JPH01190601A - 包接化合物の製造方法 - Google Patents

包接化合物の製造方法

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JPH01190601A
JPH01190601A JP63013800A JP1380088A JPH01190601A JP H01190601 A JPH01190601 A JP H01190601A JP 63013800 A JP63013800 A JP 63013800A JP 1380088 A JP1380088 A JP 1380088A JP H01190601 A JPH01190601 A JP H01190601A
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Ayako Sekikawa
関川 あや子
Hideo Sugi
杉 秀夫
Ryoichi Takahashi
良一 高橋
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    • C07D275/03Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は包接化合物の製造方法に係り、特に有機溶媒使
用の問題を解消する、包接化合物の新規製造方法に関す
る。
[従来の技術] 包接化合物は、ホスト分子の空洞内にゲスト分子が入り
こんだ構造を有する化合物であって、従来より様々な分
野における利用が期待されている。
従来、包接化合物の製造法としては、ホスト化合物を溶
媒に溶解した液を、ゲスト化合物含有液に添加して反応
させる方法が一般的であった。
[発明が解決゛しようとする課題] しかしながら、このような従来の製造方法では、次のよ
うな問題点があった。
■ 溶媒の種類によっては包接化合物を生成しない場合
がある。
■ ゲスト分子を包接せずに溶媒を包接し、溶媒包接化
合物が得られる場合がある。
■ ■、■より溶媒の選定は容易ではない。
■ 包接化合物を生成する溶媒であっても、ゲスト分子
の包接化合物だけを析出させるためには条件(温度、ホ
スト分子、ゲスト分子の仕込み比率及び濃度、攪拌の有
無等)が限定される。従って、条件設定が難しい。
■、゛′固液分離後の反応廃液の処理が必要となる。
■ 特に有機溶媒使用時には人体及び作業環境を保護す
るための設備が必要となる。
■ ホスト化合物ベースでの回収率が100%とならな
い。
本発明はこのような従来の問題点を解決し、溶媒を使用
することなく、簡単な方法で効率的に包接化合物を製造
することができる方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の包接化合物の製造方法は、殺菌剤溶解水中に、
該殺菌剤と反応して包接化合物を生成する粉末ホスト化
合物を添加することを特徴とする。
即ち、本発明者らは、溶媒使用に起因する従来の問題点
を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、粉末のホスト
化合物を直接ゲスト化合物含有液に添加したところ、包
接化合物が極めて効率的に生成することを見出し、本発
明を完成させた。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明において、ゲスト化合物となる殺菌剤としては、
適当なホスト化合物により包接化合物を形成し得るもの
であれば良く、特に制限はないが、一般に有効な水溶性
殺菌剤として広く用いられている下記(I)式で示され
る5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オン(以下rcMIJと略称する。)、ヒドラジン等が
挙げられる。
一方、粉末ホスト化合物としては、上記殺菌剤のゲスト
化合物を包接して包接化合物を生成し得るものであれば
良く、特に制限はないが、次の■〜■の化合物が挙げら
れる。
■ 1,1,6.6−テトラフエニルー2.4−へキサ
ジイン−1,6−ジオール(以下FTPH」と略称する
。) ■ 1.1−ジ(2,4−ジメチルフェニル)−2−プ
ロピン−1−オール(以下rDMPJと略称する。) ■ 1,1,4.4−テトラフェニル−2−ブチン−1
,4−ジオール(以下、rTPBJと略称することがあ
る。) ■ 9.10−ジ(4−メチルフェニル)−9゜10−
ジヒドロアントラセン−9,10−ジオール(以下、r
PhHAJと略称することがある。) ■ 1.゛1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−シク
ロヘキサン(以下、rPhcHJと略称することがある
。) ■ 1,1,6.8−テトラ(2,4−ジメチルフェニ
ル)−2,4−へキサジイン−1,6−ジオール(以下
、r7DPhJと略称することがある、) ■ 1.1゛−ビー2−ナフトール(以下、「β−ジナ
フトール」と略称することがある。) ■ ジフェン酸ビス(ジシクロへキシルアミド)(以下
、rDPhHAJと略称することがある。) 本発明の包接化合物の製造方法においては、包接化合物
を生成し得るホスト化合物及び殺菌剤の組合せにおいて
、ホスト化合物の粉末を直接ゲスト化合物である殺菌剤
を溶解した水溶液中に添加して混合、攪拌する。
用いる殺菌剤溶解水は、必ずしもゲスト化合物となる殺
菌剤のみを含むものである必要はなく、殺菌剤と不純物
等を含むものであっても良い。即ち、本発明の方法にお
いて、殺菌剤とホスト化合物とは極めて選択的に反応す
るため、本発明の包接化合物の製造にあたって、原料の
殺菌剤として、副生成物等の不純物を含有するものをそ
のまま用いても、目的とする殺菌剤のみを選択的に包接
した包接化合物が得られる。
なお、反応温度は0〜100℃の範囲において任意で良
いが、高温である程反応時間を短縮することができる。
反応温度が高いと反応液の一部が油状となり水層と油層
に分離する場合がある。この場合、包接化合物は油層に
含まれている。このような油状物の発生が認められない
温度範囲では反応液は懸濁状態を示し、包接化合物が溶
解する現象は認められない、油状物の発生は必ずしも認
められるものではなく、ゲスト化合物とホスト化合物と
の組み合せの種類によっては、水の沸点である100℃
以下の温度において、油状物を全く生成しないものもあ
る。
生成した包接化合物を分離するには、 ■ 反応液が懸濁状の場合は吸引mA等により固液分離
する。
■ 反応液が油層を含む場合は、油層を分取し室温に降
温して塊状−の包接化合物を得る。又は静置したまま室
温に降温し、油状物を固化した後分取する。
方法を採用することができ、いずれの場合においても容
易に包接化合物を分離することができる。
本発明で製造される包接化合物は、一般には、次の如き
反応により、各式の右辺に示される組成を有する包接化
合物として得られる。
TPH+2CMI−4TPH・ (CM I ) x2
DMP+CMI→(D M P ) 2  ・CMIT
 P H+ 2 N z H4・H20→TPH・(N
2 H4・H20)2 TPB+2CMI−TPB・(CMI)2PhHA+2
CMI→PhHA・ (CMI)。
PhCH+CMI→PhCH−CMI TDPh+CMI−TDPh−CMI β−ジナフトール十〇MI→ β−ジナフトール・CMI 3DPhHA+CMI →(DPhHA)s ・CMI 本発明で製造される包接化合物は、通常は粉末状の固体
であり、打錠等の成型も容易である。また殺菌剤が包接
されているので、毒性が低く、取り扱いが容易である。
しかして、水中にて殺菌剤の徐放性を示すことから、抗
菌活性を長期間にわたって維持することが可能な徐放性
抗菌剤として有効である。
また、本発明の方法により製造された包接化合物から、
ゲスト化合物の殺菌剤のみを分離することにより、殺菌
剤の精製を行なうことができる。
即ち、例えば、抗菌力に優れていることから、従来より
、冷却水系用、紙バルブ用、水泳プール用等各種水系用
スライムコントロール剤、殺菌剤、殺藻剤、殺かび剤と
して広く使用されている、前記(I)式で示されるCM
Iは、一般に、■ β−チオケトアミドを酢酸エステル
等の不活性有機エステル溶剤中でハロゲン化する、■ 
β置換チオシアノアクリルアミド又はチオサルファード
アクリルアミドを酸で処理してイソチアゾロンを得、更
にハロゲン化する、方法で製造されている(特公昭4B
−21240号公報)。
しかしながら、上記■及び■の方法のいずれの場合にお
いても、CMIだけを選択的に得ることはできず、副生
成物として、下記(Xり式で示される、抗菌力がCMI
よりも10倍も劣る、2−メチル−4−イソチアゾリン
−3−オン(以下、rMIJと略称する。)の他、安定
化のために抗菌力が全くない塩化マグネシウム、硝酸マ
グネシウム等が混入したものしか得られない。
しかも従来の技術では、反応生成混合物からCMlのみ
を選択的に取り出すことはできず、やむを得ず抗菌力が
劣るMIも混合したままの状態で使用しているのが実状
である。
しかしながら、本発明の方法によれば、CMI及びMl
混合水溶液に直接粉末ホスト化合物を混合するのみで、
CMIのみを選択的にホスト化合物で包接することがで
きるため、得られる包接化合物からCMIを分離するこ
とにより、高純度CMI精製品を得ることができる。
包接化合物からのCMI等の殺菌剤の分離方法としては
、 ■ 包接化合物を水中に浸漬する。
■ 包接化合物を有機溶媒に溶解した後氷を加え、ホス
ト化合物のみを沈殿させる。
方法がある。
上記方法により、殺菌剤は水中に溶出し、殺菌剤水溶液
として回収される。
[作 用] 本発明に従って、殺菌剤溶解水に、粉末ホスト化合物を
添加することにより、殺菌剤をホスト化金物で包接した
包摂化合物が高選択率及び高収率で生成される。
本発明の方法によれば、ホスト化合物を溶解するための
有機溶媒等の溶媒が不要であるため、溶媒使用に起因す
る問題が解消される。
[実施例] 以下に本発明を実施例を挙げて更に具体的に説明するが
、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定
されるものではない。
実施例I TPH20g (0,048モル)とCMI及びMI混
合液であるKATHON886水溶液(ロームアンドハ
ース社’R品)  (H液) 15 g(0,1モル)
を混合し70℃で攪拌しながら3時間反応させた0次い
で反応懸濁液を吸引濾過し、ロート上の粉末に5rnQ
の蒸留水を添加し、更に吸引濾過し、未反応物を洗浄、
除去した。得られた粉末を200メツシユの篩に取り出
し、乾燥空気でパージして乾燥した。
得られた粉末のIRスペクトルは溶媒を用いて製造した
包接化合物のそれに一致した。またNMR分析結果、粉
末はモル比でTPH: CMI;1:2、重量比で58
 : 42であり、MIは含まれていないことが確認さ
れた。
また、KATHON886中には安定化のためMgイオ
ン等も含まれているが、600℃での強熱残分について
、Mgイオンを分析したが検出されなかった。
実施例2〜8 ホスト化合物として第1表に示すものを用い、KATH
ON886水溶液との混合割合を第1表の如くとし、第
1表に示す温度及び反応時間で実施例1と同様にして反
応を行なった。
得られた粉末はいずれも溶媒を用いて製造した包接化合
物と同様のIRスペクトルを示した。
各包接化合物のNMR分析により求めたホスト化合物と
ゲスト化合物のモル比(H: G)は第1表に示す通り
であった。
実施例9 DMP20gとKATHON886原液60gを混合し
攪拌しながら90℃まで加熱した。
90℃になったら攪拌を停止し、静置した。油滴が浮上
したら加熱を停止して室温に降温し、油状物を固化させ
、分取した。
得られた粉末のIRスペクトルは溶媒を用いて製造した
包接化合物のそれに一致した。またNMR分析結果、粉
末はモル比でDMP : CMI=2=1、重量比で7
8 : 22であり、MIは含まれていないことが確認
された。
また、600℃での強熱残分について、Mgイオンを分
析したが検出されなかった。
実施例10 ホスト化合物としてPhCH20gを用い、KATHO
N886原液110gと混合し、実施例9と同様に反応
を行なった。
得られた粉末のIRスペクトルは溶媒を用いて製造した
包接化合物のそれに一致した。またNMR分析結果、粉
末はモル比でPhCH:CMI−1: 1.重量比で6
4:36であり、MIは含まれていないことが確認され
た。
また、600℃での強熱残分について、Mgイオンを分
析したが検出されなかった。
実施例11 PhCHlgに対し、水加ヒドラジン(aO%)5gを
混合し、攪拌した後、1晩静置した。
その後濾別し十分洗浄した後乾燥させた。この粉末のI
Rスペクトルは溶媒を用いて得られたもののスペクトル
と一致し、包接化合物が得られたことが確認された。N
MR分析結果、粉末はPhCH:ヒドラジン=1:2(
モル比)であることがわかった。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の包接化合物の製造方法によ
れば、 ■ 溶媒選定の必要がない。
■ 反応操作、条件設定が簡単である。
■ 反応残液は殺菌剤水溶液の希釈液として使用できる
■ ホストベースでの回収率がほぼ100%となる。
等の効果が奏され、徐放性抗菌剤等として有用な包接化
合物を高選択率、高収率で容易かつ低コストに製造する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)殺菌剤溶解水中に、該殺菌剤と反応して包接化合
    物を生成する粉末ホスト化合物を添加することを特徴と
    する包接化合物の製造方法。
JP63013800A 1988-01-25 1988-01-25 包接化合物の製造方法 Pending JPH01190601A (ja)

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