JPH01174367A - 生鮮食品貯蔵庫 - Google Patents

生鮮食品貯蔵庫

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Publication number
JPH01174367A
JPH01174367A JP62332657A JP33265787A JPH01174367A JP H01174367 A JPH01174367 A JP H01174367A JP 62332657 A JP62332657 A JP 62332657A JP 33265787 A JP33265787 A JP 33265787A JP H01174367 A JPH01174367 A JP H01174367A
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JP
Japan
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oxygen
storage chamber
nitrogen
separation tank
enriched gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP62332657A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Aso
康弘 麻生
Tomio Oguma
小熊 富雄
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は野菜、果実、穀物、食肉、卵、乳製品等の食品
を生鮮状態を維持しつつ貯蔵する箱形タイプの生鮮食品
貯蔵庫に関する。本発明は、例えば、家庭又は八百屋、
スーパー、果実屋といった店舗等の床面又は室壁に設置
される箱形タイプの生鮮食品貯蔵庫に利用することがで
きる。
(従来の技術) 野菜、果実、穀物等の食品を生鮮状態を維持しつつ貯蔵
する生鮮食品貯蔵庫としては、特公昭60−12004
号公報に開示されているように、炭素純度の高い固体燃
料、液体燃料を燃焼させ炭酸ガス含有ガスを発生するガ
ス発生装置を設けたものが知られている。このものでは
、炭酸ガス含有ガスを貯蔵室内に供給し、生鮮食品の呼
吸作用を抑制することにしている。
また、特開昭59−14749号公報に開示されている
ように、酸素吸着部を装填した分離タンク内に空気を送
り、窒素を濃縮して窒素富化ガスを生成し、その窒素富
化ガスを貯蔵室内に供給する生鮮食品貯蔵用の大型貯蔵
プラントが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、特公昭60−12004号公報に開示されて
いる装置では、炭素純度の高い固体燃料、液体燃料を燃
焼させる燃焼方式であるため、家庭または店舗等に設置
して使用するには、火災の発生、COガス中毒の発生の
問題があり、安全確保の面で好ましいものではない。
また、特開昭59−14749号公報に開示されている
ものは、野菜、穀物等を貯蔵する大型貯蔵プラントに用
いられるものであり、家庭用、店舗用として床面、室壁
に設置されて使用されるタイプのものではない。また、
分離タンクの不使用時には、分離タンク内の気体を大気
中に放出しているに過ぎない為、分離タンク内の酸素吸
着部で再度吸着する際には、吸着効率は高いものではな
い。
本発明は上記した実情に鑑みなされたものであり、その
目的は、家庭用、店舗用等として床面、室壁等に設置し
て使用するに適し、さらには、分離タンク内の酸素吸着
部の再生を効率よ(なし得る箱形タイプの生鮮食品貯蔵
庫を提供することにある。
[発明の構成コ (問題点を解決するための手段) 本発明の生鮮食品貯蔵庫は、生鮮食品を貯蔵する貯蔵室
をもつ箱体と、箱体に配設され、酸素を吸着する酸素吸
着部をもつ分離タンクと、分離タンクに外気を加圧して
供給する外気供給装置とをもち、外気供給装置で供給さ
れた外気の酸素成分の少なくども一部を酸素吸着部で吸
着して窒素富化ガスを形成して貯蔵室に窒素富化ガスを
供給する窒素富化ガス供給装置と、窒素富化ガス供給装
置の分離タンク内を吸引して酸素吸着部に吸着されてい
る酸素成分を吸引して酸素吸着部を再吸着可能に再生す
る吸引装置と、貯蔵室内の気体の組成の変動に応じて窒
素富化ガス供給装置を制御して貯蔵室内の気体の組成を
調整する制御装置とからなることを特徴とするものであ
る。
前記した箱体は、通常、家庭や店舗等の床面や室壁に設
置される。箱体の形状は適宜設定できる。
箱体は、例えば、縦長型、横長型、システムキッチン組
込み型、室壁埋設型、輸送用車両組込み型などどするこ
とができる。箱体を形成する拐料としては金属、樹脂等
特に限定されない。貯蔵室を形成する壁には断熱材を設
けることができる。貯蔵室は例えば縦長状とすることが
できる。箱体には吐出孔を形成することが望ましい。吐
出孔は貯蔵室と外気とを連通ずるものであればよい。吐
出孔には調圧装置を設けることができる。調圧装置は、
常時貯蔵室内を密閉状態に維持し、貯蔵室内の圧力が過
剰になったときに作動して貯蔵室内の気体を庫外へ排出
するものである。このようにすれば、貯蔵室内の圧力が
所定値を越えたときにのみ、調圧装置が作動するので、
貯蔵室内の気体が庫外に常時漏れることを防止すること
ができる。
窒素富化ガス供給装置は、酸素を吸着する酸素吸着部を
もつ分離タンクと、分離タンクに外気を加圧して供給す
るコンプレッサ等の外気供給装置とで構成されている。
窒素富化ガス供給装置を箱体のどの部位に配設するかは
特に限定されないが、例えば、貯蔵室の背面側、あるい
は、貯蔵室の底部側に配設することができる。酸素吸着
部としては表面が活性化しているもの、多孔質のもの、
表面積が大きいものを採用でき、例えば活性炭、ゼオラ
イト、アルミナ等の吸着剤、高分子系の吸着剤を採用で
きる。酸素吸着部の形態としては粉粒体、発泡体を採用
できる。分離タンクは省スペース化等を考慮して縦長状
とすることができる。分離タンクが複数個ある場合には
、箱体の奥行ぎ方向にそって分離タンクを並設してもよ
く、あるいは箱体の幅方向にそって並設してもよい。複
数個の分離タンクを箱体の幅方向にそって並設した場合
には、それだけ箱体の奥行き方向の薄型化に有利である
吸引装置は、窒素富化ガス供給装置の分離タンク内を吸
引して酸素吸着部に吸着されている酸素成分を吸引する
装置である。吸引装置としては例えば真空ポンプを採用
できる。この場合、吸引装置は、箱体の底部側に配設す
ることができる。吸引装置の外気と連通ずる酸素流出口
は箱体の底部の下面部に設けることができる。このよう
に酸素流出口を下面部に設ければ、箱体が他の機器、壁
に隣設していた場合でも、他の機器、壁に関係なく、分
離タンクから取出した酸素富化状態の気体を酸素流出口
から庫外に放出できる。なお、酸素流出口からの流出を
容易にする等の理由で、箱体の底部に支持脚部を設ける
ことができる。
箱体は、貯蔵室内の気体の二酸化炭素S*を検出する二
酸化炭素検出手段、貯蔵室内の酸素濃度を検出する酸素
検出手段をもつことが望ましい。
この場合、制御装置は、二酸化炭素検出手段、酸素検出
手段の検出度に応じて、窒素富化ガス供給装置を作動さ
せ、貯蔵室内を窒素富化状態とする。
酸素検出手段としては、公知の酸素センサを採用できる
箱体は、貯蔵室内の気体の温度を検出する温度検出手段
と、貯蔵室内を例えばO〜5℃程度に冷却する冷却装置
とをもっことが望ましい。この場合、制御装置は、温度
検出手段の検出度に応じて冷却装置を制御する。湿度検
出手段としては公知の温度センサ、形状記憶合金部材を
採用できる。
制御装置は、マイクロコンピュータを用いたプログラム
ドロシック回路で構成できる。又、制御装置は、ワイヤ
ードロジック回路で構成してもよい。
また、貯蔵室内の酸素濃度又は二酸化炭素濃度の変動が
時間の経過に関係がある場合等には、制御装置は、時間
の経過に応じて窒素富化ガス供給装置に駆動信号を出力
して窒素富化ガス供給装置を間欠的に作動し、これによ
り貯蔵室内の酸素濃度、二酸化炭素濃度を調整する構成
とすることができる。この場合、外部タイマ、CPUの
内部タイマで所定時間を計測し、所定時間が経過したら
制御装置により窒素富化ガス供給装置を間欠的に作動さ
せる構成とすることができる。
箱体は、酸素ガスまたは酸素を含有する気体を貯蔵室内
に供給する酸素供給装置をもつ構成とすることができる
。酸素供給装置としては庫外の空気を貯蔵室に供給する
コンプレッサを採用できる。
この場合、制御装置は、酸素検出手段で検出した酸素濃
度が基準値よりも低いときにはIll素供給装置を作動
して貯蔵室内の酸素不足を補い、酸素濃度が基準値より
も高いときには窒素富化ガス供給装置を作動して貯蔵室
内の酸素濃度を減らして貯蔵室内を窒素富化とする構成
とすることができる。
箱体は貯蔵室内の気体を攪拌する攪拌装置をもつことが
望ましい。攪拌装置としては例えばファンを採用できる
。攪拌装置は、連続的に長時間運転してもよく、あるい
は所定時間おきに断続的に運転してもよ(、あるいは窒
素富化ガス供給装置から貯蔵室に窒素富化ガスが供給さ
れるときのみ運転してもよいことは勿論である。攪拌装
置で貯蔵室内の気体を攪拌すれば、貯蔵室内の雰囲気の
偏りを少なくし得、貯蔵室内を均一化するのに有利であ
り、生鮮食品を均一な雰囲気で貯蔵するのに有利であり
、腐敗発生を抑制することかできる。
なお、攪拌装置を設ける位置は必要に応じて適宜設定で
きる。
本発明の生鮮食品貯蔵庫では、後述の実施例で例示した
ように、貯蔵室を区画する壁例えば背面壁との間に空間
部を形成する隔壁を貯蔵室内に配設できる。この場合、
この隔壁には第1開口と第2開口を形成することができ
る。そして、冷却装置が箱体に配設されている場合には
、冷却装置の蒸発器を、第1開口と第2開口との間に位
置して前記空間部内に配設することができる。また、蒸
発器ど第2開口との間に窒素富化ガス供給装置の窒素流
出口を設けることができる。前記攪拌装置は第1間口付
近に配設することかできる。
また本発明では、貯蔵室内に連通ずるバイパス路を設け
、バイパス路にエチレン除去部材を設けることができる
。この場合、ポンプ等のアクチュ工〜夕の駆動で貯蔵室
の気体をバイパス路と貯蔵室との間を循環させる。する
と、循環の際に、エチレン除去部材で気体中のエチレン
成分が除去される。エチレン除去部材としては、二重結
合をもつ炭化水素系のゴム、樹脂などの材料、二重結合
のない炭化水素系の材料を用いることができる。
例えば、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、活
性炭等を採用できる。エチレン除去部材の形態としては
、粉粒体、発泡体とすることができる。
(作用) 本発明の生鮮食品貯蔵庫では、貯蔵室内の気体の組成の
変動に応じて、制m装置により窒素富化ガス供給装置の
外気供給装置が作動され、窒素富化ガス供給装置の分離
タンクに外気が加圧送風される。そのため加圧送風され
た外気の酸素成分は酸素吸着部で吸着され、これにより
分離タンク内で窒素が濃縮され、窒素富化ガスが生成さ
れる。
生成された窒素富化ガスは貯蔵室内に供給される。
そのため、貯蔵室内は窒素富化状態となる。例えば、貯
蔵室内の窒素濃度は99〜90%程度、酸素濃度は1〜
10%程度となる。
ところで、分離タンクの酸素吸着部に吸着されている酸
素量が多くなった場合には、以後の酸素吸着能力が低下
し、窒素富化ガス装置での窒素濃縮効率が低下する。本
発明の生鮮食品貯蔵庫では、吸引装置が作動されて分離
タンク内が吸引され、酸素吸着部に吸着されている酸素
成分が酸素吸着部から除去される。
(実施例) 本発明の生鮮食品貯蔵庫の一実施例を図面を参照しつつ
説明する。本実施例の生鮮食品ii′7′蔵庫の構成を
模j(的に第1図に示す。本実施例の生鮮食品貯蔵庫の
閉ドア状態の斜視図を第2図に、間ドア状態を第3図に
示す。
(実施例の構成、作用) 本実施例では、第2図、第3図に示すように、箱体1は
省スペース化等を考慮し7−C縦長な角箱状であり、内
部に生鮮食品を貯蔵する貯蔵室2が形成されている。貯
蔵室2は上下に4段に区画されており、それぞれは第1
貯蔵室3、第2貯蔵室4、=   13  − 第3貯蔵室5、第4貯蔵室6とされている。第1貯蔵室
3は揺動式の第1ドア7により、第2貯蔵室4は揺動式
の第2ドア8により、第3貯蔵室5は揺動式の第3ドア
9により、第4貯蔵室6は引出し式の第4ドア10によ
り開閉される。箱体1の底部には閃絡の支持脚が設けら
れている。なお、第1ドア7の内面には棚11が設(プ
られ、第3ドア9の内面には棚12.13が設けられて
いる。
第3貯蔵室5には棚15.16が設りられている。
次に第1図を参照して生鮮食品貯蔵庫の内部構造につい
て説明する。箱体1の内部の貯R’J2を区画する壁の
1つである背面壁17に対して所定の間隔を隔てて隔壁
18が上下方向にそって配設されている。隔壁18には
第1開口としての上部開口19、第2開口としての下部
開口20が形成されている。貯蔵室2の背面壁17側お
よび底部側に位置して冷却装置21が配設されている。
冷却装置21は、貯蔵室2内に貯蔵室2の背面壁17と
隔壁18との間の空間部22に配置された蒸発器23、
貯蔵室2外に配置された凝縮器28、コンプレッサ24
、エキスパンションバルブ25を配!26で接続するこ
とにより形成されている。
コンプレッサ24はモータ27により駆動される。
コンプレッサ24、モータ27は、重心を下にすべく、
箱体1の底部に配置されている。冷却装置21には冷媒
が封入されている。ここで、コンプレッサ24が作動す
ると、通常の冷凍サイクルと同様に、ガス状の冷媒はコ
ンプレッサ24で圧縮されて高温、高圧となり、凝縮器
28に送られ、凝縮器28で高温、高圧の冷媒ガスが凝
縮され、エキスパンションバルブ25で低温、低圧の霧
状となり、蒸発器23に流れ込み、蒸発器23に流れ込
んだ冷媒は蒸発器23の表面から熱を奪って吸熱が行な
われる。これにより貯蔵室2内の気体、特には背面壁1
7と隔壁18との間の空間部22内の気体が低温、例え
ば2〜5℃程度に冷却維持される。
窒素富化ガス供給装置130は箱体1内に配設されてい
る。窒素富化ガス供給装M30は、活性炭、ゼオライト
等の酸素吸着剤からなる酸素吸着部が装填された第1分
離タンク31と、同じく活性炭、ゼオライト等の酸素吸
着剤からなる酸素吸着部が装填された第2分離タンク3
2と、中空状の窒素バッファタンク33と、外気供給装
置としてのコンプレッサ34と、コンプレッサ用モータ
35と、吸引装置としての真空ポンプ36と、真空ポン
プ用モータ37とで形成されている。第1分離タンク3
1、第2分離タンク32、窒素バッフ7タンク33は、
それぞれ、−F下方向に長い長筒状であり、貯蔵室2の
背面11217と箱体1の外壁1aとの間に位置して縦
形に互いに近接して並べて配置されており、そのため、
縦長な箱体1の形状に相応し、箱体1の奥行き方向の大
型化防止に有利である。なお、第1図は模式図であるた
め第1図では、箱体1の奥行方向にそって第1分離タン
ク31、第2分離タンク32、窒素バッファタンク33
が並設されているように図示されているが、実際には箱
体1の幅方向にそって並設されている。
本実施例では、第1分離タンク31、第2分離タンク3
2を縦長状にしているので、横長状とした場合に比較し
て第1分離タンク31、第2分離タンク32内に装填し
た酸素吸着部と第1分離タンク31、第2分離タンク3
2の周壁内面との間の隙間を無くすのに有利な構造であ
る。したがって酸素吸着部で空気中の酸素成分を吸着す
る効率を確保できる。コンプレッサ34、コンプレッサ
用モータ35、真空ポンプ36、真空ポンプ用モータ3
7は、重量があるため、生鮮食品貯蔵庫全体の重心を低
くすべく、箱体1の底部付近に配置されている。第1分
離タンク31、第2分離タンク32は分岐状の濃縮用の
配管39、分岐状の再生用の配管40を介して庫外に連
通されている。
配管39の先端である流入口41、配管40の先端であ
る酸素流出口42は、箱体1の底部の下方に位置してい
る。そのため生鮮食品貯蔵庫の側方に室壁、他の機器な
どが当接、隣設されていた場合でも、室壁、他の機器な
どに関係なく、庫外の空気を配管39の流入口41から
吸引することができ、また、真空ポンプ36の酸素流出
口42から第1分離タンク31、第2分離タンク32の
気体を庫外に吐出することができる。
配管39には、弁43、弁44、安全弁45、コンプレ
ッサ34、エアフィルタ46が介在している。エアフィ
ルタ46は吸込む空気を清浄化し酸素吸着部の汚損を抑
えるものであり、清掃または交換のため脱着自在とする
ことができる。
配管40には、弁47、弁48、弁49、真空ポンプ3
6が配置されている。配管40には配管50が接続され
、配管50の先端の流出口51は、箱体1の底部の下方
に位置している。配管50には逆止弁52が配置されて
いる。
更に、第1分離タンク31と第2分離タンク32とは配
管54を介して窒素バッファタンク33の入口に連結さ
れている。配管54には、弁55、弁56、弁57が介
在している。窒素バッフ7タンク33の出口は配管59
を介して貯蔵室2までのび、配管59の先端の窒素富化
ガス流出口60は貯蔵室2の空間部22内に連通してい
る。配管59には、弁61、減圧弁62、流量調整弁6
3が介在している。配管39には配管65が接続され、
配管65の先端の空気流出口66は貯蔵室2内に連通さ
れている。配管65には、弁67、減圧弁68、流量調
整弁69が介在している。
第1分離タンク31等の入口側の弁67、弁43、弁4
4、弁47、弁48、弁49は制御装置70に接続され
ている。第1分離タンク31等の出口側の弁55、弁5
6、弁57、弁61は制御装置70に接続されている。
本実施例では制御装置70は、箱体1に設けられており
、マイクロコンピュータで形成されており、入力インタ
ーフェース、出力インターフェース、CPU、メモリを
もつ。
ここで、第1分離タンク31で窒素濃縮工程を行なう場
合には、弁47.67.44を閉じ、かつ弁43、弁5
5を開いた状態でモータ35によりコンプレッサ34を
作動させる。すると、庫外の空気が流入口41からエア
フィルタ46、配管39を介して弁43に至り、これに
より第1分離タンク31に空気が加圧送風される。する
と、窒素と酸素との吸着速度の差により、第1分離タン
−19= り31内の酸素吸着部に酸素成分の大部分が吸着され、
窒素の濃縮工程が行なわれ、窒素富化ガスが生成される
。そして、その窒素富化ガスは弁55、弁57を介して
窒素バッファタンク33に至り、窒素バッファタンク3
3で減圧される。更に、窒素富化ガスは弁61を経て、
減圧弁62で減圧され、流量調整弁63を介して配管5
つの先端の窒素富化ガス流出口60から貯蔵室2の空間
部22内に吹き出される。一方、第1分離タンク31で
酸素吸着部の再生工程を行なう場合には、第1段階とし
て、弁55、弁43、弁49.67を閉じるとともに、
弁47を開放して第1分離タンク31内の気体を弁47
、配管401逆止弁52を介して流出口51から庫外に
自然排出する。自然排出を先に行なうのは真空ポンプ3
6の保護のためである。再生工程の第2段階として、弁
49を開放し、モータ37により真空ポンプ36を作動
させる。すると、第1分離タンク31内の気体は吸引さ
れ酸素流出口42から強制的に排出され、これにより第
1分離タンク31内は大気圧以下の=  20 − 状態となる。このような吸引の結果、第1分離タンク3
1内の酸素吸着部に吸着されている酸素は脱離し、酸素
吸着部は再生され、再び酸素を吸着可能な状態となる。
次に、第2分離タンク32で窒素濃縮工程を行なう場合
について説明する。この場合には、第1分離タンク31
用の弁43、更に弁67.48を閉じ、かつ弁44を開
いた状態でコンプレッサ34を作動する。すると、前述
同様にエアフィルタ46、濃縮用の配管3つ、弁44を
介して第2分離タンク32に空気が加圧送風される。J
−ると、第2分離タンク32内に装填されている酸素吸
着部に、加圧送風された酸素成分の大部分が吸着され、
窒素の濃縮工程が行なわれ、窒素富化ガスが生成される
。そして、その窒素富化ガスは弁56、弁57等を介し
て更に窒素バッファタンク33に至り、前述同様に窒素
バッファタンク33で減圧され、弁61を経て、減圧弁
62で更に減圧され、流量調整弁63を介して配管5つ
の先端の窒素富化ガス流出口60から貯蔵室2の空間部
22内に吹きだされる。また、第2分離タンク32で酸
素吸着部の再生工程を行なう場合に、第1段階として、
弁44、弁56、弁47、弁49を閉じるとともに、弁
48を開放して第2分離タンク33内の気体を弁48、
再生用配管40、逆止弁52を介して流出口51から庫
外に自然排出づ−る。再生の第2段階として、弁49を
開放してモータ37により真空ポンプ36を作動させる
と、第2分離タンク32内の気体は強制的に吸引され、
第2分離タンク32内は大気圧以下の状態となる。この
ような吸引の結果、第2分離タンク32内の酸素吸着部
に吸着されていた酸素は脱離し、酸素吸着部は再生され
、再び酸素を吸着可能な状態となる。
なお、第1分離タンク31で窒素濃縮工程を行なってい
るときには、第2分離タンク32で酸素吸着部の再生工
程を行なっているものである。また、第2分離タンク3
2で窒素濃縮工程を行なっているとぎには、第1分離タ
ンク31で酸素吸着部の再生工程を行なっているもので
ある。
貯蔵室2内には、温度検出手段としてのザーモスタット
71、湿度検出手段としての湿度センサ72、二酸化炭
素検出手段としての二酸化炭素センサ73、エチレン検
出手段としてのエチレンセンチ74、酸素検出手段とし
ての酸素センサ75が配設されている。サーモスタット
71は設定湿度を調整できる構成である。サーモスタッ
ト71、湿度センサ72、二酸化炭素センサ73、エチ
レンセンサ74、酸素センサ75、更には冷却装置21
のコンプレッサ駆動用のモータ27はそれぞれ制御装置
70に接続されている。ここで酸素センサ75の検出の
結果、貯蔵室2内の酸素量が少なすぎるときには、弁6
7を開くと共に弁43.44を閉じモータ35を駆動し
てコンプレッサ34を運転し、流入口41から吸い込ん
だ庫外の空気を配管65を介して減圧弁68に送り、減
圧弁68で減圧し、流量調整弁69を介して空気流出口
66に送り、空気流出口66から貯蔵室2の空間部22
内に吹き出す。
また本実施例では、貯蔵室2内の生鮮食品に可視光を照
射すべく、貯蔵室2の上部には可視光灯76が配設され
ている。可視光灯76はタイマ81により所定時間点灯
する。可視光灯76が点灯すると、貯蔵室2内の生鮮食
品に可視光が照射され、可視光により生鮮食品の光合成
が促進される。
従って、光合成により酸素が放出されるので、貯蔵室2
内の酸素11度が増加し、生鮮食品の呼吸作用の減少、
抑制、停止に有利であり、生鮮食品の鮮度を長時間維持
するのに有利である。
さて本実施例では貯蔵室2の上部には湿度調整装置とし
ての加湿器77が配設されている。加湿器77は貯蔵室
2内の湿度が所定値以下のときに、貯蔵室2内を加湿す
るためのものである。加湿器77の貯水部は給水のため
箱体1から脱着自在とすることができる。貯蔵室2の上
部に加湿器77を配設した主たる理由は、貯蔵室2内の
湿度のばらつきを低減すべく、加湿器2から供給された
蒸気を貯蔵室2内で落下させるためである。
貯蔵室2の上部には攪拌装置としてのファン78が上部
開口19に臨んで配設されている。そのため、ファン7
8が駆動すると、隔壁18と背面壁17との間である空
間部22の気体がファン78で吸引され、上部開口19
に向かい、更に上部間口19から下方へ向う矢印W方向
の気流の流れが生じる。そのため貯蔵室2内のガス濃度
、温度、湿度の均一性を確保できる。したがって、サー
モスタット71、酸素センサ75、湿度センサ72、二
酸化炭素センサ73、エチレンセンサ74を貯蔵室2内
で取付ける位置の選択の自由度を確保するに有利である
。ここで、可視光灯76、加湿器77、ファン78は制
御装置70に接続されている。
貯蔵室2内には庫内灯79が配設されている。
庫内灯79は扉が開放すると、扉スィッチ80の作動で
点灯する。
ところで、窒素富化ガス流出口60から貯蔵室2に供給
される窒素富化ガスは、庫外の空気の窒素を濃縮したも
のである。又、空気流出口66から貯蔵室2に供給され
る空気は庫外の空気である。
そのため、貯蔵室2内に吹き出される窒素富化ガス、空
気は、低温に保持されている貯蔵室2内よりも温度が高
い。そのため、貯蔵室2に供給される窒素富化ガスや空
気を、能率よく効果的に冷却する必要がある。この点本
実施例では、配管59の先端である窒素富化ガス流出口
60.配管65の先端である空気流出口66は、蒸発器
23と下部間口20との間に位置しているので、窒素富
化ガス流出口60、空気流出口66から貯蔵室2の空間
部22内に流出した温度の高い窒素富化ガスや空気の大
部分は、ファン78の攪拌駆動により上向きに吸引され
て蒸発器23に向かい、蒸発器23で効果的に吸熱され
、上部間口19からそのまま気流の流れに乗り下方に降
り、貯蔵室2内を循環する。したがって窒素富化ガス流
出口60、空気流出口66から貯蔵室2の空間部22内
に流出した温度の高い窒素富化ガスや空気を、能率よ(
かつ効果的に冷却することができる。
貯蔵室2の底部には調圧装置83がIi!設されている
。調圧装置83は、貯蔵室2と庫外とを連通ずる吐出孔
84と、吐出孔84と連通する容器85と、容器85内
に挿入された管86とで形成されTいる。そして、容器
85内に水を貯溜して使用する。ここで、貯蔵室2内の
圧力が所定値に達していないときには、容器85内の水
の水面が管86の下端部よりも上方に位置しているので
、貯蔵室2内の気体が庫外に漏れることを未然に防止す
ることができ、かつ、庫外の外気が吐出孔84から貯蔵
室2内に侵入することを未然に防止することができる。
一方、窒素富化ガス供給装置30の作動に伴い、窒素富
化ガス流出口60から貯蔵室2内に窒素富化ガスが供給
されたり、空気流出口66がら空気が供給されたりして
貯蔵室2内の圧力が高(なると、容器85内の水の水面
に作用している圧力により水面が管86の下端よりも下
がり、そのため、管86と吐出孔84とが連通ずる。し
たがって、貯蔵室2内の気体は、管86、吐出孔84を
介して庫外に自然排出される。なお、安全性を確実にす
べく、箱体1には安全弁87が配設されている。安全弁
87は、調圧装置83が万一作動しなくて貯蔵室2の圧
力が過剰になったときに作動して貯蔵室2内の過剰の気
体を庫外に=  27 − 排出するものである。
箱体1には、貯蔵室2内と連通する入口88と出口89
とをもつバイパス路9oが配設されている。バイパス路
90の中間部には取付部91が庫外に位置して設けられ
、取付部91にエチレン除去部材92が@脱自在に装填
されている。エチレン除去部材92は過マンガン酸カリ
ウム等の化学吸着剤または活性炭等の物理吸着剤からな
る。また、バイパス路90には、取付部91よりも入口
88側にポンプ93が配設されている。ポンプ93はポ
ンプ用モータ94で駆動される。ポンプ用モータ94は
制御装置7oに接続されている。ここで、ポンプ用モー
タ94が駆動すると、ポンプ93が駆動し、貯蔵室2内
の気体が入口88からバイパス路90に吸引され、エチ
レン除去部材92の中を流入し、これにより窒素富化ガ
スに含まれているエチレン成分が除去される。エチレン
成分が除去された窒素富化ガスは出口89がら貯蔵室2
に戻る。従ってエチレンが含まれている窒素富化ガスを
外気中に排出する方式に比べて、冷気の確保に有利であ
る。
さて、第4図は制御装置7oを構成するcPUのメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
第4図に示すようにステップs1で、電源投入等により
初期状態を設定する。次にステップS2で1ルーヂンの
長さを一定にするための内部タイマをスタートさせ、ス
テップS3で各種センサがらの入力信号を入力し、ステ
ップs4で湿度処理ザブルーチン、ステップS5で窒素
供給処理サブルーチン、ステップS6で湿度処理ザブル
ーチン、ステップS7でエチレン処理ザブルーチン、ス
テップS8でその他のザブルーチンを順次実行し、ステ
ップSっで制御信号を出力し、ステップS10で内部タ
イマの終了を待ってステップs2に戻る。
第5図は湿度処理ザブルーチンを示すフローチャートで
ある。第5図に示すように、ステップ5400で貯蔵室
2内の温度が第1基準温度(例えば5℃)であるか否か
判定し、第1基準温度以上ならばステップ5402で冷
却装置21のコンブレッサ24用のモータ27をオンと
して、メインルーチンにリターンする。ステップ840
0で判定した結果、貯蔵室2内の温度が第1基準湿度(
例えば5℃)以下ならば、ステップ5404に進み、ス
テップ5404で第2基準温度(例えば2℃)であるか
判定し、第2基準温度以下であれハ、ステップ8406
で冷却装置21のコンプレッサ24用のモータ27をオ
フどする。貯蔵室2内の温度が第2基準温度(例えば2
℃)よりも烏ければ適温であるので、前の状態を続ける
。このようなフローチャートの結果、貯蔵室2内の温度
は第1基準温度と第2基準塩度との間に維持される。
第6図は窒素処理サブルーチンを示ずフローチャートで
ある。このフローチャートで使用するフラグAは、第1
分離タンク31と第2分前タンク32の切換用フラグで
あり、タイマN7は第7分離タンク31の作動時間を規
定するものであり、タイマN2は第2分離タンク32の
作動時間を規定するものである。即ち、フラグAは、第
1分離タンク31で窒素濃縮工程が行なわれ、かつ第2
分離タンク32で酸素吸着部の再生工程が行なわれると
きに゛O″となり、第2分離タンク32で窒素濃縮工程
が行なわれ、かつ第1分離タンク31で吸着剤の再生l
1♀が行なわれるときにIN I IIとなるフラグで
ある。第6図に示すように、ステップ8500では貯蔵
室2内の酸素濃度が第1基準値(例えば10%)以上で
あるかを判定する。
そして、貯蔵室2内の酸素が基準値(例えば10%)以
上であれば、酸素濃度過剰のため、窒素富化ガス供給装
置30を作動させるべく次のステップ5502でモータ
35をオンにし、コンプレッサ34をオンにする。次に
、ステップ8504でフラグAが゛1″か否か判定する
。フラグAが1101+であれば、第1分離タンク31
で窒素濃縮工程を行うとともに第2分離タンク32で酸
素吸着部の再生工程を行なう。即ち、第1分離タンク3
1で窒素濃縮工程を行うべく、弁43を開放し、弁44
.67を閉じ、かつ、第2分離タンク32で再生工程を
行うべく、弁48を開き第2分離タンク32内を自然排
出した後、弁49を開き真空ポンプ36をオンとし、第
2分離タンク32内を強制的に吸引する。そして、ステ
ップ8508でタイマN1を1インクリメントし、ステ
ップ5510でタイマN1がタイムオーバーか否かを判
定し、タイムオーバーであれば、ステップ5512でフ
ラグ八を′0”にし、メインルーチンにリターンする。
ステップ8510での判定の結果、タイムオーバーでな
ければ、そのまま第1分離タンク31で窒素濃縮工程を
、第2分離タンク32で再生工程を続けるのでメインル
ーチンにリターンする。ステップ5504での判定の結
果、フラグAが1″であれば、ステップ5532に進み
、第2分離タンク32で窒素濃縮工程、第1分離タンク
31で酸素吸着部の再生工程を行なう。即ち、第2分離
タンク32で窒素濃縮工程を行うべく、弁44を開き、
弁43を閉じ、かつ、第1分離タンク31で再生工程を
行うべく、弁47を開き第1分離タンク31内を自然排
出した後、弁49が開の状態で真空ポンプ36により強
制的に吸引する。そして、ステップ5534でタイマN
2を1インクリメントし、ステップ5536でタイマN
2がタイムオーバーか否かを判定し、タイムオーバーで
あれば、ステップ5538でフラグAを′1″にし、メ
インルーチンにリターンする。ステップ5510での判
定の結果、タイムオーバーでなければ、第2分離タンク
32で窒素濃縮工程、第1分離タンク31で再生工程を
続けるので、そのままメインルーチンにリターンする。
ステップ5500で判定した結果、酸素が第1基準値(
例えば10%)未満であれば、ステップ5520に進み
、ステップ5520で酸素が第2基準値〈例えば1%)
未満であるか否かを判定し、酸素が第2基準値未満であ
れば、貯蔵室2内が酸素不足のため、ステップ5522
に進み、弁67を開(と共に弁43.44を閉じ、かつ
モータ35をオンしてコンプレッサ34を駆動し、空気
流出口66から貯蔵室2内に空気を吹きだす。
ステップ5520で判定した結果、酸素が第2基準値以
上であれば、貯蔵室2内の酸素濃度は適切であるので、
ステップ5524に進み、貯蔵室2内の気体中の二酸化
炭素濃度を判定し、貯蔵室2内の二酸化炭素濃度が二酸
化炭素基準値(例えば3%)以上であれば、二酸化炭素
を貯蔵室2内から押し出すべく、ステップ8502に進
み、モータ35、コンプレッサー34をオンにし、それ
から後は前述したようにステップ5504、ステップ8
506に進む。ステップ5524で判定した結果、貯蔵
室2内の二酸化炭素濃度が二酸化炭素基準値未満であれ
ば、酸素濃度も適切であり二酸化炭素濃度も少ないので
、ステップ5526でモータ36、コンプレッサ34を
オフとし、メインルーチンにリターンする。
このようなフローチャートの結果、タイマN1、タイマ
N2を例えば3分間にセットしておけば、3分間毎に、
第1分離タンク31と第2分離タンク32とは交互に切
替えられ、窒素濃縮工程が交互に行なわれる。従って窒
素富化ガス供給装v!t30は連続的に窒素供給運転が
可能となる。
第7図は湿度処理ザブルーチンを示すフローチヤードで
ある。第7図に示すように、ステップ5600で貯蔵室
2内の湿度が第1基準湿度(例えば70%)であるか否
かを判定し、第1基準湿度未満であれば、貯蔵室2内の
湿度を高めるべく、ステップ5602で加湿器77をオ
ンにし、そしてメインルーチンにリターンする。貯蔵室
2内の濃度が第1基準湿度以上であれば、ステップ56
04に進み、ステップ5604で湿度が第2基準湿度(
例えば100%)と同じであるかを判定し、同じであれ
ば、ステップ8606で加湿器77をオフとする。ステ
ップ8604で貯蔵室2内の湿度が第2基準湿度と同じ
でないと判断したら、メインルーチンにリターンする。
このようなフローチャートの結果、貯蔵室2内の湿度は
、第1基準湿度と第2基準湿度との間に維持される。
第8図はエチレン処理サブルーチンを示すフローチャー
トである。第8図に示すように、ステップ5700で貯
蔵室2内のエチレンの有無を判定する。エチレンが検出
された場合には、ステップ5702でモータ94をオン
とする。そして、モ一タ94を所定時間駆動する。エチ
レンが検出されない場合には、ステップ5704に進み
、モータ94をオフとする。このようなフローチャート
の結果、貯蔵室2内のエチレンを除去できる。なおエチ
レン検出においてヒステリシス特性をもつように考慮さ
れている。
(実施例の効果) 本実施例では、特公昭60−12004号公報にかかる
装置とは異なり、窒素富化ガスを貯蔵ガスとするため、
非燃焼方式でない床面設置タイプの生鮮食品貯蔵庫を提
供することができる。そのため、COガス、火災の発生
の問題がなく、安全確保に有利である。
本実施例では、酸素センサ75の検出信号に応じて、貯
蔵室2内が酸素過剰のときには、窒素富化ガス供給装置
30が作動して窒素高化ガス流出口60から窒素富化ガ
スを貯蔵室2内に供給することにしているので、貯蔵室
2の酸素量を第1基準酸素量と第2塞準酸素間との間に
、例えば1〜10%に維持することができ、即ち窒素濃
度を99〜90%に維持することができ、野菜等の生鮮
食品の鮮度維持、腐敗防止に有利である。
又本実施例の生鮮食品貯蔵庫によれば、第1分離タンク
31、第2分離タンク32の酸素吸着部に吸着されてい
る酸素量が多くなって窒素富化ガス装置30での窒素濃
縮効率が低下した場合であっても、前述したように、吸
引装置としての真空ポンプ36が作動し、第1分離タン
ク31、第1分離タンク31内が強制的に吸引されて大
気圧以下とされる。従って、第1分離タンク31、第2
分離タンク32内を自然開放しただけの場合よりも、M
県吸着剤に吸着されている酸素成分が酸素吸着部から確
実に除去される。そのため、再度、コンプレッサ34を
駆動して外気を第1分離タンク31、第2分離タンク3
2内に加圧送風するとぎに、窒素濃縮を効率良く行うこ
とができる。したがって、そのぶん第1分離タンク31
、第2分離タンク32の小型化に有利であり、コンプレ
ッサ34の駆動時間の短縮化、節電に有利である。
又本実施例では、ファンγ8により貯蔵室2内の気体を
攪拌できるので、貯蔵室2内の温度、湿度、ガス組成等
の雰囲気の均一化に有利であり、そのため生鮮食品の鮮
度を維持に有利である。又、雰囲気の均一化を図り得る
ため、す′−モスタット71、湿度センサ72、エチレ
ンセンサ74、二酸化炭素センサ73等の各種センサの
取付は場所の選択の自由度の確保に有利である。
又本実施例では、前述したように、上部間口1つ、下部
開口20をもつ隔壁18が貯蔵室2内に設けられ、隔壁
18と貯蔵室2の背面型17との間の空間部22に冷却
装置21の蒸発器23が設けられ、隔壁18の上部間口
19にファン78が設けられている。そのため、窒素富
化ガス流出口60から流出した貯蔵室2内よりも高温の
窒素富化ガスを、又、空気流出口66から貯蔵室2内の
流出した高温の空気を蒸発器23で効率良く冷却するこ
とができる。したがって貯蔵室2内の温度を低温に維持
するのに有利である。
又、果実、野菜等を貯蔵しておく場合には、果実、野菜
からエチレンが発生するものである。ニチレンは成熟ホ
ルモンとして果実、野菜等の成熟作用を促し貯蔵期間が
長くなると果実、野菜等を過熟させることとなる。この
点、本実施例では、貯蔵室2内のエチレンを強制的に減
少または無くし得るので、野菜、果実の成熟を抑え、野
菜、果実の鮮度を維持するに有利である。
また、本実施例では、可視光灯76の照射により、野菜
等の光合成を促進できる。従って、貯蔵室2内の酸素が
減少した場合であっても、光合成により、酸素が貯蔵室
2内に放出されるので、減少した酸素量を補い得、野菜
、果実等の呼吸度を調整するに有利である。
(他の実施例) 本実施例では、吐出孔84は貯蔵室2内の気体を庫外へ
排出するものであるが、これに限らず、貯蔵室2内の気
体を庫外へ排出する機能の他に、貯蔵室2内の底部に溜
った水滴を庫外に排出するドレイン孔を兼用することに
してもよい。窒素バッファタンク33は箱体1内のデッ
ドスペースを利用すべく、必要に応じて横長状に配設し
てもよいことは勿論である。また、流入口41、酸素流
出口42は箱体1の底部下面に設けられているが、これ
に限らず、箱体1の側面、上部に設けてもよいことは勿
論である。
又流入口41と流出口51、酸素流出口42との間の間
隔を離すことにしてもよい。この場合には、酸素吸着部
再生のために流出口51、酸素流出口42から外気中に
放出された酸素弁の比較的多い空気を、流入口41から
吸いこむことを抑制でき、窒素濃縮を効果的になしうる
[発明の効果] 以上説明したように本発明の生鮮食品貯蔵庫によれば、
特公昭60−12004号公報にかかる装置とは異なり
、貯蔵ガスを窒素ガス又は窒素を含む気体にでき、従っ
て非燃焼方式でない床面または室壁設置の箱形タイプの
生鮮食品貯蔵庫を提供することができる。そのため、C
Oガス、火災の発生の問題を回避でき、安全確保に有利
である。
又本発明の生鮮食品貯蔵庫によれば、分離タンクの酸素
吸着部に吸着されている酸素量が多くな−  40  
一 つで窒素富化ガス装置での窒素濃縮効率が低下した場合
には、前述したように、吸引装置が作動されて分離タン
ク内が吸引されて大気圧以下とされる。従って、分離タ
ンク内を自然開放しただけの場合よりも、酸素吸着部に
吸着されている酸素成分が、I!l素吸着部から確実に
除去される。そのため、再度、コンプレッサ等の外気供
給装置を駆動して外気を分離タンク内に加圧送風すると
きに、窒素濃縮を効率良く行うことができる。したがっ
て、そのぶん分離タンクの小型化に有利であり、コンプ
レッサ等の外気供給装置の駆動時間の短縮化、節電に有
利である。
【図面の簡単な説明】
本発明の一実施例を第1図〜第8図は本発明の一実施例
を示し、第1図は生鮮食品貯蔵庫の内部構造を模式的に
示した構成図、第2図は閉ドア状態の生鮮食品貯蔵庫の
斜視図、第3図は間ドア状態の生鮮食品貯蔵庫の斜視図
、第4図は制御装置のCPUの行なうメインルーチンを
示すフローチャート、第5図は温度処理サブルーチンを
示すツローチャート、第6図は窒素供給処理を示すフロ
ーチャート、第7図は湿度処理サブルーチンを示すフロ
ーチャート、第8図はエチレン処理サブルーチンを示す
フローチャートである。 図中、1は箱体、2は貯蔵室、18は隔壁、19は上部
開口、20は下部開口、21は冷却装置、30は窒素富
化ガス供給装置、31は第1分離タンク、32は第2分
離タンク、34はコンプレッサ(外気供給装置)、36
は真空ポンプ(吸引装置)、42は酸素流出口、60は
窒素富化ガス流出口、66は空気流出口、70は制御装
置、71はサーモスタット(温度検出手段)、72は湿
度センサ(湿度検出手段)、73は二酸化炭素センサ(
二酸化炭素検出手段)、74はエチレンセンサ(エチレ
ン検出手段)、75は酸素センサ(酸素検出手段)、7
6は可視光灯、77は加湿器、78はファン(攪拌装置
)、83は調圧装置をそれぞれ示す。 特許出願人 アイシン精機株式会社 第3図 矛4凶

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)生鮮食品を貯蔵する貯蔵室をもつ箱体と、前記箱
    体に配設され、酸素を吸着する酸素吸着部をもつ分離タ
    ンクと、前記分離タンクに外気を加圧して供給する外気
    供給装置とをもち、前記外気供給装置で供給された外気
    の酸素成分の少なくとも一部を前記酸素吸着部で吸着し
    て窒素富化ガスを形成して前記貯蔵室に前記窒素富化ガ
    スを供給する窒素富化ガス供給装置と、 前記箱体に配設され、前記窒素富化ガス供給装置の前記
    分離タンク内を吸引して前記酸素吸着部に吸着されてい
    る酸素成分を吸引して前記酸素吸着部を再吸着可能に再
    生する吸引装置と、 前記貯蔵室内の気体の組成の変動に応じて前記窒素富化
    ガス供給装置を制御して前記貯蔵室内の気体の組成を調
    整する制御装置とからなることを特徴とする生鮮食品貯
    蔵庫。
  2. (2)前記吸引装置は、前記箱体内において前記窒素富
    化ガス供給装置の前記分離タンクの下方に位置して前記
    箱体の底部側に配設され、前記吸引装置の酸素流出口は
    前記箱体の底部の下面部で開口している特許請求の範囲
    第1項記載の生鮮食品貯蔵庫。
  3. (3)前記箱体は、床面または室壁に設置されるもので
    あり、前記貯蔵室と外気とを連通する吐出孔と、前記吐
    出孔を常時閉塞し前記貯蔵室内の圧力が所定値を越える
    と前記吐出孔の開度を大きくする調圧装置とをもち、 かつ、前記箱体は、前記貯蔵室内の温度を検出する温度
    検出手段と、前記貯蔵室内の酸素濃度を検出する酸素検
    出手段と、前記貯蔵室内の湿度を検出する湿度検出手段
    と、前記貯蔵室内を冷却する冷却装置と、酸素ガス又は
    酸素を含む気体を前記貯蔵室内に供給する酸素供給装置
    と、前記貯蔵室内を加湿または乾燥する湿度調整装置と
    をもち、前記制御装置は、前記湿度検出手段の検出度に
    応じて前記冷却装置を制御し、前記酸素検出手段の検出
    度に応じて前記酸素供給装置を制御し、前記湿度検出手
    段の検出度に応じて前記湿度調整装置を制御する特許請
    求の範囲第1項記載の生鮮食品貯蔵庫。
JP62332657A 1987-12-29 1987-12-29 生鮮食品貯蔵庫 Pending JPH01174367A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5914749A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 Hitachi Ltd 貯蔵庫の雰囲気調整方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5914749A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 Hitachi Ltd 貯蔵庫の雰囲気調整方法

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