JPH01167465A - 逆転防止回路付き内燃機関用点火装置 - Google Patents

逆転防止回路付き内燃機関用点火装置

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Publication number
JPH01167465A
JPH01167465A JP32534387A JP32534387A JPH01167465A JP H01167465 A JPH01167465 A JP H01167465A JP 32534387 A JP32534387 A JP 32534387A JP 32534387 A JP32534387 A JP 32534387A JP H01167465 A JPH01167465 A JP H01167465A
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JP
Japan
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signal
ignition
coil
circuit
engine
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Application number
JP32534387A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Ogawa
知之 小川
Hiroyasu Nito
仁藤 博康
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の逆転を防止する逆転防止回路を備
えた内燃機関用点火装置に関するものである。
[従来の技術] 2サイクル機関は逆転が可能であるため、何らかの原因
でクランク軸を逆転させようとする力が働くと、機関が
逆転して思わぬ事故が生じる危険がある。そのため、2
サイクル内燃1aI11を点火する点火装置として無接
点式の点火装置が用いられる場合には、深間の逆転を検
知して逆転が検知された時に点火装置の動作を阻止する
逆転防止回路を設けることがしばしば行われている。
内燃機関用の無接点式点火装置は、点火電源コイルを電
源とし、点火信号によりトリガされる半導体スイッチの
動作により点火コイルの1次電流を制御して点火用の高
電圧を得る点火回路と、内燃機関の回転に同期して点火
位置を決定するための信号を発生する点火位置決定用信
号コイルと、点火位置決定用信号コイルを信号源として
点火回路に点火信号を与える点火信号供給回路とにより
構成される。
この種の点火装置に設けられていた従来の逆転防止回路
は、点火電源コイル及び信号コイルの出力の極性と電位
差とにより逆転を検出して、機関の逆転が検知された時
に点火装置の動作を停止させるものであった。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の内燃機関用点火装置に設けられていた逆転防止回
路では、点火電源コイルの出力の位相と信号コイルの出
力の位相とが設計通りになっていないと機関の逆転を正
しく検知することができなかったため、点火電源コイル
の出力及び信号コイルの出力の位相のばらつきをきわめ
て狭い許容範囲内に収める必要があり、点火電源コイル
及び信号コイルを設ける発電機の製作が面倒になるとい
う問題があった。
本発明の目的は、機関の回転方向の反転に伴って生じる
信号コイルの出力の極性の反転のみを利用して逆転を検
知する構成をとることにより、点火電源コイル及び信号
コイルの出力の位相を厳密に設定する必要性を無くし、
発電機の製作を容易にした逆転防止回路付き内燃機関用
点火装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の構成をその実施例を示す第1図を参照して説明
する。第1図において1は点火電源コイル2を電源とし
、点火信号efが与えられた時に点火用の高電圧を発生
して機関の気筒に取付けられた点火プラグPに供給する
点火回路、3は内燃機関の回転に同期して点火位置を決
定するための信号を発生する点火位置決定用信号コイル
、4は点火位置決定用信号コイル3を信号源として点火
回路1に点火信号efを与える点火信号供給回路、5は
内燃機関の逆転時に点火回路に点火信号が与えられるの
を阻止することにより点火動作を停止させて内燃機関の
逆転を防止する逆転防止回路である。
本発明はこの様な内燃機関用点火装置において逆転防止
回路5を、逆転検知用信号コイル6と、電源回路7と、
点火阻止用スイッチ回路8と、トリガ信号供給回路9と
から構成したことを特徴とする。
逆転防止回路を構成する各部の構成を更に説明すると、
逆転検知用信号コイル6は、内燃機関の正転時に負極性
信号と該負極性信号よりも遅れて立上る正極性信号とを
点火位置決定用信号コイルが信号を出力する位相と異な
る位相で発生し、内燃機関の逆転時には正転時の信号を
反転させた信号を点火位置決定用信号コイルが信号を出
力する位相と異なる位相で発生する。
電源回路7は点火電源コイルの出力を整流して直流電圧
を出力する。
点火阻止用スイッチ回路8は、トリガ信号が与えられて
いる区間点火信号efが点火回路1に与えられるのを阻
止し、トリガ信号が除去されている区間点火信号の供給
を許容する。
トリガ信号供給回路9は、電源回路7を電源とし、逆転
検知用信号コイル6の出力を制御入力として負極性信号
が発生してから正極性信号が発生するまでの間だけ点火
阻止用スイッチ回路にトリガ信号を与える。
尚点火阻止用スイッチ回路8は、スイッチング素子が点
火回路の点火信号入力端子間に対して並列に設けられる
スイッチ回路でもよく、スイッチング素子が点火信号供
給回路と点火回路の点火信号入力端子との間に直列に挿
入されるスイッチ回路でも計か。
点火阻止用スイッチ回路のスイッチング素子を点火回路
の点火信号入力端子間に対して並列に設ける場合には、
トリガ信号が与えられている間点火阻止用スイッチ回路
のスイッチング素子を導通可能な状態に保持して点火信
号が発生した時に該点火信号を点火回路から側路するこ
とにより点火信号の供給を阻止し、トリガ信号が与えら
れていない時に該スイッチング素子を遮断状態に保持し
て点火信号の供給を許容する。
また点火阻止用スイッチ回路のスイッチング素子を点火
信号供給回路と点火回路との間に直列に挿入する場合に
は、トリガ信号が与えられていない時に該スイッチング
素子を導通可能な状態に保持して点火信号の供給を許容
し、トリガ信号が与えられた時に該スイッチング素子を
遮断状態に保持して点火信号の供給を阻止する。
尚当然のことであるが、信号コイルが出力する信号の正
負の極性は相対的なものであり、本明細書では機関の正
転時に逆転検知用信号コイルから続いて発生する極性の
異なる信号の内、先に発生する信号の極性を負極性とし
ている。
[発明の作用] 上記のように構成すると、逆転検知用信号コイルが負極
性信号を発生してから正極性信号を発生するまでの区間
点火阻止用スイッチ回路にトリガ信号が与えられて該ス
イッチ回路が点火信号の供給を阻止する状態になる。機
関の正転時には、点火阻止用スイッチ回路が点火信号の
供給を阻止する区間と点火位置決定用信号コイルが点火
位置を決定するための信号を出力する区間とが重ならな
いため、点火阻止用スイッチ回路により点火回路への点
火信号の供給が阻止されることはなく、点火動作は支障
なく行われる。
機関の逆転時には逆転検知用信号コイルの出力が反転し
ていて、正極性信号が負極性信号よりも先に発生するた
め、点火阻止用スイッチ回路が点火信号の供給を阻止す
る区間が一部で点火位置決定用信号コイルが信号を発生
する区間と重なるようになる。そのため点火位置決定用
信号コイルが点火位置を決定するための信号を発生した
時に点火阻止用スイッチ回路が動作して該点火信号の供
給を阻止する。これにより点火動作が阻止され、機関が
失火して逆転が防止される。
上記のように、本発明においては、機関の正転時と逆転
時とで逆転検知用信号コイルの出力の極性が異なること
を利用して機関の正転時と逆転時とで点火阻止用スイッ
チ回路が点火信号の供給を阻止する区間を異ならせ、機
関の逆転時にのみ点火信号の供給を阻止して点火動作を
阻止する。
このように構成すると、点火電源コイル及び信号コイル
の出力の極性と電位差とにより逆転を検出していた従来
の装置のように点火電源コイルの出力及び信号コイルの
出力の位相を厳密に調整する必要がないため、点火電源
コイル及び信号コイルを設ける発電機の製作を容易にす
ることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施例の全体的構成を示したもので、
同図において1は点火回路、2は点火電源コイル、3は
点火位置決定用信号コイル、4は点火信号供給回路、5
は逆転防止回路である。逆転防止回路5は逆転検知用信
号コイル6と、電源回路7と、点火阻止用スイッチ回路
8と、トリガ信号供給回路9とにより構成される。この
例では、トリガ信号供給回路9が、トリガ信号蓄積用コ
ンデンサ10と、逆転検知用信号コイル6から得られる
負極性信号によりトリガされて電源回路7からコンデン
サ10に充電電流を流すセット用スイッチ回路11と、
逆転検知用信号コイル6から得られる正極性信号により
トリガされてコンデンサ10を放電させるリセット用ス
イッチ回路12とにより構成されている。
第2図は上記第1図の構成を具体的にした実施例を示し
たもので、この実施例において点火回路1は周知のコン
デンサ放電式の回路で、点火コイルIGと、点火エネル
ギー蓄積用コンデンサC1と、放電制御用サイリスタS
1と、ダイオードD1ないしD3と、抵抗R1及びR2
とからなっている。更に詳細に説明すると、点火コイル
の1次コイル及び2次コイルの一端が接地され、1次コ
イルの非接地側の端子にコンデンサC1の一端が接続さ
れている。コンデンサC1の他端はダイオードD1のカ
ソードに接続され、ダイオードD1のアノードが点火電
源コイル2の一端に接続されている。コンデンサC1と
ダイオードD1との接続点にカソードを接地したサイリ
スタS1のアノードが接続され、該サイリスタのゲート
カソード間に抵抗R1が接続されている。点火電源コイ
ル2の一端と接地間に7ノードを接地側に向けたダイオ
ードD2が接続され、点火電源コイル2の他端と接地間
に同じくアノードを接地側に向けたダイオードD3が接
続されている。サイリスタS1のゲートには抵iR2の
一端が接続され、該抵抗R2を通して点火信号efが与
えられるようになっている。
点火電源コイル2は内燃機関に取付けられた磁石発電機
内に設けられ、該点火電源コイルには機関の回転に同期
して交流電圧が誘起する。この点火電源コイル2に正の
半サイクルの電圧が誘起すると、点火電源コイル2→ダ
イオードD1→コンデンサC1→点火コイルの1次コイ
ル→ダイオードD3→点火電源コイル2の経路で電流が
流れてコンデンサC1が図示の極性に充電される。サイ
リスタS1に点火信号efが与えられると、該サイリス
タが導通し、コンデンサC1の電荷を、コンデンサC1
→サイリスタS1→点火コイルIGの1次コイル→コン
デンサC1の経路で放電させる。これにより点火コイル
の鉄心に大きな磁束変化が生じ、2次コイルに点火用の
高電圧が誘起する。この高電圧は点火プラグPに印加さ
れるため、該点火プラグに火花が生じ、機関が点火され
る。
点火位置決定用信号コイル3は、機関に取付けられた信
号発電機内に設けられ、その一端が接地されている。こ
の信号コイル3は、機関の正転時にi閏の回転角度θに
対して第4図(A)に実線で示したような負極性信号V
1nと該負極性信号より位相が遅れた正極性信号Vlp
とからなる信号■1を定位置で出力し、機関の逆転時に
は第4図(A)に破線で示したように正極性信号Vlp
−と該正極性信号より位相が遅れた負極性信号v1n−
とからなる極性が反転した信号■1−を定位置で出力す
る。
点火信号供給回路4はアノードを信号コイル3の非接地
側端子に接続したダイオードD4からなり、ダイオード
D4のカソードが抵抗R2を通してサイリスタS1のゲ
ートに接続されている。点火信号供給回路をこのように
構成した場合には、信号コイル3が正極性信号v1pを
出力した時にサイリスタS1に点火信号が供給されて点
火動作が行われる。
尚点大信号供給回路4は信号コイル3の出力を入力とし
て機関の点火位置で点火信号efを出力するものであれ
ばよく、機関の回転速度の変化に応じて点火信号efの
発生位置を変化させることにより進角特性または遅角特
性を得るようにした回路でもよい。
逆転検知用信号コイル6は点火位置決定用信号コイル3
とともに信号発電機内に設けられている。
この信号コイル6は、機関の正転時に、機関の回転角度
θに対して第4図(B)に実線で示したような負極性信
号V2nと該負極性信号より位相が遅れた正極性信号V
2E)とからなる正転時信号v2を定位置で出力し、機
関の逆転時には正極性信号V2D−と該正極性信号より
位相が遅れた負極性信号V2n−とからなる逆転時信号
(正転時信号の極性を反転させた信号)■2′を定位置
で出力する。
上記信号コイル3及び6は例えば第7図に示すような信
号発電機内に設けられる。この信号発電機は、機関と同
期回転するように設けられた回転体12の外周に磁石1
3を取付けて構成した0 −タ14と、180度の間隔
をあけて設けられた信号発電子15及び16とからなる
。信号発電子15及び16はそれぞれロータ12の外周
に所定のギャップを介して対向する磁極部を両端に有す
るコの字形の鉄心15a及び16aに信号コイル3及び
6を巻回したものからなり、信号発電子15及び16は
機関のケースやカバー等に設けられた取付は部に固定さ
れる。
尚回転体12としては信号発電機専用のものを用いても
よく、点火電源コイル2を設ける磁石発電機の回転子の
一部を利用してもよい。例えば点火電源コイル2を設け
る磁石発電機としてフライホイール磁石発電機を用いる
場合には、該磁石発電機の回転子を構成するフライホイ
ールを回転体12として利用することができる。
信号コイル3及び6を設ける信号発電機の形式は任意で
あるが、逆転検知用信号コイル6としては、機関の正転
時と逆転時とで信号の極性が異なるものを用いる必要が
ある。また信号コイル3及び信号コイル6を別々の発電
機内に設けてもよい。
電源回路7は、サイリスタS2と抵抗R3とツェナーダ
イオードz1とダイオードD5と電源コンデンサC2と
により構成されている。点火電源コイル2のダイオード
D3側の端子にダイオードD5のアノードが接続され、
該ダイオードD5のカソードと接地間に電源コンデンサ
C2が接続されている。ダイオードD5と電源コンデン
サC2どの直列回路の両端にカソードを接地側に向けた
サイリスタS2が接続され、該サイリスタのゲートカソ
ード間に抵抗R3が接続されている。サイリスタS2の
ゲートにはツェナーダイオードZ1のアノードが接続さ
れ、ツェナーダイオードZ1のカソードと接地間にコン
デンサC2が接続されている。
この電源回路においては、点火電源コイル2の負の半サ
イクルの出力でダイオードD5を通して電源コンデンサ
C2が図示の極性に充電される。
該コンデンサC2の両端の電圧が設定値に達するとツェ
ナーダイオードZ2が導通してサイリスタS2をトリガ
するため、該サイリスタS2が導通し、コンデンサC2
の充電を阻止する。従ってコンデンサC2の端子電圧は
設定値に制限され、該コンデンサC2の両端にほぼ一定
のM流電圧が得られる。
点火阻止用スイッチ回路8は、エミッタを接地したNP
NトランジスタTr1とトランジスタTrlのベースに
一端を接続した抵抗R4とからなり、抵抗R4の他端は
コンデンサ10の非接地側端子に、またトランジスタT
r1のコレクタはダイオードD4と抵抗R2どの接続点
(点火信鳥の入力端子)にそれぞれ接続されている。
セット用スイッチ回路11は、PNPトランジスタTr
2及びNPNトランジスタTr3と、抵抗R5及びR6
と、ダイオードD6と、ツェナーダイオードZ2とから
なっている。トランジスタ7r2のエミッタは電源コン
デンサC2の非接地側端子に接続され、該トランジスタ
のエミッタベース間に抵抗R5が接続されている。トラ
ンジスタTr2のベースは抵抗R6を通してトランジス
タTr3のコレクタに接続され、トランジスタTr3の
ベースと接地間にカソードを接地側に向けたツェナーダ
イオードZ2が接続されている。トランジスタTr3の
エミッタにダイオードD6のアノードが接続され、ダイ
オードD6のカソードと接地間に信号コイル6が接続さ
れている。トランジスタTr2のコレクタと接地間にト
リガ信号蓄積用コンデンサ10が接続され、トランジス
タTr2が導通した時に電源コンデンサC2の両端の電
圧によりコンデンサ10が図示の極性に充電されるよう
になっている。
リセット用スイッチ回路12は、エミッタを接地したN
PNトランジスタTr4と、トランジスタTr4のベー
スに一端を接続した抵抗R7と、抵抗R7の他端にカソ
ードを接続したダイオードD7とからなり、トランジス
タTr4のコレクタはコンデンサ10の非接地側端子に
、またダイオードD1のアノードが信号コイル6の非接
地側端子にそれぞれ接続されている。
第2図の装置において、機関の正転時には、信号コイル
3が第4図(A)に実線で示した信号■1n及びVlp
を出力し、信号コイル6は第4図(B)に実線で示した
正転時信号V2n及びV2pを出力する。信号コイル6
が出力する信号v2nがスレショールドレベル以上にな
ると、ツェナーダイオードz2を通してトランジスタT
r3にベース電流が流れ、該トランジスタが導通する。
これによりトランジスタ7r2にベース電流が流れて該
トランジスタが導通し、コンデンサ10が・図示の極性
に充電されて該コンデンサ10の両端に電圧Vc  (
第4図C)が生じる。コンデンサ10の両端に電圧が生
じるとトランジスタTr1にトリガ信号(ベース電流)
が与えられて該トランジスタが導通可能な状態になる。
信号コイル6が正極性信号V2Dを出力するとダイオー
ドD7及び抵抗R7を通してトランジスタTr4にベー
ス電流が与えられるため、該トランジスタが導通し、コ
ンデンサ10を瞬時に放電させる。これによりコンデン
サ10の両端の電圧Vcが零になるため、トランジスタ
Tr1が遮断状態になる。第4図(E)に示した矩形状
の波形はトランジスタTriの動作を示しており、この
矩形波の幅に相当する区間だけトランジスタTr1(点
火阻止用スイッチ回路)が導通可能になることを意味し
ている。
第4図から明らかなように、機関の正転時にはトランジ
スタ7r1が導通可能になる区間と点火位置決定用信号
コイル3が点火位置を決定するための信号を出力する区
間とが重ならないため、トランジスタTr3は点火信号
の供給に何ら影響を与えない。従って機関の正転時には
点火位置決定用信号コイル3が正極性信号V1pを出力
した時にダイオードD4及び抵抗R2を通してサイリス
タS1に点火信号が与えられ、該サイリスタS1が導通
して点火動作が行われる。
これに対し機関の逆転時には、信号コイル6の出力の極
性が反転して該信号コイル6から第4図(B)に破線で
示したように正極性信号V2P−が先に発生し、後から
負極性信号V2n−が発生するため、コンデンサ10の
両端に現れる電圧VC′は、第4図(D)に破線で示し
た波形になり、トランジスタTr1にトリガ信号が与え
られて該トランジスタが導通可能になる区間は第4図(
F)に示したようになる。即ち機関の逆転時には、信号
コイル3が信号を出力する区間がトランジスタ■r1が
導通可能になる区間内に包含されるため、信号コイル3
が正極性信号V1D−を出力すると同時にトランジスタ
Tr1が導通し、正極性信号V1p−によりダイオード
D4を通して与えられる点火信号e「がトランジスタT
r1を通して点火回路1から側路される。従ってサイリ
スタS1は導通することができず、点火動作は行われな
い。このように、機関の逆転時には点火動作が行われな
いため、憬関は回転することができず、機関の逆転が防
止される。
上記の実施例において、リセット用スイッチ回路のトラ
ンジスタ■r4は他のスイッチング素子、例えばサイリ
スタにより置換えることもできる。
第2図の実施例では、点火阻止用スイッチ回路のスイッ
チング素子(トランジスタT rl)を点火回路の点火
信号入力端子間に対して並列に接続して、点火素子用ス
イッチ回路8により点火信号を点火回路から側路するこ
とにより点火動作を阻止するようにしたが、点火阻止用
スイッチ回路のスイッチング素子を点火信号の供給通路
に直列に挿入することにより、該点火素子用スイッチ回
路の導通により点火信号を供給し、該点火素子用スイッ
チ回路の遮断により点火信号の供給を阻止するようにし
てもよい。第3図はこのように点火阻止用スイッチ回路
の遮断により点火信号の供給を阻止するようにした実施
例を示したもので、この実施例では、トランジスタTr
5及びTr6と抵抗R8及びR9とにより点火阻止用ス
イッチ回路8が構成されている。またリセット用スイッ
チ回路12のスイッチング素子としてサイリスタS3が
用いられ、該サイリスタのゲートカソード間に抵抗R1
0が接続されている。
第3図の実施例において、コンデンサ10の両端に電圧
が生じていない時には、トランジスタTr6が導通しな
いため、トランジスタTr5はベース電流が与えられれ
ば導通する状態にある。この状態で点火位置決定用信号
コイル3が正極性信号■1pを出力すると抵抗R8を通
してトランジスタTr5にベース電流が流れて該トラン
ジスタTr5が導通し、サイリスタS1に点火信号ef
を与える。
これによりサイリスタS1が導通して点火動作が行われ
る。第4図(G)は第3図の実施例においてトランジス
タTr5が導通する区間を示している。
コンデンサ10が充電されている時には、抵抗R9を通
してトランジスタTr6にベース電流が与えられて該ト
ランジスタTr6が導通し得る状態になる。この状態で
信号コイル3が正極性信号V1pを出力すると、トラン
ジスタTr6が導通してトランジスタTrSの導通を阻
止し、サイリスタS1に点火信号が供給されるのを阻止
する。l!1IIlの正転時にはトランジスタTr6が
トランジスタTr5の導通を阻止する区間と信号コイル
3が点火位置を定める信号V1pを出力する区間とが重
ならないため、点火信号の供給は支障なく行われ、点火
動作は支障なく行われる。
これに対し機関の逆転時には、トランジスタT「6がト
ランジスタTr5の導通を阻止している区間内に信号コ
イル3が正極性信号V1p−を出力するため、該正極性
信号V1p−が発生してもトランジスタTr5は導通せ
ず、サイリスタS1には点火信号が供給されない。従っ
て点火動作が阻止され、機関の逆転が防止される。その
他の点は第2図の実゛施例と全く同様である。
第5図は本発明の他の実施例を示したもので、この実施
例では、点火コイルIGの2次コイルの両端がそれぞれ
機関の異なる気筒に取付けられた点火プラグP1及びR
2の非接地側端子に接続され、点火コイルの2次コイル
に高電圧が誘起した時に点火プラグP1及びR2に同時
に火花が生じるようになっている。点火回路1のその他
の構成は第2図及び第3図の実施例と同様である。
この例では、内燃機関の2つの気筒を180度の間隔で
点火することを意図している。そのため信号コイル3及
び6がそれぞれ発生する正極性信号V1p及びV2pを
共に点火位置を決定するための信号として用い、信号コ
イル3及び6からそれぞれダイオードD4及びD4°か
らなる点火位置信号供給回路4及び4′と、干渉防止用
のダイオードD10及びDlo−とを通してサイリスタ
s1に点火信号efを供給し、1回転当り2回の点火動
作を180度間隔で行わせる。
またこの例では信号コイル6を信号コイル3がら点火回
路のサイリスタs1に与えられる点火信号を阻止するた
めの逆転検知用信号コイルとして用い、信号コイル3を
信号コイル6がら点火回路のサイリスタS1に与えられ
る点火信号を阻止するための逆転検知用信号コイルとし
て用いている。
すなわち、各信号コイルが点火位置決定用の信号コイル
と逆転検知用信号コイルとを兼ねている。
また信号コイル3を逆転検知用信号コイルとして用いて
信号コイル6側から点火回路に点火信号が供給されるの
を阻止する回路を構成するために、第2′図の実施例の
回路に点火阻止用スイッチ回路8′と、トリガ信号蓄積
用コンデンサ10−と、セット用スイッチ回路11′と
、リセット用スイッチ回路12−とが追加されている。
点火阻止用スイッチ回路8′はトランジスタTr1=と
抵抗R4−とにより点火阻止用スイッチ回路8と同様に
構成されている。
セット用スイッチ回路11′は、トランジスタTr2=
及びTr3’と抵抗R5−及びR6−と、ダイオードD
6 ′とツェナーダイオードZ2−とによりセット用ス
イッチ回路11と同様に構成されている。
またリセット用スイッチ回路11及び11′はそれぞれ
トランジスタTr4及びTr4−と、抵抗R7及びR7
′とからなっている。
第5図の実施例において、機関の正転時には、第6図(
D)に示したように、信号コイル6が負極性信号V2n
を発生してから正極性信号V2pを発生するまでの区間
コンデンサ10の両端の電圧により点火阻止用スイッチ
回路8にトリガ信号が与えられて該スイッチ回路8が導
通可能な状態になる。また第6図(C)に示したように
、信号コイル3が負極性信号V1nを発生してから正極
性信号Vlpを発生するまでの区間コンデンサ10”の
両端の電圧により点火阻止用スイッチ回路8′にトリガ
信号が与えられて該スイッチ回路8′が導通可能な状態
になる。
機関の正転時には点火阻止用スイッチ回路8のトランジ
スタTrlが導通可能になる区間が信号コイル3が点火
位置を定めるための正極性信号Vlpを出力する区間と
重ならないため、信号コイル3からダイオードD4及び
01Gを通してサイリスタS1に点火信号が支障なく供
給される。同様に点火阻止用□スイッチ回路8−のトラ
ンジスタT「1′が導通可能になる区間は信号コイル6
が正極性信号V2pを出力する区間と重ならないため、
信号コイル3からダイオードD4−及びDIG−を通し
てサイリスタS1に点火信号が支障なく供給される。
これに対して、機関の逆転時には、第6図(F)に示す
ように、点火阻止用スイッチ回路8のトランジスタTr
1が導通可能な状態にある区間内で信号コイル3が点火
位置を定めるための正極性信号V1p−を出力するため
、信号コイル3がらダイオードD4及びDIGを通して
サイリスタS1に点火信号が供給されるのが阻止され、
点火動作が阻止される。同様に機関の逆転時には第6図
(E)に示すように点火阻止用スイッチ回路8−のトラ
ンジスタT「1′が導通可能になる区間内で信号コイル
6が正極性信号V2t+−を出力するため、信号コイル
3からダイオードD4−及びDIG−を通してサイリス
タS1に点火信号が供給されるのが阻止され、点火動作
が阻止される。
上記の実施例では、コンデンサ放電式の点火回路1が用
いられているが、本発明で用いる点火回路は、点火電源
コイルにより点火エネルギーが与えられ、点火信号によ
り動作する半導体スイッチにより点火コイルの1次電流
を制御して点火用の高電圧を得る回路であればよく、電
流遮断式等の他の形式の点火回路を用いることもできる
上記の実施例では、トリガ信号供給回路9をトリガ信号
蓄積用コンデンサ1oと、セット用スイッチ回路11と
、リセット用スイッチ回路12とにより構・成したが、
トリガ信号供給回路9は、逆転検知用信号コイルの負極
性信号が発生した時にトリガ信号を発生し、正極性信号
が発生した時に該トリガ信号を消滅させる回路であれば
よく、上記実施例に示したものに限られるものではない
例えば逆転検知用信号コイルから得られる負極性信号に
よりセットされ正極性信号によりリセットされるフリッ
プフロップ回路をトリガ信号供給回路9として用いるこ
ともできる。
また上記の実施例では、電源回路7の電源コンデンサC
2を点火電源コイル2の負の半サイクルの出力で充電し
ているが、点火電源コイル2の正の半サイクル(コンデ
ンサC1を充電する半サイクル)の出力で電源コンデサ
c2を充電する構成をとってもよい。更にコンデンサc
2の両端の電圧を、一定値に制限する手段としては、コ
ンデンサC2の両端に並列接続したツェナーダイオード
を用いてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、機関の正転時と逆転時
とで逆転検知用信号コイルの出力の極性が異なることを
利用して機関の正転時と逆転時とで点火阻止用スイッチ
回路が点火信号の供給を阻止する区間を異ならせ、II
l閏の逆転時にのみ点火信号の供給を阻止して点火動作
を阻止するようにしたので、点火電源コイル及び信号コ
イルの出力の極性と電位差とにより逆転を検出していた
従来の装置のように点火電源コイルの出力及び信号コイ
ルの出力の位相を厳密に調整する必要がなく、点火電源
コイル及び信号コイルを設ける発電機の製作を容易にす
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体的構成を示すブロック図
、第2図は第1図の構成を具体化した実施例を示す回路
図、第3図は第1図の構成を具体化した他の実施例を示
す回路図、第4図は第1図の実施例の動作を説明するた
めの波形図、第5図は本発明の更に他の実施例を示す回
路図、第6図は第5図の実施例の動作を説明するための
波形図、第7図は本発明で用いる信号コイルを設ける信
号発電機の構成例を示す構成図である。 1・・・点火回路、2・・・点火電源コイル、3・・・
点火位置決定用信号コイル、4・・・点火信号供給回路
、5・・・逆転防止回路、6・・・逆転検知用信号コイ
ル、7・・・電源回路、8・・・点火阻止用スイッチ回
路、9・・・トリガ信号供給回路、10・・・トリガ信
号蓄積用コンデンサ、11・・・セット用スイッチ回路
、12・・・リセット用スイッチ回路。 σ−一一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)点火電源コイルを電源とし点火信号が与えられた
    時に点火用の高電圧を発生する点火回路と、内燃機関の
    回転に同期して点火位置を決定するための信号を発生す
    る点火位置決定用信号コイルと、前記点火位置決定用信
    号コイルを信号源として前記点火回路に点火信号を与え
    る点火信号供給回路と、内燃機関の逆転時に前記点火回
    路に点火信号が与えられるのを阻止することにより内燃
    機関を失火させて機関の逆転を防止する逆転防止回路と
    を備えた内燃機関用点火装置において、 前記逆転防止回路は、 内燃機関の正転時に負極性信号と該負極性信号よりも遅
    れて立上る正極性信号とを前記点火位置決定用信号コイ
    ルが信号を出力する位相と異なる位相で発生し、内燃機
    関の逆転時には正転時の信号を反転させた信号を前記点
    火位置決定用信号コイルが信号を出力する位相と異なる
    位相で発生する逆転検知用信号コイルと、 前記点火電源コイルの出力を整流して直流電圧を得る電
    源回路と、 トリガ信号が与えられている区間前記点火信号が点火回
    路に与えられるのを阻止し、トリガ信号が除去されてい
    る区間前記点火信号の供給を許容するように設けられた
    点火阻止用スイッチ回路と、前記電源回路を電源とし、
    前記逆転検知用信号コイルの出力を制御入力として前記
    負極性信号が発生してから正極性信号が発生するまでの
    間だけ前記点火阻止用スイッチ回路にトリガ信号を与え
    るトリガ信号供給回路とを具備したことを特徴とする逆
    転防止回路付き内燃機関用点火装置。
  2. (2)前記トリガ信号供給回路は、コンデンサと、前記
    逆転検知用信号コイルから得られる負極性信号によりト
    リガされて前記電源回路から前記コンデンサに充電電流
    を流すセット用スイッチ回路と、前記逆転検知用信号コ
    イルから得られる正極性信号によりトリガされて前記コ
    ンデンサを放電させるリセット用スイッチ回路とからな
    っていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    の逆転防止回路付き内燃機関用点火装置。
JP32534387A 1987-12-24 1987-12-24 逆転防止回路付き内燃機関用点火装置 Pending JPH01167465A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55137364A (en) * 1979-04-16 1980-10-27 Hitachi Ltd Ignition device of return-locked internal combustion engine
JPS6216773B2 (ja) * 1982-12-22 1987-04-14 Honda Motor Co Ltd

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55137364A (en) * 1979-04-16 1980-10-27 Hitachi Ltd Ignition device of return-locked internal combustion engine
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