JP2002283011A - 単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨方法及び装置 - Google Patents
単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨方法及び装置Info
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- JP2002283011A JP2002283011A JP2001092416A JP2001092416A JP2002283011A JP 2002283011 A JP2002283011 A JP 2002283011A JP 2001092416 A JP2001092416 A JP 2001092416A JP 2001092416 A JP2001092416 A JP 2001092416A JP 2002283011 A JP2002283011 A JP 2002283011A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳造する
際、研磨後の冷却ロール円周面に付着した研磨粉を確実
に除去することにより薄帯形成への悪影響を解消して、
冷却ロールのオンライン研磨を実現する。 【解決手段】 薄帯剥離後の冷却ロールの円周面を研磨
し、次いでガスを吹き付け該円周面から研磨粉を引き離
すとともに該研磨粉を吸引除去する方法。薄帯剥離後の
冷却ロール円周面に取付けた研磨機と、該研磨機と鋳造
開始位置の間のロール円周面に向けて取付けたガス吹付
けノズルと、該ロール円周面の上方に取付けた吸引口と
を有する装置。 【効果】 良好な長尺薄帯の製造歩留まりが向上し、生
産性が向上する。
際、研磨後の冷却ロール円周面に付着した研磨粉を確実
に除去することにより薄帯形成への悪影響を解消して、
冷却ロールのオンライン研磨を実現する。 【解決手段】 薄帯剥離後の冷却ロールの円周面を研磨
し、次いでガスを吹き付け該円周面から研磨粉を引き離
すとともに該研磨粉を吸引除去する方法。薄帯剥離後の
冷却ロール円周面に取付けた研磨機と、該研磨機と鋳造
開始位置の間のロール円周面に向けて取付けたガス吹付
けノズルと、該ロール円周面の上方に取付けた吸引口と
を有する装置。 【効果】 良好な長尺薄帯の製造歩留まりが向上し、生
産性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アモルファス合金
薄帯などの急冷凝固薄帯を単ロール法により鋳造して製
造するに際し、鋳造中の冷却ロールをオンライン研磨す
るための方法および装置に関するものである。
薄帯などの急冷凝固薄帯を単ロール法により鋳造して製
造するに際し、鋳造中の冷却ロールをオンライン研磨す
るための方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アモルファス合金薄帯などの急冷凝固薄
帯は、単ロール法などにより、高速回転している冷却ロ
ールの円周面に溶融合金を噴出し急冷凝固させた後、冷
却ロールから剥離しつつ連続的に巻き取って製造され
る。単ロール法では、1チャージで100kgを超える
長尺薄帯の製造も実現している。
帯は、単ロール法などにより、高速回転している冷却ロ
ールの円周面に溶融合金を噴出し急冷凝固させた後、冷
却ロールから剥離しつつ連続的に巻き取って製造され
る。単ロール法では、1チャージで100kgを超える
長尺薄帯の製造も実現している。
【0003】ところが、鋳造が進むにつれて冷却ロール
の円周面がダメージを受け、その後の薄帯の性状に悪影
響を及ぼし、ときには薄帯破断を引き起こす場合もあ
る。その対策として、冷却ロールのオンライン研磨が提
案されている。オンライン研磨は、冷却ロールの薄帯剥
離位置から鋳造開始位置に至るまでの間で、ロール円周
面を研磨するものである。
の円周面がダメージを受け、その後の薄帯の性状に悪影
響を及ぼし、ときには薄帯破断を引き起こす場合もあ
る。その対策として、冷却ロールのオンライン研磨が提
案されている。オンライン研磨は、冷却ロールの薄帯剥
離位置から鋳造開始位置に至るまでの間で、ロール円周
面を研磨するものである。
【0004】しかしながら、研磨がかえって鋳造に悪影
響を及ぼすという問題があり、オンライン研磨は実現で
きていなかった。研磨後のロール円周面に研磨粉が付着
していて、その状態のロール円周面に溶融合金を噴出し
て鋳造した場合、薄帯の形成を妨げるという問題があっ
たためであり、付着研磨粉の除去を含めたオンライン研
磨の実現が望まれていた。
響を及ぼすという問題があり、オンライン研磨は実現で
きていなかった。研磨後のロール円周面に研磨粉が付着
していて、その状態のロール円周面に溶融合金を噴出し
て鋳造した場合、薄帯の形成を妨げるという問題があっ
たためであり、付着研磨粉の除去を含めたオンライン研
磨の実現が望まれていた。
【0005】特開平7−178517号公報には、冷却
ロールの洗浄を目的として、薄帯剥離後の冷却ロール円
周面にブラシロールを押し付ける装置が提案されてい
る。しかし、この装置をオンライン研磨に適用しても、
上記付着粉の除去は不十分であった。
ロールの洗浄を目的として、薄帯剥離後の冷却ロール円
周面にブラシロールを押し付ける装置が提案されてい
る。しかし、この装置をオンライン研磨に適用しても、
上記付着粉の除去は不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳
造する際、研磨後の冷却ロール円周面に付着した研磨粉
を確実に除去することにより薄帯形成への悪影響を解消
して、冷却ロールのオンライン研磨を実現することであ
る。
ようとする課題は、単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳
造する際、研磨後の冷却ロール円周面に付着した研磨粉
を確実に除去することにより薄帯形成への悪影響を解消
して、冷却ロールのオンライン研磨を実現することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明法は、単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳造す
るに際して、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面を
研磨し、次いで該研磨位置と鋳造開始位置の間にて、冷
却ロールの円周面にガスを吹き付け該円周面から研磨粉
を引き離すとともに該研磨粉を吸引除去することを特徴
とする単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨
方法である。
の本発明法は、単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳造す
るに際して、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面を
研磨し、次いで該研磨位置と鋳造開始位置の間にて、冷
却ロールの円周面にガスを吹き付け該円周面から研磨粉
を引き離すとともに該研磨粉を吸引除去することを特徴
とする単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨
方法である。
【0008】また上記課題を解決するための本発明装置
は、単ロール法による急冷凝固薄帯の鋳造設備におい
て、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面に取付けた
研磨機と、該研磨機と鋳造開始位置の間のロール円周面
に向けて取付けたガス吹付けノズルと、該ロール円周面
の上方に取付けた吸引口とを有することを特徴とする単
ロール法における冷却ロールのオンライン研磨装置であ
る。
は、単ロール法による急冷凝固薄帯の鋳造設備におい
て、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面に取付けた
研磨機と、該研磨機と鋳造開始位置の間のロール円周面
に向けて取付けたガス吹付けノズルと、該ロール円周面
の上方に取付けた吸引口とを有することを特徴とする単
ロール法における冷却ロールのオンライン研磨装置であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】単ロール法は、図1に示す例のよ
うに、高速回転している冷却ロール5の円周面に噴出ノ
ズル10の開口面を接近させ、噴出ノズル10から溶融
合金7を噴出させることにより、薄帯6を連続的に鋳造
する方法である。溶融合金7はタンディッシュ8内にあ
り、ストッパー9を上げることで冷却ロール5の円周面
に供給されて鋳造が開始される。連続的に鋳造される薄
帯6は、冷却ロール5から剥離されて図示しない巻取り
ロールに巻き取られる。
うに、高速回転している冷却ロール5の円周面に噴出ノ
ズル10の開口面を接近させ、噴出ノズル10から溶融
合金7を噴出させることにより、薄帯6を連続的に鋳造
する方法である。溶融合金7はタンディッシュ8内にあ
り、ストッパー9を上げることで冷却ロール5の円周面
に供給されて鋳造が開始される。連続的に鋳造される薄
帯6は、冷却ロール5から剥離されて図示しない巻取り
ロールに巻き取られる。
【0010】本発明法はこのような単ロール法におい
て、薄帯6を剥離した後の冷却ロール5の円周面をオン
ライン研磨し、ついで研磨後の円周面に付着した研磨粉
をオンラインにて除去する方法である。研磨は、図1の
例のように、研磨機1の研磨ベルト13を回転させつつ
冷却ロール5の円周面に押し付けることにより行うこと
ができる。研磨ベルト13にはエメリー紙などが用いら
れる。
て、薄帯6を剥離した後の冷却ロール5の円周面をオン
ライン研磨し、ついで研磨後の円周面に付着した研磨粉
をオンラインにて除去する方法である。研磨は、図1の
例のように、研磨機1の研磨ベルト13を回転させつつ
冷却ロール5の円周面に押し付けることにより行うこと
ができる。研磨ベルト13にはエメリー紙などが用いら
れる。
【0011】研磨粉の除去は、上記研磨位置より冷却ロ
ール回転方向下流側、すなわち研磨位置と鋳造開始位置
(噴出ノズル10の位置)の間にて、冷却ロール5の円
周面にガスを吹き付け、該円周面に付着した研磨粉を引
き離すと共に該研磨粉を吸引することにより行う。
ール回転方向下流側、すなわち研磨位置と鋳造開始位置
(噴出ノズル10の位置)の間にて、冷却ロール5の円
周面にガスを吹き付け、該円周面に付着した研磨粉を引
き離すと共に該研磨粉を吸引することにより行う。
【0012】図1の例では、研磨機1と噴出ノズル10
の間で、冷却ロール5のロール円周面を吸引フード4で
覆い、吸引フード4に取付けたガス吹付けノズル2から
ロール円周面にガスを吹き付け、吸引フード4上部の吸
引口3から吸引する。図2の例では、ガス吹付けノズル
2を吸引フード4の箱面と一体化している。
の間で、冷却ロール5のロール円周面を吸引フード4で
覆い、吸引フード4に取付けたガス吹付けノズル2から
ロール円周面にガスを吹き付け、吸引フード4上部の吸
引口3から吸引する。図2の例では、ガス吹付けノズル
2を吸引フード4の箱面と一体化している。
【0013】ガス吹付けノズル2からの吹付け方向は、
冷却ロール5の回転方向に対して逆の方向にするのが研
磨粉の引き離しに効果的である。このため図1および図
2の例では、吸引フード4の下流側にガス吹付けノズル
2を取付けている。ガス吹付けノズル2の開口14の形
状は、図2の例のようなスリット状でも、あるいは多孔
を並べたものでもよく、ロール円周面の幅方向全面に吹
付けるようにする。多孔の場合は開口間をできるだけ近
づけて配列する。
冷却ロール5の回転方向に対して逆の方向にするのが研
磨粉の引き離しに効果的である。このため図1および図
2の例では、吸引フード4の下流側にガス吹付けノズル
2を取付けている。ガス吹付けノズル2の開口14の形
状は、図2の例のようなスリット状でも、あるいは多孔
を並べたものでもよく、ロール円周面の幅方向全面に吹
付けるようにする。多孔の場合は開口間をできるだけ近
づけて配列する。
【0014】吹付けるガスとしては空気や窒素などの安
価なものでよいが、充分に乾燥している必要がある。水
分を含んでいると、吹付けたときロール円周面に水分が
付着し、鋳造時に溶融合金を弾いて良好な鋳造が困難と
なるからである。吹付けるガスの圧力は大きい方が好ま
しいが、ノズル直前で例えば10kPa 程度以上あればよ
い。吹付け位置は、ガス圧を有効に利用するためロール
円周面にできるだけ接近させるのがよい。
価なものでよいが、充分に乾燥している必要がある。水
分を含んでいると、吹付けたときロール円周面に水分が
付着し、鋳造時に溶融合金を弾いて良好な鋳造が困難と
なるからである。吹付けるガスの圧力は大きい方が好ま
しいが、ノズル直前で例えば10kPa 程度以上あればよ
い。吹付け位置は、ガス圧を有効に利用するためロール
円周面にできるだけ接近させるのがよい。
【0015】吸引フード4は、図2のように下端をロー
ル円周面に接触させ、ロール側面では下端を円周面より
も低くして接触させるのが、研磨粉の吸引に効果的であ
る。ロール円周面から引き離した研磨粉の吸引は、吸引
フード4の吸引口3に吸引ホース12を接続し、例えば
真空吸引により行うことができる。ガス吹付けおよび吸
引は研磨機1にできるだけ近い位置で行うのが効果的で
ある。なお、吸引フード4を研磨機1にも取付けて、研
磨により飛散した研磨粉を吸引除去することもできる。
この場合、ガス吹付けノズル2上方の吸引フード4と一
体のものでもよい。
ル円周面に接触させ、ロール側面では下端を円周面より
も低くして接触させるのが、研磨粉の吸引に効果的であ
る。ロール円周面から引き離した研磨粉の吸引は、吸引
フード4の吸引口3に吸引ホース12を接続し、例えば
真空吸引により行うことができる。ガス吹付けおよび吸
引は研磨機1にできるだけ近い位置で行うのが効果的で
ある。なお、吸引フード4を研磨機1にも取付けて、研
磨により飛散した研磨粉を吸引除去することもできる。
この場合、ガス吹付けノズル2上方の吸引フード4と一
体のものでもよい。
【0016】本発明法によれば、冷却ロール5の円周面
を研磨したときロール円周面に付着した研磨粉を、ガス
吹付けによりロール円周面から効果的に引き離し、かつ
吸引除去できるので、冷却ロールをオンライン研磨し
て、トラブルなく良好な長尺の薄帯を鋳造することがで
きる。
を研磨したときロール円周面に付着した研磨粉を、ガス
吹付けによりロール円周面から効果的に引き離し、かつ
吸引除去できるので、冷却ロールをオンライン研磨し
て、トラブルなく良好な長尺の薄帯を鋳造することがで
きる。
【0017】本発明装置は図1の例のように、研磨機1
とガス吹付けノズル2と吸引口3とを有し、研磨機1は
薄帯6を剥離した後の冷却ロール5の円周面に取付け、
ガス吹付けノズル2および吸引口3は、研磨機1と鋳造
開始位置すなわち噴出ノズル10の位置との間のロール
円周面に向けて取付けた装置である。その作用は上記本
発明法で説明したとおりである。
とガス吹付けノズル2と吸引口3とを有し、研磨機1は
薄帯6を剥離した後の冷却ロール5の円周面に取付け、
ガス吹付けノズル2および吸引口3は、研磨機1と鋳造
開始位置すなわち噴出ノズル10の位置との間のロール
円周面に向けて取付けた装置である。その作用は上記本
発明法で説明したとおりである。
【0018】
【実施例】次の条件で鋳造するにあたり、図1のような
本発明装置により冷却ロールのオンライン研磨を行っ
た。 合金成分:原子%にて、Fe80.5%、Si6.5
%、B12%、C1% 溶融合金温度:1320℃ 冷却ロール:材質Cu−2%Be、直径1200mm、幅
250mm 鋳造開始時のギャップ:200μm 噴出ノズルの開口形状:0.7mm×100mmのスリット
形状
本発明装置により冷却ロールのオンライン研磨を行っ
た。 合金成分:原子%にて、Fe80.5%、Si6.5
%、B12%、C1% 溶融合金温度:1320℃ 冷却ロール:材質Cu−2%Be、直径1200mm、幅
250mm 鋳造開始時のギャップ:200μm 噴出ノズルの開口形状:0.7mm×100mmのスリット
形状
【0019】図1のように冷却ロール5の直上に研磨機
1を取付け、研磨ベルト13に#1000エメリー紙を
使用して研磨した。研磨機1の冷却ロール回転方向下流
側500mmの位置を中心に、アクリル製の吸引フード4
を、冷却ロール5とは独立した柱に固定して取付けた。
吸引フード4には、下流側下部にガス吹付けノズル2を
装備し、上部に吸引口3を設け、下端に晒しを固定して
図2のように冷却ロール5に接触させた。
1を取付け、研磨ベルト13に#1000エメリー紙を
使用して研磨した。研磨機1の冷却ロール回転方向下流
側500mmの位置を中心に、アクリル製の吸引フード4
を、冷却ロール5とは独立した柱に固定して取付けた。
吸引フード4には、下流側下部にガス吹付けノズル2を
装備し、上部に吸引口3を設け、下端に晒しを固定して
図2のように冷却ロール5に接触させた。
【0020】ガス吹付けノズル2はアルミ製で、ノズル
開口は2mm×240mmのスリット状とし、直径20mmの
プラスチック製のガス導入管11により圧力メーターお
よびバルブを介して窒素ボンベに連結した。ノズル開口
と冷却ロール円周面との間の距離は5mmとし、ガス吹付
け位置の冷却ロール円周面接線とガス吹付け方向との角
度を40°とし、ロール回転方向と対向させてガスを吹
付けた。吹付けガスの圧力はノズル直前で39kPa とし
た。吸引口3は吸引フード4の上面中央部に設け直径1
00mmの円形とし、同直径のプラスチック製吸引ホース
12で大型掃除機の吸引側に連結した。
開口は2mm×240mmのスリット状とし、直径20mmの
プラスチック製のガス導入管11により圧力メーターお
よびバルブを介して窒素ボンベに連結した。ノズル開口
と冷却ロール円周面との間の距離は5mmとし、ガス吹付
け位置の冷却ロール円周面接線とガス吹付け方向との角
度を40°とし、ロール回転方向と対向させてガスを吹
付けた。吹付けガスの圧力はノズル直前で39kPa とし
た。吸引口3は吸引フード4の上面中央部に設け直径1
00mmの円形とし、同直径のプラスチック製吸引ホース
12で大型掃除機の吸引側に連結した。
【0021】鋳造開始後、問題なく鋳造が開始できたこ
とを確認してから、研磨機1のスイッチを入れてオンラ
イン研磨を開始すると同時に、ガス吹付けノズル2から
窒素ガスを吹付けるとともに吸引口3からの吸引を行っ
た。その結果、トラブル発生なく鋳造完了することがで
きた。得られた薄帯を観察したところ、性状良好で問題
となるような疵などの欠陥は発生していなかった。
とを確認してから、研磨機1のスイッチを入れてオンラ
イン研磨を開始すると同時に、ガス吹付けノズル2から
窒素ガスを吹付けるとともに吸引口3からの吸引を行っ
た。その結果、トラブル発生なく鋳造完了することがで
きた。得られた薄帯を観察したところ、性状良好で問題
となるような疵などの欠陥は発生していなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、単ロール法により急冷
凝固薄帯を製造する際、冷却ロールの円周面を研磨した
ときロール円周面に付着した研磨粉を、ガス吹付けによ
りロール円周面から効果的に引き離し、かつ吸引除去で
きるので、従来の研磨粉残存による薄帯形成の問題が解
消され、冷却ロールのオンライン研磨が実現できる。し
たがって良好な長尺薄帯の製造歩留まりが向上し、生産
性が向上する。
凝固薄帯を製造する際、冷却ロールの円周面を研磨した
ときロール円周面に付着した研磨粉を、ガス吹付けによ
りロール円周面から効果的に引き離し、かつ吸引除去で
きるので、従来の研磨粉残存による薄帯形成の問題が解
消され、冷却ロールのオンライン研磨が実現できる。し
たがって良好な長尺薄帯の製造歩留まりが向上し、生産
性が向上する。
【図1】本発明の例を示す断面図である。
【図2】本発明における研磨粉除去手段の例を示す斜視
図である。
図である。
1:研磨機 2:ガス吹付けノズル 3:吸引口 4:吸引フード 5:冷却ロール 6:薄帯 7:溶融合金 8:タンディッシュ 9:ストッパー 10:噴出ノズル 11:ガス導入管 12:吸引ホース 13:研磨ベルト 14:開口
Claims (2)
- 【請求項1】 単ロール法により急冷凝固薄帯を鋳造す
るに際して、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面を
研磨し、次いで該研磨位置と鋳造開始位置の間にて、冷
却ロールの円周面にガスを吹き付け該円周面から研磨粉
を引き離すとともに該研磨粉を吸引除去することを特徴
とする単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨
方法。 - 【請求項2】 単ロール法による急冷凝固薄帯の鋳造設
備において、薄帯を剥離した後の冷却ロールの円周面に
取付けた研磨機と、該研磨機と鋳造開始位置の間のロー
ル円周面に向けて取付けたガス吹付けノズルと、該ロー
ル円周面の上方に取付けた吸引口とを有することを特徴
とする単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092416A JP2002283011A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092416A JP2002283011A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002283011A true JP2002283011A (ja) | 2002-10-02 |
Family
ID=18946877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001092416A Pending JP2002283011A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 単ロール法における冷却ロールのオンライン研磨方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002283011A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008279459A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯の製造方法及び製造装置 |
JP2008279457A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯の製造方法及び製造装置 |
KR100939047B1 (ko) * | 2007-11-28 | 2010-01-27 | 주식회사 에이엠오 | 비정질 스트립의 박리장치 및 이를 이용한 비정질 스트립제조장치 |
JP2010240692A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯 |
KR102313792B1 (ko) * | 2020-05-19 | 2021-10-15 | 윤중식 | 이차전지의 분리막 제조용 캐스팅 장치 |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001092416A patent/JP2002283011A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008279459A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯の製造方法及び製造装置 |
JP2008279457A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯の製造方法及び製造装置 |
KR100939047B1 (ko) * | 2007-11-28 | 2010-01-27 | 주식회사 에이엠오 | 비정질 스트립의 박리장치 및 이를 이용한 비정질 스트립제조장치 |
JP2010240692A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 非晶質合金薄帯 |
KR102313792B1 (ko) * | 2020-05-19 | 2021-10-15 | 윤중식 | 이차전지의 분리막 제조용 캐스팅 장치 |
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