JPH0117821Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電気チエンブロツクのプラグカバーに
関する。

〔従来の技術〕

従来のプラグカバーを第３図に基づいて説明す
る。コンセント１′，４′は接続された状態で受け
口部材３′の開口３a′を貫通して配置されている。
コンセント４′にキヤプタイヤケーブル５′が接続
されている。プラスチツク製第１カバー７′は引
掛部７a′，７b′を一体に弾力性を有して形成され
ている。この第１カバー７′は引掛部７a′，７
b′の弾力を利用して受け口部材３′の開口３a′部
分に係止され、穴７c′をケーブル５′が貫通して
いる。第１カバー７′を覆つて第２カバー８′が取
付けられ、この穴８a′をケーブル５′が水密して
貫通している。第２カバー８′にて密封機能を奏
する。ワツシヤ１０′および止め輪１１′は、ケー
ブル５′に取付けられ、第１カバー７′に当接され
ている。

〔考案が解決しようとする課題〕

かかる従来のプラグカバーによれば、第１カバ
ー７′が弾力性を有するプラスチツク製であるた
めに、第１カバー７′を受け口部材３′に係止する
際に摩耗しやすく、且つ、熱変形し易く、更に
は、ケーブル５′の自重等によつて加わる荷重や
外部からの衝撃等に対して十分な強度を持たせる
ことが難かしかつた。

本考案の目的とするところは、信頼性の高いプ
ラグカバーを得ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、かかる課題を解決するためになされ
たもので、受け口部材３の開口３ａを貫通してプ
ラグ１，４が設けられ、第１カバー７を前記開口
３ａに取付け、この第１カバー７を覆つて弾力性
を有する第２カバー８を取付けてなる電気チエン
ブロツクのプラグカバーにおいて、前記第１カバ
ー７の周縁部が前記開口３ａに合致するように段
部７ａを形成し、前記第１カバー７の両側面に切
欠き７ｃ，７ｄを形成し、この切欠き７ｃ，７ｄ
から連続して段付き部７ｅ，７ｆを形成し、この
段付き部７ｅ，７ｆ内から切欠き７ｃ，７ｄに延
びてバネ鋼製の爪部材６を組合わせ、この爪部材
６の先端部を折曲げて係止部６ａ，６ｂを形成
し、前記第２カバー８の開口縁部８ｂを内方へ突
出させて前記段部７ａと前記受け口部材３との間
に挟持し、前記第２カバー８の両側面の前記切欠
き７ｃ，７ｄに対応する部分に外方へ突出する押
圧部８ｃを形成したことを特徴とする電気チエン
ブロツクのプラグカバーとしたものである。

〔作用〕

かかる電気チエンブロツクのプラグカバーによ
れば、第１カバー７の段付き部７ｅ，７ｆ内から
切欠き７ｃ，７ｄに延びてバネ鋼製の爪部材６を
組合わせ、この爪部材６の先端部を折曲げて係止
部６ａ，６ｂを形成したので、受け口部材３に第
１カバー７を取付ける際に第１カバー７はほとん
ど摩耗することはなく、爪部材６はバネ鋼製であ
つてこれもほとんど摩耗することがない。第１カ
バー７は弾力性を有するものに制約されないの
で、熱変形しないものとすることができる。ケー
ブル５の自重等によつて加わる荷重や外部からの
衝撃等に対しては、バネ鋼製の爪部材６で受ける
ので、十分な強度を持たせることができる。又、
第２カバー８の両側面の溝７ｃ，７ｄに対応する
部分に外方へ突出する押圧部８ｃを形成したの
で、この押圧部８ｃを押圧することにより第１カ
バー７の段付き部７ｅ，７ｆの端部７ｈ，７ｉが
支点となつて爪部材６の係止部６ａ，６ｂ側が内
方へたわんで爪部材６および第１カバー７を受け
口部材３から容易に取外すことができる。しか
も、第１カバー７の周縁部が開口３ａに合致する
ように段部７ａを形成し、第２カバー８の開口縁
部８ｂを内方へ突出させて段部７ａと受け口部材
３との間に挟持したので、第２カバー８の水密機
能を維持することができる。

〔実施例〕 以下、本考案の一実施例を第１図、第２図に基
づいて説明する。

コンセント１は支持板２の開口２ａを貫通して
取付けられている。コンセント４は、受け口部材
３の開口３ａを貫通してコンセント１に接続され
ている。コンセント４からキヤプタイヤケーブル
５が導出されている。爪部材６は、バネ鋼で形成
されて弾力性を有しており、先端部が折曲げられ
て係止部６ａ，６ｂが形成されている。爪部材６
に穴６ｃが形成され、ケーブル５が貫通してい
る。プラスチツク製第１カバー７は、四角筒形状
を呈しており、その周縁部が受け口部材３の開口
３ａに合致するように段部７ａが形成されてい
る。第１カバー７の底部には穴７ｂが形成され、
ケーブル５が貫通している。第１カバー７の両側
面には、爪部材６を押圧可能とするための切欠き
７ｃ，７ｄが形成されている。この切欠き７ｃ，
７ｄから連続して第１カバー７の外面に段付き部
７ｅ，７ｆが形成されている。爪部材６は、第１
カバー７の段付き部７ｅ，７ｆ内に配置され、切
欠き７ｃ，７ｄ内に延びて配置され、係止部６
ａ，６ｂは第１カバー７と組合わせて受け口部材
３の開口３ａ周縁に引掛けられる。この取付け時
には爪部材６は２点鎖線の如く変形し、係止部６
ａ，６ｂが開口３ａより内側に外方に位置して抜
け止め状態に取付けられる。第２カバー８はゴム
等の弾性体によつて四角筒形状に形成され、爪部
材６および第１カバー７を覆つて取付けられる。
第２カバー８は、穴８ａが形成され、ケーブル５
が水密に貫通している。第２カバー８の開口縁部
８ｂは内方へ突出しており、第１カバー７の段部
７ａと受け口部材３との間に挟持されている。第
２カバー８の両面には、外方へ突出する押圧部８
ｃが形成されている。この押圧部８ｃは第１カバ
ー７の切欠き７ｃ，７ｄに対応している。ワツシ
ヤ１０および止め輪１１は、ケーブル５に取付け
られ、第１カバー７に当接されている。

かかる電気チエンブロツクのプラグカバーによ
れば、第１カバー７の段付き部７ｅ，７ｆ内から
切欠き７ｃ，７ｄに延びてバネ鋼製の爪部材６を
組合わせ、この爪部材６の先端部を折曲げて係止
部６ａ，６ｂを形成したので、受け口部材３に第
１カバー７を取付ける際に第１カバー７はほとん
ど摩耗することはなく、爪部材６はバネ鋼製であ
つてこれもほとんど摩耗することがない。第１カ
バー７は弾力性を有するものに制約されないの
で、熱変形しないものとすることができる。ケー
ブル５の自重等によつて加わる荷重や外部からの
衝撃等に対しては、バネ鋼製の爪部材６で受ける
ので、十分な強度を持たせることができる。又、
第２カバー８の両側面の切欠き７ｃ，７ｄに対応
する部分に外方へ突出する押圧部８ｃを形成した
ので、この押圧部８ｃを押圧することにより第１
カバー７の段付き部７ｅ，７ｆの端部７ｈ，７ｉ
が支点となつて爪部材６の係止部６ａ，６ｂ側が
内方へたわんで爪部材６および第１カバー７を受
け口部材３から容易に取外すことができる。しか
も、第１カバー７の周縁部が開口３に合致するよ
うに段部７ａを形成し、第２カバー８の開口縁部
８ｂを内方へ突出させて段部７ａと受け口部材３
との間に挟持したので、第２カバー８の水密機能
を維持することができる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、摩耗が少なく、十分な強度が
得られ、取外しが容易で、水密機能を維持するこ
とができる信頼性の高い電気チエンブロツクのプ
ラグカバーを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気チエンブロツクのプラグ
カバーの取付け状態の縦断面図、第２図は同プラ
グカバーの分解斜視図、第３図は従来のプラグカ
バーの取付け状態の縦断面図である。 １，４……コンセント、３……受け口部材、３
ａ……開口、５……ケーブル、６……爪部材、６
ａ，６ｂ……係止部、７……第１カバー、７ａ…
…段部、７ｃ，７ｄ……切欠き、７ｅ，７ｆ……
段付き部、７ｈ，７ｉ……端部、８……第２カバ
ー、８ｂ……開口縁部、８ｃ……押圧部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受け口部材３の開口３ａを貫通してプラグ１，
   ４が設けられ、第１カバー７を前記開口３ａに取
   付け、この第１カバー７を覆つて弾力性を有する
   第２カバー８を取付けてなる電気チエンブロツク
   のプラグカバーにおいて、前記第１カバー７の周
   縁部が前記開口３ａに合致するように段部７ａを
   形成し、前記第１カバー７の両側面に切欠き７
   ｃ，７ｄを形成し、この切欠き７ｃ，７ｄから連
   続して段付き部７ｅ，７ｆを形成し、この段付き
   部７ｅ，７ｆ内から切欠き７ｃ，７ｄに延びてバ
   ネ鋼製の爪部材６を組合わせ、この爪部材６の先
   端部を折曲げて係止部６ａ，６ｂを形成し、前記
   第２カバー８の開口縁部８ｂを内方へ突出させて
   前記段部７ａと前記受け口部材３との間に挟持
   し、前記第２カバー８の両側面の前記切欠き７
   ｃ，７ｄに対応する部分に外方へ突出する押圧部
   ８ｃを形成したことを特徴とする電気チエンブロ
   ツクのプラグカバー。