線方向で調節可能な挿入体を備えている
。

＝８＝

【図面の簡単な説明】

第１図本発明により形成されたキャップの部分的に軸線
方向で切断した図、 第２図は定置されたジャーナルを備えた実施形の同様に
部分的に軸線方向で切断した図。 図中符号は、 １０・・・ドラフト機構、１１・・・ボビン、１２・・
・スピンドル、１３・・・キャップ、１４・・・糸走入
口、１５・・・ジャケット、１６・・・糸走出口、１７
・・・糸バルーン、１８・・・糸案内要素、１９・・・
ジャーナル、２０・・・糸、２１・・・軸受ボルト、２
２．２３・・・ころ軸受、２４．２５・・・ころ軸受。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドラフト機構、ボビンを収容するスピンドルおよび
   このスピンドルに対して同心的に設けられていて、この
   スピンドルを覆い、軸線方向の糸走入口およびそのジャ
   ケットに外側に通じている糸走出口を有しているキャッ
   プとを備えている精紡機において、キャップ （１３）内で糸走入口（１４）と糸走出口 （１６）との間に糸バルーン（１７）の形成を許容する
   自由空域が形成されていることを特徴とする、上記精紡
   機。 ２、糸走入口（１４）が軸線方向に整向されている糸案
   内路を備えており、この糸案内路がキャップ（３）から
   導出される糸走出口（１６）から軸線方向で間隔をもっ
   て終わっている、請求項１記載の精紡機。 ３、糸走出口（１６）が内方へとキャップ（１３）内に
   突出している案内要素を備えている、請求項１或いは２
   記載の精紡機。 ４、案内要素（１８）の内側に存在している入口開口の
   間隔がキャップ（１３）の回転軸線に対して調節可能で
   あるように構成されている、請求項３記載の精紡機。 ５、糸走入口（１４）が定置されたジャーナル（１９）
   内に形成されており、このジャーナル上に基本的に管状
   のキャップ（１３）が軸受されている、請求項１或いは
   請求項２から４までのいずれか一つに記載の精紡機 ６、少なくともキャップ（１３）のベアリングボルト（
   ２１）或いはジャーナル（１９）の糸案内路を備えてい
   る部分が軸線方向で調節可能である、請求項１から５ま
   での何れか一つに記載の装置。