JPH0116978B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0116978B2
JPH0116978B2 JP57143159A JP14315982A JPH0116978B2 JP H0116978 B2 JPH0116978 B2 JP H0116978B2 JP 57143159 A JP57143159 A JP 57143159A JP 14315982 A JP14315982 A JP 14315982A JP H0116978 B2 JPH0116978 B2 JP H0116978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
chamber
spill
piston
stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57143159A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5932639A (ja
Inventor
Mitsuharu Nakahara
Tomio Ishida
Norifumi Pponjo
Yoshitaka Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP14315982A priority Critical patent/JPS5932639A/ja
Publication of JPS5932639A publication Critical patent/JPS5932639A/ja
Publication of JPH0116978B2 publication Critical patent/JPH0116978B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D15/00Varying compression ratio
    • F02D15/04Varying compression ratio by alteration of volume of compression space without changing piston stroke
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/16Indirect injection
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主燃焼室に対して通孔を介して連通
する副室を備え、該副室内に燃料噴射供給するよ
うにした圧縮着火式の内燃機関において、その圧
縮比を、機関の運転状態に合わせて自動制御する
ようにした内燃機関に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
主燃焼室に通孔介して連通する副室を備えた圧
縮着火式の内燃機関において、その副室における
内容積及び圧縮比を、増減調節することは、先行
技術としての特許第133362号明細書等に記載され
ている。
一般に、副室を備えた圧縮着火式内燃機関にお
けるポンピング(気筒内に吸入した空気を圧縮す
ること)に起因する機械的動力損失は、内燃機関
における負荷又は回転数に比例して増加するもの
であり、また、ピストンが上死点にあるときの主
燃焼室の内容積と副室の内容積との合計容積(隙
間容積)に対する副室の内容積の割合、つまり副
室容積比は、副室内における渦流、延いては、副
室内における空気利用率に関連するものである。
しかし、この先行技術のものは、副室の内容積
を、内燃機関における運転状態に応じて自動式に
増減調節するものではなく、副室における内容積
及び圧縮比の初期値を、調節設定するためのもの
であるから、副室における内容積及び圧縮比の初
期値を、内燃機関における低負荷又は低回転に合
せて調節設定すると、高負荷又は高回転域におい
て、ポンピングに起因する機械的動力損失が増大
して、内燃機関の出力及び燃費が低下すると共
に、副室内における渦流が強くなり過ぎることに
なり、また、副室における内容積及び圧縮比の初
期値を、内燃機関における高負荷又は高回転に合
せて調節設定すると、低負荷又は低回転におい
て、副室内における渦流が弱くなり、副室におけ
る空気利用率が低下することになるのである。
一方、特開昭54−20220号公報は、内燃機関に
おける圧縮比を、内燃機関における負荷に応じて
自動的に変更制御する装置として、燃焼室に開口
する副シリンダ内に副ピストンを嵌挿し、該副ピ
ストンの背面に作動油を供給する油圧室を形成
し、且つ、副ピストンの背面に中空状のステムを
一体的に連結し、該中空状ステムには、前記油圧
室内の部位に油圧室内の作動油を当該中空状ステ
ム内に流出するスピルポートを穿設する一方、前
記中空状ステム内には、大気に連通する油路を備
えた制御棒を挿入して、該制御棒を、内燃機関に
おける負荷に応じて前後移動することにより、副
ピストンを前後移動することを提案している。
そして、この装置は、圧縮比を内燃機関におけ
る負荷に応じて自動制御できる利点を有する反
面、これを前記圧縮着火式内燃機関における副室
に対して適用した場合には、以下に述べるような
問題点を有する。
すなわち、このものは、中空状ステムにおける
スピルポートの開閉するための制御棒を、前記中
空状ステム内に摺動自在に挿入したもので、前記
制御棒の前後移動には、油圧室の油圧がその前後
移動を妨げるように作用し、換言すると、制御棒
の前後移動には大きい力を必要とするから、前記
制御棒を、内燃機関の負荷に応じて前後移動する
ためのアクチエータが大型になるのである。
しかも、前記中空状ステムにおけるスピルポー
トを、油圧室内の部分、つまり、中空状ステムに
おける奥の部分に設けているから、中空状ステム
とその内部に挿入した制御棒との摺動部を、当該
摺動部から作動油の漏洩が無いように高精度に仕
上げ加工する場合における機械的加工が著しく困
難で、この加工に要するコストが大幅に増大する
と共に、前記摺動部を良好な摺動状態に維持する
ための保守・点検が困難であつた。
その上、副ピストンの前進動は油圧室の油圧に
より、副ピストンの後退動は燃焼室の圧力により
行うもので、副ピストンは、燃焼室の圧力が吸気
行程に際して低くなると、油圧によつて前進し、
次に爆発行程に際して燃焼室の圧力が高くなつた
とき、元の位置まで後退すると云うように、一サ
イクル中に一回往復動を繰り返すことになるか
ら、副ピストンと副シリンダとの摺動部、及びス
テムと制御棒と摺動部の摩耗が大きくて、耐久性
が低いのである。
加えて、副ピストンの前進動は、油圧室からの
作動油の流出を止めて行うので、負荷の減少に追
従して副ピストンを前進動するときの応答性は良
い反面、副ピストンは、吸気行程において前記の
ように前進動することにより、この前進動によに
油圧室内に作動油が流入するから、負荷の増大に
追従して副ピストンを後退動する場合に、負荷の
増大に追従しての副ピストンの後退動が、吸気行
程のときに副ピストンが前進動する分だけ遅れる
ことになり、換言すると、負荷の増大に対する圧
縮比低への応答性が低くて、その間において、出
力のダウン及び燃費の増大並びに過剰な渦流の発
生を招来するのである。
本発明は、副室を備えた圧縮着火式の内燃機関
において、この副室における内容積及び圧縮比
を、他の問題、例えば耐久性の低下、機械的加工
の困難性等を生じることなく、内燃機関における
負荷又は回転数に応じて自動的に変更できるよう
にすることにより、前記の問題を解消するもので
ある。
また、他の発明は、温度が低いときにおける白
煙及び燃焼騒音の低減を図るものであり、更に他
の発明は、始動性の向上を図ることを目的とする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため第1の発明は、主燃焼
室に通孔を介して連通する副室を備えた圧縮着火
式の内燃機関において、そのシリンダヘツドに、
前記副室に開口する副シリンダを設け、該副シリ
ンダ内に副ピストンを摺動自在に嵌挿し、該副ピ
ストンの背面に、作動油供給ポートを備えた油圧
室を形成すると共に、前記副シリンダの軸方向に
延びるステムを連結し、該ステムの先端を、前記
シリンダヘツド上室に突出し、該ステムの突出端
には、前記油圧室の作動油が流出するようにした
スピルポートを設け、且つ、前記ステムの突出端
における外周には、当該ステムの後退動によつて
スピルポートが閉じステムの前進動によつてスピ
ルポートが開くようにしたスピル体を、当該スピ
ル体による前記スピルポートの開閉位置がステム
の軸方向に変位できるように相対移動自在に被嵌
する一方、前記副ピストンのうち副室に対する部
分を小径に油圧室に対する部分を大径に形成し、
且つ、この副ピストンには、当該副ピストンを後
退方向に付勢するためのばね手段を設け、前記ス
ピル体を、内燃機関に、当該内燃機関における負
荷及び回転数のうちいずれか一方又は両方が高く
なると前記スピル体によるスピルポートの開閉位
置が後退移動するようにアクチエータを介じて関
連する構成にした。
また、第2の発明は、前記第1の発明に加え
て、スピル体を、内燃機関の温度に、当該温度が
低いときスピル体によるスピルポートの開閉位置
を前進移動するように関連する構成にした。
更にまた、第3の発明は、前記第1の発明に加
えて、スピル体を、内燃機関の回転数に、当該回
転数がアイドリング時の回転数より低いときスピ
ル体によるスピルポートの開閉位置を大きく後退
移動するように関連する構成にした。
〔発明の作用・効果〕
このような構成において、前記スピル体を、当
該スピル体によつてスピルポートを閉じるように
移動作動すると、スピルポートからの作動油の流
出が止まるか、減少することにより、副ピストン
は、油圧室内に供給される作動油によつて副室に
向かつて前進動し、この前進動は、スピルポート
からの作動油の流出量と油圧室への作動油の供給
量とが略等しくなる位置までスピルポートが開い
た時点で停止することになり、また、前記スピル
体を、当該スピル体によつて前記スピルポートを
大きく開くように移動作動すると、スピルポート
からの作動油の流出量が増大することにより、副
ピストンは、副室内の圧力及びばね手段にて副室
から後退動し、この後退動は、スピルポートから
の作動油の流出量と油圧室への作動油の供給量と
が略等しくなる位置までスピルポートが閉じると
停止することになるから、前記スピル体の移動作
動によつて、副ピストンを、副室に対して前進又
は後退動することができる。
従つて、前記スピル体を、内燃機関に、当該内
燃機関における負荷及び回転数のうちいずれか一
方又は両方が高くなると前記スピル体によるスピ
ルポートの開閉位置が後退移動するようにアクチ
エータを介して関連したことにより、高負荷又は
高回転のときには、副室の内容積を増大すること
ができると共に、圧縮比を低くすることができる
から、高圧荷又は高回転域において、ポンピング
に起因する機械的動力損失が増大すること、及び
副室内の渦流が強くなり過ぎることを防止できる
一方、低負荷又は低回転のときには、副室の内容
積を縮小することができると共に、圧縮比を高く
することができるから、低負荷又は低回転域にお
いて、副室内の渦流が弱くなることを防止できる
と共に、圧縮比が高くなることによつて出力及び
燃費を向上できるのである。
この場合において、本発明は、前記のように、
副ピストンのうち副室に対する部分を小径に、油
圧室に対する部分を大径に形成する構成にしたこ
とにより、油圧室における作動油の圧力は、副室
の圧力に、前記副ピストンにおける小径と大径と
の直径比の二乗を掛算した値になり、副室の圧力
よりも下がることになるから、油圧室の作動油
が、副シリンダの内面と副ピストンとの摺動部分
から副室側に漏洩する量を少なくできて、作動油
の消費量を低減できる。しかも、前記油圧室に供
給する作動油の油圧を低くすることができるか
ら、当該作動油に対する油圧ポンプの小型・軽量
化を達成できると共に、作動油に対する油圧ポン
プを内燃機関にて駆動する場合に、内燃機関の動
力損失を低減でき、場合によつては、内燃機関に
おける潤滑油、自動車のパワーステアリング機構
における作動油、又は自動車のアートマチツク変
速機構における作動油を、そのまま、前記油圧室
に対する作動油として使用することができるので
ある。
その上、本発明は、前記のように、ステムにお
けるスピルポートを開閉するためのスピル体を、
ステムの外周に被嵌したことにより、このスピル
体の前後移動には、油圧室内の油圧がその前後移
動を妨げるように作用することがなく、スピル体
を軽い力で前後移動することができるから、この
スピル体を、負荷等に応じて前後移動するための
アクチエータを小型・軽量化できる。
しかも、前記ステムを、シリンダヘツド上室に
突出し、その突出端に、スピルポート及びスピル
体を設けたことにより、ステムとスピル体との摺
動部分を、スピルポートをスピル体にて完全に閉
じるようにするための高精度の機械的加工が、前
記先行技術の場合よりも遥かに容易にできるか
ら、機械的加工に要するコストを低減できると共
に、加工精度の向上を図ることができるのであ
り、更に、ステムとスピル体との良好な摺動状態
を維持するための保守・点検が至極容易にできる
のである。
また、前記副ピストンは、吸気行程に際して主
燃焼室及び副室の圧力が低くなつたとき、油圧室
の圧力によつて、副室に向つて前進し、次に爆発
行程に際して副室の圧力が高くなつたとき、元の
位置まで後退すると云うように、一サイクル中に
一回往復動を行うことになるが、本発明は、前記
副ピストンに当該副ピストンを後退方向に付勢す
るばね手段を設けたもので、前記のように、一サ
イクル中に一回往復動するときのストロークを、
前記ばね手段によつて少なくできるから、副シリ
ンダと副ピストンの摺動部、及びステムとスピル
体との摺動部における摩耗を低減できて、耐久性
を向上できるのであり、また、ばね手段は、吸気
行程に際して副ピストンが前進動するストローク
を小さくすることに加えて、副ピストンの後退動
を加速するから、負荷等の増大に追従して副ピス
トンを後退動するときの応答性を向上でき、その
結果、負荷等の増大に追従して、副室の容積増
大、圧縮比低への制御が遅れることによる出力の
ダウン及び燃費の増大並びに渦流の過剰な発生を
確実に防止できるのである。
また、第2の発明は、スピル体を、内燃機関の
温度に、当該温度が低いときスピル体によるスピ
ルポートの開閉位置を前進移動するように関連す
る構成にしたことにより、内燃機関の温度が低い
ときには、圧縮比を高くできるから、温度が低い
ときにおける白煙の発生を低減できると共に、燃
焼騒音を低減できるのである。
更にまた、第3の本発は、スピル体を、内燃機
関の回転数に、当該回転数がアイドリング時の回
転数より低いときスピル体によるスピルポートの
開閉位置を大きく後退移動するように関連する構
成にしたことにより、内燃機関の運転停止時にお
いて、前記副ピストンは、当該副ピストンに対す
るばね手段により、自動的に最も後退した位置に
なり、圧縮比が最も低い状態になるから、次に、
内燃機関を始動する場合におけるクランキングト
ルクが、小さくなつて、容易に始動できると共
に、始動モータを小型化できるのである。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を、副室付きの圧縮着火
式内燃機関のうち、渦室式のデイーゼル機関に適
用した場合の図面について説明すると、図におい
て符号1はシリンダブロツク、符号2はシリンダ
ヘツド、符号3は前記シリンダブロツク1のシリ
ンダボア4内を往復動する主ピストン、符号5は
略球形の副室、符号6は前記副室5を形成するた
めにシリンダヘツド2に設けたチヤンバーインサ
ートを各々示し、該チヤンバーインサート6に
は、主燃焼室7と副室5とを連通するための通孔
8が副室5に対して略接線方向に穿設され、ま
た、前記副室5には、シリンダヘツド2に装着し
た燃料噴射ノズル9がのぞみ、また、前記主燃焼
室7には、図示しない吸気ポート及び排気ポート
が開口している。
符号10は、前記シリンダヘツド2に穿設した
副シリンダで、該副シリンダ10は、その下側が
前記副室5に、上側がシリンダヘツド2の上面に
おけるシリンダヘツド上室に各々開口し、該副シ
リンダ10のシリンダヘツド上室への開口部に
は、これを塞ぐ蓋板11が設けられている。
符号12は、前記副シリンダ10内に摺動自在
に嵌挿した副ピストンで、該副ピストン12の副
室5内への頂面は、球形状副室5の内壁面の一部
を構成するように球面状に凹み形成され、該副ピ
ストン12が副室5の方向に前進すると副室5の
容積が減少すると共に、圧縮比が高くなり、副ピ
ストン12が副室5から離れる方向に後退すると
副室5の容積が増大すると共に、圧縮比が低くな
るようになつており、且つ、この副ピストン12
はばね13にて後退方向に付勢され、また、副ピ
ストン12の背面(副室5に対して裏側の面)に
は、当該副ピストン12の中心から軸方向にのび
るステム14が連結され、該ステム14を、前記
蓋板11を摺動自在に貫通して前記シリンダヘツ
ド上室に突出する一方、副ピストン12の背面と
蓋板11との間の油圧室15を形成し、該油圧室
15に油圧源からの作動油を逆止弁16付きポー
ト17を介して供給する。この場合、前記副ピス
トン12のうち副室5に対する部分は小径に、油
圧室15に対する部分は大径に形成されている。
また、前記ステム14には、油圧室15に連通
する通路18を備え、且つ、ステム14が蓋板1
1よりシリンダヘツド上室に突出する部分には、
前記油圧室15内の作動油をシリンダヘツド上室
に流出させるためのスピルポート19を穿設す
る。
符号20は、スピル体の一つの実施例であると
ころのスピルリングを示し、該スピルリング20
を前記ステム14に摺動自在に被嵌して、該スピ
ルリング20を副室5の方向に前進移動すると
き、当該スピルリング20によつてスピルポート
19が閉じ、スピルリング20を副室5から離れ
る方向に後退移動するときスピルポート19が開
くように構成する。
更にまた、符号21は、前記シリンダヘツド上
室に中途部を軸22にて揺動自在に枢着して設け
たレバーで、該レバー21の一端を前記スピルリ
ング20に係合する一方、レバー21の他端に制
御回路23によつて作動するアクチエータ24を
連結し、制御回路23に機関の負荷検出器25及
び回転検出器26からの信号を入力させ、機関の
負荷又は回転数の増加に比例して前記スピルリン
グ20をアクチエータ24にて後退方向に移動さ
せるように構成する。
この場合、機関の負荷は、燃料噴射ポンプにお
けるアクセルレバー又はリクセルペタルの動きに
よつて検出等すれば良く、また、前記制御回路2
3は、機関の冷却水の温度、潤滑油の温度、シリ
ンダブロツク1又はシリンダヘツド2の温度を検
出する機関温度検出器27からの信号を入力と
し、機関の温度が所定の温度(通常運転時の温
度)より低い時、アクチエータ24にてスピルリ
ング20を前進移動するように構成され、更に、
前記制御回路23は、回転の始動に際して機関の
回転数が所定のアイドリング回転より低いある回
転数(例えば100r.p.m.)に至るまでの間、スピ
ルリング20をアクチエータ24にて最も後退移
動するように構成されている。
この構成において、スピルリング20を、第1
図に矢印Aで示すように前進方向に移動すると、
スピルポート19の閉によつて当該スピルポート
19からの作動油の流出が止まり、逆止弁16付
きポート17から作動油が供給されている油圧室
15の圧力が上昇するから、副ピストン12は副
室5に向つて前進し、この前進がスピルポート1
9の開のところまで進行すると、スピルポート1
9から作動油が流出を始め、この流出量と油圧室
15への供給量とがバランスした時点で、副ピス
トン12の前進が停止する。また、スピルリング
20を、矢印Bで示すように後退方向に移動する
と、スピルポート19が全開になりスピルポート
からの流出量が増加し油圧室15の圧力が低下す
るから、副ピストン12は副室5の圧力及びばね
13によつて副室から離れるように後退し、この
後退がスピルポート19がスピルリング20にて
閉じるところまで進行すると、スピルポート19
からの流出量が減少し、その流出量が供給量とバ
ランスした時点で、副ピストン12の後退動が停
止することになつて、スピルリング20の移動に
よつて副ピストン12の位置を任意に変更でき、
ひいては副室5の容積を変更しつつ圧縮比を変更
できるのである。
この場合、スピルリング20をアクチエータ2
4を介して制御回路23に関連し、機関における
負荷及び回転数のうちいずれか一方又は両方の増
加に比例して後退移動するように構成したことに
より、機関の負荷又は回転数の増加につれて副室
5の容積が増大されつつ圧縮比が低くなり、機関
の負荷又は回転数の低下につれて副室5の容積が
縮小されつつ圧縮比が高くなるとういうように、
機関の負荷又は回転数に応じて、副室の容積を変
更しての圧縮比の制御が無段階的に滑らかにでき
るのである。
機関の爆発行程において、副ピストン12が大
きな爆発力を受けると、この爆発力にて当該副ピ
ストン12が若干後退してスピルポート19が閉
じる一方、油圧室15内の圧力が瞬間的に高くな
つて逆止弁16が閉じて、油圧室15内の作動油
は、当該油圧室15内に閉じ込められた状態にな
るから、これにより副ピストン12に対する大き
な爆発力を支受するのであり、この場合におい
て、スピルポート19が閉じるまでの間における
作動油の流出及びその後の圧力上昇がクツシヨク
となつて爆発燃焼により副ピストン12に対する
衝撃を吸収・緩和することができると共に、燃焼
騒音を低減できるのである。
そして、機関の温度が低い暖機運転中には、圧
縮後の空気温度が低くて圧縮着火が不安定である
から、白煙の発生が多くなり、且つ燃焼騒音が高
くなるが、本発明は、前記のようにスピルリング
20を機関の温度が低いときに前進させるように
構成したもので、暖気運転中における圧縮比は、
暖機運転後よりも高くなり、圧縮後の空気温度を
高めることができて、圧縮着火が安定化するか
ら、冷間始動性が良くなると共に、白煙の発生及
び燃焼騒音が著しく低減できるのであり、また、
機関の始動当初において、機関の回転数がアイド
リング回転数より低いある回転数(例えば100r.
p.m.)に達するまでの間スピルリング20を最も
後退移動するように構成したことにより、機関の
始動は圧縮比が最も低い状態で行われるから、機
関の始動に際してクランク軸を回転するいわゆる
クランキング時においてクランク軸の回転トルク
を軽減することができるのである。
また、前記実施例の副室5を略球形の渦室とし
た場合において、副室5内の渦流の強さは機関の
回転数に略比例するから、この渦流の強さを機関
の低回転域に合わせて設定すると高回転域におい
て強くなり過ぎて噴射燃料との混合性が低下する
ことになり、また、機関の高回転に合わせて設定
すると低回転域において弱くて、これまた噴射燃
料との混合性が低下することになるが、本発明
は、前記のように圧縮比可変用の副ピストン12
の頂面を球形状に凹ませて、球形状副室5の内壁
面の一部を構成する一方、この副ピストン12を
機関の回転数の増大につれて後退させるように構
成したので、機関の低回転域で略球形状であつた
副室5は、回転数の増大につれて、略球形状の形
が崩れることになつて、副室5内での渦流が減殺
されるから、副室5内の渦流を低回転域に合わせ
て設定しても高回転域において強くなり過ぎるこ
とはなくなり、噴射燃料との混合性、つまり空気
利用率を、機関の回転数全域において向上できる
のであり、この場合、副シリンダ10及び副ピス
トン12の径を第3図に示すように副室5の径よ
り小さくし、且つ、副室5の中心に対して偏心し
た位置に設けるようにしても良い。
なお、前記実施例において油圧室15に供給す
る作動油としては、機関における潤滑油、または
自動車のパワーステアリング機構における作動
油、若しくは自動車のオートマチツク変速装置に
おける作動油を用いることができ、前記実施例
は、スピル体の一つの実施例としてスピルリング
20にした場合を示したが、第4図及び第5図に
示すように、ステム14aにおけるスピルポート
をステム14aの軸線に対して傾斜する傾斜状ス
ピルポート19aに形成する一方、ステム14a
の外周には歯車式のスピルリング20aを回転及
び摺動自在に被嵌して、該スピルリング20a
を、図示しない軸受にてシリンダヘツド2に対し
て軸支し、このスピルリング20aには、ステム
14aが前記摺動したときその傾斜状スピルポー
ト19aに合致するようにした一つの逃がしポー
ト28を穿設すると共に、このスピルリング20
a外周の歯車29に、ステム14aと直角方向に
配設したラツク杆30を噛合し、該ラツク杆30
を機関の負荷又は回転に関連するアクチエータ2
4にて長手方向に摺動してスピルリング20aを
回転操作して、ステム14aの傾斜状スピルポー
ト19aに対して逃がしポート28を、()位
置又は()位置へとずらせることで副ピストン
12を前後動させるように構成しても良いのであ
り、この実施例の場合、ステム14aは摺動自
在、回転不能に保持され、ここにおけるスピルリ
ング20aを回転する機構としては、実施例のラ
ツクとピニオンに限らず他の手段を用いて良く、
また、ステムに設けた傾斜状スピルポートと、ス
ピルリングに設けた逃がしポートの設ける位置
を、それぞれ逆にしても良いことはいうまでもな
く、ステム及びスピルリングに設けるポートの形
状は、必要に応じて第4図に二点鎖線で示すよう
な任意形状の組合せが考えられる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1の
実施例を示す機関要部の縦断正面図、第2図は第
1図の−視断面図、第3図は第2の実施例を
示す要部縦断正面図、第4図はスピル体とスピル
ポートとの別の実施例図、第5図は第4図の平面
図である。 1……シリンダブロツク、2……シリンダヘツ
ド、5……副室、7……燃焼室、8……連通孔、
10……副シリンダ、12……副ピストン、12
a……副ピストンの小径部、12b……副ピスト
ンの大径部、14,14a……ステム、15……
油圧室、16……逆止弁、19,19a……スピ
ルポート、20,20a……スピル体、23……
制御回路、24……アクチエータ、25……負荷
検出器、26……回転数検出器、27……温度検
出器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主燃焼室に通孔を介して連通する副室を備え
    た圧縮着火式の内燃機関において、そのシリンダ
    ヘツドに、前記副室に開口する副シリンダを設
    け、該副シリンダ内に副ピストンを摺動自在に嵌
    挿し、該副ピストンの背面に、作動油供給ポート
    を備えた油圧室を形成すると共に、前記副シリン
    ダの軸方向に延びるステムを連結し、該ステムの
    先端を、前記シリンダヘツド上室に突出し、該ス
    テムの突出端には、前記油圧室の作動油が流出す
    るようにしたスピルポートを設け、且つ、前記ス
    テムの突出端における外周には、当該ステムの後
    退動によつてスピルポートが閉じステムの前進動
    によつてスピルポートが開くようにしたスピル体
    を、当該スピル体による前記スピルポートの開閉
    位置がステムの軸方向に変位できるように相対移
    動自在に被嵌する一方、前記副ピストンのうち副
    室に対する部分を小径に油圧室に対する部分を大
    径に形成し、且つ、この副ピストンには、当該副
    ピストンを後退方向に付勢するためのばね手段を
    設け、前記スピル体を、内燃機関に、当該内燃機
    関における負荷及び回転数のうちいずれか一方又
    は両方が高くなると前記スピル体によるスピルポ
    ートの開閉位置が後退移動するようにアクチエー
    タを介して関連したことを特徴とする圧縮着火式
    内燃機関。 2 主燃焼室に通孔を介して連通する副室を備え
    た圧縮着火式の内燃機関において、そのシリンダ
    ヘツドに、前記副室に開口する副シリンダを設
    け、該副シリンダ内に副ピストンを摺動自在に嵌
    挿し、該副ピストンの背面に、作動油供給ポート
    を備えた油圧室を形成すると共に、前記副シリン
    ダの軸方向に延びるステムを連結し、該ステムの
    先端を、前記シリンダヘツド上室に突出し、該ス
    テムの突出端には、前記油圧室の作動油が流出す
    るようにしたスピルポートを設け、且つ、前記ス
    テムの突出端における外周には、当該ステムの後
    退動によつてスピルポートが閉じステムの前進動
    によつてスピルポートが開くようにしたスピル体
    を、当該スピル体による前記スピルポートの開閉
    位置がステムの軸方向に変位できるように相対移
    動自在に被嵌する一方、前記副ピストンのうち副
    室に対する部分を小径に油圧室に対する部分を大
    径に形成し、且つ、この副ピストンには、当該副
    ピストンを後退方向に付勢するためのばね手段を
    設け、前記スピル体を、内燃機関に、当該内燃機
    関における負荷及び回転数のうちいずれか一方又
    は両方が高くなると前記スピル体によるスピルポ
    ートの開閉位置が後退移動するようにアクチエー
    タを介して関連し、更に、前記スピル体を、内燃
    機関の温度に、当該温度が低いときスピル体によ
    るスピルポートの開閉位置を前進移動するように
    関連したことを特徴とする圧縮着火式内燃機関。 3 主燃焼室に通孔を介して連通する副室を備え
    た圧縮着火式の内燃機関において、そのシリンダ
    ヘツドに、前記副室に開口する副シリンダを設
    け、該副シリンダ内に副ピストンを摺動自在に嵌
    挿し、該副ピストンの背面に、作動油供給ポート
    を備えた油圧室を形成すると共に、前記副シリン
    ダの軸方向に延びるステムを連結し、該ステムの
    先端を、前記シリンダヘツド上室に突出し、該ス
    テムの突出端には、前記油圧室の作動油が流出す
    るようにしたスピルポートを設け、且つ、前記ス
    テムの突出端における外周には、当該ステムの後
    退動によつてスピルポートが閉じステムの前進動
    によつてスピルポートが開くようにしたスピル体
    を、当該スピル体による前記スピルポートの開閉
    位置がステムの軸方向に変位できるように相対移
    動自在に被嵌する一方、前記副ピストンのうち副
    室に対する部分を小径に油圧室に対する部分を大
    径に形成し、且つ、この副ピストンには、当該副
    ピストンを後退方向に付勢するためのばね手段を
    設け、前記スピル体を、内燃機関に、当該内燃機
    関における負荷及び回転数のうちいずれか一方又
    は両方が高くなると前記スピル体によるスピルポ
    ートの開閉位置が後退移動するようにアクチエー
    タを介して関連し、更に、前記スピル体を、内燃
    機関の回転数に、当該回転数がアイドリング時の
    回転数より低いときスピル体によるスピルポート
    の開閉位置を大きく後退移動するように関連した
    ことを特徴とする圧縮着火式内燃機関。 4 主燃焼室に通孔を介して連通する略球形状の
    副室を備えた圧縮着火式の内燃機関において、前
    記副ピストンにおける副室に対する頂面を、前記
    副室の内壁面の一部を形成するように略球形状に
    凹ませたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項若しくは第3項に記載した圧縮着火式
    内燃機関。
JP14315982A 1982-08-18 1982-08-18 圧縮着火式内燃機関 Granted JPS5932639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14315982A JPS5932639A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 圧縮着火式内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14315982A JPS5932639A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 圧縮着火式内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5932639A JPS5932639A (ja) 1984-02-22
JPH0116978B2 true JPH0116978B2 (ja) 1989-03-28

Family

ID=15332287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14315982A Granted JPS5932639A (ja) 1982-08-18 1982-08-18 圧縮着火式内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5932639A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696934B2 (ja) * 1986-03-28 1994-11-30 株式会社間組 大断面空洞構造と大断面空洞の掘削工法
KR20030000002A (ko) * 2001-06-22 2003-01-03 현대자동차주식회사 간접분사 방식 디젤 엔진의 예연소실 가변화장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5420220A (en) * 1977-07-11 1979-02-15 Peugeot Internal combustion engine that compression ratio can be varied
JPS5548759A (en) * 1978-09-30 1980-04-08 Seizo Oki Copying method from electrostatic recording paper

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5420220A (en) * 1977-07-11 1979-02-15 Peugeot Internal combustion engine that compression ratio can be varied
JPS5548759A (en) * 1978-09-30 1980-04-08 Seizo Oki Copying method from electrostatic recording paper

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5932639A (ja) 1984-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4182288A (en) Mixture-compressing, spark-ignited internal combustion engine having a combined throttle and compression control
JPH024781B2 (ja)
JPH0116978B2 (ja)
JPS6339390Y2 (ja)
JPH0116979B2 (ja)
JPS6323551Y2 (ja)
JPH0116973B2 (ja)
JPH0116330B2 (ja)
JPH0116968B2 (ja)
JPH0510501B2 (ja)
JPH0116980B2 (ja)
JP2695814B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射ポンプ
JPS6331655B2 (ja)
JPS6390632A (ja) 圧縮比可変式内燃機関
JPS6075728A (ja) 内燃機関における圧縮比の可変装置
JPH0116977B2 (ja)
JP3174932B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JPS5915665A (ja) 燃料噴射装置
JPS6361498B2 (ja)
JPS624657Y2 (ja)
JPS6331656B2 (ja)
JPH0116971B2 (ja)
JPH0116976B2 (ja)
JPH0116969B2 (ja)
JPS59203844A (ja) 圧縮比可変式内燃機関における圧縮比可変用副ピストン