JPH01188381A - インクカセット及び該インクカセットを用いた記録装置 - Google Patents

インクカセット及び該インクカセットを用いた記録装置

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JPH01188381A
JPH01188381A JP1085288A JP1085288A JPH01188381A JP H01188381 A JPH01188381 A JP H01188381A JP 1085288 A JP1085288 A JP 1085288A JP 1085288 A JP1085288 A JP 1085288A JP H01188381 A JPH01188381 A JP H01188381A
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ink
cassette
recording
energy
roller
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JP1085288A
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Norihiko Koizumi
小泉 則彦
Jo Toyama
上 遠山
Kozo Arahara
荒原 幸三
Toshiya Yuasa
俊哉 湯浅
Hiroshi Tanioka
宏 谷岡
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet
    • B41J2/33Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet from ink roller

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は低コストでの記録が可能な記録装置に関し、詳
しくは開口を有する容器に流動性インクを収納したイン
クカセット及び該インクカセットを用いた記録装置に関
する。
〈従来の技術〉 今日、情報処理の記録方式のうち、普通紙に記録し得る
ものとして、インパクトプリンターや電子写真、レーザ
ー・ビームプリンター、或いは感熱転写式プリンター等
、種々の形式のものが開発されている。
このなかで、低騒音にして小型化が可能であることから
、感熱転写式の記録装置が広く使用されている。この記
録方式は熱/8融性インクをベースシート上に塗布形成
してなるインクリボンを使用し、該インクリボンを記録
ヘッドで画像パターン状に加熱し、溶融したインクを記
録紙に転写するものであり、比較的小型の装置が用いら
れ、且つ装置コストも低く出来る等の利点がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の感熱転写方式にあっては、イ
ンクリボンを製造するに当たって、耐熱ベースシート上
に複雑な工程で熱溶融性インクを塗布しなければならず
、またこのインクリボンは一度の記録に使用するのみで
使い捨てにしなければならないこともあり、ランニング
コストが高くなる等の問題点があった。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本件出願人は、上記問題点を解消するための一手
段として、流動性インクをインク移送手段で膜状にして
移送し、このインクに所定のエネルギーを選択印加して
画像パターン状に粘着性が付与されたインク像を形成し
、このインク像を被記録媒体上に転写する記録装置を提
案した(特願昭61−175191号等)。
この記録装置によれば、従来の感熱転写方式の如(イン
クリボンを使用する必要がなく、インク像を形成するイ
ンクのみを被記録媒体に転写して、インク像を形成しな
いインクを繰り返し使用することが出来るものである。
本発明は前記記録装置を更に発展させたものであって、
前記流動性インクをカセットに収納し、該カセットを装
置本体に着脱可能にしたカセット及び該カセットを用い
た記録装置を提供せんとするものである。
そのための以下述べる実施例に係る手段は、開口を有す
る容器と、前記容器に収納され、エネルギーの選択的印
加に応じて転写特性が変化する流動性インクと、前記容
器内に設けられ、前記流動性インクを移送するためのイ
ンク移送手段とを設けてインクカセットを構成する。ま
た前記・インクカセットを着脱自在に取り付けるための
取付手段と、前記インクカセットに設けたインク移送手
段で移送される前記インクへエネルギーを選択印加する
ためのエネルギー印加手段と、前記エネルギーの選択印
加に応じて転写特性が変化した前記インクを被記録媒体
に転写するための転写手段とを設けて記録装置を構成す
ることを特徴としてなる。
〈作用〉 上記手段によれば、インク移送手段で流動性インクを移
送し、該インクに画像信号に応じたエネルギーを印加す
ることで、転写特性が変化したインク像が形成され、該
インク像を被記録媒体に転写することで所定記録がなさ
れる。
また前記インクを収納したインクカセットを記録装置に
着脱自在に取り付けることにより、インクの交換を容易
に行うことが出来、従ってインクの補充或いはインクの
色の変更を速やかに行うことが可能となるものである。
〈実施例〉 次に図面を参照しつつ、前記手段を適用したインクカセ
ット及び記録装置の一実施例を説明する。
第1図(A)は第一実施例に係る記録装置の断面説明図
、第1図(B)はその斜視説明図、第2図及び第3図は
インクカセットの斜視説明図、第4図(A) 、 (B
)はインクカセットを記録装置に着脱する場合の説明図
である。
先ず全体の概略構成を説明すると、第1図(A)。
(B)に於いて、インク移送手段となるインク移送ロー
ラlと、該インク移送ローラl上に流動性インク2をコ
ーティングするためのコーティング手段となるコーティ
ングローラ4とがインクカセット5の容器5aの内部に
夫々設けられている。また流動性インク2は容器5a内
のインク溜3に滞留するように収容され、前記インク移
送ローラlが、インク溜3内に収容されたインク2を移
送しつつ矢印A方向(反時計回転方向)に回転可能に設
けられている。
前記インク2は流動成膜性を有し、且つ通常時は実質的
には粘着性を有しないが、所定のエネルギー、例えば電
気エネルギー等が印加されると粘着性を有する性質をも
つ。従って、前記インク移送ローラlの回転により、コ
ーティングローラ4によってインク移送ローラlの表面
に一定の層厚でインク2がコーティングされ、且つイン
ク移送ローラ1の回転に伴って移送される。
前記インクカセット5の容器5aには開口5bが形成さ
れており、この間口5bによりインク移送ローラ1によ
って移送されるインク層が露出する。またインクカセッ
ト5を記録装置本体12に設けた取付手段となる位置決
め部材13に取り付けることによって、前記露出したイ
ンク層がエネルギー印加手段6及び被記録媒体8に接触
し得るように構成されている。
前記インク移送ローラlの表面に一定の層状に形成され
たインク2は、制御系により制御されるエネルギー印加
手段6によって画像パターン状に電気エネルギー等が付
与され、このエネルギー付与により粘着性を付与された
インク像2aが形成される。このインク像2aは前記イ
ンク層に圧接して第1回の矢印B方向(時計回転方向)
に回転可能に設けられた転写手段を構成する転写ローラ
7と、インク層間に搬送される被記録媒体(例えば、普
通紙やプラスチックシート等、以下「記録紙」という)
8に転写され、所定画像が記録された記録紙8は搬送ロ
ーラ対9a、9bによって矢印C方向(第1図の右側)
に搬送され、カッター18によってカットされて排出さ
れる。
一方、前記記録紙8に転写されなかったインク2は、イ
ンク移送ローラ1の回転に伴ってインク溜3内に再収容
され再び使用されるものである。
次に前記記録装置の各部の構成について順次詳説する。
先ずインクカセット5に設けられるインク移送ローラ1
は、後述する流動性インク2を、その表面に層状に形成
して移送し得る材質よりなり、本実施例にあっては、例
えばステンレスやアルミニウム、或いは鉄等の金属から
なる4電性部材を外径的401mの円筒状に形成し、一
定速度で矢印六方向に駆動回転可能に構成している。
前記材質よりなるインク移送ローラ1の表面は、平滑面
であっても良いが、流動性インク2の搬送。
担持性をより高めるために、適度に粗面化されているこ
とが好ましい。
次に前記インク移送ローラ1で移送される流動性インク
2について説明すると、このインク2は一定の外力の印
加のもとに流動しインクの膜を形成する・流動成膜性を
有し、具体的にはインク移送ローラ1の回転に伴って、
該ローラ1の表面にインク層が形成され、且つ移送され
る性質を有する。
また、このインク2は外力により切断された後、経時的
に粘着復元可能な性質を有するものが好ましく用いられ
る。即ち、インクの塊同士が接触すると界面が消失して
一体となるような性質が好ましい。
前記性質を有するインク2としては、溶媒を架橋構造物
質により保持する広義のゲル状態を有するインク、例え
ば本件出願人が先に出願した特願昭61−175191
号、或いは同62−131586号等に記載したインク
が好ましい。
このようなインク2は流動成膜性を有するが、実質的に
粘着性を有さす、電気エネルギー等が印加されると、粘
着性が付与されるような性質を有する。尚、ここで言う
「粘着性jとは選択的な粘着性をいい、インク2を記録
紙8等の物体に接触させたとき、インク2の一部がイン
ク全体から分離して物体に付着することを言い、インク
全体がベタベタしているか否かは関係ない。
従って、インク移送ローラ1の表面に形成されたインク
層は、エネルギーが付与されない状態にあっては、イン
ク2は他の媒体、例えば記録紙8と接触しても、該記録
紙8には実質的に転写されない。これはゲル状インクに
あっては、溶媒が架橋構造に保持されているために(若
干量の溶媒を除き)、該インクが記録紙8に転写されな
いと考えられる。
一方、前記ゲル状インクに電気エネルギー等を印加した
場合は、架橋構造が変化することにより、前記エネルギ
ー印加に応じた粘着性が付与されるものと考えられる。
更に前記インク2は、インク移送ローラ1にコーティン
グされた場合は塑性体としての性質を有し、逆にエネル
ギー印加手段6でエネルギーを付与されてから、転写ロ
ーラフに至る間には弾性体としての性質を有することが
好ましい。
このため、本実施例のインク2はある程度の粘弾性(弾
性環と粘性項を有する複素弾性)を有するものが好まし
く用いられる。
前記粘弾性の範囲としては、例えば、第5図(A)。
(B)に示すように、インク2を直径25mm、厚さ2
龍のサンプルとし、これに図示の矢印方向(すり方向)
に角速度1 rad/secの正弦束γを与え、その応
力σ及び位相のずれδを検出して複素弾性率0本を求め
た場合、 G本=σ/TミG’+iG’ G′ :貯蔵弾性率   G″ :損失弾性率貯蔵弾性
率G′と損失弾性率G″との比G″/G’の値が約0.
1〜10となるものが好ましく用いられる。
前記複素弾性率に於いて、前記G″7G’の値が0.1
未満であると、塑性体としてのふるまいが不足して、イ
ンク移送ローラ1に対するインクコーティングが不充分
になり、また前記G” /G’の値が10を超えると、
弾性体としてのふるまいが不足して、エネルギー印加手
段6から転写ローラフに至る間での弾性回復が不充分と
なるからである。
前記サンプルの大きさ及び歪みの与え方は、記録装置に
於いて適当と思われる値である。
尚、本実施例に於いては以下の成分により流動性インク
2を構成した。
前記A成分を80〜90’Cに加熱しつつ、均一に溶解
し、その後、前記B成分を加えて撹拌し、ゲル状のイン
ク2を得た。
次にインクカセット5に設けられるコーティングローラ
4は、前記インク移送ローラ1の表面に前記インク2を
一定層厚でコーティングするためのものである。本実施
例では第1図に示すように、外径的30+uのステンレ
ス製コーティングローラ4を回転可能に設け、第1図(
^)の矢印り方向(時計回転方向)に回転させることに
よってインク移送ローラ1の表面にインク2をコーティ
ングするように構成している。
前記コーティングローラ4によってインク移送ローラ1
の表面に形成されるインク2の層厚は、該インク2の成
分、インク移送ローラlとコーティングローラ4の間隙
及び両者の回転周速度等によって異なるが、インク移送
ローラlが転写ローラフに対向するインク転写位置に於
いて、約0.1〜5鶴、更に好ましくは約0.5〜3龍
程度であることが好ましい。
尚、本実施例ではインク移送ローラ1の周速度を20龍
/sec、コーティングローラ4の周速度を24am/
sec、両者間の間隙を1.0鰭に設定することによっ
てインク移送ローラ1表面に層厚りが約1.2鶴のイン
ク層を形成するようにした。
前記インク移送ローラ1、インク2及びコーティングロ
ーラ4はインクカセットとして装置本体12に対して一
体的に着脱可能に構成されている。
前記インクカセット5の構成は、第2図に示すように、
金属の薄板或いはプラスチックによって底部に開口5b
を有する容器5aが形成され、該容器5a内に前述した
インク移送ローラ1及びコーティングローラ4が収納さ
れている。また前記インク移送ローラ1とコーティング
ローラ4の回転軸端には夫々ギヤla、4aが固着され
、該ギヤla、4aが前記容器外に露出すると共に、相
互に噛合するように構成されている。更に前記ギヤ1a
はモーター23の駆動軸に固着したギヤ23aと噛合可
能であり、前記モーター23の駆動によってインク移送
ローラ1及びコーティングローラ4が駆動回転するよう
に構成されている。更に第3図に示すように、前記容器
5aの外面所定位置には、後述する位置決め部材13に
前記インクカセット5を位置決め固定して取り付けるた
めの係合突起5Cが突設されている。
前述の如くインク移送ローラl及びコーティングローラ
4の回転によりインク移送ローラ1の表面にコーティン
グされたインク層は、容器5aに形成された開口5bを
介してエネルギー印加手段6及び記録紙8と接触するも
のである。
このことから、前記開口5bは一つの大きな開口として
構成しても良く、或いはエネルギー印加手段5と記録紙
8夫々の接触を異なった開口で行うように二つの比較的
小さな開口を形成するようにしても良い。前記開口5b
はインクカセット5を保管する際、或いは運搬する際に
、第3図に示すように、シールフィルム5dを貼着する
ことで閉鎖可能に構成されている。
前記インクカセット5は、第4図(A)に示すように、
装置本体12を開放して該本体12に設けられた位置決
め部材13に着脱自在に構成されている。
即ち、装置本体12の蓋12aを開放して、第4図(B
)に示すように、インクカセット5の保合突起5Cを載
置するための取付113aを形成した位置決め部材13
を露出させ、インクカセット5を矢印H方向に挿入し、
取付溝13aとインクカセット5の保合突起5cとを合
致させて取り付け、蓋12aを閉鎖してM12aに設け
られた押さえパッド14でインクカセット5を押圧する
ことにより、インクカセット5を装置本体12に取付固
定する。
前記位置決め部材13は、インクカセット5を位置決め
固定した場合、インク移送ローラlとエネルギー印加手
段6との間隙及びインク移送ローラlと転写ローラ7と
の間隙を適切な値に設定することが出来るような位置に
形成されている。
また装置本体12の1i12aを開放してインクカセッ
ト5を第4図(A)の矢印1方向に取り出すことにより
、インクカセット5を装置本体12から取り外すことが
出来る。
尚、前述の如く構成したインクカセット5を記録装置に
取り付ける際には、容器5aに収納したインク2を図示
しない予備コーティング手段によって予めインク移送ロ
ーラ1にコーティングしておくことが好ましい。このよ
うにインク移送ローラ1にインク2を予備コーティング
しておけば、カセット5を装置本体12に取り付けた後
、記録に際してインク移送ローラ1にインク2を初期コ
ーティングするために、インク移送ローラ1とコーティ
ングローラ4との回転速度比を適宜変える等の初期条件
の設定が不要となって、即座に記録を開始し得ると共に
、記録の信頼性を高めることも出来るものである。
次にエネルギー印加手段6について説明すると、これは
従来のサーマルヘッドで熱エネルギーを選択印加するよ
うにし■も良いが、エネルギー効率の点から本実施例に
あっては多数の電極よりなる記録ヘンドロを用いて電気
エネルギーを印加するように構成している。
この記録ヘッド6の構成は、第6図に示すように、ガラ
スエポキシ、アルミナ、ガラス等の絶縁材質よりなる基
体6a上に、銅等の金属からなる複数の電極6bを一列
に配列してなり、該電極6b上の先端部以外の部分、即
ちインク2と接触する部分以外の部分に、例えばポリイ
ミド等からなる絶縁性皮膜6Cを設けて先端部に電極素
子(絶縁性皮膜から露出している電極先端部分)6dを
構成している。前記記録へラド6によるエネルギー印加
は第1図(A)に示すように、制御系からフレ゛キシプ
ルの信号ケーブル6eを介して伝達される画信号に応じ
て、個々の電極6bに通電することによって、電極素子
6dと接触したインク2の層を介し、アース線10で接
地したインク移送ローラ1へ通電することで、インク2
の層に電気エネルギーを印加するようにしている。尚、
前記電極素子6d部分には、金や白金、ロジウム等のメ
ツキを施すことが好ましく、中でも耐久性の点から、白
金メツキを施すことがより好ましい。
更に前記記録へラド6は、電極素子6dがインク移送ロ
ーラ1上のインク層に確実に当接するために、第7図に
示す付勢手段を構成する押圧バネ11bによってインク
移送ローラ1方向へ付勢されている。即ち、前記記録ヘ
ッド6は元部部分の軸11aを中心に揺動可能に取り付
けられ、ヘッド先端部分が押圧バネllbによってイン
ク移送口−ラ1方向に一定の付勢力で付勢されている。
従って、前記電極素子6dはインク層に対して付勢力f
で接触し、且つ粘弾性を有するインク層に対して深さd
だけ侵入するようになっている。前記付勢力fは使用す
るインク2の粘弾性特性やインク層の厚さ、或いは記録
速度や通電条件等により適宜設定すれば良いが、前記侵
入量が0〜1龍程度、更には約O〜0.5鰭になるよう
に設定するのが通電効果をより高めるうえで好ましい。
尚、本実施例では長手方向21艶の記録ヘッド5を押圧
バネllbによって3Qgf/c+a (30X21=
630gf)で付勢し、インク層への侵入量dが0.0
5〜0.1mmになるように設定している。
また前記の如く記録ヘッド6をインク移送ローラ1方向
に付勢する場合、インク移送ローラlにインク2をコー
ティングしていない状態等にあっては、電極素子6dが
直接インク移送ローラlに接触してしまい、電極素子6
dが欠けたり、更には記録時に通電したとき電極素子6
dから直接インク移送ローラ1へ過大電流が流れて電極
素子6dが溶着したり、電極駆動回路が破壊されてしま
うことが考えられる。そこで、前記不都合をなくすため
に、記録ヘッド6がインク移送ローラ1に直接接触する
のを防止するための規制手段を設けるのが好ましい。
本実施例では規制手段としてストッパーピン11Cを設
け、インク移送ローラ1上にインク層が形成されていな
いときには、バネllbによって付勢された記録ヘンド
ロがストッパーピンllcに当接して電極素子6dが直
接インク移送ローラlに接触しないようにしている。具
体的には、前記記録ヘッド6がストッパーピンllcに
当接したときに、インク移送ローラ1表面と記録ヘッド
6の先端部間の間隙Sが0.5mm程度になるようにス
トッパーピンllcを配置している。
ここで前記付勢手段11によってインク移送ローラ1上
にコーティングされたインク層に的確に接触した記録ヘ
ッド6で記録を行う場合の通電量について説明すると、
例えばインク2の架橋構造物質としてポリビニルアルコ
ールをホウ酸イオンで架橋してなるものを用いる場合、
このインク2の電気化学的変化を生じさせるのに要求さ
れる通電量で良い。前記通電量は、例えば熱転写等に於
いてサーマルヘッドで熱エネルギーを印加する場合の通
電量に比べて、およそ1/10程度の低エネルギーの印
加によりインク2が粘着性を有するようになる。
次に転写ローラ7はインク像2aを記録紙8に転写する
ための転写手段を構成するものであり、本実施例にあっ
ては金属製の軸上にニトリルゴム、或いはシリコンゴム
等を積層し外径2(lnの円筒状に形成してなる転写ロ
ーラフを、図示しないバネ等により、インク層に約0.
1〜l kgf/α程度の押圧力でインク2の表面に圧
接し、インク移送ローラlの回転に伴って第1図(A)
の矢印B方向に従動回転し、記録紙8を矢印C方向に搬
送すると共に、インク層上に形成されたインク像2aを
記録紙8に転写するように構成している。
尚、第1図(A)中9a、9b、9c、9dは搬送ロー
ラであって、記録動作に対応してロール状に巻き付けら
れた記録紙8を搬送するものであり、19は記録紙8を
前記転写部ヘガイドするためのガイド部材である。
次に前記記録装置の各部材を駆動させるための制御系に
ついて説明する。
°この制御系は第8図に示すように、例えばマイクロプ
ロセッサ等のCPU20a、該CPU20aの制御プロ
グラムや各種データを格納しているROM20b、及び
CPU20aのワークエリアとして使用されると共に、
各種データの一時保存等を行うRAM20C等を備えた
制御部20、インターフェース21、操作パネル22、
各モーター(インク移送ローラ及びコーティングローラ
を駆動するインク移送モーター23、搬送ローラを駆動
する搬送モーター24、カッター18を駆動するカンタ
−モーター25)を駆動するためのドライバー26、及
び記録へノド駆動用ドライバー27からなる。
上記制御部20はインターフェース21を介して操作パ
ネル22からの各種情報(例えば記録濃度、記録枚数、
記録サイズ等)を入力し、外部装置28からの画信号を
入力する。また前記制御部20はインターフェース21
を介して各モーター23〜25を駆動させるためのモー
ターON、OFF信号、及び画信号を出力し、該信号に
よって各部材を駆動させる。
次に前記構成よりなる記録装置を用いて記録を行う場合
の動作について、第9図のフローチャートを参照して説
明する。
記録開始スイッチ等により記録開始信号を入力すると(
Sl)、インク移送モーター23.搬送モーター24が
駆動してインク移送ローラ1、コーティングローラ4、
搬送ローラ9a〜9dを夫々第1図(A)の矢印方向に
回転し、記録紙8を搬送する(S2,33)。これと同
時に記録ヘッド6に画信号に応じた記録通電を行って前
記インク層に粘着性を存するインク像2aを形成しくS
4)、前記インク像2aの先端と記録紙8の先端が転写
位置に於いて合致するように同期してインク移送ローラ
1を回転させると共に、記録紙8を搬送して前記インク
像2aを記録紙8に転写する。
前記の如くして1ページ記録が終了すると(S5)、記
録通電を停止して前記転写された画像後端がカッター1
8の位置に来るまで記録紙8を搬送し、カッター18に
よって記録紙8を前記画像後端からカットする(36〜
S9)。そして次ページ記録が有る場合にはステップ2
に戻って前記動作を繰り返し、次ページ記録が無い場合
には記録動作を終了する(Sho)。
尚、記録紙8の画像後端がカッター位置まで搬送された
か否かは、パルスモータ−23,24のパルス数をカウ
ントすることによって検出する。
ここで前記記録工程をより詳細に説明すると、インク移
送ローラlが第1図(A)の矢印A方向に回転しながら
、コーティングローラ4が矢印り方向に回転すると、流
動性インク2はインク移送ローラlの表面に層状にコー
ティングされ、且つインク移送ローラlの回転に伴って
移送される。
前記移送されるインク2は、該インク2が記録ヘンドロ
と接触するエネルギー印加位置に於いて、制御系によっ
て制御される記録ヘッド6から画像信号に応したパター
ン状の電圧、本実施例では+15Vが印加され、これに
応じて電流が電極素子6dからインク2を介してインク
移送ローラ1に流れ、インク2中に於ける電気化学反応
により架橋構造が変化して、該インク2に選択的な粘着
性が付与されたインク像2aが形成される。
前記粘着性を有するインク像2aは、記録へンド6の接
触部分から更に第1図(A)の矢印A方向に移送され、
このインク像2aがインク像転写位置に搬送される記録
紙8と圧接して該記録紙8に転写される。更に前ψイン
ク像2aが転写記録された記録紙8は第11ffi(A
)の矢印C方向に排出される。尚、前記インク像2aの
定着性が充分でない場合には、記録紙8のインク像転写
位置よりも下流側に、例えば加熱や加圧等による公知の
定着手段を設けても良い。
一方、前記インク移送ローラ1で移送されたインク2の
うち、エネルギーが印加されない部分のインク、及び前
記インクの表面に於いてエネルギーが印加されたインク
の一部2a’は記録紙8に転写しないまま矢印六方向に
移送され、インク溜3内に再び収容されて再使用される
尚、前記の如く転写現像が完全でない場合でも、現像さ
れなかったインク、即ち現像残りのインク2a″はイン
ク溜3内で撹拌され、粘着性を存しない流動性インクに
戻るものである。従ってインク溜3内に再収容されたイ
ンク2を繰り返し使用しても、ゴースト等は生じない。
本実施例の記録装置にあっては、前述の如く、通電によ
る電気化学的な作用により、流動性インク2に粘着性を
付与して所定記録を行うことから、小さな電気エネルギ
ーで、且つインクの無駄なく普通紙等に記録することが
可能となる。
また、前記架橋構造体を用いたインクは化学発色を必要
としないため、一般に知られている電気化学的な記録法
、即ち通電による酸化還元反応に基づく発色による電解
記録法に比べ、画像の安定性、耐久性も優れた記録が出
来る。
更にインク2の導電性はイオン伝導により付与されるが
、このための電解質としては広範囲のイオン性物質(多
くの溶液は透明)を使用し得るので、染顔料等により任
意の色調のインクを得ることが容易になし得るものであ
る。
く他の実施例〉 第10図及び第11図は第二実施例に係るインクカセッ
ト及び記録装置の断面説明図、第12図は要部説明図で
ある。
図に於いて前述の実施例と同一部分については同一の符
号を付して説明を省略する。
本実施例の記録装置はインク2に形成したインク像2a
を中間転写媒体を介して記録紙8に転写するものである
。即ち、インクカセット5に設けたインク移送ローラ1
により移送されるインク2に、記録ヘッド6によって画
像パターン状に電気エネルギー等が付与され、このエネ
ルギー付与により粘着性を付与されたインク像2aが形
成される。このインク像2aは第1O図の矢印E方向(
時計回転方向)に回転する中間転写媒体たる中間転写ロ
ーラ15と接触して該ローラ15の表面に転写される。
中間転写ローラ15に転写されたインク像2aは、中間
転写ローラ15に圧接して第10図の矢印F方向に回転
可能に設けられた転写手段を構成する転写ローラ7と、
中間転写ローラ15間に搬送される記録紙8に転写され
、所定画像が記録された記録紙8は搬送ローラ対9a、
9bによって矢印G方向(第10図の左側)に排出され
るように構成されたものである。
また本実施例のインクカセット及び記録装置にあっては
、第11図に示すように非記録時にはカセット回動手段
16によりインクカセット5を矢印J方向に回動させて
インク層と、記録ヘッド6及び中間転写ローラ15との
接触を遮断することが出来るように構成している。この
ときインクカセット5に設けた開閉部材たるシャッター
5eによって開口5bを閉鎖し、インクカセット5に収
納したインク2の乾燥、或いはカセットへの異物の混入
を防止するように構成している。
ここで前記記録装置の中間転写ローラ15、カセット5
の開口5bの開閉構成について説明する。
中間転写ローラ15は、エネルギーを印加されて粘着性
が付与されたインク像2aが転写されるものであって、
本実施例にあっては外径30m−のステンレス製円筒状
部材がインク移送ローラlの表面と約1〜1.2鶴の間
隔を保ってインク移送ローラ1の下方に配置され、前記
インク移送ローラ1上にコーティングされたインク層と
接触し、駆動手段により矢印E方向へ回転可能に構成さ
れている。
前記中間転写ローラ15の表面を構成する材質としては
、前記インク移送ローラ1の表面を形成する材質と同様
のものを用いることが可能であるが、この中間転写ロー
ラ15の表面はクロムメツキ等のメツキ処理、或いはシ
リコン樹脂やフッ素樹脂、ポリエチレン系樹脂等でコー
ティングすることにより、平滑性や耐汚染性、或いはク
リーニング容易性を向上させておくことが好ましい。ま
たインク転写位置に於けるインク2の転写性向上のため
にも、この中間転写ローラ15の表面を、インク移送ロ
ーラ1の表面よりも平滑性を高くしておくことが好まし
い。
次にインクカセット5の開口5bの開閉構成は、第12
図に示すように、容器5aに形成した開口5bを開閉す
るためのシャッター50が容器5aの長さ方向にわたっ
て設けられている。更に前記シャッター58の両側に連
設したサイドアーム5rが前記容器5aの両側面5a′
に固設した軸5gに回動自在に取り付けられると共に、
容器5aの側面5a’ とサイドアーム5rとの間に設
けた引張スプリング5hによって常にシャッター5eが
開放する方向に付勢されている。
また前記容器5aの両側面5a′にはインクカセット5
を回動するための回動軸51が形成されており、該回動
軸51は記録装置本体12に設けた軸受(図示せず)に
回動自在に支承される。更に容器5aの端部には後述す
る回動手段16の回動レバー16aと係合してインクカ
セット5を回動させるための突起5jが設けられている
前記インクカセット5を回動するための回動手段16は
記録装置本体12に設けられ、インクカセット5の容器
5aに設けた突起5jと当接する回動レバー16aと、
該レバー16aを回動するためのモ−ター16bとによ
り構成されている。またインクカセット5の回動に伴っ
てシャッター5eを開閉するための開閉手段となるガイ
ドピン5kが記録装置本体12に設けられている。この
ガイドピン5にはシャッター5eのサイドアーム5fと
当接し、インクカセット5が回動した場合に前記サイド
アーム5fの動きを規制してシャッター5eの開閉を行
うように作用するものである。
前記構成から、インクカセット5を記録装置本体12に
セットして記録を行う場合には、インクカセット5を回
動軸51を中心に矢印に方向に回動させると、シャッタ
ー50は引張スプリング5hによって引っ張られ、開口
5bが開放する。また非記録時にはインクカセット5を
矢印J方向に回動すると、インク移送ローラ1上のイン
ク層と、記録ヘッド6及び中間転写ローラ15との接触
が遮断され、且つガイドピン5kによって規制されたサ
イドアーム5fが引張スプリング5hの付勢力に抗して
シャンク−5eを閉鎖する方向に回動し、開口5bが閉
鎖される。
尚、第10図に於いて、17は転写ローラ7の圧接位置
よりも中間転写ローラ15の回転方向下流側に於いて、
中間転写ローラ15の表面にフェルト等を接するように
設けたクリーニング手段であり、インク像2aの記録紙
日への転写に際し、転写残りが発生した場合に、この転
写残りのインクを中間転写ローラ15から除去するもの
である。また29はカットシート状の記録紙8を積層収
納したカセットから、該記録紙8をインク像転写位置へ
供給するためのピックアップローラである。
前記実施例のように、インクカセット5の開口5bを閉
鎖するための開閉部材を設けることによって、非記録時
或いはインクカセットの不使用時にはインクカセットを
密閉することによって、インクの乾燥を防止することが
出来、且つインクカセットにゴミや異物の混入を防止す
ることが出来るため高画質の記録画像を得ることが出来
る。
次に前述した各実施例に於ける、各部の他の実施例につ
いて説明する。
(1)インク移送手段 前述の実施例ではインク移送ローラ1を導電性部材で構
成したが、後述するように該ローラ1を通電回路の一部
としない場合には、導電性部材で構成する必要はなく、
樹脂等の絶縁体で構成しても良い。
(2)流動性インク 前述の実施例ではエネルギーを印加することにより粘着
性を付与し、該粘着性が付与されたインクによりインク
像を形成するようにしたが、エネルギーを印加しなかっ
たインク部分に粘着性をもたせるようにし、エネルギー
非印加部分のインクによりインク像を形成するようにし
ても良い。
(3)コーティング手段 前述の実施例ではコーティングローラ4を第1図(A)
の矢印り方向に回転させたが、この回転方向は前記と逆
方向に設定しても良い。このようにすると、インク移送
ローラ1表面に形成されるインク層厚を矢印り方向に回
転させる場合に比べて薄くすることが出来る。
またコーティング手段は前述のローラ状のものに限定す
る必要はなく、例えばブレード部材等を用いても良い。
尚、第14図に示すように、インクカセット5の容器壁
5nをインク移送ローラ1と一定間隔を隔てて構成すれ
ば、前記容器壁5nがブレード部材として作用し、イン
ク移送ローラ1が回転すると該ローラ1上に一定層厚で
インク2がコーティングされる。従って、前記の如く構
成すればコーティング手段は必ずしも設けなくても良い
(4)インクカセット 前述の第一実施例ではインクカセット5の不使用時に開
口5aをシールフィルム5dによって閉鎖する例を示し
たが、第13図に示すように容器5aに形成したガイド
溝5xに沿ってスライド可能なシャッター5mを構成す
ることも可能である。
この場合、シャッター5mを可撓性の材料で形成すれば
容器5aの形状に関係無く滑らかに開口5bを閉鎖する
ことが出来る。
(5)カセットの開口の開閉手段 前述の第二実施例ではインクカセット5のシャツタ−5
eの開閉手段として、ガイドピン5kを設けた例を示し
たが、例えば記録装置本体12にソレノイド等を設け、
このソレノイドに開閉レバーを固着して該レバーによっ
てシャッター58を開閉するようにしても良い。
(6)エネルギー印加手段 前述した実施例ではインク2に通電するに際し、記録ヘ
ッド6からインク2を介してインク移送ローラlに通電
するようにしたが、−列に多数配列した電極素子6bの
相互間に電流を流すようにしても良い。
更に前述したエネルギー印加手段は電気エネルギーを印
加するようにしたが、熱エネルギーを印加するようにし
ても良い。この場合は、従来から用いられているサーマ
ルヘッドを用い、ジュール熱を印加するようにすれば良
いが、電気化学的な電極反応を防ぐ必要がある場合には
、信号印加周期に比べ、充分速い交番信号を印加するよ
うにすれば良い。
前記の如く熱エネルギーを印加して像形成を行う場合、
記録紙8に転写しなかった現像残りは、冷却によって連
相して再び架橋構造を回復して再使用可能となる。
またインクに通電して発熱させる場合、従来ではインク
に導電性粉(多くは黒色)を含有させて導電性を付与す
るようにしていることから(特公昭59−40627号
)、イ°ンクの色が多くは黒色に限定されるのに対し、
本実施例に係るインク2は前述した如くイオン伝導によ
り導電性が付与されるために任意の色調のインクを用い
ることが出来る。
(7)中間転写媒体 前述した第二実施例では中間転写媒体として中間転写ロ
ーラ15を使用したが、これもインク移送手段と同様、
ローラ状のものでなくても金属或いはプラスチックのフ
ィルムを一方向に移送させるようにしても良く、またエ
ンドレスベルト化して用いても良い。
また中間転写媒体はインク移送ローラ1と一定の間隔で
配置するのみでなく、例えばインク移送ローラ1上のイ
ンク2に対して圧力を付与するように構成しても良い。
(8)クリーニング手段 前述の第二実施例に於いては記録紙8への転写残りイン
クを中間転写ローラ15から除去するために、クリーニ
ング手段17を設けた例を示したが、記録紙8ヘインク
像2aが完全に転写される場合には、必ずしも前記クリ
ーニング手段17を設ける必要はない。
(9)被記録媒体 被記録媒体としては、例えば所謂普通紙、コート紙等、
或いはポリエステル等のプラスチック、或いはアルミニ
ウム等の金属からなるフィルム等が用いられる。
〈発明の効果〉 本発明は前述した如く、流動性インクに所定エネルギー
を印加してインク像を形成するようにしたことにより、
従来の如く固体のインク層を有するインクシートが不要
となり、ランニングコストが極めて低い記録が可能とな
る。またエネルギー印加を通電により行うようにすれば
、従来のサーマルヘッドを使用する熱転写記録の場合に
比べて1/10程度の通電量で記録が可能となり、エネ
ルギー消費の点からもランニングコストを低下させるこ
とが出来る。
またインク移送手段を設けた容器に流動性インクを収納
することによってインクカセットを構成したので、この
インクカセットを記録装置に対し着脱することによって
、インクの交換を速やかに行うことが出来、また色交換
も容易に行うことが出来る。
更に前記インクカセットにコーティング手段を設けるこ
とによって、該インクカセットを記録装置にセットして
使用するときに、インク移送手段に確実にインクコーテ
ィングをすることが出来る。
更には前記インクカセットの開口を閉鎖するための開閉
部材を設けるようにすれば、非記録時或いはインクカセ
ットの不使用時にはインクカセットを密閉することによ
りで、インクの乾燥を防止することが可能となり、イン
クカセットにゴミや異物の混入を防止することが可能と
なって、高画質の記録画像を得ることが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の第一実施例に係る記録装置の断
面説明図、第1図(B)はその斜視説明図、第2図及び
第3図はインクカセットの斜視説明図、第4図はインク
カセットを記録装置に取り付ける。 説明図、第5図(A) 、 (B)は粘弾性の測定方法
を示す説明図、第6図は記録ヘッドの構成説明図、第7
図は付勢された記録ヘッドとインク層との当接状態の説
明図、第8回は駆動制御系のブロック図、第9図は動作
のフローチャート、第10図乃至第12図は本発明の第
二実施例の説明図、第13図は開閉部材を有するインク
カセットの説明図、第14図はコーティングローラを設
けない実施例の説明図である。 1はインク移送ローラ、2はインク、2aはインク像、
3はインク溜、4はコーティングローラ、5はインクカ
セット、5aは容器、5bは開口、5cは係合突起、5
dはシールフィルム、5e。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)開口を有する容器と、 前記容器に収納され、エネルギーの選択的印加に応じて
    転写特性が変化する流動性インクと、前記容器内に設け
    られ、前記流動性インクを移送するためのインク移送手
    段と、 を有することを特徴とするインクカセット。
  2. (2)前記インク移送手段上へインクを供給するための
    コーティング手段を前記容器内に設けた請求項第1項記
    載のインクカセット。
  3. (3)エネルギーの選択的印加に応じ、流動性インクを
    被記録媒体に転写可能とした記録装置であって、 請求項第1項又は第2項記載のインクカセットを着脱自
    在に取り付けるための取付手段と、前記インクカセット
    に設けたインク移送手段で移送される前記インクへエネ
    ルギーを選択印加するためのエネルギー印加手段と、 前記エネルギーの選択印加に応じて転写特性が変化した
    インクを被記録媒体に転写するための転写手段と、 を有することを特徴とした記録装置。
JP1085288A 1988-01-22 1988-01-22 インクカセット及び該インクカセットを用いた記録装置 Pending JPH01188381A (ja)

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