JPH0118720Y2 - - Google Patents
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- JPH0118720Y2 JPH0118720Y2 JP15220880U JP15220880U JPH0118720Y2 JP H0118720 Y2 JPH0118720 Y2 JP H0118720Y2 JP 15220880 U JP15220880 U JP 15220880U JP 15220880 U JP15220880 U JP 15220880U JP H0118720 Y2 JPH0118720 Y2 JP H0118720Y2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は止水板に関し、詳しくはその一部が水
膨潤性物質よりなる止水板に関する。 〔従来の技術と問題点〕 止水板は土木工事において、コンクリート構造
物の継目部両側にまたがつて埋設され、構造物の
外側方から浸透水を阻止し、止水するとともにこ
の浸透水を導水する目的をもつて用いられる。 通常、このような止水板は塩化ビニル樹脂など
の合成樹脂やゴム類などで製造されており、特殊
な場合には金属なども用いられるが、充分な止水
効果を有する止水板を得るのは困難であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 これに対し、本考案者等は、止水板のある部分
に水膨潤性物質を使用し、優れた止水効果を有す
る止水板を製作し、本考案を完成した。 本考案の止水板は、中央軸部及び端辺軸部が、
非水膨潤性物質から構成される止水板主体と一体
に成形されている止水板において、中央軸部及
び/又は端辺軸部が水膨潤性ポリウレタン含有可
撓性物質からなることを特徴とするものである。 以下本考案を図面に従つて説明する。 第1図は従来の、水膨潤性物質を使用しない止
水板であつて、1は中央軸部、2は端辺軸部であ
り、中央軸部1と端辺軸部2は止水板主体3と一
体に成形されている。上記軸部は、平面状の止水
板主体3に比べて厚さが厚く構成されている。 本考案の止水板は第2−6図に示されるよう
に、中央軸部1及び端辺軸部2が、非水膨潤性物
質から構成される止水板主体3と一体に成形され
ている止水板において、中央軸部1及び/又は端
辺軸部3が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質
からなるものである。 本考案に用いられる水膨潤性ポリウレタン含有
可撓性物質は、水膨潤性ポリウレタン樹脂と、天
然ゴム、合成ゴム、もしくは再生ゴムなどのゴム
類との混合物からなる可撓性物質である。 本考案に用いられる水膨潤性ポリウレタン含有
可撓性物質は、他の水膨潤性物質よりも、強度、
可撓性などに特に優れており、止水性、耐久性の
より良に止水板を得ることができる。 第2図に示される本考案の止水板は、端辺軸部
の一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質から
なるものであり、第3図に示される本考案の止水
板は、両側の端辺軸部が水膨潤性ポリウレタン含
有可撓性物質からなるものであり、第4図に示さ
れる本考案の止水板は、中央軸部が水膨潤性ポリ
ウレタン含有可撓性物質からなるものであり、第
5図に示される本考案の止水板は、中央軸部と端
辺軸部の一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物
質からなるものであり、第6図に示される本考案
の止水板は、中央軸部と両側の端辺軸部が水膨潤
性ポリウレタン含有可撓性物質からなるものであ
る。 本考案の止水板としては、第6図に示されるよ
うな、中央軸部と両側の端辺軸部が水膨潤性ポリ
ウレタン含有可撓性物質からなるものが水膨潤性
ポリウレタン含有可撓性物質による止水性能を最
も発揮でき特に好ましい。 本考案の止水板において、上記軸部以外の部分
は非水膨潤性物質から形成され、かかる非水膨潤
性物質としては、通常の止水板の用いられる塩化
ビニル樹脂、ゴム類などの材料を使用することが
できる。 〔作用〕 本考案の止水板は、コンクリート構造物の継目
部両側にまたがつて埋設されるが、止水板とコン
クリート面との間には若干の隙間ができることは
避けがたい。この隙間を通つて水が浸透するが、
浸透水が本考案の止水板に到達すると、止水板の
軸部分の水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質部
分が水と接触して膨張し、隙間を埋めて浸透水の
透過を阻止する。 すなわち、本考案の止水板で軸部のうちいずれ
か一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質から
なるものは、浸透水がその軸部分に到達した時、
軸部が周囲の全方向にまんべんなく膨張し、隙間
を埋めてしまうので、効果的に漏水が阻止され
る。さらに軸部のうち二あるいは全部が水膨潤性
ポリウレタン含有可撓性物質からなる本考案の止
水板では、上記の作用が二段階、三段階で起きる
ので止水効果は飛躍的に上昇する。 〔実施例〕 本考案の止水板の止水性を確認するため、次の
ようにして止水試験を行つた。 1 止水板の止水試験方法 (1) まず第7図に示すような直方体形状のモルタ
ルブロツクを作成した。すなわち、試験すべき
止水板を半分だけモルタルブロツクに埋め込
み、E面を底にして、止水板の端の断面がモル
タルブロツクのA面及びC面上に来るように固
定した。 (2) ついでF面にビニールテープを両面テープで
貼りつけ、第8図のようにこのモルタルブロツ
クをD面が底になるように型枠にセツトし、止
水板が露出している側にモルタルを流し込ん
だ。このとき、先端に軟質ウレタンフオームを
詰めた中空パイプを一本止水板中央部に密着さ
せて埋め込み、固定した。さらに止水板の下部
に一部エア溜りができるように、止水板を棒で
下方に抑えて曲げながら、モルタルを上方より
短時間で落下速度をつけて流し込んだ。またモ
ルタルブロツクを吊り下げることができるよう
に第8図に示すフツクを埋め込んだ。 (3) このモルタルブロツクを2週間自然乾燥した
後脱型し、フツクにロープを掛けホイストでブ
ロツクを吊り下げ1時間振動を与えた。これは
伸縮目地の伸縮により、止水板とコンクリート
の剥離が起きる場合を想定して試験ブロツクを
調整するためである。 (4) 次いでA,C面、止水材とモルタルブロツク
の接続部、及びパイプが出ている方のモルタル
ブロツクの間の接合部を水膨潤性シール材でシ
ールした後、エポキシ樹脂でコーテイングし、
補強と防水を行つた。 (5) 次いで第9図に示すように、D面を底にして
モルタルブロツク全体を水中に2週間浸漬し
た。D面のモルタルブロツク間の接合部、及び
パイプ穴より浸水し、止水板の水膨潤性部分は
膨張する。 (6) 次いでモルタルブロツク全体を取り出し、パ
イプに圧力計と水圧ポンプを取りつけ、水圧を
掛け止水性のテストを行つた。 2 止水板の止水性試験結果(第10図参照) 下記の表に示すように、止水板の(イ)と(ロ)の部分
が水膨潤性で、(ハ)の部分が非水膨潤性である本考
案の止水板(試験番号1)の場合は、6.0Kgf/
cm2の水圧を掛けても漏水減圧しなかつた。これに
対し、止水板の(イ)と(ロ)の部分が非水膨潤性で、(ハ)
の部分が水膨潤性である止水板(試験番号2)の
場合は、1.0Kgf/cm2の水圧で減圧し、2.0Kgf/
cm2の水圧で漏水した。また非水膨潤性の止水板
(試験番号3)は、0.5Kgf/cm2の水圧で漏水し
た。 また、(イ),(ロ),(ハ)ともに水膨潤性である止水板
(試験番号4)は、止水性は充分ではあるものの、
強度が不足して耐久性がなく、また実際に使用す
る場合は、止水板を型枠に仮止めする必要がある
が、この際の接着性が悪く加工性が悪くなるので
実用的ではなかつた。 なおここで使用した止水板は、水膨潤性ポリウ
レタン含有可撓性物質と合成ゴムを押し出し成形
して製作したもので、上記水膨潤性ポリウレタン
含有可撓性物質は、次のようにして製造した。 まず天然ゴム100部に、ウレタンプレポリマー
(プロピレングリコールにプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドを30:70(重量比)で付加
して得られた平均分子量2000のポリエーテルジオ
ール0.5モルと、グリセリンにエチレンオキサイ
ドを付加して得られた平均分子量3000のポリエー
テルトリオール0.5モルと、トルイレンジイソシ
アネート3モルを80℃で反応させたもの)50部、
CMC10部、カーボンブラツク10部、炭酸カルシ
ウム50部、老化防止剤、安定剤各5部をバンバリ
ーミキサーにて混練し、水膨潤性ポリウレタン含
有可撓性物質が得られた。 試験結果を次の表にまとめて示す。
膨潤性物質よりなる止水板に関する。 〔従来の技術と問題点〕 止水板は土木工事において、コンクリート構造
物の継目部両側にまたがつて埋設され、構造物の
外側方から浸透水を阻止し、止水するとともにこ
の浸透水を導水する目的をもつて用いられる。 通常、このような止水板は塩化ビニル樹脂など
の合成樹脂やゴム類などで製造されており、特殊
な場合には金属なども用いられるが、充分な止水
効果を有する止水板を得るのは困難であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 これに対し、本考案者等は、止水板のある部分
に水膨潤性物質を使用し、優れた止水効果を有す
る止水板を製作し、本考案を完成した。 本考案の止水板は、中央軸部及び端辺軸部が、
非水膨潤性物質から構成される止水板主体と一体
に成形されている止水板において、中央軸部及
び/又は端辺軸部が水膨潤性ポリウレタン含有可
撓性物質からなることを特徴とするものである。 以下本考案を図面に従つて説明する。 第1図は従来の、水膨潤性物質を使用しない止
水板であつて、1は中央軸部、2は端辺軸部であ
り、中央軸部1と端辺軸部2は止水板主体3と一
体に成形されている。上記軸部は、平面状の止水
板主体3に比べて厚さが厚く構成されている。 本考案の止水板は第2−6図に示されるよう
に、中央軸部1及び端辺軸部2が、非水膨潤性物
質から構成される止水板主体3と一体に成形され
ている止水板において、中央軸部1及び/又は端
辺軸部3が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質
からなるものである。 本考案に用いられる水膨潤性ポリウレタン含有
可撓性物質は、水膨潤性ポリウレタン樹脂と、天
然ゴム、合成ゴム、もしくは再生ゴムなどのゴム
類との混合物からなる可撓性物質である。 本考案に用いられる水膨潤性ポリウレタン含有
可撓性物質は、他の水膨潤性物質よりも、強度、
可撓性などに特に優れており、止水性、耐久性の
より良に止水板を得ることができる。 第2図に示される本考案の止水板は、端辺軸部
の一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質から
なるものであり、第3図に示される本考案の止水
板は、両側の端辺軸部が水膨潤性ポリウレタン含
有可撓性物質からなるものであり、第4図に示さ
れる本考案の止水板は、中央軸部が水膨潤性ポリ
ウレタン含有可撓性物質からなるものであり、第
5図に示される本考案の止水板は、中央軸部と端
辺軸部の一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物
質からなるものであり、第6図に示される本考案
の止水板は、中央軸部と両側の端辺軸部が水膨潤
性ポリウレタン含有可撓性物質からなるものであ
る。 本考案の止水板としては、第6図に示されるよ
うな、中央軸部と両側の端辺軸部が水膨潤性ポリ
ウレタン含有可撓性物質からなるものが水膨潤性
ポリウレタン含有可撓性物質による止水性能を最
も発揮でき特に好ましい。 本考案の止水板において、上記軸部以外の部分
は非水膨潤性物質から形成され、かかる非水膨潤
性物質としては、通常の止水板の用いられる塩化
ビニル樹脂、ゴム類などの材料を使用することが
できる。 〔作用〕 本考案の止水板は、コンクリート構造物の継目
部両側にまたがつて埋設されるが、止水板とコン
クリート面との間には若干の隙間ができることは
避けがたい。この隙間を通つて水が浸透するが、
浸透水が本考案の止水板に到達すると、止水板の
軸部分の水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質部
分が水と接触して膨張し、隙間を埋めて浸透水の
透過を阻止する。 すなわち、本考案の止水板で軸部のうちいずれ
か一が水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質から
なるものは、浸透水がその軸部分に到達した時、
軸部が周囲の全方向にまんべんなく膨張し、隙間
を埋めてしまうので、効果的に漏水が阻止され
る。さらに軸部のうち二あるいは全部が水膨潤性
ポリウレタン含有可撓性物質からなる本考案の止
水板では、上記の作用が二段階、三段階で起きる
ので止水効果は飛躍的に上昇する。 〔実施例〕 本考案の止水板の止水性を確認するため、次の
ようにして止水試験を行つた。 1 止水板の止水試験方法 (1) まず第7図に示すような直方体形状のモルタ
ルブロツクを作成した。すなわち、試験すべき
止水板を半分だけモルタルブロツクに埋め込
み、E面を底にして、止水板の端の断面がモル
タルブロツクのA面及びC面上に来るように固
定した。 (2) ついでF面にビニールテープを両面テープで
貼りつけ、第8図のようにこのモルタルブロツ
クをD面が底になるように型枠にセツトし、止
水板が露出している側にモルタルを流し込ん
だ。このとき、先端に軟質ウレタンフオームを
詰めた中空パイプを一本止水板中央部に密着さ
せて埋め込み、固定した。さらに止水板の下部
に一部エア溜りができるように、止水板を棒で
下方に抑えて曲げながら、モルタルを上方より
短時間で落下速度をつけて流し込んだ。またモ
ルタルブロツクを吊り下げることができるよう
に第8図に示すフツクを埋め込んだ。 (3) このモルタルブロツクを2週間自然乾燥した
後脱型し、フツクにロープを掛けホイストでブ
ロツクを吊り下げ1時間振動を与えた。これは
伸縮目地の伸縮により、止水板とコンクリート
の剥離が起きる場合を想定して試験ブロツクを
調整するためである。 (4) 次いでA,C面、止水材とモルタルブロツク
の接続部、及びパイプが出ている方のモルタル
ブロツクの間の接合部を水膨潤性シール材でシ
ールした後、エポキシ樹脂でコーテイングし、
補強と防水を行つた。 (5) 次いで第9図に示すように、D面を底にして
モルタルブロツク全体を水中に2週間浸漬し
た。D面のモルタルブロツク間の接合部、及び
パイプ穴より浸水し、止水板の水膨潤性部分は
膨張する。 (6) 次いでモルタルブロツク全体を取り出し、パ
イプに圧力計と水圧ポンプを取りつけ、水圧を
掛け止水性のテストを行つた。 2 止水板の止水性試験結果(第10図参照) 下記の表に示すように、止水板の(イ)と(ロ)の部分
が水膨潤性で、(ハ)の部分が非水膨潤性である本考
案の止水板(試験番号1)の場合は、6.0Kgf/
cm2の水圧を掛けても漏水減圧しなかつた。これに
対し、止水板の(イ)と(ロ)の部分が非水膨潤性で、(ハ)
の部分が水膨潤性である止水板(試験番号2)の
場合は、1.0Kgf/cm2の水圧で減圧し、2.0Kgf/
cm2の水圧で漏水した。また非水膨潤性の止水板
(試験番号3)は、0.5Kgf/cm2の水圧で漏水し
た。 また、(イ),(ロ),(ハ)ともに水膨潤性である止水板
(試験番号4)は、止水性は充分ではあるものの、
強度が不足して耐久性がなく、また実際に使用す
る場合は、止水板を型枠に仮止めする必要がある
が、この際の接着性が悪く加工性が悪くなるので
実用的ではなかつた。 なおここで使用した止水板は、水膨潤性ポリウ
レタン含有可撓性物質と合成ゴムを押し出し成形
して製作したもので、上記水膨潤性ポリウレタン
含有可撓性物質は、次のようにして製造した。 まず天然ゴム100部に、ウレタンプレポリマー
(プロピレングリコールにプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドを30:70(重量比)で付加
して得られた平均分子量2000のポリエーテルジオ
ール0.5モルと、グリセリンにエチレンオキサイ
ドを付加して得られた平均分子量3000のポリエー
テルトリオール0.5モルと、トルイレンジイソシ
アネート3モルを80℃で反応させたもの)50部、
CMC10部、カーボンブラツク10部、炭酸カルシ
ウム50部、老化防止剤、安定剤各5部をバンバリ
ーミキサーにて混練し、水膨潤性ポリウレタン含
有可撓性物質が得られた。 試験結果を次の表にまとめて示す。
【表】
本考案の止水板は、軸部分の水膨潤性ポリウレ
タン含有可撓性物質の水膨潤性機能により止水効
果が大きく、かつ水膨潤性ポリウレタン含有可撓
性物質は強度や可撓性に優れているため、止水板
の耐久性や可撓性が良く、種々の工事現場で広範
に用いられる。
タン含有可撓性物質の水膨潤性機能により止水効
果が大きく、かつ水膨潤性ポリウレタン含有可撓
性物質は強度や可撓性に優れているため、止水板
の耐久性や可撓性が良く、種々の工事現場で広範
に用いられる。
第1図aは従来の止水板の平面図、第1図bは
従来の止水板の正面図である。第2図〜第6図
は、本考案の止水板の正面図である。第7図は、
止水板の半分を埋め込んだモルタルブロツクを示
す説明図、第8図は、第7図のモルタルブロツク
を型枠にセツトし、さらにモルタルを投入した状
態を示す説明図、第9図は、モルタルブロツクを
水中に浸漬した状態を示す説明図、第10図は、
テストする止水板の水膨潤性部分を示す説明図で
ある。 1……中央軸部、2……端辺軸部、3……止水
板主体、4……水膨潤性ポリウレタン含有可撓性
物質、5……モルタルブロツク、6……止水板、
7……ビニールシート、8……軟質ウレタンフオ
ーム、9……中空パイプ、10……エア溜り、1
1……型枠、12……フツク、13……モルタ
ル、14……エポキシコーテイング、15……
水。
従来の止水板の正面図である。第2図〜第6図
は、本考案の止水板の正面図である。第7図は、
止水板の半分を埋め込んだモルタルブロツクを示
す説明図、第8図は、第7図のモルタルブロツク
を型枠にセツトし、さらにモルタルを投入した状
態を示す説明図、第9図は、モルタルブロツクを
水中に浸漬した状態を示す説明図、第10図は、
テストする止水板の水膨潤性部分を示す説明図で
ある。 1……中央軸部、2……端辺軸部、3……止水
板主体、4……水膨潤性ポリウレタン含有可撓性
物質、5……モルタルブロツク、6……止水板、
7……ビニールシート、8……軟質ウレタンフオ
ーム、9……中空パイプ、10……エア溜り、1
1……型枠、12……フツク、13……モルタ
ル、14……エポキシコーテイング、15……
水。
Claims (1)
- 中央軸部及び端辺軸部が、非水膨潤性物質から
構成される止水板主体と一体に成形されている止
水板において、中央軸部及び/又は端辺軸部が水
膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質からなること
を特徴とする止水板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15220880U JPH0118720Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15220880U JPH0118720Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5775098U JPS5775098U (ja) | 1982-05-10 |
JPH0118720Y2 true JPH0118720Y2 (ja) | 1989-05-31 |
Family
ID=29511514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15220880U Expired JPH0118720Y2 (ja) | 1980-10-27 | 1980-10-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0118720Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-10-27 JP JP15220880U patent/JPH0118720Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5775098U (ja) | 1982-05-10 |
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