JPS6018856Y2 - 自動車用ヒユ−ズボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車用ヒユーズボックスに関する。

自動車用ヒユーズボックスでは、接続される電線の数が
多いので、この電線がボックス本体からはみ出さないよ
うにこれをボックス本体内に収める必要がある。

そのために従来、第１図に示すように、ボックス本体１
をボードにねじにて取り付けるための軸部２，２にゴム
板３，３を嵌合させ、このゴム板３によって電線訃・・
・・・を押えてボックス本体１内ｌこ拘束するものであ
った。

このゴム板３は、軸部２との緊密な嵌合による摩擦力に
よって軸部２からはずれないようになっているが、緊密
に嵌合するものであるからこのゴム板３の取付けは簡単
ではないし、また、両者は摩擦力によって係合するのみ
であるから、ゴム板３が外れ易いという面もある。

この考案は上記従来の欠点を解消するために提案された
もので、軸部の近傍に、先端に爪をもつ複数の腕をボッ
クス本体と一体に形成し、前記軸部に嵌合した押え板を
前記腕の爪によって係止して、こめ押え板で電線を固定
することができるとともに、ボックス本体の裏面よりも
軸部および腕を突出させて、その周囲に電線を通すこと
ができる自動車用ヒユーズボックスを得ることを目的と
するものである。

以下この考案の一実施例を図面に従って説明する。

第２図はこの考案の自動車用ヒユーズボックスを表側か
ら見た斜視図、第３図は第２図における■−■線断面図
で、プラスチックよりなるボックス本体４の表側にはヒ
ユーズ取付は穴５・・・・・・が設けられ、このヒユー
ズ取付は穴５にブレード形ヒユーズ６・・・・・・が挿
入される。

このブレード形ヒユーズ６は、ヒユーズ（可溶体）６ａ
にリード６ｂｖ６ｂが接続され、透明なプラスチック６
ｃで被覆されたものである。

前記ヒユーズ取付は穴５の内部側には端子板７・・・・
・・が配置されてコンセントの如くなって前記リード６
ｂが接触するようになっており、この端子板７には電線
８が接続される。

このボックス本体４の内部の中央付近には、中空の軸部
９，９が形成されている。

この軸部９の内部にはねじ座が形成され、挿入されたね
じ１０とナツト１１とによって、ボード１２にこのボッ
クス本体４が取り付けられるようになっている。

また、この軸部９の頭部９ａは第３図、第４図に示され
るように小径とされて段部９ｂが形成されている。

また、この軸部９の近傍に、先端に爪１３ａをもつ３本
の腕１３がボックス本体４と一体に形成されている。

そして、これらの軸部９および腕１３は、ボックス本体
４の裏面（ヒユーズ取付は穴５に挿入された端子板７の
裏面）より、第３図に示すように突出させられる。

さらに、ボックス本体４は、上記軸部９、腕１３などを
含め、一体にモールドされたものである。

一方、前記頭部９ａ、９ａに緩く嵌合する孔１４ａ、１
４ａをもつプラスチックの押え板１４が形成され、この
押え板１４は前記軸部９の段部９ｂに当接し、前記腕１
３の爪１３ａによって係止される。

なお、この押え板１４を軸部９に取り付けるときは、上
からこの押え板１４を被せれば、爪１３ａの上面の傾斜
部によって腕１３を外側に押し拡げてこの押え板１４が
段部９ｂに当接し、一旦反り曲った腕１３が復帰して爪
１３ａで押え板１４を係止するのであるが、この腕１３
が両側から弾性的にこの押え板１４を挾んだ状態となる
ので、押え板１４は爪１３ａによってしっかりと固定さ
れる。

したがって、電線８は、第３図、第４図に示すようにこ
の押え板１４によってボックス本体４内からはみ出ない
ように拘束される。

また、両軸部９゜９間を通る電線に限らず、両サイドを
通る電線に対しても、この押え板１４によって有効に拘
束することができる。

以上説明したように、この考案は爪をもつ腕をボックス
本体と一体に形成し、ボックス本体固定用の軸部に嵌合
した押え板をこの腕の爪によって係止するようにしてお
り、軸部および腕がボックス本体の裏面よりも突出して
、ボックス本体が取り付けられるボードとの間に、中空
部が形成されるので、この中空部を通した電線をさらに
裏面と押え板との間を通して拘束することができ、そし
て、押え板は、外れないように堅固に軸部に固定され、
電線を確実に拘束することができる。

また、押え板の取り付けは、単にこの押え板を上から被
せて軽く押しつけるだけでよいので、きわめて簡単であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車用ヒユーズを裏側から見た要部の
斜視図、第２図はこの考案の自動車用ヒユーズボックス
の表側から見た斜視図、第３図は第２図における■−■
線断面図、第４図は裏側から見た斜視図、第５図は第４
図における要部の分解斜視図である。 ４・・・・・・ボックス本体、 端子板、訃・・・・・電線、 部、１２・・・・・・ボード、 爪、１４・・・・・・押え板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボックス本体４をボード１２に固定するための軸部９と
   、その近傍に位置して先端に爪１３ａをもつ複数の腕１
   ３とをボックス本体と一体に、かつくボックス本体の内
   部に取り付けられたヒユーズ６等の裏面から突出するよ
   うに形成し、前記軸部に、前記ヒユーズと接続される複
   数本の電線８を裏面とボードとの間に形成される中空部
   を通した状態で拘束するための押え板１４を設け、前記
   軸部に嵌合した押え板を前記腕の爪によって係止するよ
   うにしたことを特徴とする自動車用ヒユーズボックス。