JPH01182263A - 密封壜体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に、内容物充填にいたるまでの過程におい
て、壜体内を無菌状態に保つことの出来る密封壜体に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来、壜体を成形後、その壜体内に内容物を充填するま
での搬送工程において、壜体口部は開放されたままの状
態にあるため、雑菌等が侵入して不衛生となり易かった
。

従って、この壜体内を洗浄滅菌するために、内容物充填
直前に洗浄を行わなければならない面倒な作業を必要と
していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

こうした問題を解決するために、成形後の壜体内を無菌
状態とした上で口部にフィルムを接着して搬送し、内容
物充填前にそのフィムルを剥離する手段が考えられる。

又、充填ノズルでフィルムを突き破り、そのまま内容物
を充填するという手段もある。

しかし、これらの手段においては、いずれにしても内容
物充填前、あるいは充填後にフィムルを剥離する必要が
あり、その剥離作業を生産者側が機械で行うにせよ、あ
るいは消費者側が手で行うにせよ、非常に面倒であると
いった問題が生じる。

本発明は、こうした問題に鑑み創案されたもので、成形
後の壜体内を無菌状態に保つと共に、フィルム剥離作業
といった面倒を必要としない壜体を提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段］ そ′のため、まず成形後、無菌雰囲気内で無菌状態にあ
る壜体１の口部５に、キャップ体２を密に組付けた。こ
のキャップ体２は、その頂壁６に。

充填ノズル７によって容易に破断され、充填ノズル７が
壜体１内に侵入出来る開口部を形成する複数の一点で交
錯するスリット４を刻設した弾性材料製で形成した。

そして、スリット４が破断されたキャップ体２頂壁６上
の全域にわたって、容易に破ることの出来ない程度の機
械的強度を有するシール片３を接着した。

〔作用］ 本発明の密封壜体は２合成樹脂装填体１を成形した後、
その壜体１を無菌雰囲気内において無菌状態とした上で
２口部５にキャップ体２を密に組付ける。これによって
、壜体１内を無菌状態に保つ（第１．　２図参照）。

キャップ体２によって密封された壜体１は２箱詰めされ
る等して内容物充填工場へ運ばれるが。

そうした取り扱い中においても密封が保たれているので
、雑菌が侵入することがない。

内容物充填工場において、充填ラインに載せられ充填機
に搬送された密封壜体は、そのキャップ体２頂壁６が、
下降してくる充填ノズル７に押圧される。この充填ノズ
ル７の押圧力によってスリット４が破断され、充填ノズ
ル７がそのまま壜体１内に侵入位置すると同時に内容物
が充填される（第３図参照）。そして、内容物充填後、
充填ノズル７が後退し、キャップ体２頂壁Ｇ上の全域を
覆うかたちでシール片３が接着される。この時。

キャップ体２は１弾性材料で成形されているので。

そのスリット４が破断されて開口された頂壁６は容易に
弾性復帰して開口部分を再び閉鎖することになる（第４
図参照）。

スリット４の破断によって達成されるキャップ体２頂壁
６の開口部分の大きさは、充填ノズル７の外径とほぼ等
しい必要最小限にとどめられ、内容物充填中、充填ノズ
ル７と頂壁６との間には殆ど開口部分が形成されないこ
と（キャップ体２は弾性材料性で形成されているので、
キャップ体２頂壁６の開口部分は充填ノズル７に弾接す
ることになる。）、内容物充填中は、内容物が壜体１内
に充填されるに伴い、壜体１内の空気が外気中に流れ、
雑菌等を多く含んだ外気が壜体１内に流れ込まないこと
、さらに充填完了後、充填ノズル７が壜体１内から後退
することによってキャップ体２頂壁６の破られた部分が
弾性復帰して開口部分を閉鎖すること２等によって雑菌
等の侵入する危険性が極めて少ない。

そして、内容物充填後、キャップ体２頂壁６に接着され
るシール片３は、容易に破られることのない程度の機械
的強度を有するものなので、蓋体として内容物を保護す
るための機能を充分に発揮する。

本発明の密封壜体１を開封するには１通常の壜体１と同
様、キャップ体２を口部５から取り外すことによって達
成する。この時、シール片３はキャップ体頂壁６に接着
したままの状態で、キャップ体２と共に口部５から取り
除かれる。

〔実施例〕

第１図に、スリット４が破断される以前の一実施例を示
す。これは９合成樹脂装填体１の口部５に、同じく合成
樹脂製のキャップ体２を嵌合組付けしたものである。キ
ャップ体２頂壁６は、断面水平形状としている。

第２図から第５図に、他の実施例を示す。この実施例に
おいて、キャップ体２は複数のスリット４が交錯する一
点を頂点として隆起した形状としている。こうすること
によって、キャップ体頂壁６には上方への弾性復帰力が
大きく作用し、これに伴って相対向する破断部分がより
強く弾接する。

その結果、開口部が確実に閉鎖されることになる。

この時のキャップ体頂壁に作用する力の向きを。

第６図に示す。

内容物充填後、キャップ体２頂壁６に接着されるシール
片３は、ガスバリヤ−性や機械的強度を考慮して、アル
ミ箔とポリエチレン樹脂性シートとの二層構造から成る
ものを使用している。この他、アルミ箔とポリエチレン
テレフタレート樹脂や、ポリエチレン樹脂とポリエチレ
ンテレフタレート樹脂との積層構造、あるいはこの他の
材料によって、これらより肉厚の板状のもので形成して
も良い。

この実施例においては、第４図に示すように。

シール片３を接着後、壜体口部５をシュリンクラベル８
によって密閉し、バージンシールとしての機能を持たせ
ていると共に、壜体のシール性を高めている。

キャップ体頂壁６に形成されるスリット４は。

本実施例においては、第５図に示すように８本設けられ
ているが、この数は限定されるものではなく、キャップ
体２の大きさや材質、充填ノズル７の太さ等によって適
宜設定されるものである。スリット４の数を増やせば、
開口部分が円形に近くなり、充填ノズル７との間に無駄
な開口部分が形成され難くなる。

又、スリット４は頂壁６の下面に刻設されているが、頂
壁６上面に形成することも可能である。

ただ、そうした場合、スリット４に埃等がたまり易いと
いう問題が発生し易い。

尚、キャップ体２と壜体口部５との組付きは。

嵌合に限定するものではなく、螺合組付き等であっても
良い。

〔発明の効果］ このように９本発明は弾性材料製のキャップ体のはたら
きによって無駄な開口部分が形成されることがないので
、壜体内を常に無菌状態に保つことが出来、極めて衛生
的である。又、従来のように無菌状態を保つためのフィ
ルムを剥離する等の面倒な作業を必要としないので、生
産者側における生産性、あるいは消費者側における取り
扱いの容易性が向上する５等の多くの優れた効果を発揮
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例において、キャップ体頂壁の
スリットが破断される前の状態を示す断面図である。第
２図から第６図は他の実施例を示すもので、第２図は第
１図と同じくスリットが破断される前の状態を示す断面
図、第３図はスリットが破断された状態を示す断面図、
第４図はスリット破断後のシール片が接着された状態を
示す断面図、第５図はキャップ体の下面図、第６図はキ
ャップ体頂壁に作用する力の方向を示す説明図である。 符号の説明 １：壜体、　　２：キャップ体、　　３：シール片。 ４ニスリツト　　５：口部、　　６：頂壁。 ７：充填ノズル、　　８；シュリンクラベル。 出願人　　株式会社　吉　野　工　業　所代理人　　弁
理士　　渡　辺　　−豊

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂製壜体（１）と、 無菌状態にある前記壜体（１）の口部（５）に密に組付
   き、頂壁（６）に、充填ノズル（７）によって容易に破
   断され、該充填ノズル（７）が前記壜体（１）内に侵入
   出来る開口部を形成する複数の一点で交錯するスリット
   （４）を刻設した弾性材料製のキャップ体（２）と、前
   記スリット（４）が破断された前記キャップ体（２）頂
   壁（６）上の全域にわたって接着され、容易に破られる
   ことのない機械的強度を有するシール片（３）とから成
   る密封壜体。
2. （２）キャップ体（２）の頂壁（６）を、該頂壁（６）
   に刻設された複数のスリット（４）が交錯する一点を頂
   点とした隆起形状として成る特許請求の範囲第１項に記
   載の密封壜体。