JPH01168445A - 高反射フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は高反射フィルムに関し、さらに詳しくは、蛍光
灯のバックの反射板、レーザーの反射板、液晶デイスプ
レィのバックの反射板などの高い反射率を要求される用
途に用いられる高反射フィルムに関する。

［従来の技術］ 従来よりこの種の金属光沢を有する高反射フィルムには
、たとえば、ポリエステルフィルムの表面にアルミニウ
ム、銀のような金属の薄膜を蒸着形成し、さらに保護層
を塗布形成したものがあった。

しかしながら、上記のポリエステルフィルムの表面にア
ルミニウム蒸Ｍ層を設けたものにあっては、銀蒸着層を
設けたものに比較して反射率が劣っている。また上記の
ポリエステルフィルムの表面に銀蒸着層を設けたものに
あっては、ポリエステルフィルム面からの反射およびポ
リエステルフィルム自身のヘイズにより高反射は得られ
ないという問題点があった。

［発明の目的］ 本発明は上記従来の問題点に鑑み、反射率の優れた高反
射フィルムを提供することにある。

［発明の構成］ 本発明は、ポリエチレンテレフタレートフィルムからな
る基材の表面にはアクリル樹脂からなる表面層を設け、
裏面には銀蒸着層、アクリル樹脂からなる保護層を順次
形成し、要すれば粘着剤層および剥離性シートを設けて
なることを特徴とする高反射フィルムに関するものであ
る。

すなわち、従来のこの種の金属光沢を有する高反射フィ
ルムに用いられていた、たとえば、ポリエステルフィル
ムの表面にアルミニウム、銀のような金属の薄膜を蒸着
形成し、さらに保護層を塗布形成したものにかえて１本
発明てはポリエチレンテレフタレートフィルムからなる
基材の表面にアクリル樹脂からなる表面層を設け、裏面
には銀蒸着層、アクリル樹脂からなる保護層を順次形成
し、要すれば粘着剤層および剥離性シートを設けるよう
にしたので、従来の種々の問題点をことごとく解消して
、反射率の優れた高反射フィルムを完成したものである
。

すなわち本発明は、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムからなる基材（１）の表面にはアクリル樹脂からなる
表面層（２）を設け、裏面には銀蒸着層（３）、アクリ
ル樹脂からなる保護層（４）を順次形成し、要すれば粘
着剤層（５）および剥離性シート（６）を設けたことに
より、反射率の優れた高反射フィルムを提供することを
可能としたものである。

本発明の高反射フィルムにおけるポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる基材（１）としてのその厚さに
は特に制限はないが、厚さか１２〜２００μｓ程度のも
のを用いるのか良く、特に２５〜１Ωｏｎの厚みのもの
が、透明性、耐久性、取扱い性、経済性などの点から好
ましい。

本発明の高反射フィルムにおけるアクリル樹脂からなる
表面層（２）の形成は、表面層（２）を形成する為のア
クリル樹脂塗料をロールコーティング法、グラビアコー
ティング法、リバースコーティング法、スプレィコーテ
ィング法などの通常のコーティング法により塗布し、乾
燥（熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂などの場合は硬化）することによって行われる。

表面層（２）の厚さは特に制限は無いが通常０．Ｏ１〜
２μｓの範囲、より好ましくは０．０２〜ｌμｓの範囲
から選ばれる。厚さが０．０１μｓ未満では基材（１）
の表面を完全に被覆することができず、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム自身のもっているヘイズをなくし
光透過性を改良することができず表面層（２）を設けた
効果が充分に発揮できず、表面層（２）を形成した価値
がなく、一方２趨を越えると表面層（２）が厚すぎて透
明性を損ない、また屹爆速度も遅くなり非能率的である
。

本発明の高反射フィルムの銀蒸着層（３）は、たとえば
銀を常法により蒸着したものである。銀蒸着層（３）の
厚さは通常は７０〜１００ｎｉｅ程度の範囲から選ばれ
る。たとえば厚さが７０ｎ朧以下では金属の反射率か充
分てなく、一方１１００ｎ以上の場合には金属の反射率
にかわりがないので経済性に劣り好ましくない。

本願明細書において蒸着とは真空蒸着法、スパッタリン
グ法、イオンブレーティング法等の通常の金属の薄膜形
成方法によって薄膜を形成することを意味する。

銀蒸Ｍ層とはこれら金属の薄膜形成方法によって形成さ
れた銀の薄膜の全てを含むものとする。

本発明の高反射フィルムにおいて銀蒸着層（３）自体は
機械的強度が弱く摩擦による損傷などを受けやすいうえ
、化学的に活性で大気中の硫化物などにより変色したり
腐食しやすいので、銀蒸着層（３）の面上に銀蒸着層を
保護する目的でアクリル樹脂からなる保護層（４）を設
ける。保護層（４）の厚さは特に制限は無いが通常０．
０１〜ｌＯ−の範囲から適宜選ばれる。

かかる保護層（４）を形成するためのアクリル樹脂塗料
としては、たとえば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子
線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいずれからなる塗料
も用いられる。

保護層（４）の形成は、前記保護層（４）を形成する為
の樹脂塗料をロールコーティング法、グラビアコーティ
ング法、リバースコーティング法、スプレィコーティン
グ法などの通常のコーティング法により塗布し、乾燥（
熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂な
どの場合は硬化）することによって行われる。

つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

［実施例］ 実施例１ 厚さ５０μｓのポリエチレンテレフタレートフィルムの
表面上に、アクリル樹脂１０部（重量部、以下同じ）、
メチルイソブチルケトン１９部、キシレン１０部とから
なる塗液な塗布乾燥して約５０ｎｍの表面層を形成し、
次いてポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面上に
銀をスパッタリング法にてスパッタさせて厚さ８０ｎｓ
の銀蒸着層を形成し、さらにアクリル樹脂１０部、メチ
ルイソブチルケトン１９部、キシレン１０部とからなる
塗液を塗布乾燥して約５０ｎｓの保護層を形成して本発
明の高反射フィルムを得た。

実施例２ 実施例１で得た本発明の高反射フィルムの保護層の面上
に、剥離性フィルムの剥離性面にアクリル系粘着樹脂１
００部、硬化剤４部、酢酸エチル２０部、トルエン１０
部とからなる塗液を塗布乾燥して粘着剤層を厚さ１８趨
に形成した総厚が５６−の剥離性フィルムの粘着剤層側
を貼り合せて本発明の高反射フィルムを得た。

比較例１ 厚さ５０−のポリエチレンテレフタレートフィルムの裏
面上にアルミニウムを真空蒸着法にて蒸着して厚さ８０
ｎｓのアルミニウム蒸着層を形成し、さらにアクリル樹
脂１０部、メチルイソブチルケトン１９部、キシレン１
０部とからなる塗液な塗布乾燥して約５ｏｎ−の保護層
を形成して従来タイプの高反射フィルムを得た。

比較例２ 厚さ５０μｓのポリエチレンテレフタレートフィルムの
裏面上に銀をスパッタリング法にてスパッタさせて厚さ
８０ｎ−の銀蒸着層を形成し、さらにアクリル樹脂１０
部、メチルイソブチルケトン１９部、キシレン１０部と
からなる塗液を塗布乾燥して約Ｓｏｎ■の保護層を形成
して従来タイプの高反射フィルムを得た。

成して従来タイプの高反射フィルムを得た。

［発明の効果］ 実施例１．２および比較例１．２で得られた高反射フィ
ルムの反射率は表−１の通りであった。

表−１

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の高反射フィルムの基本構成を示す断面
図であり、第２図は本発明の高反射フィルムの他の実施
態様例を示す断面図でありる。 （図面の符号） （１）二基材 （２）：表面層 （３）：銀蒸着層 （４）：保護層 （５）：粘着剤層 （６）：剥離性フィルム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材
   の表面にはアクリル樹脂からなる表面層を設け、裏面に
   は銀蒸着層、アクリル樹脂保護層を順次形成し、要すれ
   ば粘着剤層および剥離性シートを設けてなることを特徴
   とする高反射フィルム。