JP2532195Y2 - 土砂等の運搬装置 - Google Patents

土砂等の運搬装置

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JP2532195Y2
JP2532195Y2 JP1989079080U JP7908089U JP2532195Y2 JP 2532195 Y2 JP2532195 Y2 JP 2532195Y2 JP 1989079080 U JP1989079080 U JP 1989079080U JP 7908089 U JP7908089 U JP 7908089U JP 2532195 Y2 JP2532195 Y2 JP 2532195Y2
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vessel
sand
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wire
earth
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直人 高見
洋一 平中
英道 志賀
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はベッセルを用いて土砂等を運搬する装置に関
するものである。
〈従来の技術〉 地下掘削を行う場合、掘削残土をベッセルに入れて、
クレーンにて地上に巻き上げ、残土を排出させる場合が
ある。
残土を排出させるためには、ベッセルを転倒させる方
法がある。
従来は、残土の入ったベッセルを地上に巻き上げ、一
度地上に下ろした後、吊ワイヤーをベッセルの端部に掛
け替え、それを巻き上げてベッセルを転倒させ、残土の
排出を行っていた。
また、残土の入ったベッセルの端部を櫓に掛けて、ク
レーンで吊ワイヤーを巻き下げ、ベッセルを転倒させて
残土を排出させる方法もある。
〈本考案が解決しようとする問題点〉 前記した従来技術の場合は、クレーンの操縦者の他
に、ワイヤーの掛け替え作業等を行う作業員が必要であ
り、土砂等の積み下ろし場所に作業員を配置して、ワイ
ヤーの掛け替え作業等を行わなければならないため危険
である。
〈本考案の目的〉 本考案は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、クレーンの操縦者が一人で、しかも安全にベ
ッセルの転倒作業を行うことができる土砂等の運搬装置
を提供することを目的とする。
〈本考案の構成〉 以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について
説明する。
〈イ〉 ベッセル ベッセル1は、底面と側面とよりなる土砂を収納する
ための箱形の容器である。
ベッセル1の形状は種々のものが採用できるが、本実
施例は四角形に形成した場合である。
このベッセル1の一側面は、土砂等を排出し易いよう
に、テーパー部11を形成するとよい。
また、ベッセル1の四隅の上面には、シーブ12をそれ
ぞれ取り付けておく。
〈ロ〉 吊フレーム 吊フレーム2は、鋼製の梁材等を用いて組み立てた枠
体または板体等である。
本実施例では、吊フレーム2を四角形の枠体状に形成
した場合である。
この吊フレーム2の上面の四隅には、それぞれ吊ワイ
ヤー21を連結し、それらの上端部は結束して、クレーン
のフックに連結可能に形成する。
また、吊フレーム2には、縦横方向や斜め方向に補強
材22を取り付けておくとよい。
〈ハ〉 モーター モーターには、正逆回転可能でかつブレーキ付の公知
のギアードモーター3等を用いる。
このギアーモーター3には、歯車を介して回転シャフ
ト31が取り付けてある。
そして、ギアードモーター3を、吊フレーム2の補強
材22等の下面に取り付ける。
〈ニ〉 巻取りドラム 巻取出しドラム4は、ワイヤー等の線材を巻き取り可
能に形成した公知の回転ドラムである。
この巻取りドラム4は、回転シャフト31の両端に回転
可能に取り付けてある。
〈ホ〉 転倒用ワイヤー 転倒用ワイヤー5は、その片端部を吊フレーム2下面
の隅部に固定し、他の片端部を巻取りドラム4に巻掛け
て固定する。
また、転倒用ワイヤー5の途上を、ベッセル1のシー
ブ12に巻き掛けたものである。
同じようにして、ベッセル1及び吊フレーム2の四つ
の隅部間に、四本の転倒用ワイヤー5を取り付ける。
この転倒用ワイヤー5の取り付けの際には、例えば第
1図に示すように、ベッセル1の転倒方向と直交する向
きに回転シャフト31を位置させた状態で、テーパー部11
の両側の側面の両端部のシーブ12と、最短距離に位置す
る巻取りドラム4とを、転倒用ワイヤー5によって連結
する。
また、ベッセル1のテーパー部11の両端に取り付けた
二本の転倒用ワイヤー5は、それらの片端部を巻取りド
ラム4に同じ方向から巻掛けて固定する。
一方、テーパー部11の反対側に位置する二本の転倒用
ワイヤー5も、それらの片端部を巻取りドラム4に同じ
方向から巻掛けて固定する。
但し、テーパー部11側の転倒用ワイヤー5と、その反
対側の転倒用ワイヤー5とは、それらの片端部を巻取り
ドラム4に逆回転方向に巻掛けるようにする。
〈ヘ〉 その他の部材 ベッセル1の転倒及び水平の位置決めは、回転センサ
ー(図示せず)を回転シャフト31に取り付け、ベッセル
1の位置等を検知し、ギアードモーター3を制御するこ
とによって行う。
また、ベッセル1を水平位置等で固定する場合は、ギ
アードモーター3内にブレーキ機構を内蔵する。
〈本考案の作用〉 次に、第2図を参照して、本考案の作用について説明
する。
先ず、ベッセル1を水平に位置させた状態で土砂等を
積み込む。
次に、クレーンを巻き上げて、ベッセル1を地上に引
き上げ、土砂等の所定の排出位置までベッセル1を移動
させる。
ギアードモーター3を作動させて、巻取りドラム4を
回転させ、テーパー部11と反対側の転倒用ワイヤー5を
巻き上げる。
このとき同時に、テーパー部11が降下する方向に、別
の転倒用ワイヤー5が送り出される。
そのため、ベッセル1の重心が移動することなく、転
倒させることができる。
土砂等の排出後、ギアードモーター3を逆回転させ、
テーパー部11側の転倒用ワイヤー5を巻き上げ、ベッセ
ル1を水平に戻す。
以上の操作を繰り返して、土砂等の運搬作業を行う。
〈本考案の効果〉 本考案は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
〈イ〉 従来技術の場合は、クレーンの操縦者の他に、
ワイヤーの掛け替え作業等を行う作業員が必要であり、
土砂等の積み下ろし場所に作業員を配置して、ワイヤー
の掛け替え作業等を行わなければならないため危険であ
る。
それに対して本考案の装置は、クレーンの操縦該ギア
ードモーターを作動させるだけで、ベッセルの転倒作業
を行うことができる。
従って、クレーンの操縦者一人で容易に転倒作業がで
き、ワイヤーの掛け替え作業等を行う必要がないため、
作業の安全性が高い。
〈ロ〉 従来の装置には、ベッセルの片側を引き上げる
だけて、ベッセルを転倒させるものがある。
しかしこの場合は、ベッセルの重心も上方に移動する
ため、また引き上げ距離が長いため、引き上げ動力が大
となり、不経済である。
それに対して本考案の装置は、ベッセルの片側を引き
上げると同時に、反対側を降下させる構造である。
そのため、ベッセルの重心が移動せず、また引き上げ
距離が半分で済む。
従って、小さな動力で転倒させることができ、経済的
である。
〈ハ〉 また、上記の従来の片側引き上げ方式の場合
は、引き上げ距離が長いため、転倒時間が長くなってし
まう。
そのため、何度も残土の排出を行う必要がある大掘削
工事の場合には、工事全体の遅延を招くおそれがある。
それに対して本考案の装置は、引き上げ距離が従来の
半分で済むため、転倒時間の短縮を図ることができる。
従って、工事全体の迅速化を図ることができる。
〈ニ〉 本考案の装置は、転倒動力が小さくて済むた
め、供給電力ケーブルやケーブルリール等の附帯設備が
小さく、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の装置の一実施例の説明図 第2図:転倒操作の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−100845(JP,A) 特公 昭35−14630(JP,B1) 特公 昭50−23181(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土砂等を収容する箱形のベッセルと、 吊下げ用ワイヤーを取り付けた吊フレームと、 この吊フレームに取り付けた、正逆回転可能なギアード
    モーターと、 このモーターに歯車で介する回転軸の両端に取り付け
    た、直径が軸方向において等しいワイヤーの巻取りドラ
    ムと、 巻取りドラムに反対回りに各片端部を巻き掛け、他の端
    部は吊フレームに固定し、さらに両端部の途上をベッセ
    ルに取り付けたシーブに巻き掛けた四本の転倒用ワイヤ
    ーよりなる、 土砂等の運搬装置。
JP1989079080U 1989-07-06 1989-07-06 土砂等の運搬装置 Expired - Lifetime JP2532195Y2 (ja)

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JPH0318085U JPH0318085U (ja) 1991-02-22
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JPS5023181A (ja) * 1973-06-28 1975-03-12
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