JPH01178552A - 耐熱性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性樹脂組成物

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JPH01178552A
JPH01178552A JP152288A JP152288A JPH01178552A JP H01178552 A JPH01178552 A JP H01178552A JP 152288 A JP152288 A JP 152288A JP 152288 A JP152288 A JP 152288A JP H01178552 A JPH01178552 A JP H01178552A
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JP
Japan
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titanium oxide
resin composition
formula
polycyanoaryl ether
heat
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Pending
Application number
JP152288A
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English (en)
Inventor
Toru Bando
徹 板東
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性樹脂組成物に関し、さらに詳しくは特
定のポリシアノアリールエーテルと酸化チタンとからな
る長期耐熱性にすぐれた樹脂組成物に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕ポリ
シアノアリールエーテルは、優れたエンジニアリングブ
ラスチンクとして注目されており、近年、種々のものが
提案されてきた。しかし、耐熱性、特にULインデック
スに代表される長3t11耐熱性が未だ充分でないとい
う問題点が指摘されている。通常、熱安定性を向上させ
る方法として、ヒンダードフェノールのような有機低分
子を添加する技術が知られているが、ポリシアノアリー
ルエーテルは、成形に350°Cという高温を必要とし
、通常の有機低分子では、この温度で分解してしまうた
め、添加効果が得られないという難点がある。
本発明者のグループは、先殻、ポリシアノアリ−ルエー
テルに結晶核剤を配合することにより、結晶化度および
耐熱性を向上させることを提案した(特開昭62−24
0353号公報)。
しかしながら、このように結晶核剤を配合した場合には
、結晶化度は向上するが、耐熱性の向上が不充分である
という問題がある。
更に、特開昭61−188452号公報には、粒状の無
機質充填材を配合することにより、高温での機械的強度
を改善することが開示されている。
しかし、この方法でも効果はまだ充分ではない。
そこで本発明者は、耐熱性、特に長期耐熱性の優れたポ
リシアノアリールエーテル樹脂組成物を開発すべく、鋭
意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、特定の構造式で示される繰り返し単位を有す
るポリシアノアリールエーテルに、酸化チタンを一定割
合で配合することにより、上記目的を達成できることを
見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したも
のである。
すなわち、本発明は一般式 %式% で表わされる繰り返し単位を主たる構成成分とするポリ
シアノアリールエーテル40〜97重量%および酸化チ
タン60〜3重量%からなる耐熱性樹脂組成物を提供す
るものである。
本発明に用いられるポリシアノアリールエーテルは、一
般式(1)で表わされる繰り返し単位を主たる構成成分
とするものであればよく、その具体的な割合は種類等に
より異なり、必ずしも一義的に定めることはできないが
、−船釣には上記−般式(1)の繰り返し単位を、50
モル%以上含んでいるものが好ましい。また、少量、好
ましくは40モル%未満であれば、一般式 で表わされる繰り返し単位を含んでいてもよい。
上記のポリシアノアリールエーテルは、例えば一般式 〔式中、XおよびX”はハロゲン原子を示す。]で表わ
されるジハロゲノベンゾニトリルと一般式  HO−A
r−OH・・・(rV)〔式中、Arは前記と同じであ
る。〕 0:)’;ヒドロキシ化合物とを゛はぼ等モル量で、ア
ルカリ金属炭酸塩の存在下で非プロトン極性溶媒中にて
不活性ガス雰囲気下に反応させることにより製造される
ここで、アルカリ金属炭酸塩としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸力+jウム、炭酸リチウム。
炭酸セシウム、炭酸ルビジウム等の炭酸塩及びこれらに
対応する炭酸水素塩を使用することができる。これらの
アルカリ金属炭酸塩の使用量は、状況に応じて適宜選択
すればよく、一般には上記の一般式(IV)のジヒドロ
キシ化合物に対して1.0〜1.2倍当量、特にやや過
剰量であるのが好ましい− また、使用しうる非プロトン極性溶媒としては、N−メ
チルピロリドン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等をあげ
ることができ、その使用量は一般式(II[)および(
IV)の化合物を溶解するのに充分な量であればよい。
さらに、重合反応前あるいはその途中に、鎖延長剤や末
端停止剤、例えばフルオロベンゾニトリルを適宜添加す
ることができる。
その他の反応条件は、各種状況により異なり、一義的に
は決定できないが、反応温度は、通常、200°C以上
、好ましくは200〜210°Cであり、反応時間は1
〜7時間である。
このようにして得られるポリシアノアリールエーテルは
、p−クロロフェノールを溶媒とする0、2g/a濃度
の溶液の60°Cにおける還元粘度が0.3〜2.0a
/gであるものが好ましいが、特にこれに限定されない
本発明の樹脂組成物は、上記のポリシアノアリールエー
テルに酸化チタン、好ましくは二酸化チタンを配合する
ことによって得られる。酸化チタンの配合割合は、3〜
60重量%、好ましくは3〜10重量%である。酸化チ
タンの配合量が3重量%未満であると、熱安定化効果が
発現せず、逆に60重量%を超えると、組成物から製造
される成形品の強度低下を招く。また、使用する酸化チ
タンは、その結晶形態に特に制限はないが、耐熱性向上
効果はルチル型、アナターゼ型、アモルファスの順に低
下するので、ルチル型が好ましい。
しかし、この結晶形態による効果の差はあまり大きくな
く、また、結晶形態が純粋な酸化チタンを使用する必要
はなく、二種以上の結晶形態の混合物を使用してもよい
。粒径には、特に制限はないが、粒径があまり大きいと
、成形品の機械的強度が低下する傾向があるので、10
mμ〜100μであるのが好ましい。
本発明の樹脂組成物には、上記のような酸化チタンの他
に、この種の樹脂組成物に常用される添加物、例えばガ
ラス繊維、炭素繊維等の強化充填剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、滑剤、離型剤。
着色剤あるいはタルク、マイカ等の無機質充填剤等を添
加することができる。
本発明の樹脂組成物を製造するには、ポリシアノアリー
ルエーテルに酸化チタンおよび場合によっては更に他の
添加物を上記の混合割合で配合し、これを常法にしたが
って溶融混練すればよい。この際の温度は、通常350
〜400°C2好ましくは350〜370°Cであり、
混練時間は1〜30分間、好ましくは1〜5分間である
このようにして得られた樹脂組成物は、必要に応じてベ
レット化されて、射出成形等により成形される。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1 撹拌装置およびアルゴン吹き込み管を備えたセパラブル
三つロフラスコ中に、2.6−シクロロヘンゾニトリル
26.751g (0,1497モル)。
レゾルシノール16.516g(0,15モル)、炭酸
ナトリウム17.188 g (0,16モル)、N−
メチルピロリドン150dおよびトルエン25m1を加
え、200°Cで3時間撹拌した。これに、鎖延長剤と
して2.6−ジフルオロベンゾニトリル0.261g 
(0,00188モル)を加え、さらに2時間撹拌した
。その後、末端停止剤としてジフルオロベンゾニトリル
1.043g (0,0075モル)を加え、15分間
反応させた。得られたポリマー溶液にメチルエチルケト
ンを添加し、ポリマー粉末を析出させ、濾別した。次い
で、N−メチルピロリドン−メチルエチルケトン混合溶
液、アセトンおよび水で順次洗浄し、ポリマー粉末を得
た。このポリマーは、p−クロロフェノールを溶媒とす
る0、2g/a濃度の溶液の60″Cにおける還元粘度
が1.2 d/ gであった。また、このポリマーは、
下記の繰り返し単位を有するものである。
得られたポリマー粉末に平均粒径20mμの酸化チタン
(日本アエロジル社製、二酸化チタン。
ルチル型とアナターゼ型の混合物)を5重量%加え、よ
く混合し、C3I社製のミニマンクス成形機により35
0°Cで引張試験片を得た。
この試験片について、東洋精機製ギアオーブンを用いて
300°Cで空気置換率6回/時間の条件で熱劣化試験
を行い、引張強度の半減時間を求めた。結果を第1表に
示す。
実施例2 実施例1において、酸化チタンの配合量を5重量%から
10重量%に変えたこと以外は、実施例1と同様にして
引張試験片を作製し、また実施例1と同様にして、この
引張試験片について引張強度の半減時間を求めた。結果
を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、酸化チタンを加えなかったこと以外
は、実施例1と同様にして引張試験片を作製し、また実
施例1と同様にして、この引張試験片について引張強度
の半減時間を求めた。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において、酸化チタンの配合量を5重量%から
1重量%に変えたこと以外は、実施例1と同様にして引
張試験片を作製し、また実施例1と同様にして、この引
張試験片について引張強度の半減時間を求めた。結果を
第1表に示す。
比較例3〜10 実施例1において、酸イヒチタンの代わりにAl2z(
)+’、Stow、ZnO,5btOs、タルク。
モンモリロナイト、活性クレイあるいはフッ化カルシウ
ムを5重量%添加した以外は、実施例1と同様にして引
張試験片を作製し、また実施例1と同様にして、この引
張試験片について引張強度の半減時間を求めた。結果を
第1表に示す。
(以下余白) 第1表 実施例3 撹拌装置およびアルゴン吹き込み管を備えたセパラブル
三つロフラスコ中に、2.6−シクロロベンゾニトリル
25.802g(0,15モル)、2゜7−シヒドロキ
シナフタリン23.790g(0,1485モル)、炭
酸カリウム21.768g(0,1575モル)、スル
ホラン150−およびトルエン15dを加え、200″
Cで4時間撹拌した6反応終了後、大量の水を注入して
ポリマーを析出回収した。このポリマーは、p−クロロ
フェノールを溶媒とする0、2g/a濃度の溶液の60
℃における還元粘度が1.0d/gであった。また、こ
のポリマーは、下記の繰り返し単位を有するものである
得られたポリマー粉末に平均粒径20mμの酸化チタン
を5重量%加え、よく混合し、C3I社製ミニマックス
成形機により350°Cで引張試験片を得た。
次に、実施例1と同様にして、この引張試験片について
引張強度の半減時間を求めた。結果を第2表に示す。
比較例11 実施例3において、酸化チタンを加えなかったこと以外
は、実施例3と同様にして引張試験片を作製し、また実
施例3と同様にして、この引張試験片について引張強度
の半減時間を求めた。結果を第2表に示す。
比較例12〜19 実施例3において、酸化チタンの代わりにAlto3,
5iOz、ZnO,5bzO3,タルク。
モンモリロナイト、活性クレイあるいはフッ化カルシウ
ムを5重量%添加した以外は、実施例3と同様にして引
張試験片を作製し、また実施例3と同様にして、この引
張試験片について引張強度の半減時間を求めた。結果を
第2表に示す。
第2表 〔発明の効果〕 本発明によれば、従来のポリシアノアリールエーテルを
主成分とする樹脂組成物に比べて、耐熱性が著しく向上
した樹脂組成物が得られ、特にその長期耐熱性は従来に
比べて3倍程度向上したものとなる。
したがって、本発明の樹脂組成物は、電気機器。
電子機器、宇宙機器、航空機等における材料として有効
な利用が期待される。
特許出願人  出光興産株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Arは▲数式、化学式、表等があります▼、▲
    数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼あるいは▲数式、化
    学式、表等があります▼ を示す。〕 で表わされる繰り返し単位を主たる構成成分とするポリ
    シアノアリールエーテル40〜97重量%および酸化チ
    タン60〜3重量%からなる耐熱性樹脂組成物。
  2. (2)酸化チタンの粒径が、10mμ〜100μである
    請求項1記載の耐熱性樹脂組成物。
JP152288A 1988-01-07 1988-01-07 耐熱性樹脂組成物 Pending JPH01178552A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5018558A (ja) * 1973-04-23 1975-02-27
JPS6172056A (ja) * 1984-09-17 1986-04-14 Idemitsu Kosan Co Ltd 樹脂組成物
JPS62240353A (ja) * 1986-04-10 1987-10-21 Idemitsu Kosan Co Ltd 成形用樹脂組成物

Patent Citations (3)

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