JPS6042471Y2 - 電線コネクタ−の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機などのように主に家電機器に使用
される電線コネクターの取付装置に関するものである。

従来、この種のコネクターとしては第１図に示す如く合
成樹脂型の第１コネクター１と第２コネクター２を雌雄
結合にて連結する構造が知られている。

そして第１コネクター１は内部にリード線３と接続され
た筒状の雌金具４が埋設され、また両側に可撓性を有す
る一対の係止片５が一体に形成されている。

さらに第１コネクター１の上下両面には、相対向して延
出しその先端近傍で連結した係止突条６が一体に形成さ
れている。

また第２コネクター２は、内部にリード線７と接続され
た柱状の雄金具８が埋設され、この雄金具８は前記雌金
具４と嵌合するように第２コネクター２より突出してい
る。

さらにこの第２コネクター２の上下両面には、前記係止
突条６の間に介在してその先端が係止突条６ａにて係止
する係止爪９が形成されている。

この係止爪９は可撓性を有し、第２コネクター２と一体
に形成されている。

かかる構成において、従来はリード線３，７の相互の接
続として第１コネクター１と第２コネクター２を結合し
、その抜けを係止爪９と係止突条６の連結部６ａとの係
正により行っていたが、保守、点検作業などでリード線
３，７を強く引張るとその連結がはずれてしまうもので
あった。

その対策として、一般に前記第１、第２両コネクター１
，２を針金あるいはバンドなどでしばることが行われて
いるが、これは作業性が悪く、また確実な抜は防止でも
なく、特に第１、第２両コネクター１，２がはずれると
漏電の危険性がともなうものであった。

本考案は、上記従来の欠点を除去するもので、第１、第
２両コネクター１，２の連結が確実に行え、電源箱など
の取付は本体への取付けが容易に行えるようにすること
を目的の一つとするものである。

その目的を遠戚するために、本考案は第１、第２両コネ
クター１，２を結合した状態で保持するホルダーを設け
、このホルダーを取付は本体に取付けることにより、第
１、第２両コネクター１゜２を取付は本体へ取付けるよ
うにしたものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を参考に説
明する。

ここで、第１、第２両コネクター１，２については第１
図と同じものであるため、その構造の説明は省略する。

第２図において、１０は合成樹脂製のホルダーで、底面
１１と相対する側壁１２．１３から形成されている。

１４．１５は前記底面１１へ一体的に形成された一対の
係合突起で、先端に爪１４ａ、１５ａを有し前記側壁１
２．１３とは所定間隔あけて位置している。

１６は前記底面１１において係合突起１４．１５側端部
に形成された付勢突起で、端部へ向うにつれてその高さ
が高くなるよう傾斜している。

１７は前記底面１１において前記付勢突起１６と反対側
端部に形成された突部である。

１８は前記底面１１に形成された穴で、ホルダー１０は
この穴１８を貫通するねじなどにより電源箱などの取付
本体（図示せず）へ取付けられる。

次に、第３図〜第５図により上記第１、第２両コネクタ
ー１，２をホルダー１０へ取付ける場合について説明す
る。

まず、第１コネクター１を第３図に示す如くホルダー１
０の係合突起１４，１５側へ挿入する。

このとき係止片５はホルダー１０の側壁１２，１３と係
合突起１４．１５の間に介在される。

そしてこの状態でさらに第１コネクター１を押圧すれは
、第１コネクター１は第５図に示す如くその後端が付勢
突起１６によって上方へ傾き、保合突起１４．１５の先
端に形成された爪１４ａ、１５ａにて圧入保持される。

そして、第２コネクター２を挿入すれば、雌金具４と雄
金具８が結合し、同時に係止爪９が第１コネクター１の
係合突起６の連結部６ａと係合し、突部１７が第２コネ
クター２を押上げた状態を保持する。

したがって、この状態においてリード線３，７を強く引
張っても第１、第２両コネクター１，２は係止片５と係
合突起１４，１５の係合作用と、保合突起１４．１５の
爪１４ａ、１５ａと付勢突起１６の挾持作用および係止
爪９と係合突起６との係合作用さらには突部１７と係止
爪９後端との係合作用により、その結合状態が保持され
ているため、第１、第２両コネクター１，２が分離する
こともない。

なお、本実施例においては、ホルダー１０を直接ねじ止
めなどにより取付ける場合について説明したが、第６図
ａ、ｂに示す如くホルダー１０を機器などに形成された
ケース２１に取付けるようにしてもよい。

このケースは、底壁２２と、相対する側壁２３．２４と
この側壁２３．２４の先端に形成された係合壁２５．２
６と、底壁２２に形成された押当突起２７を具備してい
る。

そして係合壁２５は、前記ホルダー１０の挿入方向から
その高さが徐々に低くなるよう傾斜Δ丁がつけられ、挿
入につれてホルダー１０はこの係合壁２５．２６と押当
突起２７のはさみ込みにより保持される。

このとき、必要に応じて押当突起２７に、ホルダー１０
の端面と係止する爪２７ａを設けてもよい。

さらに、本実施例においては、ケース２１に側壁２３，
２４、押当突起２７を形成した場合について説明したが
、電源箱などに一体に側壁２３゜２４あるいはそれに相
当する爪および押当突起２７を形成してもよい。

上記実施例より明らかなように、本考案における電線コ
ネクターの取付装置は、内部にリード線と接続された接
続金具が埋設されかつ両側に外方へ延出した可視性の係
止片を有する第１コネクターと、内部にリード線と接続
された接続金具が埋設されかつ前記第１コネクターと雌
雄結合により連結される第２コネクターと、前記第１、
第２両コネクターを取付けるホルダーを具備し、前記ホ
ルダーの両側に、前記第１コネクターの係止片が係合す
る一対の保合突起を設け、さらにこの保合突起に、前記
第１コネクターの上面を係止する爪を設け、さらにこの
ホルダーの底面に、前記第１コネクターを前記爪へ押当
てる付勢突起と、前記第２コネクターを上方へ押上げる
突部を設け、さらに前記第１コネクター、第２コネクタ
ーを、前記ホルダーを介して取付本体に取付けたもので
、第１１第２両コネクターは、その結合状態において係
止片と係合突起の係合作用と、係合突起の爪と付勢突起
の挟持作用と、突部の押上げ作用により、確実にホルダ
ーに保持され、リード線が強く引張られても分離するこ
とがなく、またバンド等にて固定する場合に比較して作
業性がよく安価となるなど、種々の利点を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１コネクターと第２コネクターの結合状態を
示す一部切欠き分解斜視図、第２図は本考案の一実施例
におけるホルダーの斜視図、第３図は第１、第２両コネ
クターのホルダーへの取付状態を示す分解斜視図、第４
図は間両コネクターのホルダーへの取付は状態を示す斜
視図、第５図は第４図のＡ−Ａ線による要部断面図、第
６図ａ、ｂは本考案の他の実施例を示すホルダ一部とケ
ースの分解斜視図である。 １・・・・・・第１コネクター ２・・・・・・第２コ
ネクター、３，７・・・・・・リード線、４・・・・・
・雌金具、６・・・・・・係止片、８・・・・・・雄金
具、１０・・・・・・ホルダー １４．１５・・・・・
・係合突起、１４ａ、１５ａ・・・・・・爪、１６・・
・・・・付勢突起、１７・・・・・・突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部にリード線と接続された接続金具が埋設されかつ両
   側に外方へ延出した可撓性の係止片を有する第１コネク
   ターと、内部にリード線と接続された接続金具が埋設さ
   れかつ前記第１コネクターと雌雄結合により連結される
   第２コネクターと、前記第１、第２両コネクターを取付
   けるホルダーを具備腰前記ホルダーの両側に、前記第１
   コネクターの係止片が係合する一対の係合突起を設け、
   さらにこの係合突起に、前記第１のコネクターの上面を
   係止する爪を設け、さらにこのホルダーの底面に、前記
   第１コネクターを前記爪へ押当てる付勢突起と、前記第
   ２コネクターを上方へ押上げる突部を設け、さらに前記
   第１コネクター、第２コネクターを、前記ホルダーを介
   して取付本体に取付けた電線コネクターの取付装置。