JPH01173609A - 超電導コイルの製造方法 - Google Patents

超電導コイルの製造方法

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JPH01173609A
JPH01173609A JP33109887A JP33109887A JPH01173609A JP H01173609 A JPH01173609 A JP H01173609A JP 33109887 A JP33109887 A JP 33109887A JP 33109887 A JP33109887 A JP 33109887A JP H01173609 A JPH01173609 A JP H01173609A
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JP
Japan
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superconducting
film
forming means
substrate
film forming
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JP33109887A
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English (en)
Inventor
Kyoji Tachikawa
恭治 太刀川
Yukio Shinpo
幸雄 真保
Minoru Matsuda
穣 松田
Makoto Kabasawa
樺沢 真事
Shigechika Kosuge
小菅 茂義
Itaru Watanabe
渡辺 之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai University
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Tokai University
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超電導コイルの製造方法に関するものであ
る。
〔従来技術及びその問題点〕
超電導物質は、既に高エネルギー粒子加速器、医療診断
用MR4−CT  物性研究装置等において、超電導マ
グネットの形で実用化されている。また、発電機、エネ
ルギーの貯蔵や変換、リニアモーターカー、資源回収用
磁気分離装置、核融合炉、送電ケーブル、磁気シールド
材等への応用、さらには、ジョセフソン効果を用いた超
電導素子は、超高速コンピューター、赤外線検出器、低
雑音の増幅器等への応用が期待されており、これらが本
格的に実用化された場合の産業的、社会的イン・くクト
の大きさは、未だ測りがたい。
これまでに開発された超電導物質の代表旧なものとして
、Nb −Ti  合金があり、これは、現在9Tまで
の磁界発生用線材として広く使用されている。
Nb −Ti合金のTc  (超電導状態が存在する工
’1r ’J#”Ar度)は、9にである。また、Nb
 −Ti合金よシも格段に高いTcを有する材料として
化合物系超電導物質が開発され、現在Nb3Sn (T
c :l BK )とv、o。
(Tc :15K )が線材化され実用に供せられてい
る。さらに、Nb、Geでは23にのTcが得られてい
る。
このように長年に亘って高Tc超電導物質を得るだめの
努力がなされてきたが、従来の合金系および化合物系超
電導物質においては、Tc23Kが大きな壁になってい
る。Tcが23に以下の超電導物質の冷却には、高価な
液体ヘリウムが必要であり、このことが超電導物質の広
範な応用を阻害している。このTcの壁を打破する材料
として、1986平にIBMチューリッヒのM’1il
ler氏等が、Ba−T−、−Cu−0糸の酸化物で超
電導の徴候が認められたと発表して以来、酸化物系超電
導物質の開発競争に拍車がかかった。1986年にはT
c4OKであったものが、1987年の初には、早くも
77にの液体窒素温度を超えるY −B、−Cu −0
系超電導物質が開発され、Tcは約93Kに達した。さ
らに、その後も精力的な開発が続けられており、今のと
ころ安全性等に問題はあるものの室温で超電導現象を示
す超電導物質の開発も報告されている。液体窒素温度で
使用可能な高温超電導物質の発見は、前述した応用分野
への期待度を増々高めるものであるが、超電導物質を皮
膜化し、これをコイル状に形成して超電導コイルを容易
に製造することができる方法は現在のところ未だ提案さ
れていない。
従って、この発明の目的は、皮膜化した超電導物質から
なる超電導コイルを容易に製造することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、リング状基板を一方向に回転させ、超電導
皮膜形成手段と中間皮膜形成手段とを前記基板の回転方
向上流側から、I@次この順で設け、前記超電導皮膜形
成手段によって、前記基板の表面上に、CuxOy基を
含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着させて、前記基
板の表面上に超電導皮膜を形成し、前記中間皮膜形成手
段によって、前記超電導皮膜の表面上に中間皮膜を構成
する粒子を付着させて、前記超電導皮膜の表面上に中間
皮膜を形成し、かくして、前記基板の表面上に、前記超
電導皮膜および前記中間皮膜をスパイラル状に連続して
積層させることに特徴を有するものである。
次に、この発明の、超電導コイルの製造方法の第1実癩
態様を図面を参照しながら説明する。
第1図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第1
実権態様を示す断面図である。
第1図において、超電導皮膜形成手段1および中間皮膜
形成手段2は真空容器3内に垂直に設けられたリング状
基板4とそれぞれ対向して、基板4の周方向にそって間
隔をあけて設けられている。
基板4はCu等の熱伝導性に優れた金属からなり、回転
手段(図示せず)によって、その中心軸線を中心として
一方向に回転する。
超電導皮膜形成手段1は、回転する基板4の表面上に、
CuxOy基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着
させて、基板4の表面上に超電導皮膜11を連続的に形
成する。超電導皮膜形成手段1は、基板4の回転方向上
流側に設けられ、溶射ノズル5とこの中に挿入された電
極6と、溶射ノズル5と電極6との間に接続された電源
7とからなっている。中間皮膜形成手段2は、超電導皮
膜形成手段1によって形成された超電導皮膜11の表面
上に、Cu等の熱伝導性に優れた金属の粒子を付着させ
て超電導皮膜11の表面上に中間皮膜12を連続的に形
成する。中間皮膜12は、通電時の発熱によるコイルの
昇温を防止する。
中間皮膜形成手段2は、基板4の回転方向上流側に設け
られ、超電導皮膜形成手段lと同様に、溶射ノズル8、
電極9および電源10からなっている。
〔作用〕 真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、超電導皮膜形成手段1および中間皮膜形成手段2の
溶射ノズル5,8の後端部内に、それぞれアルゴン、ヘ
リウム等の作動ガスを供給し、超電導皮膜形成手段1の
溶射ノズル5の先端部内に、CuχOy基を含む複合酸
化物超電導物質の粒子を供給し、中間皮膜形成手段2の
溶射ノズル8の先端部内に、Cu等の熱伝導性に優れた
金属粒子を供給する。そして、電源7.lOを作動させ
て、溶射ノズル5から電極6および溶射ノズル8から電
極9に向けてそれぞれプラズマジェットを発生させる。
これによって、基板4の表面上には、CuxOy基を含
む複合酸化物超電導物質からなる超電導皮膜11と、C
u等の熱伝導性に優れた金属からなる中間皮膜12とが
交互にスパイラル状に積層される。
次に、この発明の超電導コイルの製造方法の第2実施態
様を図面を参照しながら説明する。
第2図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第2
実施態様を示す一部切欠き斜視図である。
第2図において、超電導皮膜形成手段1は、真空容器3
内に設けられた、Curly基を含む複合酸化物質から
なる蒸着源13と、蒸着源13にレーザを照射するため
のレーザ光源14とからなっている。中間皮膜形成手段
2は、真空容器3内に設けられた、Cu’4の熱伝導性
に優れた金属からなる蒸着源15と、蒸着源15にレー
ザを照射するためのレーザ光源16とからなっている。
蒸着源13゜15は、真空容器3内に水平に設けられた
リング状基板4と対向して、基板40回転方向上流側か
ら順次、この順で基板4の周方向にそって間隔をあけて
設けられている。基板番は、Cu等の熱伝導性に優れた
金属からなり、回転手段(図示せず)によって、その中
心軸線を中心として一方向に回転する。
超電導皮膜形成手段1は、回転する基板4の表面上に、
CutOy基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着
させて、基板4の表面上に超電導皮膜11を連続的に形
成する。中間皮膜形成手段2は、第1皮膜形成手段1に
よって形成された超電導皮膜11の表面上に、Cu等の
熱伝導性に優れた金属粒子を付着させて、超電導皮膜1
1の表面上に中間皮膜12を連続的に形成する。中間皮
膜12の作用は、前述した第1実施態様におけると同様
である。
〔作用〕
真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、レーザ光源14からレーザ光線を蒸着源13に照射
し、レーザ光源16がらレーザ光線を蒸着源15に照射
する。これによって、基板4の表面上に、 CuxOy
基を含む複合酸化物超電導物質からなる超電導皮膜11
と、Cu等の熱伝導性に優れた金属からなる中間皮膜1
2とが交互にスパイラル状に積層される。
次に、この発明の、超電導コイルの製造方法の第3実施
態様を図面を参照しながら説明する。
第3図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第3
実施態様を示す断面図である。
第3図において、超電導皮膜形成手段lおよび中間皮膜
形成手段2は、真空容器3内に垂直に設けられたリング
状基板4と対向して、基板4の周方向にそって間隔をあ
けて設けられている。基板4は、Aj+208. Zr
またはYSZ 等の絶縁物からなる絶縁層4Aと、この
表面上に積ノーされたCu等の熱伝導性に優れた伝熱層
4Bとからなり、回転手段(図示せず)によって、その
中心軸線を中心とじて一方向に回転する。
超電導皮膜形成手段1は、回転する基板4の表面上に、
Cu工0.基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着
させて、基板4の伝熱層4Bの表面上に超電導皮膜11
を連続的に形成する。超電導皮膜形成手段lは、基板4
0回転方向上流側に設けられ、溶射ノズル17とこの中
に挿入された電極18と、溶射ノズル17と電極1Bと
の間に接続された電源19とからなっている。中間皮膜
形成手段2は、後述する絶縁皮膜および伝熱皮膜からな
る中間皮膜を超電導皮膜11の表面上に形成する。
中間皮膜形成手段2は、基板40回転方向下流側に設け
られ、第1皮膜形成手段2Aと第2皮膜形成手段2Bと
からなっている。第1皮膜形成手段2Aは、超電導皮膜
110表面上に、Affi203 、 ZrまたはYS
Z 等の絶縁物からなる、コイル間の短絡を防止するた
めの絶縁皮膜20を形成する。第1皮膜形成手段2Aは
、溶射ノズル21とこの中に挿入された電極22と、溶
射ノズル21と電極22との間に接続された電源23と
からなっている。第2皮膜形成手段2Bは、絶縁皮膜2
0の表面上に、Cu  等の熱伝導性に優れた金属から
なる、前述の第1実施態様におけると同様な作用を有す
る伝熱皮膜24を形成する。第2皮膜形成手段2Bは、
第1皮膜形成手段2Aと同様に、溶射ノズル25、電極
26および電源27からなっている。
〔作用〕
真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、超電導皮膜形成手段1および中間皮膜形成手段2の
溶射ノズル17121.25(7)後端部内に、それぞ
れアルゴン、ヘリウム等の作動ガスを供給し、溶射ノズ
ル17の先端部内に、Cu x Oy基を含む複合酸化
物超電導物質の粒子を供給し、溶射ノズル21の先端部
内に、A1203 、 ZrまたはYSZ等の絶縁物質
の粒子を供給し、溶射ノズル25の先端部内にCu等の
熱伝導性に優れた金属の粒子を供給し、そして、電源1
9,23.27を作動させて、溶射ノズル17から電極
18、溶射ノズル21から電極22、溶射ノズル25か
ら電極27に向けてそれぞれプラズマジェットを発生さ
せる。これによって、基板4の表面、上に、Cu工Oy
基を含む複合酸化物超電導物質からなる超電導皮膜11
と中間皮膜12、即ち、At!、03. Zr。
YSZ等からなる絶縁皮膜20とCu等の熱伝導性に優
れた金属からなる伝熱皮膜24とがスパイラル状に積層
される。
次に、この発明の、超電導コイルの製造方法の第4実施
態様を図面を参照しながら説明する。
第4図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第4
実施態様を示す一部切欠き斜視図である。
第4図において、超電導皮膜形成手段lは、真空容器3
内に設けられた、CuxOy基を含む複合酸化物超電導
物質からなる蒸着源2日と、蒸着源28にレーザを照射
するためのレーザ光源29とからなっている。中間皮膜
形成手段2は、第1皮膜形成手段2Aと第2皮膜形成手
段2Bとからなっている。
第1皮膜形成手段2Aは、真空容器3内に設けられた、
u、o、、 Zr、 YS Z等の絶縁物質からなる蒸
着源30と、蒸着源30にレーザを照射するためのレー
ザ光源31とからなっている。第2皮膜形成手段2Bは
、真空容器3内に設けられた、Cu等の熱伝導性に優れ
た金属からなる蒸着源32と、蒸着源32にレーザを照
射するためのレーザ光源33とからなっている。蒸着源
2B、30.32は、真空容器3内に水平に設けられた
リング状基板4と対向して、基板4の回転方向上流側か
ら順次、基板4の周方向にそって間隔をあけて設けられ
ている。基板4は、前述した第3実施態様におけると同
様に、絶縁層4Aと伝熱5.Δ4Bとからなり、回転手
段(図示せず)によって、その中心軸線を中心として一
方向に回転する。
超電導皮膜形成手段lは、回転する基板4の表面上にC
ux○γ基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着さ
せて、基板4の表面上に超電導皮膜11を連続的に形成
する。第1皮膜形成手段2Aは、超電導皮膜11の表面
上に、Al2O,、ZrまたはYSZ等の絶縁物の粒子
を付着させて、超電導皮膜11の表面上に絶縁皮膜20
を連続的に形成する。第2皮膜形成手段2Bは、絶縁皮
膜20の表面上に、Cu 等の熱伝導性に漬れた金Aか
らなる伝熱皮膜24を連続的に形成する。絶縁皮膜20
および伝熱皮膜24の作用は、前述した第3実癩態様に
おけると同様である。
〔作用〕
真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、レーザ光源29,31.33からレーザ光線を蒸着
源2B、30.32に照射する。
これてよって、基板4の表面上に、CuxOy基を含む
複合酸化物超電導物質からなる超電導皮膜11と中間皮
膜12、即ち、/u203 、 ZrまたはYSZ等か
らなる絶縁皮膜20とCu等の熱伝導性に優れた金属か
らなる伝熱皮膜24とがスパイラル状に積ノーされる。
次に、この発明の、超電導コイルの製造方法の第5実施
態様を図面を参照しながら説明する。
第5図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第5
実施態様を示す断面図である。
第5図において、超電導皮膜形成手段lおよび中間皮膜
形成手段2は、真空容器3内に垂直に設けられたリング
状基板4と対向して、基板40周方向にそって間隔をあ
けて設けられている。基板4は、Cu等の熱伝導性に優
れた伝熱層4Aと、この表面上に積層されたN1″また
はN1基合金等の金属からなる拡散防止層4Bとからな
り、回転手段(図示せず)によって、その中心軸線を中
心として一方向に回転する。
超電導皮膜形成手段lは1回転する基板4の表面上に、
CuxOy基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着
させて、基板4の拡散防止層4Bの表面上に超電導皮膜
11を連続的に形成する。超電導皮膜形成手段1は、基
板40回転方向上流側に設けられ、溶射ノズル34とこ
の中に挿入された電極35と、溶射ノズル34と電極3
5との間に接続された電源36とからなっている。中間
皮膜形成手段2は、後述する絶縁皮膜および第1.第2
拡散防止皮膜からなる中間皮膜12t−超電導皮膜11
の表面上て形成する。中間皮膜形成手段2は、基板4の
回転方向下流側に設けられ、第1皮膜形成十段2A、第
2皮膜形成手段2Bおよび第3皮膜形成手段2Cからな
っている。第1皮膜形成手段2Aは、超電導皮膜11の
表面上に、NiまたはNi基合金等の拡散防止金属から
なる第1拡散防止皮膜37を形成する。第1皮膜形成手
段2Aは、溶射ノズル38とこの中に挿入された電極3
9と、溶射ノズル38と電極39との間に接続された電
源40とからなっている。第2皮膜形成手段2Bは、第
1拡散防止皮膜37の表面上に、Cu等の熱伝導性に優
れた金属からなる、前述の第1実施態様におけると同様
な作用を有する伝熱皮膜24を形成する。
第2皮膜形成手段2Bは、第1皮膜形成手段2Aと同様
に、溶射ノズル41、電極42および電源43からなっ
ている。第3皮膜形成手段3Cは、伝熱皮膜24の表面
上に、前記拡散防止金属からなる第2拡散防止皮膜44
を形成する。第3皮膜形成手段2Cは、第1皮膜形成手
段2Aと同様1c 、溶射ノズル45、電極46および
電源47からなっている。第1および第2拡散防止皮膜
3’7.44は、超電導度、ll111中に伝熱皮膜2
4の金属が拡散して、超電導現象が消失するのを防止す
る。
〔作用〕
真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、超電導皮膜形成手段lおよび中間皮膜形成手段2の
溶射ノズル34.3B、41゜45の後端部内に、それ
ぞれアルゴン、ヘリウム等の作動ガスを供給し、溶射ノ
ズル34の先端部内に、CuxOy基を含む複合酸化物
超電導物質の粒子を供給し、溶射ノズル38の先端部内
に、NiまたばN1基合金等の金属の粒子を供給し、溶
射ノズル41の先端部内にCu等の熱伝導性に優れた金
属の位子を供給し、そして、溶射ノズル45の先端部P
1に前記拡散防止金属の粒子を供給し、そして、電源3
6,40,43.47を作動させて、溶射ノズル34か
ら電極35、溶射ノズル38から電極39、溶射ノズル
41から電極42、溶射ノズル45から電極46に向け
てそれぞれプラズマジェットを発生させる。これによっ
て、基板4の表面上には、CuxOy基を含む複合酸化
物超電導物質からなる超電導皮膜11と中間皮膜12、
即ち、N1またはN1基合金等の拡散防止金属からなる
第1拡散防止皮膜37、Cu等の熱伝導性に優れた金属
からなる伝熱皮膜24および、前記拡散防止金属からな
る第2拡散防IF皮膜44とがスパイラル状に積層され
る。
次に、この発明の、超電導コイルの調造方法の第6実施
態様を図面を参照しながら説明する。
第6図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第6
実施態様を示す一部切欠き斜視図である。
第6図において、超電導皮膜形成手段1は、真空容器3
内に設けられた、CuxOy基を含む複合酸化物超電導
物質からなる蒸着源48と、蒸着源48にレーザを照射
するためのレーザ光源49とからなっている。中間皮膜
形成手段2は、第1皮膜形成手段2A、第2皮膜形成手
段2Bおよび第3皮膜形成手段2Cとからなっている。
第1皮膜形成手段2Aは、真空容器3内に設けられた、
隅またはN1基合金等の拡散防止金属からなる蒸着源5
0と、蒸着源50にレーザを照射するためのレーザ光源
51とからなっている。第2皮膜形成手段2Bは、真空
容器3内に設けられた、Cu等の熱伝導性に優れた金属
からなる蒸着源52と、蒸着源52にし−ザを照射する
ためのレーザ光源53とからなっている。第3皮膜形成
手段2Cは、真空容器3内に設けられた、前記拡散防止
金属からなる蒸着源54と、蒸着源54にレーザを照射
するためのレーザ光源55とからなっている。蒸着源4
8,50゜52.54は、真空容器3内に水平に設けら
れたリング状基板4と対向して、基板4の回転方向上流
側から順次、基板4の周方向にそって間隔をあけて設け
られている。基板塩は、前述した第5実施態様における
と同様に、伝熱層4Aと拡散防止層4B とからなり、
回転手段(図示せず)Kよって、その中心軸線を中心と
して一方向に回転する。
超電導皮膜形成手段1は、回転する基板4の表面上にC
uxOy基を含む複合酸化物超電導物質の粒子を付着さ
せて、基板4の表面上に超電導皮膜11を連続的に形成
する。第1皮膜形成手段2人は、超電導皮膜11の表面
上に、N1またはN1基合金等の拡散防止金属の粒子を
付着させて、超電導皮膜11の表面上に第1拡散防止皮
膜3フを連続的に形成する。第2皮膜形成手段2Bは、
第1拡散防止皮膜3フの表面上に、Cu等の熱伝導性に
優れた金属からなる伝熱皮膜24を連続的に形成する。
第3皮膜形成手段2Cは、伝熱皮膜24の表面上に前記
拡散防止金属からなる第2拡散防止皮膜44を連続的に
形成する。伝熱皮膜24、第1.第2拡散防止皮膜37
.44の作用は、前述した第5実施態様におけると同様
である。
〔作用〕
真空容器3内を減圧し、基板4を一方向に回転させなが
ら、レーザ光源49,51,53.55からレーザ光線
を蒸着源4B、50,52.54に照射する。これによ
って、基板4の表面上に、CuxOy基を含む複合酸化
物超電導物質からなる超電導皮膜11と中間皮膜12、
即ち、N1またはN1基合金等の拡散防止金属からなる
第1および第2拡散防止皮膜37.44とCu等の熱伝
導性に優れた金属からなる伝熱皮膜24とがスパイラル
状に積層される。
〔実施例〕
第1図に示す真空容器3内の回転手段に、内径30、、
外径50+m%厚み2mのCu製リング状基板4をセッ
トし、基板4を1分間当り2回転させ、超電導皮膜成形
手段1および中間皮膜形成手段2の作動ガスとして、ア
ルゴンガスとヘリウムガスとの混合ガス(Ar : 2
0 t/min 、 He : 401/min )を
使用し、溶射ノズル5に粒径10〜100μmの、Yg
、3Bao、7Cu103−7からなる超電導物質の粒
子を、そして、溶射ノズル8に粒径10〜100μmの
Cuの粒子をそれぞれ連続的に供給し、電源7、lOか
らl 5 KW の電力を供給し、そして、真空容器3
内の気圧を80 mbar  に減圧して、−方向に回
転する基板4の表面上に厚み50μmの超電導皮膜11
と厚み100μmの中間皮膜12とを交互に50ターン
、スパイラル状に積層させた。
このようKして製造した超電導コイルの臨界温度Tcお
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tcは8’7に、Jcは300A/−で
あり、通電による発熱量も少なかった。
〔実施例2〕 第2図に示す真空容器3内の回転手段に、内径20鴫、
外径4o、、、厚み2聰のCu製リング状基板4をセッ
トし、真空容器3を10−1トールの酸素雰囲気に減圧
し、基板4を6分間で1回転させ、レーザ光源14.1
6からco、レーザを、Yo、3Bn o、’F Cu
 lO3−yからなる蒸着源13、および、Cuからな
る蒸着源15に同時に照射して、一方向に回転する基板
4の表面上に厚み5μmの超電導皮膜11および厚み5
μmの中間皮11112とを交互に500ターン、スパ
イラル状に積層させた。
このようにして製造した超電導コイルの臨界温度Tcお
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tcは83に、Jcは10.0OOA/
−であり、通電による発熱量もきわめて少なかった。
〔実施例3〕 中間皮膜形成手段2を、絶縁皮膜20を形成するための
第1皮膜形成手段2Aおよび伝熱皮膜24を形成するた
めの第2皮膜形成手段2Bによって構成した以外は、実
施例1と同様の条件に従って、M2O,からなる絶縁層
4AとCuからなる伝熱層4Bとからなる基板4上に、
Yo、3 BaO7Cul o、、−Yからなる厚み5
0μmの超電導皮膜11と中間皮膜12、即ち、Aj2
0.からなる厚み50μmの絶縁皮膜20およびCuか
らなる厚み50μmの伝熱皮膜24とをスパイラル状に
50タ一ン積層させた。
このようにして製造した超電導コイルの臨界温度Tcお
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tcは87に%Jcは300A/am”
 であり、発熱量も少なく、コイル間の短絡も認められ
なかった。
〔実施例4〕 中間皮膜形成手段2を、絶縁皮膜20を形成するための
第1皮膜形成手段2人および伝熱皮膜24を形成するた
めの第2皮膜形成手段2Bによって構成した以外は、実
施例2と同様の条件に従って、M、0.からなる絶縁層
4AおよびCuからなる伝熱層4Bからなる基板4上に
、YO,38aO,フCul o3−yからなる厚み5
μmの超電導皮膜11と中間皮膜12、即ち、Al2O
,からなる厚み5μmの絶縁皮膜20およびCuからな
る厚み5μmの伝熱皮膜24とをスパイラル状に500
タ一ン積層させた。
このようにして製造した超電導コイルの臨界温度T0お
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tcは83に、Jcは10、000 A
/ an?  であり、発熱量も少なく、コイル間の短
絡も認められなかった。
〔実施例5〕 中間皮膜形成手段2を、第1、および第2拡散防止皮膜
37.44を形成するための第1および第2皮膜形成手
段2A 、 2G  および伝熱皮膜24を形成するだ
めの第2皮膜形成手段2Bによって構成した以外は、実
施例1と同様の条件に従って、Cuからなる伝熱層4A
およびN1からなる拡散防止層4Bからなる基板4上に
、yo、3E’ao、’Fculo3−y70’らなる
厚み50μmの超電導皮膜11と中間皮膜12、即ち、
Niからなる厚み50μmの第1および第2拡散防止皮
膜37.44およびCuからなる厚み50μmの伝熱皮
膜24とをスパイラル状に50タ一ン積層させた。
このようにして製造した超電導コイルの臨界温度Tcお
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tc・は87に、Jcは300 A/d
m” であり、発熱量も少なく、コイル間の短絡および
Cuの超電導皮膜ll中への拡散も認められなかった。
〔実施例6〕 中間皮膜形成手段2を、第1および第2拡散防止皮膜3
7.44を形成するための第1および第2皮膜形成手段
2A、2Cおよび伝熱皮膜24を形成するための第2皮
膜形成手段2Bによって構成した以外は、実砲例2と同
様の条件に従って、Cuからなる伝熱層4AおよびNl
からなる拡散防止層4Bからなる基板4上に、Yo3B
ao7Cul 03−アからなる厚み5μmの超電導皮
膜11と中間皮膜12、即ち、N1からなる厚み5μm
の第1および第2拡散防止皮膜3フ、44およびCuか
らなる厚み5μmの伝熱皮膜24とをスパイラル状に5
00タ一ン積層させた。
このようにして製造した超電導コイルの臨界温度Tcお
よび臨界電流密度Jcを四端子抵抗測定法によって調べ
た。この結果、Tcは83に、Jcは1o、o o o
 h/drr? であり、発熱量も少なく、コイル間の
短絡およびCuの超電導皮膜11中への拡散も認められ
なかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、皮膜化した超
電導物質からなる超電導コイルを容易に製造することが
でき、伝熱皮膜によって、通電時のコイルの温度上昇が
防止でき、絶縁皮膜によって、コイル間の短絡が防止で
き、さらに、拡散防止皮膜によって、伝熱皮膜の金属の
超電導皮膜中への拡散が防止できるといったきわめて有
用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1.3.5図は、この発明の、超電導コイルの製造方
法の、第1.第3.第5実施態様を示す断面図、第2.
4.6図は、この発明の、超電導コイルの製造方法の第
2.第4.第6実施態様を示す一部切欠き斜視図である
。図面において、1・・・超電導皮膜形成手段、2・・
・中間皮膜形成手段、3・・・真空容器、    4・
・・基板、5、8.1?、 21.25.34.3B、
 41.45・・・溶射ノズル、6、9.1B、 22
.26.35.39.42.46・・・電極、7、 :
LO,19,23,27,36,4o、 43.47・
・・電源、11・・・超電導皮膜、   12・・・中
間皮膜、13、15.2B、 30.32.4B、 5
2.54・・・蒸着源、14、16.29.31.33
.49.51.53.55  ・・・レーザ光源、20
・・・絶縁皮膜、    24・・・伝熱皮膜、37・
・・第1拡散防止皮膜、44・・・第2拡散防止皮膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. リング状基板を一方向に回転させ、超電導皮膜形成手段
    と中間皮膜形成手段とを前記基板の回転方向上流側から
    順次この順で設け、前記超電導皮膜形成手段によつて、
    前記基板の表面上に、CuxOy基を含む複合酸化物超
    電導物質の粒子を付着させて、前記基板の表面上に超電
    導皮膜を形成し、前記中間皮膜形成手段によつて、前記
    超電導皮膜の表面上に中間皮膜を構成する粒子を付着さ
    せて、前記超電導皮膜の表面上に中間皮膜を形成し、か
    くして、前記基板の表面上に、前記超電導皮膜および前
    記中間皮膜をスパイラル状に連続して積層させることを
    特徴とする、超電導コイルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003347145A (ja) * 2002-05-30 2003-12-05 Daishowa Seiki Co Ltd 巻線コイル及びその製造装置
CN112509779A (zh) * 2020-10-29 2021-03-16 中国科学院合肥物质科学研究院 一种用于空间磁等离子体推进器的超导磁体系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6419702A (en) * 1987-07-14 1989-01-23 Sumitomo Electric Industries Manufacture of thin film superconducting coil

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