JPH01177557A

JPH01177557A - 電子写真感光体

Info

Publication number: JPH01177557A
Application number: JP63000725A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Sakaguchi; 泰生坂口; Ichiro Takegawa; 一郎竹川; Makoto Takemoto; 誠竹本; Masanori Murase; 正典村瀬
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-01-07
Filing date: 1988-01-07
Publication date: 1989-07-13
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: US4996125A; JP2666314B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、電子写真感光体に関する。

従来の技術従来、帯電、露光、現像等のプロセスを含む電子写真方
式において用いられる電子写真感光体としては、多くの
ものが実用化されている。例えば、適当な導電性基板上
に、有機光導電材ｉを塗布、成るいは蒸着により直接設
けたもの、結着樹脂中にＺｎＯ，ＣｄＳ等の無機光導電
材料を分散させたもの、無定形３ｅ、３ｅ−Ｔｅ合金、
５ｅ−ＡＳ合金等を蒸着したもの、或いは上記の各種の
光導電層を２層以上積層したもの等が用いられている。

これらの電子写真感光体は、繰返し使用するときに、電
子写真プロセスによる帯電、露光、現像、転写クリーニ
ング等の電気的、機械的な処理を受け、その表面が損傷
を受は易い。従来、感光層の表面に表面層を設けて感光
層表面の損傷を防止することが、種々提案されている。

（例えば、特開昭６１−２０５９５０号公報）発明が解決しようとする課題電子写真感光体の表面層に要求される特性は、電子写真
プロセスにおける上記各処理に対して、耐久性を有し、
特に、残留トナー、転写紙の紙粉、帯電生成物等をクリ
ーニングすることにより表面損傷を受けず、かつ良好な
りリーニング性を持つことが必要であるが、従来提案さ
れているものは、未だ充分満足のいくものではなかった
。

本発明の目的は、上記、従来技術の欠点をなくし、潤滑
性、離型性に優れ、クリーニングによる摩耗が少なく、
表面損傷の発生が少ない電子写真感光体を提供すること
にある。

課題を解決するための手段及び作用本発明の目的は、導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、感光層の表面に、パーフロロアル
キルポリエーテル又はその誘導体からなる膜厚１００〜
５０００人の含フッ素潤滑剤層を設けることによって達
成することができる。

以下、本発明の電子写真感光体について詳細に説明する
。

本発明の電子写真感光体において用いられる導電性支持
体としては、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステン
レス鋼等からなる金属類、及びアルミニウム、チタニウ
ム、ニッケル、クロム、ＳＵＳ、金、バナジウム、酸化
錫、酸化インジウム、ＩＴＯ等の薄膜を設けたプラスチ
ックフィルム等、或いは導電性付与剤を塗布又は含浸さ
せた紙又はプラスチックフィルム等がめげられる。これ
ら導電性支持体は、ドラム状、シート状、プレート状等
、適宜の形状のものとして使用される。

又、感光層としては、公知の種々のものが使用できる。

例えば、Ｓｅ、５ｅ−Ｔｅ合金、３ｅ−Ａ３合金、５ｅ
−８ｂ合金、５ｅ−Ｂｉ金合金の蒸着膜、ポリビニルカ
ルバゾール、２，４．７−ドリニトロフルオレノンなど
の有機光導電体層、ａ−３１感光体層、ＺｎＯ，ＣｄＳ
等の無機光導電体を結着樹脂中に分散した感光層、或い
は、電荷発生層と電荷輸送層を積層したもの等を使用す
ることができる。

上記、感光層の上には、含フッ素潤滑剤層が形成される
が、本発明においては、含フッ素■滑剤層を構成する樹
脂として、パーフロロアルキルポリエーテル又はその誘
導体が使用される。

具体的には、例えば、一般式％式％（式中はＲは、Ｆ、ＣＦ３、ＣＨ３を表わす）で示され
る分子量１５００〜７５００のパーフロロアルキルポリ
エーテル、一般式％式％）で表わされる分子量２０００〜４０００のパーフロロア
ルキルポリエーテル、及びそれらのパー７０ロアルキル
ボリエーテルの末端の炭素原子に少なくとも１個の官能
基、例えば−〇〇ＯＲ，−ＣＯＯＨ。

−ＣＨ２０Ｈ，および−〇〇ＮＨ−Ｃ６Ｈ３（ＣＨ３）
−ＮＧＯ等を有するものがあげられ、その具体例として
はモンテフルオス社製フォンブリンｙ１フォンブリンｌ
シリーズ、デュポン社製タライトツクスジリーズ等をあ
げることができる。

又、本発明における上記パーフロロアルキルポリエーテ
ル類は、任意の方法で合成したものであってもよい。

含フッ素潤滑剤層の形成方法としては、上記パーフロロ
アルキルポリエーテル又はその誘導体を適当な溶剤、例
えばフレオンに溶がし、塗布、乾燥させるのが好適であ
る。塗布方法としては、浸漬塗布、スプレィ塗布、ロー
ル塗布、スピンコード等があるが、必ずしもこれらに限
定されるものではない。

又、含フッ素潤滑剤層の膜厚は、１ｏｏ〜５０００人で
あることが好適である。膜厚が１００人未満であると、
潤滑効果が不十分でおり、又膜厚が５０００人より大き
いと、含フッ素潤滑剤層の高い電気絶縁性のために、電
子写真感光体の残留電位が上昇するなどの悪影響が生じ
、好ましくない。

実施例以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１アルミニウム基板上に、ポリビニルブヂラール樹脂（８
８１、積木化学■製）中にジブロムアントアントロン顔
料（Ｃ，１，ピグメントレッド１６８）を分散してなる
膜厚０，８１ＩＩｒ１の電荷発生層およびポリカーボネ
ート樹脂中にＮ、Ｎ’　−ビス（３−メチルフェニル）
−［１，１’　−ビフェニル］−４゜４−ジアミンを溶
解してなる膜厚２０１ｍの電荷輸送層を設けた電子写真
感光体上に、インシアネート末端基を有するパーフロロ
ポリエーテル（モンテフルオス社製、フォンブリンＺ−
ＤＩＳＯＣ、分子量３０００　）の０，５重量フレオン
溶液を浸漬塗布法によって塗布し、乾燥して、膜厚２０
０人の潤滑剤層を形成した。得られた電子写真感光体を
、電子写真複写機（ＦＸ−２７００、富士ゼロックス■
製）に装着し、複写を行った。含フッ素潤滑剤層の乾燥
直後の感光層表面と、複写操作を繰返し行った後の白地
部の感光体層表面とについて、蒸溜水との接触角を測定
した。その結果を後記第１表に示す。

比較例１実施例１における含フッ素潤滑剤層を形成しないものを
用いて、同様に複写操作を行い、感光体表面と蒸溜水と
の接触角を測定した。

第１表第１表からも明らかなように、実施例１においては接触
角の低下が少なく、５０００枚のコピー後においても、
画像流れ、にじみ等のない良好な画質のコピー画像が得
られたが、比較例１においては、画像にじみの発生が部
分的に観察された。

実施例２アルミニウム基板上に、Ａｓ２Ｓｅ２からなる膜厚５０
即の感光層と、ナイロン８からなる膜厚０．５ＩＪＸ１
の中間層と、ポリウレタン樹脂中に平均粒径０．５ｐの
ＳｎＯ２粉末を分散してなる膜厚１０１１ｍの保護層と
を設けた電子写真感光体上に、イソシアネート末端基を
有するパーフロロポリエーテル（モンテフルオス社製、
フォブリンＺ−ＤＩＳＯＣ、分子量３０００　）と、ア
ルコール末端基を有するパーフロロポリエーテル（モン
テフルオス社製、フォンブリンＺ−Ｄ叶、分子量２２０
０）とを等量で混合して得た０、５重量フレオン溶液を
、浸漬塗布法によって塗布し、乾燥して、膜厚３００人
の含フッ素潤滑剤層を形成した。この電子写真感光体を
、電子写真複写機（ＦＸ−４７００、富士ゼロックス■
製）に装着し、複写を行った。含フッ素潤滑剤層の乾燥
直後の感光層表面と、複写操作を繰返し行った後の白地
部の感光体層表面とについて、蒸溜水との接触角を測定
した。その結果を第２表に示す。

比較例２実施例２における含フッ素潤滑剤層を形成しないものを
用いて、同様に複写操作を行い、感光体表面と蒸溜水と
の接触角を測定した。その結果を第２表に示す。

第２表上記第２表から明らかなように、実施例２においては接
触角の低下が少なく、３００００枚のコピー後において
も、画像流れ、にじみ、黒すじ等のない良好な画質のコ
ピー画像が得られたが、比較例２においては、黒すじの
発生及び画像にじみの発生が部分的に観察された。

比較例３含フッ素潤滑剤層の膜厚を５０人にした以外は、実施例
１におけると同様にして電子写真感光体を形成した。こ
の電子写真感光体を用いて実施例１におけると同様にし
て複写操作を行い、同様に評価を行った。結果を第３表
に示す。

第３表上記の電子写真感光体においては、含フッ素潤滑剤の効
果が持続せず、複写操作の初期の段階で、含フッ素潤滑
剤層を形成しないものと同等の値となった。

比較例４含フッ素潤滑剤層の膜厚を７０００人にした以外は、実
施例２におけると同様にして電子写真感光体を形成した
。この電子写真感光体を用いれ複写操作を行ったところ
、かぶりの多い複写物が得られた。

この電子写真感光体の表面電位を測定したところ、残留
電位が高いことが判明した。

発明の効果本発明の電子写真感光体は、感光層表面にパーフロロア
ルキルポリエーテル又はその誘導体からなる膜厚１００
〜５０００人の含フッ素潤滑剤層を設けてなるから、従
来の合成樹脂を用いたものに比して、潤滑性　離型性、
撥水撥油性において優れ、トナーや紙粉の付着ないし堆
積等に起因すると推定される画像流れ、像の滲み、黒す
じ等の画質の欠陥の発生が制御され、又、残留電位も低
いので、かぶりの少ない画像が得られる。更に、耐久性
も優れているため長寿命化が達成される。

特許出願人　　富士ゼロックス株式会社代理人　　　　
弁理士　　置部　剛

Claims

【特許請求の範囲】

（１）導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体
において、感光層の表面に、パーフロロアルキルポリエ
ーテル又はその誘導体からなる膜厚１００〜５０００Å
の含フッ素潤滑剤層が設けられたことを特徴とする電子
写真感光体。
（２）パーフロロアルキルポリエーテル誘導体が、分子
末端に少なくとも１つ以上の官能基を有することを特徴
とする請求項（１）記載の電子写真感光体。