JP2004291982A - 蓋付き容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、密閉状態で加熱しても内部が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて確実に報知し、異常加熱や破裂等を事前に防止することのできる蓋付き容器を提供することを課題とする。
【解決手段】有底筒状の容器本体の内部を密閉する蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に封着部が封着された状態で、蓋部が容器本体の内部に陥落してなり、加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、内圧上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】有底筒状の容器本体の内部を密閉する蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に封着部が封着された状態で、蓋部が容器本体の内部に陥落してなり、加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、内圧上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日本酒やホット飲料等の飲料や、即席麺等の食品等の水分を含んだ被収容物を封入する蓋付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から日本酒等の飲料を封入する容器として、図9及び図10に示す如く、有底筒状の容器本体50と、該容器本体50の上端開口を閉塞する蓋体51とで構成された蓋付き容器52が周知である。
【0003】
前記日本酒等の飲料Dは、殺菌等の観点により、加熱した状態で容器本体50に注ぎ込まれ、その後に容器本体50に上端開口が蓋体51で密閉されることにより、蓋付き容器52に封入され、当該蓋付き容器52が熱収縮性を有するフィルムFで包装された状態で市場に流通されている。
【0004】
ところで、上述の如く、飲料を加熱状態で蓋付き容器52内に封入すると、当該飲料Dの温度低下に伴って蓋付き容器52内が減圧し、この減圧に伴って容器本体50及び蓋体51(蓋付き容器52)が変形するおそれがあるので、流通時等に容器本体50や蓋体51の外観が損なわれないように、飲料Dを加熱状態で封入する蓋付き容器52には、種々の工夫が施されている。
【0005】
具体的に説明すると、この種の蓋付き容器52の蓋体51は、シート成形されたものであり、容器本体50の周壁の上端部に封着される封着部56(以下、載置用鍔部という)と、該鍔部56に外周縁部が連設され、容器本体50の開口を閉塞する蓋部57とを備えている。該蓋部57は、容器本体50の上端開口部内に嵌入される筒状の嵌入部53と、嵌入部53の一端開口を閉塞する閉塞部54とを備えており、前記載置用鍔部56は、嵌入部53の他端に延設されている。
【0006】
上記構成の該蓋体51は、蓋部57(閉塞部54)を容器本体50の上端開口部内に介在(陥落)させた状態で、載置用鍔部56が容器本体50の周壁の上端部(上端縁から外部に向けて延設された鍔部55)に対して封着されることで、当該蓋付き容器52内に飲料Dが封入されるようになっている。
【0007】
このように飲料Dが封入された場合、飲料Dの液面と閉塞部54との間には空間が形成されるようになっている。当該蓋付き容器は、液面と閉塞部54との間に空間が形成されていても変形しないように構成されている。また、飲料Dの温度が低下して減圧状態になっても、シート成形された蓋体51の嵌入部53及び閉塞部54が減圧に伴って変形することで、容器本体50の変形を防止し、外観に影響がでないようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本酒等の飲料Dは、飲み頃の温度(日本酒であれば、50℃〜55℃程度)に加熱してから飲まれることがある。
【0009】
このように飲料Dを加熱するに際し、密閉状態の蓋付き容器52を加熱して内部(飲料)が過加熱状態になると、蒸気等の発生により内圧が上昇して蓋付き容器52が膨張して破裂する虞がある。そのため、蓋体51の一部(例えば約1/3程度)を開封して蒸気を逃がすことができる状態で、飲料Dを蓋付き容器52に入れたまま電子レンジや湯煎により加熱されるのが一般的である。
【0010】
ところが、不注意により蓋体51が開封されないまま加熱された場合、外部からは蓋付き容器52内が過加熱状態となって破裂する虞のある状態であるか否かを判断することが困難であるため、図11に示す如く、蓋付き容器52を加熱しすぎて破裂させ、高温の飲料Dを飛び散らせて電子レンジ内を汚してしまう危険性があった。
【0011】
また、飲食店やコンビニエンスストア等の店舗では、食品衛生上や流通の観点等から蓋体52を閉じたまま加熱することが好ましいが、上述の如く、過加熱状態になると蓋付き容器52が破裂する虞があるので、それを回避すべく蓋体52を開封した状態で加熱しなければならなかった。
【0012】
また、蓋付き容器52が破裂しない場合でも、当該蓋付き容器52内の加熱状態を認識することができないため、適温で飲食できなくなる場合もあった。
【0013】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、密閉状態で加熱しても内部が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて確実に報知し、異常加熱や破裂等を事前に防止することのできる蓋付き容器を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる蓋付き容器は、請求項1記載の如く、有底筒状の容器本体と、容器本体の内部を密閉する蓋体とを備え、該蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、該封着部に外周縁部が連設されて容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落してなる蓋付き容器において、加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、前記報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、しかも加熱による内圧の上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられてなることを特徴とする。なお、「封着」とは、当該蓋付き容器内を密閉状態にするように、接着剤を介して蓋体と容器本体とを接着したり、蓋体と容器本体とを熱溶着させたりすることをいい、「掛け渡され」とは、上端開口上を通過するように対向する周壁(筒状の嵌入部、及び容器本体の筒状の周壁の少なくとも何れか一方)の一方から他方に向けて跨った状態をいい、蓋体の蓋部の全てを隠蔽するように、容器本体の中心軸線と直交する全ての方向に掛け渡されて容器本体の開口を完全に閉塞した状態を含む概念である。また、「所定の加熱状態」とは、内部が適正温度になった状態や、該適正温度以上の過加熱状態等を含むものである。
【0015】
上記蓋付き容器によれば、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成された蓋体の蓋部を容器本体内に介在させた状態で、封着部が容器本体の周壁の上端部に封着され、しかも加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムが、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡されているので、蓋体を開封することなく、電子レンジや湯煎等により蓋付き容器を加熱した際に、加熱による飲料の気化等による内圧上昇により、容器本体内で陥落状体にある蓋部が容器本体の上端側へ移動するように変形し、加熱状態が進むにつれ、蓋部が容器本体の開口を跨ぐように掛け渡された報知用フィルムを押すこととなる。
【0016】
そして、報知用フィルムには、蓋部に押されて破断する破断手段が設けられているので、加熱状態が進んで蓋部が容器本体から外部に膨出しようとすると(蓋部が容器本体の上端開口から外部に出ようとすると)、報知用フィルムは破断手段によって破断することとなる。このように報知フィルムが破断すると、加熱処理を施している者に対し、蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて報知することとなる。なお、破断手段としては、ミシン目や、報知用フィルムの少なくとも何れか一方の面に溝を形成して部分的に厚みを薄くした構成等のような報知用フィルムの破断を促進させ得るものを採用することができる。
【0017】
つまり、上記構成の蓋体は、前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落し、且つ加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されているので、蓋部の変形は、当該蓋部が容器本体の上端から外部に膨出するまで可能であるが、上述の如く、報知用フィルムを破断させて所定の加熱状態であることを報知した状態においては、蓋部の変形は限界に達しておらず、蓋付き容器が破裂する前に余裕を持って内部が所定の加熱状態であることを視覚的に報知することができる。
【0018】
さらに、請求項2記載の如く、破断手段は、容器本体の中心線上を略中心として放射状に報知フィルムを破断可能に構成されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムは、蓋部に押されて複数の片に分断されて花びらのように呈して印象的なものとなるので、視覚に訴えるのに良好である。
【0019】
また、請求項3記載の如く、破断手段は、ミシン目により構成されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムは、変形した蓋部に押された際にミシン目に沿って破断することとなる。この際に、ミシン目が破断する音が発生することとなり、視覚のみならず、聴覚にも所定の加熱状態であることを訴えることができる。したがって、蓋付き容器を加熱している間、その状態を見ていなくとも所定の加熱状態を認識することができ、当該蓋付き容器の破裂を防止することができる。
【0020】
さらに、請求項4記載の如く、報知用フィルムは、蓋部の色と異なる色に設定されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムが破断した際に、当該報知用フィルムと異なった色の蓋部が露呈することとなり、蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に強く訴えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる蓋付き容器について、添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図を示し、図2は、当該蓋付き容器の断面図を示している。
【0023】
かかる蓋付き容器は、水分を含んだ被収容物D(本実施形態においては日本酒)を封入する容器であり、有底筒状の容器本体1と、該容器本体1の上端開口を閉塞する蓋体2と、日本酒Dの加熱時に当該蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを報知する報知用フィルム3とを備えている。なお、本実施形態における「所定の加熱状態」とは、蓋付き容器内が適正温度を超えて過加熱状態になりつつある状態という。
【0024】
前記容器本体1は、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル(PET)が、ブロー成形や、シート成形、インジェクション成形等により成形されたものであり、基本として電子レンジによる加熱調理可能に構成されている。
【0025】
該容器本体1は、周壁10の上端部(上端開口縁部)に当該周壁10の中心線と直交する方向で外側に延出した鍔部11が形成されており、該鍔部11は、容器本体1の上端面を形成している。
【0026】
また、当該容器本体1は、周壁10の下端に環状の載置部12が延設されており、底部13と当該蓋付き容器を載置する載置面Gとの間に空間を形成するようになっている。
【0027】
前記蓋体2は、所定形状のPET樹脂シートを、真空成形や圧空成形等によりシート成形したものである。該蓋体2は、容器本体1の上端部(前記鍔部11)に封着される封着部である載置用鍔部22と、該載置用鍔部22に外周縁部が連設され、容器本体1の上端開口部を閉塞する蓋部27とで構成されている。
【0028】
該載置用鍔部22は、中心線と直交する方向で外側に延出するように環状に形成されており、下面に前記容器本体1の鍔部11に対し、密封性を高めてヒートシールできるようにイージーピール性を付与した接着剤(シーラント)が塗布されており、このシーラントは、A−PET用シーラントが採用されている。さらに、載置用鍔部22は、外周縁部から下方に向けて垂下して筒状をなす垂下部23が形成されており、前記垂下部23の外周の一部には、当該蓋体2を開封する際に把持する把持片24が側方に向けて突出して形成されている(図2には図示していない)。
【0029】
前記蓋部27は、前記載置用鍔部22を容器本体1の鍔部11に封着した状態で、容器本体1の内部に陥落した状態となるようになっており、前記容器本体1の上端開口部に嵌入される筒状の嵌入部20と、該嵌入部20の一端開口を閉塞する閉塞部21とで構成されている。
【0030】
前記嵌入部20は、他端が前記載置用鍔部22の内周縁に接続されている。これにより、前記嵌入部20及び前記垂下部23は、所定間隔を有して対向して形成された状態となって、容器本体1の鍔部11の上面に対して蓋体2の載置用鍔部22の下面を当接させた際に、容器本体1の鍔部11の内周が嵌入部20の外周面に略接触し、且つ容器本体1の鍔部11の外周が垂下部23の内周面に略接触することで、当該蓋体2を位置決めするようになっている。
【0031】
前記閉塞部21は、円板状に形成されており、略中央部に蒸気抜穴25が上下(厚み方向)に貫通して形成されている。該閉塞部21の上面には、前記蒸気抜穴25を閉塞するシール26が接着剤を介して貼着されている。該シール26は、前記蒸気抜穴25を介して作用する蓋付き容器内の蒸気圧(内圧)が所定圧力になった際に、閉塞部21から剥離して蓋付き容器内部と外部とを蒸気抜穴25を介して連通させ、内部の蒸気を放出して内圧を下げるようになっている。なお、本実施形態においては、蓋付き容器内の内圧が、蓋体2(蓋部27)の変形が限界に略達する程度の圧力になった際に、シール26が剥離するように接着剤の接着強度が設定されている。
【0032】
上記構成の蓋体2は、容器本体1に日本酒Dを充填し、該日本酒Dの液面と閉塞部21の下面との間に空間を形成した状態で、鍔部11(容器本体1の周壁10の上端部)と載置用鍔部22(嵌入部20の他端部)とがヒートシールにより封着され、容器本体1の内部を密閉している。また、該蓋体2(蓋部27)は、シート成形されたものであるため、当該蓋付き容器を加熱した際の内部の圧力上昇により、嵌入部20の一端側及び閉塞部21が嵌入部20の他端側に向けて移動するように変形し、最終的には蓋部27(嵌入部20及び閉塞部21)が容器本体1(周壁10)の上端から外部に完全に突出(膨出)するまで変形できるようになっている。
【0033】
前記報知用フィルム3は、図3に示す如く、後述するミシン目30,30で当該報知用フィルム3が破断する際に、注意を引く破断音(例えば、高音)を発生させるべく、厚みが12μm〜100μm(より好ましくは20μm〜40μm)に設定された無延伸PS(ポリスチレン系樹脂)からなる樹脂フィルムを載置用鍔部22の外周形状に対応して円形に形成し、下面となる一方の面の外周縁部に当該報知フィルム3を蓋体2の載置用鍔部22に対してヒートシール可能な接着剤(PET用シーラント)が塗布されたものである。
【0034】
該報知用フィルム3には、内部の圧力上昇により変形する蓋体2(蓋部27)に押されて破断するように構成された破断手段としてのミシン目30,30が設けられている。該報知用フィルム3は、蓋体2の色とは異なった色に設定されており、当該報知用フィルム3が破断して蓋体2が露呈した際に、蓋体2が露呈していることが明らかな色に設定されている。
【0035】
前記ミシン目30,30は、二本形成されており、該二本のミシン目30,30は、当該報知用フィルム3の略中心を通って放射状に(本実施形態においては直交するように)形成されており、当該ミシン目30,30が破断した際に、破断音を発生させて報知用フィルム3を複数の片に分断するようになっている。
【0036】
各ミシン目30,30は、図4に示す如く、線状をなす複数の切り込み31が所定間隔を有して線状に配設されたものであり、本実施形態においては、単一の切り込み31の長さS1が、約1.5mmに設定され、該切り込み31,31同士の間隔S2が約1mmに設定され、切り込み31の長さS1と切り込み31,31間の間隔S2との関係が、S1>S2の関係をなしている。
【0037】
上記構成の報知用フィルム3は、報知用フィルム3は、前記PET用シーラントを介して外周縁部が容器本体1の上端面を構成する載置用鍔部22の上面にヒートシールされ、嵌入部20の他端開口(蓋部2を容器本体1内に介在させた状態で容器本体1の周壁10の上端開口)を跨いで蓋部27を隠蔽するように、蓋体2(鍔部11)を介して容器本体1の周壁10の上端に掛け渡されている。つまり、報知用フィルム3は、蓋部27を隠蔽した状態で、容器本体1の上端面に沿って設けられている。
【0038】
したがって、当該報知用フィルム3は、中心が容器本体1の略中心軸線に位置するように設けられており、蓋体2の嵌入部20の他端(載置用鍔部22)に全方向に向けて掛け渡されて当該他端開口を閉塞した状態をなしている。すなわち、当該報知用フィルム3は、容器本体1の中心軸線に対して直交する全ての方向で嵌入部20の他端開口に跨って設けられている。
【0039】
上記構成の蓋付き容器内の日本酒Dを加熱すべく、密封状態の蓋付き容器のまま電子レンジや湯煎等により加熱を行うと、図5(イ)に示す如く、蓋付き容器を介して日本酒Dが加熱されて気化し、内部の圧力が上昇し始め、蓋体2の嵌入部20の一端側、及び閉塞部21が容器本体1の上端側に移動(膨出)し始める。そして、さらに加熱が進んで内部が過加熱状態になり始めて内部圧力が上昇すると、蓋部27(嵌入部20及び閉塞部21)が更に変形し、図5(ロ)に示す如く、閉塞部21が報知用フィルム3の下面を押すこととなり、報知用フィルム3がミシン目30,30に沿って破断し始めることとなる。この状態においては、蓋体2の閉塞部21が、容器本体1(周壁10)の上端面(鍔部11)と略面一、或いはそれよりやや上方に位置することとなる。
【0040】
そして、さらに加熱が進み内部の圧力が更に上昇すると、図5(ハ)及び図6に示す如く、蓋体2が変形して嵌入部20の一端側、及び閉塞部21が容器本体1の上端面から上方(外側)に膨出しつつ、報知用フィルム3のミシン目30,30の大部分、或いは全てが破断することとなる。このように、蓋部27に押されて報知用フィルム3が破断する際には、ミシン目30,30で破断する破断音、及び報知用フィルム3の変形による音が発生することとなる。そして、報知用フィルム3は、略三角形状をなす複数の片3’,3’…に分断され、花びらが開いたように呈するとともに、報知用フィルム3の各片3’,3’間に蓋体2が露呈することとなる。
【0041】
したがって、報知用フィルム3の状態により、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて報知することができ、加熱処理を止めさせることができる。また、報知用フィルム3の状態にのみならず、当該報知用フィルム3と異なった色の蓋体2が露呈することによっても、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が過加熱状態であることを視覚に訴え、加熱処理を行っている者に対し、加熱処理を停止させるように報知することができる。
【0042】
また、加熱処理を行っている者が、不注意により報知用フィルム3の分断状態を見ていなくても、当該蓋付き容器を加熱している場所のそばにいれば、報知用フィルム3の破断に際しての破断音により、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が過加熱状態であることを聴覚に訴え、加熱処理を行っている者に対し、加熱処理を停止させるように報知することができる。
【0043】
さらに、上記の如き状況であるにも拘わらず、加熱処理を行っている者が、不注意により報知用フィルム3による報知に気づかなかったり、蓋付き容器を加熱している場所から離れたりした場合に、更に加熱されて内部圧力が上昇して蓋体2の変形が限界に達しようとした際には、図5(ニ)に示す如く、内部圧力が閉塞部21に形成された蒸気抜穴25を介してシール26に作用し、当該シール26が剥離することとなる。そうすると、蓋付き容器内の蒸気等の気体が外部に放出されることとなり、当該蓋付き容器の破裂が防止されることとなる。
【0044】
なお、上記の如く、図5(ハ)に示した報知用フィルム3の態様での報知で蓋付き容器内が過加熱状態であることを確実に報知することができるので、図5(ニ)に示したような蒸気(気体)放出は、過度の不注意による蓋付き容器の破裂を防止するための例外的な態様である。
【0045】
以上のように上記構成の蓋付き容器よれば、容器本体1の上端部(鍔部11)と蓋体2の嵌入部20の封着部(載置用鍔部22)とが封着されるとともに、報知用フィルム3が容器本体1の周壁10に上端に掛け渡されて設けられ、該報知用フィルム3には、変形する蓋体2に押されることにより破断するように構成されたミシン目30,30が設けられているので、該蓋付き容器を加熱して内部が所定の加熱状態(過加熱状態)となって内部圧力が上昇した際に、蓋部27の変形によって報知用フィルム3が破断されて蓋付き容器内が過加熱状態であることを視覚に訴えて報知し、蓋付き容器が破裂して電子レンジ内を汚す虞のある状況になる前に余裕をもって加熱処理を停止する旨を報知することができる。
【0046】
さらに、報知用フィルム3が、蓋部27の全面を覆うように設けられているので、蓋部27が蓋付き容器の内部圧力によって不均一に変形した場合であっても、当該蓋体2は、報知用フィルム3の何れかの部分を押すことになり、当該報知用フィルム3を確実に破断させ、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知することができる。
【0047】
また、報知用フィルム3は、ミシン目30,30が容器本体1の中心線上を略中心として放射状に破断できるように設けられているので、当該報知用フィルム3を複数の片3’,3’…に分断させることができ、視覚に訴えるのにインパクトのあるものにすることができる。これによって、当該蓋付き容器内(日本酒D)の過加熱状態を確実に認識させることができる。
【0048】
さらに、報知用フィルム3を破断させる破断手段としてミシン目30,30が採用されているので、当該報知用フィルム3が破断する際に、破断音が発生し、当該蓋付き容器内(日本酒D)が過加熱状態であることを聴覚に訴えることができる。これによっても、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知することができる。
【0049】
また、報知用フィルム3は、蓋体2の色と異なる色に設定されているので、当該報知用フィルム3が破断して露呈した蓋体2を確実に認識させることができ、これによっても蓋付き容器内(日本酒D)が過加熱状態であることを認識させることができる。
【0050】
尚、本発明の蓋付き容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
上記実施形態において、適温が50℃〜55℃である日本酒に対する最良の形態として容器本体1をPETで構成したが、これに限定されるものではなく、内容物の種類や所定の加熱温度(適温)に応じて、電子レンジで加熱ができるように、例えば、PS、PP(ポリプロピレン系)等の樹脂や紙等、或いはこれらを積層したもの等であってもよい。
【0052】
また、蓋体2を形成するシートとしてPET樹脂シートを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、PS、PP等や複層構成のシートを採用することができ、またPETにおいては、結晶性、非晶性PETの何れも採用することができる。
【0053】
さらに、報知用フィルム3を無延伸PSで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、無延伸PET、延伸PET、延伸PP等を採用することもできる。ただし、蓋部27に押されてミシン目30を迅速且つ的確に破断させるには、無延伸のものを採用することが好ましい。
【0054】
上記実施形態において、容器本体1と蓋体2とを溶着(封着)するのに、載置用鍔部22にシーラントとしてA−PET用シーラントを採用し、また、蓋体2に報知用フィルム3を溶着するのに、PET用シーラントを採用したが、これらを溶着するためのシーラントは、これに限定されるものではなく、例えば、PETや、PP、PS、PE(ポリエチレン系)、或いはこれらをブレンドしたものであってもよい。
【0055】
上記実施形態において、蓋部27の全面を覆うように報知用フィルム3を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、ミシン目30,30の設けられた報知用フィルム3を帯状に形成したり、嵌入部20の他端開口を部分的に閉塞するように半円状に形成したりし、容器本体1の上端開口(嵌入部20の他端開口)を跨ぐように、嵌入部20の上端部間に掛け渡した状態で設けてもよい。なお、蓋体2は、閉塞部21が外部に膨出するように変形するので、報知用フィルム3を容器本体1の中心軸線上を通過するように設けることが好ましい。
【0056】
上記実施形態において、容器本体1の上端部に鍔部11を設けるとともに、蓋体2の嵌入部の他端部に載置用鍔部22を設け、当該載置用鍔部22を容器本体1の鍔部11に封着するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体1の鍔部11、及び蓋体2の載置用鍔部22を設けずに、蓋体2の嵌入部20の他端部を封着部に設定し、該封着部を容器本体1の周壁10の上端部に直接封着するようにしてもよい。このようにしても、内部圧力が上昇して蓋体2が変形するに際し、閉塞部21が容器本体1の周壁10の上端から外部に向けて膨出するように変形し得るので、報知用フィルム3を押すことができ、上記実施形態を同様に、報知用フィルム3を破断して蓋付き容器内が所定の加熱状態である旨を報知することができる。
【0057】
また、上記実施形態において、蓋体2の蓋部27を嵌入部20と、該嵌入部20の一端開口を閉塞する閉塞部21とで構成したが、蓋体2の蓋部27は、これに限定されるものではなく、例えば、蓋部27を一枚のシート状に形成するとともに、封着部を蓋部27の外周縁に連設し、当該封着部を容器本体1の周壁に封着した状態で、蓋部27が容器本体1側に凹状に撓んで、容器本体1内に陥落した(凹んだ)状態となったものでもよい。このようにしても、蓋付き容器内の内部圧力が上昇した際には、蓋部27が容器本体1の上端から膨出しようとするので、当該蓋部27で報知用フィルム3を押すことができ、該報知用フィルム3の破断手段(ミシン目30)を破断させることができる。
【0058】
また、容器本体1の周壁10の上端部と蓋体2の嵌入部20の他端部との封着は、ヒートシールによるものに限定されるものではなく、加熱することなく両者を接着するように、接着剤を介して容器本体1と蓋体2とを封着するようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態において、万一の事故発生を防止すべく、蓋体2の閉塞部21に蒸気抜穴25を形成するとともに、蓋付き容器内が所定圧力になるまで前記蒸気抜穴25を閉塞するシール26を閉塞部21に貼着したが、これに限定されるものではなく、蒸気抜穴25、及びシール26は、必要に応じて設ければよい。つまり、報知用フィルム3の破断により、蓋付き容器内の過加熱状態を確実に認識させることができるので、蓋付き容器が破裂するといった事故発生の事前防止に万全に期す必要がある場合に、蒸気抜穴25、及びシール26を設ければよい。
【0060】
上記実施形態において、報知用フィルム3を破断させる破断手段としてミシン目30,30を採用したが、これに限定されるものではなく、破断手段は、報知用フィルム3に溝を設け該報知用フィルム3の肉厚を部分的に薄くした構成であってもよい。
【0061】
また、上記実施形態において、報知用フィルム3を破断させるミシン目30,30を二本設け、該ミシン目30,30を直交するように形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数本のミシン目30,30を容器本体1の略中心軸線上で交差させて放射状に設けたり、図7に示す如く、容器本体1の中線軸線上を略通過するように一本のミシン目(破断手段)を設けたりしてもよい。
【0062】
また、上記実施形態にかかるミシン目30,30は、長さS1が1.5mmに設定された複数の線状の切り込み31を1.0mmの一定間隔S2で線状に配して構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、切り込み31の長さを1.5mmより短くするとともに、切り込み31,31間の間隔S2を切り込み31の長さS1よりも短くしてミシン目30を構成したものや、切り込み31の長さS1を1.5mm以上にして切り込み31,31間の間隔S2を切り込み31の長さS1より短くしてミシン目30を構成したもの等であってもよい。すなわち、ミシン目30は、切り込み31の長さS1と切り込み31,31間の間隔S2との関係が、切り込み31の長さS1よりも切り込み31,31同士の間隔S2が小さく(S1>S2)設定されたものであればよい。
【0063】
また、ミシン目30は、一定の長さに設定された複数の切り込み31が一定間隔に配されたものに限定されるものではなく、例えば、図8(イ)に示す如く、長さS1,S1’が長短二種類に設定された切り込み31a,31bを所定間隔S2を有して交互に配していわゆる一点鎖線状に構成したものや、図8(ロ)にしめす如く、長さS1,S1’が長短二種類に設定された切り込み31a,31bのうちの、長手の切り込み31a,31a間に、短手の切り込み31b,31bを二つ形成し、いわゆる二点鎖線状に構成したもの等であってもよい。この場合においては、短手の切り込み31bの長さS1’を基準にし、当該各切り込み31a,31b間の間隔S2を短手の切り込み31bの長さより短くするようにすればよい。
【0064】
上記実施形態において、報知用フィルム3の色を蓋体2の色と異なった色に設定したが、これに限定されるものではなく、同色であってもよい。ただし、蓋付き容器内の過加熱状態を確実に視認させるには、上記実施形態にように異なる色に設定することが好ましい。
【0065】
上記実施形態において、蓋付き容器に日本酒Dを封入したが、これに限定されるものではなく、加熱して飲まれることのある他のアルコール飲料やノンアルコール飲料(例えば、コーヒーや紅茶等)等であってもよい。また、蓋付き容器に収容するものは、電子レンジにて加熱調理する水分の含んだ即席麺やスープ等の食品でも良く、この場合においても、前記報知用フィルム3を設けることは、食品の加熱状態を視認するのに有効である。つまり、当該蓋付き容器を収容するものは、水分を含んだものであればよい。
【0066】
上記実施形態において、報知用フィルム3を蓋体2の上端面(載置用鍔部22)にヒートシールしたが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体1の上端部及び蓋体2の他端部の両方ともに貼着(ヒートシール、接着剤を介しての接着)したり、報知用フィルム3の端部を蓋体2の上端を介して容器本体1の上端部(周壁10の上端部)のみに貼着してもよい。また、該報知用フィルム3と容器本体1又は蓋体2との接合は、熱溶着に限定されるものではなく、接着剤を介して接着するようにしてもよい。
【0067】
上記実施形態において、報知用フィルム3の破断により、蓋付き容器内が過加熱状態になりつつある旨を報知するようにしたが、これに限定されるものではなく、内部の収容物が所定の温度になった際に、報知フィルム3を破断せさ、適正温度になった旨等を報知するようにしてもよい。この場合、蓋体2の蓋部27の容器本体1内への陥落量、報知用フィルム3の破断手段の破断のし易さ等を調整することで適宜所定の加熱状態を報知することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる蓋付き容器によれば、有底筒状の容器本体と、容器本体の内部を密閉する蓋体とを備え、該蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、該封着部に外周縁部が連設されて容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落してなる蓋付き容器において、加熱時における所定の加熱状態を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、前記報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、しかも加熱による内圧の上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられているので、密閉状態で加熱しても内部が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて確実に報知し、異常加熱や破裂等を事前に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図を示す。
【図2】同実施形態にかかる蓋付き容器の断面側面図を示す。
【図3】同実施形態にかかる蓋付き容器の平面図を示す。
【図4】同実施形態にかかる報知用フィルムに設けられたミシン目を説明するための説明図を示す。
【図5】同実施形態にかかる蓋付き容器を加熱する際の状態断面図であって、(イ)は、加熱初期の状態を示し、(ロ)は、蓋付き容器内が過加熱状態になるつつある状態を示し、(ハ)は、蓋付き容器内が過加熱状態を報知している状態を示し、(ニ)は、蓋付き容器内が過加熱状態になりすぎて内部の蒸気等の気体を外部に放出している状態を示す。
【図6】同実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図であって、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知している状態を示す。
【図7】本発明の他実施形態にかかる蓋付き容器の平面図を示す。
【図8】他のミシン目の形態を説明する説明図であって、(イ)は、一点鎖線状に形成されたミシン目を示し、(ロ)は、二点鎖線状に形成されたミシン目を示す。
【図9】従来の蓋付き容器の全体斜視図を示す。
【図10】従来の蓋付き容器の断面側面図を示す。
【図11】従来の蓋付き容器の側面断面図であって、内部が過加熱状態になって破裂する際の形態の一例を示す。
【符号の説明】
1…容器本体、10…周壁、11…鍔部(上端部)、12…載置部、13…底部、2…蓋体、20…嵌入部、21…閉塞部、22…載置用鍔部、23…垂下部、24…把持片、25…蒸気抜穴、26…シール、27…蓋部、3…報知用フィルム、30…ミシン目(破断手段)、31,31a,31a…切り込み、D…日本酒(飲料)
【発明の属する技術分野】
本発明は、日本酒やホット飲料等の飲料や、即席麺等の食品等の水分を含んだ被収容物を封入する蓋付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から日本酒等の飲料を封入する容器として、図9及び図10に示す如く、有底筒状の容器本体50と、該容器本体50の上端開口を閉塞する蓋体51とで構成された蓋付き容器52が周知である。
【0003】
前記日本酒等の飲料Dは、殺菌等の観点により、加熱した状態で容器本体50に注ぎ込まれ、その後に容器本体50に上端開口が蓋体51で密閉されることにより、蓋付き容器52に封入され、当該蓋付き容器52が熱収縮性を有するフィルムFで包装された状態で市場に流通されている。
【0004】
ところで、上述の如く、飲料を加熱状態で蓋付き容器52内に封入すると、当該飲料Dの温度低下に伴って蓋付き容器52内が減圧し、この減圧に伴って容器本体50及び蓋体51(蓋付き容器52)が変形するおそれがあるので、流通時等に容器本体50や蓋体51の外観が損なわれないように、飲料Dを加熱状態で封入する蓋付き容器52には、種々の工夫が施されている。
【0005】
具体的に説明すると、この種の蓋付き容器52の蓋体51は、シート成形されたものであり、容器本体50の周壁の上端部に封着される封着部56(以下、載置用鍔部という)と、該鍔部56に外周縁部が連設され、容器本体50の開口を閉塞する蓋部57とを備えている。該蓋部57は、容器本体50の上端開口部内に嵌入される筒状の嵌入部53と、嵌入部53の一端開口を閉塞する閉塞部54とを備えており、前記載置用鍔部56は、嵌入部53の他端に延設されている。
【0006】
上記構成の該蓋体51は、蓋部57(閉塞部54)を容器本体50の上端開口部内に介在(陥落)させた状態で、載置用鍔部56が容器本体50の周壁の上端部(上端縁から外部に向けて延設された鍔部55)に対して封着されることで、当該蓋付き容器52内に飲料Dが封入されるようになっている。
【0007】
このように飲料Dが封入された場合、飲料Dの液面と閉塞部54との間には空間が形成されるようになっている。当該蓋付き容器は、液面と閉塞部54との間に空間が形成されていても変形しないように構成されている。また、飲料Dの温度が低下して減圧状態になっても、シート成形された蓋体51の嵌入部53及び閉塞部54が減圧に伴って変形することで、容器本体50の変形を防止し、外観に影響がでないようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本酒等の飲料Dは、飲み頃の温度(日本酒であれば、50℃〜55℃程度)に加熱してから飲まれることがある。
【0009】
このように飲料Dを加熱するに際し、密閉状態の蓋付き容器52を加熱して内部(飲料)が過加熱状態になると、蒸気等の発生により内圧が上昇して蓋付き容器52が膨張して破裂する虞がある。そのため、蓋体51の一部(例えば約1/3程度)を開封して蒸気を逃がすことができる状態で、飲料Dを蓋付き容器52に入れたまま電子レンジや湯煎により加熱されるのが一般的である。
【0010】
ところが、不注意により蓋体51が開封されないまま加熱された場合、外部からは蓋付き容器52内が過加熱状態となって破裂する虞のある状態であるか否かを判断することが困難であるため、図11に示す如く、蓋付き容器52を加熱しすぎて破裂させ、高温の飲料Dを飛び散らせて電子レンジ内を汚してしまう危険性があった。
【0011】
また、飲食店やコンビニエンスストア等の店舗では、食品衛生上や流通の観点等から蓋体52を閉じたまま加熱することが好ましいが、上述の如く、過加熱状態になると蓋付き容器52が破裂する虞があるので、それを回避すべく蓋体52を開封した状態で加熱しなければならなかった。
【0012】
また、蓋付き容器52が破裂しない場合でも、当該蓋付き容器52内の加熱状態を認識することができないため、適温で飲食できなくなる場合もあった。
【0013】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、密閉状態で加熱しても内部が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて確実に報知し、異常加熱や破裂等を事前に防止することのできる蓋付き容器を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる蓋付き容器は、請求項1記載の如く、有底筒状の容器本体と、容器本体の内部を密閉する蓋体とを備え、該蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、該封着部に外周縁部が連設されて容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落してなる蓋付き容器において、加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、前記報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、しかも加熱による内圧の上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられてなることを特徴とする。なお、「封着」とは、当該蓋付き容器内を密閉状態にするように、接着剤を介して蓋体と容器本体とを接着したり、蓋体と容器本体とを熱溶着させたりすることをいい、「掛け渡され」とは、上端開口上を通過するように対向する周壁(筒状の嵌入部、及び容器本体の筒状の周壁の少なくとも何れか一方)の一方から他方に向けて跨った状態をいい、蓋体の蓋部の全てを隠蔽するように、容器本体の中心軸線と直交する全ての方向に掛け渡されて容器本体の開口を完全に閉塞した状態を含む概念である。また、「所定の加熱状態」とは、内部が適正温度になった状態や、該適正温度以上の過加熱状態等を含むものである。
【0015】
上記蓋付き容器によれば、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成された蓋体の蓋部を容器本体内に介在させた状態で、封着部が容器本体の周壁の上端部に封着され、しかも加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムが、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡されているので、蓋体を開封することなく、電子レンジや湯煎等により蓋付き容器を加熱した際に、加熱による飲料の気化等による内圧上昇により、容器本体内で陥落状体にある蓋部が容器本体の上端側へ移動するように変形し、加熱状態が進むにつれ、蓋部が容器本体の開口を跨ぐように掛け渡された報知用フィルムを押すこととなる。
【0016】
そして、報知用フィルムには、蓋部に押されて破断する破断手段が設けられているので、加熱状態が進んで蓋部が容器本体から外部に膨出しようとすると(蓋部が容器本体の上端開口から外部に出ようとすると)、報知用フィルムは破断手段によって破断することとなる。このように報知フィルムが破断すると、加熱処理を施している者に対し、蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて報知することとなる。なお、破断手段としては、ミシン目や、報知用フィルムの少なくとも何れか一方の面に溝を形成して部分的に厚みを薄くした構成等のような報知用フィルムの破断を促進させ得るものを採用することができる。
【0017】
つまり、上記構成の蓋体は、前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落し、且つ加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されているので、蓋部の変形は、当該蓋部が容器本体の上端から外部に膨出するまで可能であるが、上述の如く、報知用フィルムを破断させて所定の加熱状態であることを報知した状態においては、蓋部の変形は限界に達しておらず、蓋付き容器が破裂する前に余裕を持って内部が所定の加熱状態であることを視覚的に報知することができる。
【0018】
さらに、請求項2記載の如く、破断手段は、容器本体の中心線上を略中心として放射状に報知フィルムを破断可能に構成されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムは、蓋部に押されて複数の片に分断されて花びらのように呈して印象的なものとなるので、視覚に訴えるのに良好である。
【0019】
また、請求項3記載の如く、破断手段は、ミシン目により構成されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムは、変形した蓋部に押された際にミシン目に沿って破断することとなる。この際に、ミシン目が破断する音が発生することとなり、視覚のみならず、聴覚にも所定の加熱状態であることを訴えることができる。したがって、蓋付き容器を加熱している間、その状態を見ていなくとも所定の加熱状態を認識することができ、当該蓋付き容器の破裂を防止することができる。
【0020】
さらに、請求項4記載の如く、報知用フィルムは、蓋部の色と異なる色に設定されてなることが好ましい。このようにすれば、報知用フィルムが破断した際に、当該報知用フィルムと異なった色の蓋部が露呈することとなり、蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に強く訴えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる蓋付き容器について、添付図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図を示し、図2は、当該蓋付き容器の断面図を示している。
【0023】
かかる蓋付き容器は、水分を含んだ被収容物D(本実施形態においては日本酒)を封入する容器であり、有底筒状の容器本体1と、該容器本体1の上端開口を閉塞する蓋体2と、日本酒Dの加熱時に当該蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを報知する報知用フィルム3とを備えている。なお、本実施形態における「所定の加熱状態」とは、蓋付き容器内が適正温度を超えて過加熱状態になりつつある状態という。
【0024】
前記容器本体1は、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル(PET)が、ブロー成形や、シート成形、インジェクション成形等により成形されたものであり、基本として電子レンジによる加熱調理可能に構成されている。
【0025】
該容器本体1は、周壁10の上端部(上端開口縁部)に当該周壁10の中心線と直交する方向で外側に延出した鍔部11が形成されており、該鍔部11は、容器本体1の上端面を形成している。
【0026】
また、当該容器本体1は、周壁10の下端に環状の載置部12が延設されており、底部13と当該蓋付き容器を載置する載置面Gとの間に空間を形成するようになっている。
【0027】
前記蓋体2は、所定形状のPET樹脂シートを、真空成形や圧空成形等によりシート成形したものである。該蓋体2は、容器本体1の上端部(前記鍔部11)に封着される封着部である載置用鍔部22と、該載置用鍔部22に外周縁部が連設され、容器本体1の上端開口部を閉塞する蓋部27とで構成されている。
【0028】
該載置用鍔部22は、中心線と直交する方向で外側に延出するように環状に形成されており、下面に前記容器本体1の鍔部11に対し、密封性を高めてヒートシールできるようにイージーピール性を付与した接着剤(シーラント)が塗布されており、このシーラントは、A−PET用シーラントが採用されている。さらに、載置用鍔部22は、外周縁部から下方に向けて垂下して筒状をなす垂下部23が形成されており、前記垂下部23の外周の一部には、当該蓋体2を開封する際に把持する把持片24が側方に向けて突出して形成されている(図2には図示していない)。
【0029】
前記蓋部27は、前記載置用鍔部22を容器本体1の鍔部11に封着した状態で、容器本体1の内部に陥落した状態となるようになっており、前記容器本体1の上端開口部に嵌入される筒状の嵌入部20と、該嵌入部20の一端開口を閉塞する閉塞部21とで構成されている。
【0030】
前記嵌入部20は、他端が前記載置用鍔部22の内周縁に接続されている。これにより、前記嵌入部20及び前記垂下部23は、所定間隔を有して対向して形成された状態となって、容器本体1の鍔部11の上面に対して蓋体2の載置用鍔部22の下面を当接させた際に、容器本体1の鍔部11の内周が嵌入部20の外周面に略接触し、且つ容器本体1の鍔部11の外周が垂下部23の内周面に略接触することで、当該蓋体2を位置決めするようになっている。
【0031】
前記閉塞部21は、円板状に形成されており、略中央部に蒸気抜穴25が上下(厚み方向)に貫通して形成されている。該閉塞部21の上面には、前記蒸気抜穴25を閉塞するシール26が接着剤を介して貼着されている。該シール26は、前記蒸気抜穴25を介して作用する蓋付き容器内の蒸気圧(内圧)が所定圧力になった際に、閉塞部21から剥離して蓋付き容器内部と外部とを蒸気抜穴25を介して連通させ、内部の蒸気を放出して内圧を下げるようになっている。なお、本実施形態においては、蓋付き容器内の内圧が、蓋体2(蓋部27)の変形が限界に略達する程度の圧力になった際に、シール26が剥離するように接着剤の接着強度が設定されている。
【0032】
上記構成の蓋体2は、容器本体1に日本酒Dを充填し、該日本酒Dの液面と閉塞部21の下面との間に空間を形成した状態で、鍔部11(容器本体1の周壁10の上端部)と載置用鍔部22(嵌入部20の他端部)とがヒートシールにより封着され、容器本体1の内部を密閉している。また、該蓋体2(蓋部27)は、シート成形されたものであるため、当該蓋付き容器を加熱した際の内部の圧力上昇により、嵌入部20の一端側及び閉塞部21が嵌入部20の他端側に向けて移動するように変形し、最終的には蓋部27(嵌入部20及び閉塞部21)が容器本体1(周壁10)の上端から外部に完全に突出(膨出)するまで変形できるようになっている。
【0033】
前記報知用フィルム3は、図3に示す如く、後述するミシン目30,30で当該報知用フィルム3が破断する際に、注意を引く破断音(例えば、高音)を発生させるべく、厚みが12μm〜100μm(より好ましくは20μm〜40μm)に設定された無延伸PS(ポリスチレン系樹脂)からなる樹脂フィルムを載置用鍔部22の外周形状に対応して円形に形成し、下面となる一方の面の外周縁部に当該報知フィルム3を蓋体2の載置用鍔部22に対してヒートシール可能な接着剤(PET用シーラント)が塗布されたものである。
【0034】
該報知用フィルム3には、内部の圧力上昇により変形する蓋体2(蓋部27)に押されて破断するように構成された破断手段としてのミシン目30,30が設けられている。該報知用フィルム3は、蓋体2の色とは異なった色に設定されており、当該報知用フィルム3が破断して蓋体2が露呈した際に、蓋体2が露呈していることが明らかな色に設定されている。
【0035】
前記ミシン目30,30は、二本形成されており、該二本のミシン目30,30は、当該報知用フィルム3の略中心を通って放射状に(本実施形態においては直交するように)形成されており、当該ミシン目30,30が破断した際に、破断音を発生させて報知用フィルム3を複数の片に分断するようになっている。
【0036】
各ミシン目30,30は、図4に示す如く、線状をなす複数の切り込み31が所定間隔を有して線状に配設されたものであり、本実施形態においては、単一の切り込み31の長さS1が、約1.5mmに設定され、該切り込み31,31同士の間隔S2が約1mmに設定され、切り込み31の長さS1と切り込み31,31間の間隔S2との関係が、S1>S2の関係をなしている。
【0037】
上記構成の報知用フィルム3は、報知用フィルム3は、前記PET用シーラントを介して外周縁部が容器本体1の上端面を構成する載置用鍔部22の上面にヒートシールされ、嵌入部20の他端開口(蓋部2を容器本体1内に介在させた状態で容器本体1の周壁10の上端開口)を跨いで蓋部27を隠蔽するように、蓋体2(鍔部11)を介して容器本体1の周壁10の上端に掛け渡されている。つまり、報知用フィルム3は、蓋部27を隠蔽した状態で、容器本体1の上端面に沿って設けられている。
【0038】
したがって、当該報知用フィルム3は、中心が容器本体1の略中心軸線に位置するように設けられており、蓋体2の嵌入部20の他端(載置用鍔部22)に全方向に向けて掛け渡されて当該他端開口を閉塞した状態をなしている。すなわち、当該報知用フィルム3は、容器本体1の中心軸線に対して直交する全ての方向で嵌入部20の他端開口に跨って設けられている。
【0039】
上記構成の蓋付き容器内の日本酒Dを加熱すべく、密封状態の蓋付き容器のまま電子レンジや湯煎等により加熱を行うと、図5(イ)に示す如く、蓋付き容器を介して日本酒Dが加熱されて気化し、内部の圧力が上昇し始め、蓋体2の嵌入部20の一端側、及び閉塞部21が容器本体1の上端側に移動(膨出)し始める。そして、さらに加熱が進んで内部が過加熱状態になり始めて内部圧力が上昇すると、蓋部27(嵌入部20及び閉塞部21)が更に変形し、図5(ロ)に示す如く、閉塞部21が報知用フィルム3の下面を押すこととなり、報知用フィルム3がミシン目30,30に沿って破断し始めることとなる。この状態においては、蓋体2の閉塞部21が、容器本体1(周壁10)の上端面(鍔部11)と略面一、或いはそれよりやや上方に位置することとなる。
【0040】
そして、さらに加熱が進み内部の圧力が更に上昇すると、図5(ハ)及び図6に示す如く、蓋体2が変形して嵌入部20の一端側、及び閉塞部21が容器本体1の上端面から上方(外側)に膨出しつつ、報知用フィルム3のミシン目30,30の大部分、或いは全てが破断することとなる。このように、蓋部27に押されて報知用フィルム3が破断する際には、ミシン目30,30で破断する破断音、及び報知用フィルム3の変形による音が発生することとなる。そして、報知用フィルム3は、略三角形状をなす複数の片3’,3’…に分断され、花びらが開いたように呈するとともに、報知用フィルム3の各片3’,3’間に蓋体2が露呈することとなる。
【0041】
したがって、報知用フィルム3の状態により、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて報知することができ、加熱処理を止めさせることができる。また、報知用フィルム3の状態にのみならず、当該報知用フィルム3と異なった色の蓋体2が露呈することによっても、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が過加熱状態であることを視覚に訴え、加熱処理を行っている者に対し、加熱処理を停止させるように報知することができる。
【0042】
また、加熱処理を行っている者が、不注意により報知用フィルム3の分断状態を見ていなくても、当該蓋付き容器を加熱している場所のそばにいれば、報知用フィルム3の破断に際しての破断音により、蓋体2を大きく変形させる程に蓋付き容器内が過加熱状態であることを聴覚に訴え、加熱処理を行っている者に対し、加熱処理を停止させるように報知することができる。
【0043】
さらに、上記の如き状況であるにも拘わらず、加熱処理を行っている者が、不注意により報知用フィルム3による報知に気づかなかったり、蓋付き容器を加熱している場所から離れたりした場合に、更に加熱されて内部圧力が上昇して蓋体2の変形が限界に達しようとした際には、図5(ニ)に示す如く、内部圧力が閉塞部21に形成された蒸気抜穴25を介してシール26に作用し、当該シール26が剥離することとなる。そうすると、蓋付き容器内の蒸気等の気体が外部に放出されることとなり、当該蓋付き容器の破裂が防止されることとなる。
【0044】
なお、上記の如く、図5(ハ)に示した報知用フィルム3の態様での報知で蓋付き容器内が過加熱状態であることを確実に報知することができるので、図5(ニ)に示したような蒸気(気体)放出は、過度の不注意による蓋付き容器の破裂を防止するための例外的な態様である。
【0045】
以上のように上記構成の蓋付き容器よれば、容器本体1の上端部(鍔部11)と蓋体2の嵌入部20の封着部(載置用鍔部22)とが封着されるとともに、報知用フィルム3が容器本体1の周壁10に上端に掛け渡されて設けられ、該報知用フィルム3には、変形する蓋体2に押されることにより破断するように構成されたミシン目30,30が設けられているので、該蓋付き容器を加熱して内部が所定の加熱状態(過加熱状態)となって内部圧力が上昇した際に、蓋部27の変形によって報知用フィルム3が破断されて蓋付き容器内が過加熱状態であることを視覚に訴えて報知し、蓋付き容器が破裂して電子レンジ内を汚す虞のある状況になる前に余裕をもって加熱処理を停止する旨を報知することができる。
【0046】
さらに、報知用フィルム3が、蓋部27の全面を覆うように設けられているので、蓋部27が蓋付き容器の内部圧力によって不均一に変形した場合であっても、当該蓋体2は、報知用フィルム3の何れかの部分を押すことになり、当該報知用フィルム3を確実に破断させ、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知することができる。
【0047】
また、報知用フィルム3は、ミシン目30,30が容器本体1の中心線上を略中心として放射状に破断できるように設けられているので、当該報知用フィルム3を複数の片3’,3’…に分断させることができ、視覚に訴えるのにインパクトのあるものにすることができる。これによって、当該蓋付き容器内(日本酒D)の過加熱状態を確実に認識させることができる。
【0048】
さらに、報知用フィルム3を破断させる破断手段としてミシン目30,30が採用されているので、当該報知用フィルム3が破断する際に、破断音が発生し、当該蓋付き容器内(日本酒D)が過加熱状態であることを聴覚に訴えることができる。これによっても、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知することができる。
【0049】
また、報知用フィルム3は、蓋体2の色と異なる色に設定されているので、当該報知用フィルム3が破断して露呈した蓋体2を確実に認識させることができ、これによっても蓋付き容器内(日本酒D)が過加熱状態であることを認識させることができる。
【0050】
尚、本発明の蓋付き容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
上記実施形態において、適温が50℃〜55℃である日本酒に対する最良の形態として容器本体1をPETで構成したが、これに限定されるものではなく、内容物の種類や所定の加熱温度(適温)に応じて、電子レンジで加熱ができるように、例えば、PS、PP(ポリプロピレン系)等の樹脂や紙等、或いはこれらを積層したもの等であってもよい。
【0052】
また、蓋体2を形成するシートとしてPET樹脂シートを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、PS、PP等や複層構成のシートを採用することができ、またPETにおいては、結晶性、非晶性PETの何れも採用することができる。
【0053】
さらに、報知用フィルム3を無延伸PSで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、無延伸PET、延伸PET、延伸PP等を採用することもできる。ただし、蓋部27に押されてミシン目30を迅速且つ的確に破断させるには、無延伸のものを採用することが好ましい。
【0054】
上記実施形態において、容器本体1と蓋体2とを溶着(封着)するのに、載置用鍔部22にシーラントとしてA−PET用シーラントを採用し、また、蓋体2に報知用フィルム3を溶着するのに、PET用シーラントを採用したが、これらを溶着するためのシーラントは、これに限定されるものではなく、例えば、PETや、PP、PS、PE(ポリエチレン系)、或いはこれらをブレンドしたものであってもよい。
【0055】
上記実施形態において、蓋部27の全面を覆うように報知用フィルム3を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、ミシン目30,30の設けられた報知用フィルム3を帯状に形成したり、嵌入部20の他端開口を部分的に閉塞するように半円状に形成したりし、容器本体1の上端開口(嵌入部20の他端開口)を跨ぐように、嵌入部20の上端部間に掛け渡した状態で設けてもよい。なお、蓋体2は、閉塞部21が外部に膨出するように変形するので、報知用フィルム3を容器本体1の中心軸線上を通過するように設けることが好ましい。
【0056】
上記実施形態において、容器本体1の上端部に鍔部11を設けるとともに、蓋体2の嵌入部の他端部に載置用鍔部22を設け、当該載置用鍔部22を容器本体1の鍔部11に封着するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体1の鍔部11、及び蓋体2の載置用鍔部22を設けずに、蓋体2の嵌入部20の他端部を封着部に設定し、該封着部を容器本体1の周壁10の上端部に直接封着するようにしてもよい。このようにしても、内部圧力が上昇して蓋体2が変形するに際し、閉塞部21が容器本体1の周壁10の上端から外部に向けて膨出するように変形し得るので、報知用フィルム3を押すことができ、上記実施形態を同様に、報知用フィルム3を破断して蓋付き容器内が所定の加熱状態である旨を報知することができる。
【0057】
また、上記実施形態において、蓋体2の蓋部27を嵌入部20と、該嵌入部20の一端開口を閉塞する閉塞部21とで構成したが、蓋体2の蓋部27は、これに限定されるものではなく、例えば、蓋部27を一枚のシート状に形成するとともに、封着部を蓋部27の外周縁に連設し、当該封着部を容器本体1の周壁に封着した状態で、蓋部27が容器本体1側に凹状に撓んで、容器本体1内に陥落した(凹んだ)状態となったものでもよい。このようにしても、蓋付き容器内の内部圧力が上昇した際には、蓋部27が容器本体1の上端から膨出しようとするので、当該蓋部27で報知用フィルム3を押すことができ、該報知用フィルム3の破断手段(ミシン目30)を破断させることができる。
【0058】
また、容器本体1の周壁10の上端部と蓋体2の嵌入部20の他端部との封着は、ヒートシールによるものに限定されるものではなく、加熱することなく両者を接着するように、接着剤を介して容器本体1と蓋体2とを封着するようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態において、万一の事故発生を防止すべく、蓋体2の閉塞部21に蒸気抜穴25を形成するとともに、蓋付き容器内が所定圧力になるまで前記蒸気抜穴25を閉塞するシール26を閉塞部21に貼着したが、これに限定されるものではなく、蒸気抜穴25、及びシール26は、必要に応じて設ければよい。つまり、報知用フィルム3の破断により、蓋付き容器内の過加熱状態を確実に認識させることができるので、蓋付き容器が破裂するといった事故発生の事前防止に万全に期す必要がある場合に、蒸気抜穴25、及びシール26を設ければよい。
【0060】
上記実施形態において、報知用フィルム3を破断させる破断手段としてミシン目30,30を採用したが、これに限定されるものではなく、破断手段は、報知用フィルム3に溝を設け該報知用フィルム3の肉厚を部分的に薄くした構成であってもよい。
【0061】
また、上記実施形態において、報知用フィルム3を破断させるミシン目30,30を二本設け、該ミシン目30,30を直交するように形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数本のミシン目30,30を容器本体1の略中心軸線上で交差させて放射状に設けたり、図7に示す如く、容器本体1の中線軸線上を略通過するように一本のミシン目(破断手段)を設けたりしてもよい。
【0062】
また、上記実施形態にかかるミシン目30,30は、長さS1が1.5mmに設定された複数の線状の切り込み31を1.0mmの一定間隔S2で線状に配して構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、切り込み31の長さを1.5mmより短くするとともに、切り込み31,31間の間隔S2を切り込み31の長さS1よりも短くしてミシン目30を構成したものや、切り込み31の長さS1を1.5mm以上にして切り込み31,31間の間隔S2を切り込み31の長さS1より短くしてミシン目30を構成したもの等であってもよい。すなわち、ミシン目30は、切り込み31の長さS1と切り込み31,31間の間隔S2との関係が、切り込み31の長さS1よりも切り込み31,31同士の間隔S2が小さく(S1>S2)設定されたものであればよい。
【0063】
また、ミシン目30は、一定の長さに設定された複数の切り込み31が一定間隔に配されたものに限定されるものではなく、例えば、図8(イ)に示す如く、長さS1,S1’が長短二種類に設定された切り込み31a,31bを所定間隔S2を有して交互に配していわゆる一点鎖線状に構成したものや、図8(ロ)にしめす如く、長さS1,S1’が長短二種類に設定された切り込み31a,31bのうちの、長手の切り込み31a,31a間に、短手の切り込み31b,31bを二つ形成し、いわゆる二点鎖線状に構成したもの等であってもよい。この場合においては、短手の切り込み31bの長さS1’を基準にし、当該各切り込み31a,31b間の間隔S2を短手の切り込み31bの長さより短くするようにすればよい。
【0064】
上記実施形態において、報知用フィルム3の色を蓋体2の色と異なった色に設定したが、これに限定されるものではなく、同色であってもよい。ただし、蓋付き容器内の過加熱状態を確実に視認させるには、上記実施形態にように異なる色に設定することが好ましい。
【0065】
上記実施形態において、蓋付き容器に日本酒Dを封入したが、これに限定されるものではなく、加熱して飲まれることのある他のアルコール飲料やノンアルコール飲料(例えば、コーヒーや紅茶等)等であってもよい。また、蓋付き容器に収容するものは、電子レンジにて加熱調理する水分の含んだ即席麺やスープ等の食品でも良く、この場合においても、前記報知用フィルム3を設けることは、食品の加熱状態を視認するのに有効である。つまり、当該蓋付き容器を収容するものは、水分を含んだものであればよい。
【0066】
上記実施形態において、報知用フィルム3を蓋体2の上端面(載置用鍔部22)にヒートシールしたが、これに限定されるものではなく、例えば、容器本体1の上端部及び蓋体2の他端部の両方ともに貼着(ヒートシール、接着剤を介しての接着)したり、報知用フィルム3の端部を蓋体2の上端を介して容器本体1の上端部(周壁10の上端部)のみに貼着してもよい。また、該報知用フィルム3と容器本体1又は蓋体2との接合は、熱溶着に限定されるものではなく、接着剤を介して接着するようにしてもよい。
【0067】
上記実施形態において、報知用フィルム3の破断により、蓋付き容器内が過加熱状態になりつつある旨を報知するようにしたが、これに限定されるものではなく、内部の収容物が所定の温度になった際に、報知フィルム3を破断せさ、適正温度になった旨等を報知するようにしてもよい。この場合、蓋体2の蓋部27の容器本体1内への陥落量、報知用フィルム3の破断手段の破断のし易さ等を調整することで適宜所定の加熱状態を報知することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる蓋付き容器によれば、有底筒状の容器本体と、容器本体の内部を密閉する蓋体とを備え、該蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、該封着部に外周縁部が連設されて容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落してなる蓋付き容器において、加熱時における所定の加熱状態を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、前記報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、しかも加熱による内圧の上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられているので、密閉状態で加熱しても内部が所定の加熱状態であることを視覚に訴えて確実に報知し、異常加熱や破裂等を事前に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図を示す。
【図2】同実施形態にかかる蓋付き容器の断面側面図を示す。
【図3】同実施形態にかかる蓋付き容器の平面図を示す。
【図4】同実施形態にかかる報知用フィルムに設けられたミシン目を説明するための説明図を示す。
【図5】同実施形態にかかる蓋付き容器を加熱する際の状態断面図であって、(イ)は、加熱初期の状態を示し、(ロ)は、蓋付き容器内が過加熱状態になるつつある状態を示し、(ハ)は、蓋付き容器内が過加熱状態を報知している状態を示し、(ニ)は、蓋付き容器内が過加熱状態になりすぎて内部の蒸気等の気体を外部に放出している状態を示す。
【図6】同実施形態にかかる蓋付き容器の全体斜視図であって、蓋付き容器内が過加熱状態であることを報知している状態を示す。
【図7】本発明の他実施形態にかかる蓋付き容器の平面図を示す。
【図8】他のミシン目の形態を説明する説明図であって、(イ)は、一点鎖線状に形成されたミシン目を示し、(ロ)は、二点鎖線状に形成されたミシン目を示す。
【図9】従来の蓋付き容器の全体斜視図を示す。
【図10】従来の蓋付き容器の断面側面図を示す。
【図11】従来の蓋付き容器の側面断面図であって、内部が過加熱状態になって破裂する際の形態の一例を示す。
【符号の説明】
1…容器本体、10…周壁、11…鍔部(上端部)、12…載置部、13…底部、2…蓋体、20…嵌入部、21…閉塞部、22…載置用鍔部、23…垂下部、24…把持片、25…蒸気抜穴、26…シール、27…蓋部、3…報知用フィルム、30…ミシン目(破断手段)、31,31a,31a…切り込み、D…日本酒(飲料)
Claims (4)
- 有底筒状の容器本体と、容器本体の内部を密閉する蓋体とを備え、該蓋体は、容器本体の周壁の上端部に封着される封着部と、該封着部に外周縁部が連設されて容器本体の開口を閉塞する蓋部とを備え、水分を含んだ被収容物を収容した容器本体の周壁に前記封着部が封着された状態で、前記蓋部が封着部よりも容器本体の内部に陥落してなる蓋付き容器において、加熱時に所定の加熱状態である旨を報知する報知用フィルムを備えるとともに、前記蓋部は、加熱による内圧の上昇で変形して容器本体の上端から膨出可能に構成されてなり、前記報知用フィルムは、蓋体を容器本体の内側に介在させた状態で、容器本体の周壁の上端に掛け渡され、しかも加熱による内圧の上昇で変形する蓋体に押されて破断する破断手段が設けられてなることを特徴とする蓋付き容器。
- 破断手段は、容器本体の中心線上を略中心として放射状に報知フィルムを破断可能に構成されてなる請求項1記載の蓋付き容器。
- 破断手段は、ミシン目により構成されてなる請求項1又は2記載の蓋付き容器。
- 報知用フィルムは、蓋部の色と異なる色に設定されてなる請求項1乃至3の何れかに記載の蓋付き容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315691A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Toyo Aluminum Ekco Products Kk | 電子レンジ調理容器用蓋体と電子レンジ調理容器および電子レンジ調理用包装体 |
JP2007290764A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Toppan Printing Co Ltd | 外装用カートン |
JP2009196641A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Fuji Seal International Inc | 通蒸ラベル、及び熱処理用の包装体 |
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2003
- 2003-03-25 JP JP2003083645A patent/JP2004291982A/ja active Pending
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