JPH01185484A - 原子炉圧力容器の据付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は原子炉格納容器内に原子炉圧力容器を据付ける
方法に係り、特に原子炉格納容器の上部開口部に設けら
れた搬送台に上記原子炉圧力容器を載置したのち、この
搬送台を展開移動させて原子炉格納容器内に設置されて
いるペデスタル上に原子炉圧力容器を据付ける方法に関
する。

［従来の技術］ 従来、原子炉格納容器内のペデスタル上に原子炉圧力容
器を据付ける方法としては、この原子炉圧力容器が六重
聞であるため、次のような方法が採用されている。

先ず、第１の方法としてはリフティングデバイス方式と
称されるものであり、第３図に示す如く、原子炉格納容
器１に隣接した地表９に原子炉圧力容器３のＩＪｉに耐
えるため基礎杭８を打も込み、その上に支柱５を設け、
この支柱５頂部から原子炉格納容器１の開口部４に至る
間に、上記原子炉圧力容器を移送するための架台゛１１
を設ける。この架台１１上には上記原子炉圧力容器３の
吊上げ及び移送するための架橋１０が設けられる。

従って、トレーラなどに横積みされ移送された原子炉圧
力容器３は上記支柱５間でワイヤ等の吊り上げる手段に
より直立されると共に架橋１０内にリフティングされ固
定される。

次いで、架構゛１０は架台１１上を上記原子炉格納容器
１内に設けられているペデスタル２上部に位置した開口
部４まで、ウィンチ等にて移送する。

この位置において、上記原子炉圧力容器３は架橋１ｏか
ら吊り降され、上記ペデスタル２上に載置し、固定して
据付は作業を終了する。

第２の方法としては、デリッククレーン方式と称される
ものである。この据付は方法は第４図に示す如く、非旋
回形の従来公知のデリッククレーンを使用するものであ
って、原子炉格納容器１近くの地表９にジブ軸受フレー
ム゛１５を設けてジブ１６を取付ける。これらの後方に
はジブ１６をロープ駆動するための駆ｖＪ′ａ装置１８
とカウンターウェイト１つを地表９に埋込んでジブ１６
を俯仰自在に構成する。

そこで、原子炉格納容器１近くまで運搬されてきた原子
炉圧力容器３は駆ｆ！ｌＩ装置１８の作動によりジブク
レーン１６に吊り上げられ、ジブ１６の傾動により原子
炉格納容器１内のペデスタル２上に芯合せをしながら載
置され固定される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述した従来の原子炉格納容器における
原子炉圧力容器の据付は方法は、いずれも据付けるため
の設備が大損りなものとなる問題点があった。

特に上述のリフティングデバイス方式においては、架橋
１０を原子炉格納容器１の最上階床の架台１１に載置す
るために同時に建設中の他のＬＩ！屋工事を中断せねば
ならず、原子力発電設備建設の全体からみた建設工期が
長びくなどの問題点ばかりで、なく、架台１１を支持す
るため地表９に基礎杭８を打ち込み支柱５を設置する必
要があるなど、設備が大損りとなる問題点もあった。

また、上述のデリッククレーン方式においては、原子炉
格納容器１に荷重をかけず、建設工事との直往作業がな
くなり、建設工期に影響を与えないという利点があるも
のの、デリッククレーン設置のための基礎工事が必要で
あり、且つ広い敷地を必要とするなどの問題があった。

本発明はこれら従来技術の問題点を解決すべくなされた
ものである。その目的は、原子炉格納容器に原子炉圧力
容器を据付けるため、大損りな設備を必要とせずに、原
子炉格納容器の他の建設工事を中止させることなく行え
る据付方法を提供するものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明は、原子炉圧力容器を
原子炉格納容器内に設けられたペデスタル上に据付ける
方法において、上記原子炉格納容器の上部開口部に一端
が枢支されて他端が原子炉格納容器内に展開移動する搬
送台を設け、該搬送台上に原子炉圧力容器の頂部を上記
耐支の側に位置させて載置したのち、上記搬送台を展開
移動させて上記原子炉圧力容器をペデスタル上に据付け
るように構成したものである。

［作用］ 上記構成により、原子炉格納容器の上部開口部に設けら
れた搬送台上に原子炉圧力容器を載置し、上＆ｌ！搬送
台の他端側を展開移動させることにより、上記原子炉圧
力容おを原子炉格納容器内のペデスタル上に載置させる
ことができる。

［実施例］ 本発明の好適一実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は本発明に係る原子炉圧力容器の据付は方法を示
す断面図、第２図は第１図の■−■線矢視図である。

本実施例は半地下式原子炉格納容器に原子炉圧力容器を
据付けるために適用した方法であって、先ず第１図に示
す如く、地表Ｇ下に所定深さの竪穴２ｏを形成し、この
竪穴２ｏ内に、その底部に沿って所定の厚さのコンクリ
ート製の基礎２１を打設すると共に内壁に沿って上方に
起立した側壁２２を有する原子炉建屋２３を建設する。

この原子炉連層２３の建造に合せて原子炉連層２３内に
その基礎２１上に起立させて原子炉格納容器２４を建造
する。この原子炉格納容器２４は図示するように基礎２
゛１上に上部が開放された筒体状に形成され、上部開口
部２５が地表Ｇと略水平となるように建造される。また
、この原子炉格納容器２４は内部に収納される原子炉圧
力容器２６からの放射線を充分に遮蔽するように所定の
厚さを有するコンクリート製壁によって構成される。原
子炉格納容器２４内には原子炉圧力容器２６を載置する
ためのペデスタル２７が設けられる。原子炉格納容器２
４の上部開口部２５には一端が枢支され他端が格納容器
２４内に展開移動する搬送台２８が設けられる。この搬
送台２８は一端が格納容器２４の上縁部に＠脱自在に設
けられた枢支軸２つに枢支され、他端が反対側の上縁部
に着脱自在に係止されるように構成されると共にその上
面部が後述する原子炉圧力容器２６を充分支承すること
ができるように平坦な載置口２８ａを有する構造に形成
される。また、搬送台２８は上記他端部が自由端２８ｂ
となり、上記した通り原子炉格納容器２４内に展開移動
するように構成されると共に自由端２８ｂは一展開移動
した際に枢支軸２９から少なくとも鉛直下方に垂直にな
り、ペデスタル２７上を通過するように構成される。

従って、搬送台２８が設計上その長手方向に太きく延出
される場合には予めペデスタル２７の高さを低く設定し
、充分、自由端２８ｂがペデスタル２７上を通過するよ
うに構成しておく。

次に、原子炉建屋２３は側壁２２が地表Ｇより所定の高
さ延出されて建設されると共に天井部３ｏが形成され、
内部に原子炉格納容器２４を充分覆うように構成される
。また、（Ｉｔ！ｌ壁２２には内部に出入するための出
入口部３１が形成される。

この出入口部３１は上記枢支軸２９の反対側に位置され
ることになる。この出入口部３１には上記格納容器２４
の上縁部と結んで地表Ｇと略水平に掛は渡された架橋部
３２が設けられる。

そこで、本発明の据付は方法について詳述する。

予め工場等で建造された原子炉圧力容器２６をトレーラ
３５上に水平乃至横置きした状態で載置して原子炉建屋
２３まで搬送して待機させる。

次いで、第１図及び第２図に示す如く、原子炉圧力容器
２６をその頂部２６ａを侵入方向前方に位置させてトレ
ーラ３５上に載置させた状態で出入口部３１から原子炉
建屋２３内に搬入する。トレーラ３５は架構部３２を通
過させて格納容器２４の搬送台２８上に停止させ、原子
炉圧力容器２６を含めたトレーラ３５を搬送台２８上に
ロックさせて支承させる。

次いで、搬送台２８の自由端２８１）に上記建屋２３の
上方に設けられたウィンチ３３から引き出されたワイヤ
３４を結んだ後、自由端２８ｂと原子炉格納容器２４と
の係合を解除して、ワイヤ３４をウィンチ３３から引ぎ
出しつつ格納容器２４内下方に展開移動させて枢支軸２
９下に垂直になるように位置させる。このように搬送台
２８を展開移動させることにより、これに載置された原
子炉圧力容器２６は、その底部がペデスタル２７上に位
置され、このような状態で、原子炉圧力容器２６を搬送
台２８から外すことにより容易にペデスタル２７上に据
付けることができる。

尚、上記実施例にあっては原子炉格納容器２６をトレー
ラ３５にＩｌ！ｍさせた状態で上記搬送台２８上に載置
させたが、トレーラ３５から降して直接搬送台２８上に
枢支軸２つ側にその頂部を位置させ一〇固定支持し、こ
れらを展開移動させてペデスタル２７上に据付けても良
いことは勿論である。

従って、本方法によれば、トレーラ等で工場等から横置
きされた状態で輸送されて来る原子炉圧力容器を、その
状態で原子炉建屋内に搬入し、格納容器を区画する搬送
台に載置すれば、これを展開移動させてペデスタル上に
据付けることができ、ぞの据付は作業を容易にすると共
に特別な据付は設備を要しない。また、上記搬送台は原
子炉圧力容器を据付けた後には格納容器の構造部材とし
ても利用することができるものである。

［発明の効果］ 本発明は上述のとおりなので、次のような浸れた効果を
発揮する。

（１）　　原子炉圧力容器をトレーラにより横置きした
状態で原子炉建屋に陸上輸送した後、その状態で原子炉
格納容器を区画する搬送台に移送すば容易にペデスタル
に据付けることができるので、特別な据付は設備を必要
としない。

（２）　　据付けに際して何等他の設備工事の進行の妨
げにならない。

（３）　　据付は作業はきわめて短＋ｎ間に終了するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る原子炉圧力容器の据付方法を示す
横断面図、第２図は第１図の■−■線矢視図、第３図は
従来の据付方法を示す説明図、第４図は他の従来の据付
方法を示す説明図である。 図中、２４は原子炉格納容器、２５は上部開口部、２６
は原子炉圧力容器、２７はペデスタル、２８は搬送台、
２９は枢支軸である。 特許出願人　　石川島播磨重工業株式会社代理人弁理士
　絹　　谷　　信　　雄 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原子炉圧力容器を原子炉格納容器内に設けられたペ
   デスタル上に据付ける方法において、上記原子炉格納容
   器の上部開口部に一端が枢支されて他端が原子炉格納容
   器内に展開移動する搬送台を設け、該搬送台上に原子炉
   圧力容器の頂部を上記枢支の側に位置させて載置したの
   ち、上記搬送台を展開移動させて上記原子炉圧力容器を
   ペデスタル上に据付けるようにしたことを特徴とする原
   子炉圧力容器の据付方法。