JP2010254337A - 易開封性及びバリア性を有する蓋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最内層は少なくとも最下層にポリエチレンのシーラント層を備えた層で、この最内層の外側にポリエチレンの押出し樹脂フィルムを介してアルミニウム箔が貼着され、最内層には複数本のミシン目からなる強度弱点部11が中心から放射状に、かつ、放射方向の先端が蓋4の周縁4Aまで到達しない位置に設けられていて、使用時にはこのミシン目からなる強度弱点部11によって最内層を含みアルミニウム箔も破れることで開封し易くしたものである。
【選択図】図1
Description
るフィルム層も破れることで開封し易くしたものである。
本発明の易開封性及びバリア性を有する蓋は、外層のバリア性のあるフィルムで気密性を十分に確保できる。併せて、内側の層にミシン目やカット線などの強度弱点部をその中心から放射状に設けることによって、容易に押し破ることができる。併せて蓋の破片が生じるおそれも上手く解消できるようになった。また、最内層はポリエチレンのシーラント層を有するので、カップのフランジやカールにある段差の存在にかかわらず、これを上手く密閉でき、気密性を十分に確保できるようになった。更には、ホットメルトを採用しないために、安定したシール性が得られ、また、臭気の影響もなくすことができるようになった。
容器本体の落下によって蓋が容易に破断されてしまう現象は、落下衝撃で容器本体の開口部にこれを内側に撓ませる応力が働くことに起因していると考えられる。この開口部の撓みは、蓋を部分的に広げる力として働き、この広げる力が破断を引き起こすと考えられる。したがって、その衝撃の及ぶ範囲を除いて強度弱点部を設けることによって、落下時の蓋の強度弱点部が容易に破断するのを防止できるようになった。
強度弱点部によって蓋が押し破られる際に、この紙層で破断音が発生し、利用者に一層良好な開封感を与えることができるからである。
蓋の最内層はポリエチレンのシーラント層を含む樹脂層で、この最内層の樹脂層の外側に接着層を介してバリア性のあるフィルム層が貼着されている。更にこの最内層には、前記接着層に達するようにして、当該蓋の中心から放射状に複数本のミシン目やカット線から成る強度弱点部が設けられている。そして、この強度弱点部によって前記最内層を含みバリア性のあるフィルム層も破れることで開封し易くしたものである。
尚、この発明は、基本的には、紙カップにシールされる易開封性及びバリア性を有する蓋で、蓋を破ることによって開封する態様のもの全般に適用できる。したがって、以下の実施例に記載の構造に限定されるものではないことは改めて言うまでもない。
この易開封性及びバリア性を有する蓋4は、図2に示すように、最内層7とその外側に
貼着される金属箔層10の複合シートが採用される。更に具体的には、前記最内層7はポリエチレンのシーラント層8を含む樹脂層である。この最内層7の樹脂層の外側に接着層(後述)を介して前記金属箔層10が貼着された複合シートが形成される。また、前記最内層7にはその中央から放射状に複数本(3〜10本)の強度弱点部11が設けられていて、この強度弱点部11によって前記最内層7を含み金属箔層10も容易に破れ、開封し易くしたものである。
最内層7は最下層が100μmのポリエチレン(線状低密度ポリエチレン:LLDPE)のシーラント層8である。そして、このポリエチレンのシーラント層8の上面に15μmのポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)の押出し樹脂フィルム12を介して12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)9がラミネートされている。また、金属箔層10は7μmのアルミニウム箔13が採用されている。このアルミニウム箔13の下面に15μmのポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)の押出し樹脂フィルム14を介して前記最内層7のポリエチレンテレフタレート9が接着されて複合シートが形成されている。前記ポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)の押出し樹脂フィルム14は接着層として機能するものである。この複合シートの処理の手段は、上記以外にも公知の技術が採用され、ラミネートや塗着などの一般的な手法である。
尚、接着層はドライラミネートを包含する広義の接着剤若しくは前記押出しポリエチレン等を包含する。本発明ではこれを総称して広義に接着層と言う。また、ポリエチレンのシーラント層8にラミネートされる前記ポリエチレンテレフタレート(PET)9は必要に応じて設けられれば良い。
た結果、以下の事実が判明した。破断の発生は、落下の衝撃により容器本体2の開口部2Aが内側に歪み、蓋4を部分的に広げる力が働くことに起因していた。更に詳細に分析した結果、この開口部2Aが歪み、蓋4が広げられる力は、容器本体2の開口部2Aから蓋4の中心側に向かって40mmの範囲内、特に5〜20mmに集中していることもわかった。本発明は、この新知見を基に蓋4の改良を図ったものである。
先ず、保護キャップ5を取り外し、次いで図8並びに図9に示すように、容器本体2を逆さにし、ホッパ3の漏斗3Bを補充用の容器の一例であるジャー15の円筒状の口部15Aに内嵌合出来る位置に宛がう。容器本体2内のインスタントコーヒーPはホッパ3から漏斗3B内にも流下してきているが、蓋4によって保持されている。次いで、図10並びに図11に示すように、容器本体2に、その漏斗3Bをジャー15の口部15Aへ向かって押し込むように押圧力を負荷する。この押圧力は、ジャー15の口部15A、一般的には本体から円筒状に立ち上がる筒上部分が蓋4を押し破るための力として働く。すなわち、このジャー15の口部15Aが蓋4を押し上げて、これをホッパ3の立ち上がり壁3Aと漏斗3Bとの間の断面三角形上の空間S内に押し込む力として機能する。この押圧力が付加された蓋4は、強度弱点部11であるミシン目が放射状に設けられているために、たちまちの内に極めて容易にこのミシン目に沿って複数の分割片に破断分割される。同時にこの漏斗3Bはジャー15の口部15A内に入り込む。その結果、前記ホッパ3の漏斗3Bの開口3B1が開放され、容器本体2内のインスタントコーヒーPが、ホッパ3の漏斗3Bによって、センターへと案内されつつ、一挙にジャー15内へ案内流下される。ジャー15へ補充を終えたこの詰め替え用容器1は破棄される。図8、10中2Bは容器本体2の底部である。
試験対象品として、先ず本発明に係る、図1に示した、強度弱点部の先端11Aが蓋4の周縁4Aよりも中心側に15mm偏倚した位置の範囲内に収められている構造の蓋4と、図12に示した強度弱点部11が蓋4の周縁4Aまで設けられた比較例構造の蓋4を作製し、夫々の落下耐性の比較検討を以下の条件で行った。
尚、他の構成部品の形状や素材は共に同じで、上記実施例に示す構成を採用した。
結果を表1に示す。
尚、前記実施例1と同様の構成については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
を採用できる。
2…容器本体
2A…開口部
3…ホッパ
4…蓋
4A…周縁
5…保護キャップ
6…カール
6A…段差
7…最内層
8…シーラント層
10…金属箔層
11…強度弱点部
11A…先端
13…アルミニウム箔
14…接着層
15…ジャー
16…紙層
Claims (4)
- 最内層は少なくとも最下層にポリエチレンのシーラント層を含む層で、この最内層の外側に接着層を介してバリア性のあるフィルム層が貼着され、前記最内層には複数本の強度弱点部が中心から放射状に、かつ、その放射方向の先端が蓋の周縁まで到達しない位置に設けられている易開封性及びバリア性を有する蓋。
- 強度弱点部はミシン目又はカット線のいずれかである請求項1記載の易開封性及びバリア性を有する蓋。
- 強度弱点部は、中心から端縁に向かって放射状に同一の中心角をもって少なくとも3本以上設けられている請求項1又は請求項2の何れかに記載の易開封性及びバリア性を有する蓋。
- 最内層に紙層を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の易開封性及びバリア性を有する蓋。
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JP2009105946A JP2010254337A (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 易開封性及びバリア性を有する蓋 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-04-24 JP JP2009105946A patent/JP2010254337A/ja active Pending
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