JPH0116597B2 - - Google Patents
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- JPH0116597B2 JPH0116597B2 JP19911881A JP19911881A JPH0116597B2 JP H0116597 B2 JPH0116597 B2 JP H0116597B2 JP 19911881 A JP19911881 A JP 19911881A JP 19911881 A JP19911881 A JP 19911881A JP H0116597 B2 JPH0116597 B2 JP H0116597B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- assembled
- rolling
- steel billet
- billet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
この発明は接合強度の良好なクラツド鋼板の製
造方法に関する。 異鋼種等を二層に接合したクラツド鋼板は化学
プラント機器に多く使用されているが、最近特に
接合強度の良好なクラツド鋼板が要求されてい
る。 このようなクラツド鋼板を熱間圧延により製造
する方法として、母材と合せ材を重ねたものを２
組対象に重ねて組立てた鋼片を圧延する対象圧延
法と、１組だけの鋼片を圧延する非対象圧延法と
がある。第１図は対象圧延法の組立鋼片の断面を
示すものである。１は母材２は合せ材、３は溶接
部である。通常、母材１と合せ材２はその接合面
４を清浄にしてニツケルメツキあるいはニツケル
箔等を挿入して重ね合せた合せ材を２組を剥離面
５に剥離剤を挿入して溶接部３を溶接して組立て
るものである。 この対象圧延法の組立て鋼片は、非対象圧延法
の組立て鋼片に比べ溶接部３の溶接強度が強く、
圧延中に母材１と合せ材２とは剥離しないが、組
立てが複雑であり、また溶接部分も多いため多数
の手間と工数がかかる。また、合せ材を２組重ね
るので組立てた鋼片の総厚みが大きくなり圧延機
によつてその厚みに制限がある。 第２図は前記非対象圧延法の組立て鋼片の断面
を示す図である。四周端が略直角の母材１と合せ
材２は接合面４を清浄にしてニツケルメツキある
いはニツケル箔等のインサート材を挿入して合せ
材２の周縁を溶接して組立てるものである。この
非対象圧延の組立て鋼片は組立てが簡単であり溶
接部も少なく手間と工数が少い。また合せ材が１
組であるため組立てた鋼片も厚くならないので板
厚の制限がない等の利点がある。しかしこの組立
て鋼片は、対象圧延法の組立て鋼片に比べ溶接部
３の溶接強度が劣るため母材と合せ材の接合強度
が弱く圧延中に剥離をおこす欠点がある。 本発明者等はこのような非対象圧延における剥
離現象の原因について種々究明した結果、圧延中
に合せ材周縁の溶接部に剪断応力がかかり亀裂が
発生して剥離がおこることを見出した。第３図は
非対象鋼片の周縁部の断面を示す図である。印
は、圧下の方向を示すもので、破線は圧下後の形
状を示すものである。圧下時に合せ材２と溶接部
３の間に剪断応力が働き亀裂が発生するものであ
る。 この発明はこのような知見にもとづくもので圧
延中に溶接部に生ずる剪断応力を極力軽減さすよ
うな合せ材形状とするもので、その特徴とすると
ころは、合せ材の四周端を、接合面に対して60゜
以下好ましくは45〜60゜の角度に面取りを行つた
のち周縁溶接を行つて組立て鋼片となしこの鋼片
を熱間圧延するものである。 第４図はこの発明の非対象鋼片の周縁部の断面
を示す図である。合せ材２の四周端を接合面４に
対して60゜以下好ましくは45〜60゜の角度θfの面取
りを行つたのち周縁溶接を行つて組立て鋼片とす
るものである。この鋼片を印方向に荷重を加え
て圧延を行うと破線の形となり溶接部３への圧延
荷重が直接働かずそのため剪断応力は軽減される
ものである。面取り角度は60゜以下であれば剪断
応力の点からは効果がある。しかしあまり小さく
すると合せ材の歩留が悪化するとともに溶接部の
強度が悪化する。第５図は面取り角度と剪断応力
との関係の１例を示す図である。横軸は面取り角
度を示し、縦軸は剪断応力を示す。図中実線は全
面降伏応力を示し、破線は引張り強さを示す。図
で明らかのように、面取角度が小さくなるに従い
強度は弱くなるものである。以上の歩留と強度の
点から面取り角度は下限を45゜にする方が好まし
い。また面取り部は溶接部の溶接強度を向上さす
ために合せ材の下端から５mm程度を残して面取り
を行うが、下端から面取りを行つてもよい。 このような面取りは切削機により機械切削する
方が好ましいが、ガス溶断等による溶断による面
取りも効果がある。 実施例について説明する。 普通鋼とステンレス鋼のクラツド鋼板の製造に
この発明方法を実施した。 母材と合せ材の鋼種と寸法ならびにニツケル箔
の寸法を第１表に示す。
造方法に関する。 異鋼種等を二層に接合したクラツド鋼板は化学
プラント機器に多く使用されているが、最近特に
接合強度の良好なクラツド鋼板が要求されてい
る。 このようなクラツド鋼板を熱間圧延により製造
する方法として、母材と合せ材を重ねたものを２
組対象に重ねて組立てた鋼片を圧延する対象圧延
法と、１組だけの鋼片を圧延する非対象圧延法と
がある。第１図は対象圧延法の組立鋼片の断面を
示すものである。１は母材２は合せ材、３は溶接
部である。通常、母材１と合せ材２はその接合面
４を清浄にしてニツケルメツキあるいはニツケル
箔等を挿入して重ね合せた合せ材を２組を剥離面
５に剥離剤を挿入して溶接部３を溶接して組立て
るものである。 この対象圧延法の組立て鋼片は、非対象圧延法
の組立て鋼片に比べ溶接部３の溶接強度が強く、
圧延中に母材１と合せ材２とは剥離しないが、組
立てが複雑であり、また溶接部分も多いため多数
の手間と工数がかかる。また、合せ材を２組重ね
るので組立てた鋼片の総厚みが大きくなり圧延機
によつてその厚みに制限がある。 第２図は前記非対象圧延法の組立て鋼片の断面
を示す図である。四周端が略直角の母材１と合せ
材２は接合面４を清浄にしてニツケルメツキある
いはニツケル箔等のインサート材を挿入して合せ
材２の周縁を溶接して組立てるものである。この
非対象圧延の組立て鋼片は組立てが簡単であり溶
接部も少なく手間と工数が少い。また合せ材が１
組であるため組立てた鋼片も厚くならないので板
厚の制限がない等の利点がある。しかしこの組立
て鋼片は、対象圧延法の組立て鋼片に比べ溶接部
３の溶接強度が劣るため母材と合せ材の接合強度
が弱く圧延中に剥離をおこす欠点がある。 本発明者等はこのような非対象圧延における剥
離現象の原因について種々究明した結果、圧延中
に合せ材周縁の溶接部に剪断応力がかかり亀裂が
発生して剥離がおこることを見出した。第３図は
非対象鋼片の周縁部の断面を示す図である。印
は、圧下の方向を示すもので、破線は圧下後の形
状を示すものである。圧下時に合せ材２と溶接部
３の間に剪断応力が働き亀裂が発生するものであ
る。 この発明はこのような知見にもとづくもので圧
延中に溶接部に生ずる剪断応力を極力軽減さすよ
うな合せ材形状とするもので、その特徴とすると
ころは、合せ材の四周端を、接合面に対して60゜
以下好ましくは45〜60゜の角度に面取りを行つた
のち周縁溶接を行つて組立て鋼片となしこの鋼片
を熱間圧延するものである。 第４図はこの発明の非対象鋼片の周縁部の断面
を示す図である。合せ材２の四周端を接合面４に
対して60゜以下好ましくは45〜60゜の角度θfの面取
りを行つたのち周縁溶接を行つて組立て鋼片とす
るものである。この鋼片を印方向に荷重を加え
て圧延を行うと破線の形となり溶接部３への圧延
荷重が直接働かずそのため剪断応力は軽減される
ものである。面取り角度は60゜以下であれば剪断
応力の点からは効果がある。しかしあまり小さく
すると合せ材の歩留が悪化するとともに溶接部の
強度が悪化する。第５図は面取り角度と剪断応力
との関係の１例を示す図である。横軸は面取り角
度を示し、縦軸は剪断応力を示す。図中実線は全
面降伏応力を示し、破線は引張り強さを示す。図
で明らかのように、面取角度が小さくなるに従い
強度は弱くなるものである。以上の歩留と強度の
点から面取り角度は下限を45゜にする方が好まし
い。また面取り部は溶接部の溶接強度を向上さす
ために合せ材の下端から５mm程度を残して面取り
を行うが、下端から面取りを行つてもよい。 このような面取りは切削機により機械切削する
方が好ましいが、ガス溶断等による溶断による面
取りも効果がある。 実施例について説明する。 普通鋼とステンレス鋼のクラツド鋼板の製造に
この発明方法を実施した。 母材と合せ材の鋼種と寸法ならびにニツケル箔
の寸法を第１表に示す。
【表】
この合せ材の四周端を合せ面から５mm厚残して
面取り角度θfを50゜に取り切削機により面取りを
行つた。この合せ材と母材の合せ面を清浄にし
て、インサート材として第１表に示す寸法のニツ
ケル箔を挿入して重ね合せ、その周縁部を溶接し
て非対象の鋼片を組立てた。この鋼片を熱間圧延
してクラツド鋼板を製造した。鋼片の寸法とクラ
ツド鋼板の寸法を第２表に示す。
面取り角度θfを50゜に取り切削機により面取りを
行つた。この合せ材と母材の合せ面を清浄にし
て、インサート材として第１表に示す寸法のニツ
ケル箔を挿入して重ね合せ、その周縁部を溶接し
て非対象の鋼片を組立てた。この鋼片を熱間圧延
してクラツド鋼板を製造した。鋼片の寸法とクラ
ツド鋼板の寸法を第２表に示す。
【表】
熱間圧延は順調に行われ、得られたクラツド鋼
板を超音波にて検査したところ接合不良の全くな
い接合強度の良好なクラツド鋼板が得られた。 比較のため従来方法である面取りを行わない同
寸法の組立鋼片も熱間圧延を行つたが、２パス目
に剥離現象がおこり、圧延を中止した。 以上のようにこの発明のクラツド鋼板の製造方
法は、非対象圧延法の欠点である圧延中に剥離し
易い欠点を解消したもので、多くの手間と工数を
要する対象圧延法同等の品質のクラツド鋼板が得
られる。また対象圧延法のように鋼片厚さの制限
もない等の効果を有するもので、接合強度のすぐ
れたクラツド鋼板が低コストで製造できるもので
ある。
板を超音波にて検査したところ接合不良の全くな
い接合強度の良好なクラツド鋼板が得られた。 比較のため従来方法である面取りを行わない同
寸法の組立鋼片も熱間圧延を行つたが、２パス目
に剥離現象がおこり、圧延を中止した。 以上のようにこの発明のクラツド鋼板の製造方
法は、非対象圧延法の欠点である圧延中に剥離し
易い欠点を解消したもので、多くの手間と工数を
要する対象圧延法同等の品質のクラツド鋼板が得
られる。また対象圧延法のように鋼片厚さの制限
もない等の効果を有するもので、接合強度のすぐ
れたクラツド鋼板が低コストで製造できるもので
ある。
第１図は対象圧延法の鋼片の断面を示す図、第
２図は非対象圧延法の鋼片の断面を示す図、第３
図は非対象鋼片の周縁部の断面を示す図、第４図
はこの発明の非対象鋼片の周縁部の断面を示す
図、第５図は面取り角度と剪断応力との関係を示
す図である。 図中、１……母材、２……合せ材、３……溶接
部、４……接合面、５……剥離面。
２図は非対象圧延法の鋼片の断面を示す図、第３
図は非対象鋼片の周縁部の断面を示す図、第４図
はこの発明の非対象鋼片の周縁部の断面を示す
図、第５図は面取り角度と剪断応力との関係を示
す図である。 図中、１……母材、２……合せ材、３……溶接
部、４……接合面、５……剥離面。
Claims (1)
- １ 母材と合せ材を重ね合わせ、その周縁を溶接
して組立て鋼片となし、該鋼片を熱間圧延するク
ラツド鋼板の製造において、上記合せ材の四周端
を、接合面に対して60゜以下の角度に面取りを行
つたのち周縁を溶接して組立て鋼片となし、この
鋼片を熱間圧延することを特徴とするクラツド鋼
板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19911881A JPS58100626A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | クラツド鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19911881A JPS58100626A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | クラツド鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58100626A JPS58100626A (ja) | 1983-06-15 |
| JPH0116597B2 true JPH0116597B2 (ja) | 1989-03-24 |
Family
ID=16402431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19911881A Granted JPS58100626A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | クラツド鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58100626A (ja) |
-
1981
- 1981-12-09 JP JP19911881A patent/JPS58100626A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58100626A (ja) | 1983-06-15 |
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