JPH01180759A - 急冷金属薄帯の搬送設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、急冷金属薄帯、とくにアモルファス薄帯の
工業的規模での製造の実現に有利に適合する搬送設備に
関する。

（従来の技術） 急冷金属薄帯、例えばアモルファスリボンの製造は、金
属溶湯を高速回転する冷却ロール表面で急冷凝固させ、
連続的に薄帯とするものである。

特に厚さ３０μｍ程度のアモルファスリボンの製造は冷
却ロールの周速が２０〜４０ｍ／ｓ前後に右いて実施さ
れている。

この様な高速下で製造される薄帯を搬送誘導して巻取る
には特別の装置が必要となる。

特開昭５６−１２２５７号および同５９−１３８５７２
号各公報にはブラシロールを用いる薄帯の搬送装置につ
いて開示されているが、薄帯の進行が不安定で、例えば
張力差などにより容易に蛇行が生じるため、連続的に薄
帯を搬送する事がむずかしい。さらに適切な張力を付加
するためには、上下ブラシロールに大きな圧下刃を負荷
する必要があり、薄帯の破断も発生しやすい。

特開昭５９−４３７７２号公報にはエジェクターを用い
た装置が開示されているが、エジェクターの吸引力には
限界があり、遠隔に配置された巻取リールまでの搬送に
は不向きである。

また特開昭５９−５７８６４号および特公昭６０−４８
４３１号各公報にはダンサ−ロールをそなえる巻付装置
の開示があるが、薄帯の巻き形状を良好にするには張力
を大きくする必要があり、張力を直接冷却ロールまで伝
えることは鋳込みを不安定にするおそれがある。

さらに特公昭５９−３４４６７号公報に開示の近接磁石
リールは、冷却ロールと巻取機が密着しているため、計
測・制御系の設置が難かしく工業化のための安定生産に
は不利で、特開昭５７−３９０１号公報に開示の内吹き
リールも、薄帯の連続取出しが難しいという問題がある
。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は上記した問題点を有利に解決するもので、薄
帯の先端捕獲、引き込み、張力付与、蛇行防止および後
処理の適正化を達成し得る搬送設備を提供することが目
的である。

（問題点を解決するための手段） この発明は、上記した必要な機能を満足し、とりわけ薄
帯の捕獲から後処理に至る間に不要な薄帯を破砕処理し
得る装置を提供する。

すなわち、この発明は高速回転する冷却ロールと、この
冷却ロールの周面上に溶融金属の流下を導くノズルとか
らなる急冷金属薄帯の製造装置に組合わせる搬送設備で
あって、冷却ロールの接線方向に向く吸込み口の後方に
配した、ソリッドロールおよびブラシロールの回転ロー
ル対を有する誘導装置、この回転ロール対の下流に配し
た急冷金属薄帯先端の破砕を司る破砕装置および破砕装
置の後方にて破砕した薄帯を吸引する集塵装置をそなえ
、誘導装置、破砕装置および集塵装置は、製造装置から
急冷金属薄帯の巻取装置を通過して巻取装置の後方に至
るライン上で移動可能に設けてなる急冷金属薄帯の搬送
設備である。

また実施に当り、破砕装置および／または集塵装置は薄
帯の吸引および排出を司る空気流発生手段をそなえるこ
とが有利に適合する。

この発明は急冷金属薄帯、おもにアモルファス薄帯のよ
うな薄くて破砕可能な薄帯の搬送設備に用いるため、張
力を付与する回転ロール対の下流に具備された破砕装置
は、空気流を発生させるファン等を用いて、回転ロール
対からの薄帯の誘導と破砕を行うことが好ましい。破砕
された薄帯は集塵装置によって吸引されるが、このとき
破砕された薄帯を、破砕装置と集塵装置の間に詰まるこ
となく吸引するためには、破砕装置と集塵装置の間に破
砕薄帯層を吸引するに充分な空気流を発生させる必要が
ある。この間の空気流は、破砕装置と集塵装置の両者に
よって発生することにより、破砕薄帯層の回収は容易と
なる。

さて、第１図にこの発明に従う搬送設備を示す。

図中１は冷却ロール、２は冷却ロール１の周面に金属溶
湯を供給するノズル、３は薄帯、４は空気の噴出によっ
て冷却ロール１から薄帯３をはく離するエアーナイフ、
５はデフロール、６は冷却ロール１の接線方向に向いた
吸込口をそなえるダクトフード、７はダクトフード６の
後方に配した回転ロール対で７ａはソリッドロール、７
ｂはブラシロール、８は回転ロール対７の下流に配した
破砕装置であるファン、９は回転ロール対７およびファ
ン８からなる誘導装置１０の移動を担う台車、１１はフ
ァン８で破砕した破砕薄帯、１２は破砕薄帯１１を吸引
する集塵装置、１２ａはその吸引用ファン、１３は台車
、１４は巻取装置で、１５は公転軸、１６．１７はカロ
ーゼルリーノペ１８はスウィングアーム、１９はデフロ
ール、２０はナイフ、２１は押えロール、２２はダンサ
−ロール、２３．２４はデフロールそして２５は張力分
断装置である。

なお回転ロール対７のソリッドロール７ａはクラウンロ
ールとすることが、薄帯の蛇行防止に有利である。

またブラシロール７ｂはブラシを中心振分けでブラシロ
ール両端から中心に向ってらせん状に密接巻付したダブ
ルヘリカル巻付けとするのが、薄帯の蛇行防止に有利で
一層好ましいものである。

（作　用） 次にこの発明に従う搬送設備を薄帯の製造に適用した際
の手順について第１図（ａ）〜（Ｃ）に基づいて説明す
る。

ノズル２から注湯された溶湯は、冷却ロールｌの表面で
急速凝固され薄帯３となる。ついで冷却ロール１表面に
付着して回転する薄帯３を、エアーナイフ４により冷却
ロール１からはく離する。

はく離された薄帯３をダクトフード６から回転するソリ
ッドロール７ａおよびブラシロール７ｂ間の開口部に導
入し、その後薄帯３の非定常部である先端はファン８に
より破砕される。破砕薄帯１１は吸引用ファン１２ａに
よって集塵装置１２に吸引される。

なお誘導装置１０および集塵装置１２は、冷却ロール１
で鋳造された薄帯が巻取るに値する性状を示すまで、同
図（ａ）の位置に置き、従来法のように鋳造開始と同時
に性状不良の薄帯をも巻取る不利を回避する。

一方残った定常部の薄帯３はソリッドロール７ａおよび
ブラシロール７ｂ間にて圧下され張力が付加される。こ
の状態では薄帯３はパスラインが安定し、デフロール５
に接触しながら冷却ロール２からのはく離が進行する。

次に台車９を介して誘導装置１０を、薄帯３への張力付
与を維持しながら巻取装置１４の方向へ移動する。なお
搬送ライン上に薄帯屑等が散乱しないように、ファン８
と集塵装置１２とを誘導装置１０と一体に台車１３にて
移動させる。このとき、回転ロール対の周速ｖ１、薄帯
の搬送速度ｖ２および台車の移動速度ｖ３の関係は、ｖ
、＞　ｖ２＞＞　Ｖ３とする。

同図（ｂ）は薄帯３を巻取装置１４に通板した後でカロ
ーゼルリール１６．１７に巻付ける直前の状態を示し、
台車９が巻取装置１４の後方まで進んだ後、張力制御の
ために、ダンサ−ロール２２、デフロール２３、２４、
張力分断装置２５、デフロール２７およびデフロール１
９に薄帯３を接触し、巻取り準備に入る。

そして公転軸１５を回転させ、最初のカローゼルリール
１６を薄帯３に接近させる。

ついで同図（Ｃ）に巻取り直前の状態を示すように、ナ
イフ２０にて薄帯３を切断して誘導装置の側の薄帯を切
離し、同時に押さえロール２１で薄帯３をカローゼルリ
ール１６に押し付ける。カローゼルリール１６は、薄帯
の巻付は機能をそなえ、連続巻取りが開始されるわけで
ある。

なお、ダンサ−ロール２２の位置を検出しかつそれを適
正範囲に調節することによって、カローゼルリールの速
度を制御し、よって薄帯に適切な張力を付与することが
有利である。

また張力分断装置２５は、ラインの張力を分断し、張力
分断装置２５とカローゼルリール１６間を巻きに必要な
高張力に、そして張力分断装置２５と冷却ロール１間を
低張力に保持する役目を担う。

この発明においては、仮に、カローゼルリール１６、１
７への巻付けが失敗した時にも、ライン上には破砕屑が
ないために、再びファン８と集塵装置Ｉ２を含む台車９
および１３が同図（ａ）の薄帯の捕獲位置へ戻ることが
容易である。同様に同図（Ｃ）においても、ファン８と
集塵装置１２は待機状態にあり、巻取り中の薄帯の破断
があった場合には同図（ａ）の薄帯の捕獲位置へ戻り、
再び薄帯を移送することが可能となる。

（発明の効果） この発明により、アモルファス薄帯の如き急冷金属薄帯
を性状良好な部分のみを連続的に巻取ることができ、連
続巻取りの工業化を実現し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（Ｃ）はこの発明に従う巻取設備を示す
説明図である。 １・・・冷却ロール　　　　２・・・ノズル３・・・薄
帯　　　　　　　４・・・エアーナイフ５・・・デフロ
ール　　　　６・・・ダクトフード７・・・回転ロール
対　　　７ａ・・・ソリッドロール７ｂ・・・ブラシロ
ール　　　８・・・ファン９、Ｉ３・・・台車　　　　
　ＩＯ・・・誘導装置１２・・・集塵装置　　　　　１
２ａ・・・吸引用ファン１４・・・巻取装置　　　　　
１５・・・公転輪１６．１７・・・カローゼルリール １８・・・スウィングアーム　１９・・・デフロール２
０・・・ナイフ　　　　　　２１・・・押えロール２２
・・・ダンサ−ロール　　２３．２４・・・デフロール
２５・・・張力分断装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、高速回転する冷却ロールと、この冷却ロールの周面
   上に溶融金属の流下を導くノズルとからなる急冷金属薄
   帯の製造装置に組合わせる搬送設備であって、 冷却ロールの接線方向に向く吸込み口の後方に配した、
   ソリッドロールおよびブラシロールの回転ロール対を有
   する誘導装置 この回転ロール対の下流に配した急冷金属薄帯先端の破
   砕を司る破砕装置および破砕装置の後方にて破砕した薄
   帯を吸引する集塵装置をそなえ、 誘導装置、破砕装置および集塵装置は、製造装置から急
   冷金属薄帯の巻取装置を通過して巻取装置の後方に至る
   ライン上で移動可能に設けてなる急冷金属薄帯の搬送設
   備。 ２、破砕装置は薄帯の吸引および排出を司る空気流発生
   手段をそなえる特許請求の範囲第１項に記載の設備。 ３、集塵装置は薄帯の吸引および排出を司る空気流発生
   手段をそなえる特許請求の範囲第１項に記載の設備。