JPH01165396A - 新規抗生物質sf2448a物質、sf2448b物質及びsf2448c物質ならびにそれらの製造法 - Google Patents

新規抗生物質sf2448a物質、sf2448b物質及びsf2448c物質ならびにそれらの製造法

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JPH01165396A
JPH01165396A JP62322832A JP32283287A JPH01165396A JP H01165396 A JPH01165396 A JP H01165396A JP 62322832 A JP62322832 A JP 62322832A JP 32283287 A JP32283287 A JP 32283287A JP H01165396 A JPH01165396 A JP H01165396A
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sf2448b
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Yoshikazu Sato
佐藤 吉和
Hiromi Watanabe
渡辺 宏臣
Kunitaka Tachibana
橘 邦隆
Takashi Shomura
庄村 喬
Masaji Sezaki
瀬崎 正次
Masaru Shimura
志村 勝
Shinichi Kondo
信一 近藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は殺草活性を有する新規抗生物質SF2448A
物質、SF2448B物質及びSF’2448C物質(
以下、これら3物質を総称してSF2448物質と称す
ることがある)ならびにその製造法に関するものである
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
の除草剤は合成化合物が主流であり、環境汚染という観
点からは大いに問題があると考えられ、自然界で安全に
代謝分解され、消滅する性質の物質が求められている。
従って、微生物代謝産物のように、化学合成によらない
天然物1例えば殺草活性を有する微生物の生産する新規
抗生物質の出現は常に要望されている。
本発明者らは9以上のような点に着目し、新規な殺草活
性を有する抗生物質を提供すると共に。
その製造法を確立することによって、これを解決しよう
とするものである。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは、上述の期待にこたえるべく、殺草活性を
有する物質の検索を続けていたところ。
ミクロビスポーラ属に属するある菌株の培養物中に1強
い殺草活性を有する物質が生産されていることを見い出
し、有効物質SF2448物質を単離し、その理化学的
性状及び生物学的性状を確定することにより1本発明を
完成した。
すなわち、第1の本発明の要旨は下記の理化学的性質を
有する新規抗生物質SF2448物質に存する。
(1)SF2448A物質 (イ)元素分析値 炭素  44.54% 水素  7.69% 窒素  14.20% (ロ)分子量: 358 (SIHS、 m/z359. HH+)(ハ
)融点: 240℃付近から徐々に褐変し、明確な融点を示さない
(ニ)分子式: %式% : (へ)紫外部吸収スペクトル: 210nm以上で特徴的な吸収を示さない。
(ト)赤外部吸収スペクトル 臭化カリウム錠で測定したスペクトルは第1図に示すと
おりである。
(チ)水素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した400MHz水素核核磁気共鳴ス
ペクトルは第2図に示すとおりである。
(す)炭素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した1 008■2炭素核核磁気共鳴
スペクトルは13図に示すとおりである。
(ヌ)溶解性: 水に易溶。メタノール、エタノール、酢酸エチル、アセ
トン、ジエチルエーテル、クロロホルム及びn−ヘキサ
ン等の有機溶剤に難溶又は不溶。
(ル)呈色反応: ニンヒドリン試薬、ブレイブ・リーバツク試薬。
過マンがン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に
陽性。10%硫酸試薬に陰性。
(プ)薄層クロマトグラフィー: シリカゲル薄層(メルク社製、^rt5714)を使用
し、展開溶媒がn−ブタノール−酢酸−水(2:1:1
)の場合、 Rf値0.50.同薄層を使用し、展開溶
媒がイソプロピルアルコール−〇−ブタ/−ルー水(7
:7:6)の場合Rf値0.25゜(ワ)塩基性、酸性
、中性の区別: 両性 (力)外観: 白色粉末 (2)SF2448B物質 (イ)分子量: 330  (SIMS、 m/z331.811+)(
ロ)分子式: %式% (ハ)紫外部吸収スペクトル: 210nm以上で特徴的な吸収を示さない。
(ニ)水素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した400MHz水素核核磁気共鳴ス
ペクトルは第4図に示すとおりである。
(ホ)呈色反応: ニンヒドリン試薬、ブレイブ・リーバツク試薬。
過マンガン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に
陽性。10%硫酸試薬に陰性。
(へ)薄層クロマトグラフィーニ シリカゲル薄層(メルク社製、Δrt5714)を使用
L、 arf14溶媒カn−19/ −ルーaR−水<
 2 : 1 :1)の場合Rf値0.36.同薄層を
使用し、展開溶媒がイソプロピルアルコール−〇−ブタ
ノールー水(7:7二6)の場合Rf値0.17゜ (ト)塩基性、酸性、中性の区別: 両性 (チ)外観: 白色粉末 (3)SF2448C物質 (イ)分子量: 259  (SIMS、 m/z260. Mtl+)
(ロ)分子式: %式% (ハ)紫外部吸収スペクトル: 210n+a以上で特徴的な吸収を示さない。
(ニ)水素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した4 00 M If lz水素核
核磁気共鳴スペクトルは第5図に示すとおりである。
(ホ)呈色反応: ニンヒドリン試薬、ブレイブ・リーバツク試薬。
過マン〃ン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に
陽性。10%硫酸試薬に陰性。
(へ)薄層クロマトグラフィー: シリカゲル薄層(メルク社製、^rt5714)を使用
し、展開溶媒がn−ブタノール−酢酸−水(2:1:1
)の場合Rf値0.32.同薄層を使用し、展開溶媒が
イソプロピルアルコール−n−ブタノール−水−(7:
7:6)の場合Rf値0.16 (ト)塩基性、酸性、中性の区別: 両性 (チ)外観: 白色粉末 第1図に示した光外部吸収スペクトルにおいて。
1640cm−1にアミkI吸収帯、 1560cm’
 にアミド■吸収帯の存在が認められることから、SF
2448A物質はペプチド抗生物質と考えられる。
殺草活性を持つペプチド抗生物質として、タブトキシン
(Nature、 22L 174.1971L  ビ
アラホス(雑草研究、垣(別L 133.1980)、
  ホスアラジン(J、^ntibiotics、 3
7.829.1984)などが知られているが、上述し
たSF2448物質の理化学的性状を、、これら既知抗
生物質のそれらと比較すると該当する物質はなく、SF
2448A、B及びC物質はいずれも新規な抗生物質と
判断された。
本発明におけるSF2448A、B及びC物質はそれら
の構造研究の結果、それぞれI、II及び■式によって
示される構造式を有することが決定され、いずれも新規
物質であることが確認された。
1山 o++   !+。
■ ■ 次に第2の本発明の要皆は、ミクロビスポーラ属に属す
る抗生物質SF2448物質を生産する菌を培養し、そ
の培養物からSF2448物質を採取することを特徴と
する新規抗生物質SF2448物質の製造法にある。
本発明に使用される新抗生物質SF2448の生産菌の
一例としては、愛知県知多郡美浜町の土壌より新たに分
離されたSF2448株がある。
SF2448株の菌学的性状は下記の通りである。
1、形態 基土菌糸は長く伸張し、よく分岐し9通常の条件下では
分断しない。気菌糸の着生は極めてまれで、リンゴ酸カ
ルシウム寒天でわずかに形成される程度である。チアミ
ンの添加により生育及びイオジニン様色素の生産が著し
く増強され、リンゴ酸カルシウム寒天上の気菌糸の形成
も改善される。
気菌糸の分岐は単純分岐であり、2連の胞子が気菌糸上
に交互に着生する。電子顕微鏡による観察では、胞子は
円形ないし短円筒型で、直径1.4〜1.6μ随の大き
さを有し9表面は平滑である。基土菌糸上での胞子の着
生、及び胞子のう、運動性胞子、菌核なとは観察されな
い。
■、各種培地上の生を状態 SF2448株の各種培地上の生育状態は第1表に示す
通りである。色の記載について()内に示す標準はコン
テイナー・コーポレーシタン・オブ・アメリカ(Con
tainer Corporation ofAmer
ica)社製の[カラー争ハーモニイΦマニアル(Co
lor Harmony Manual)Jに記載のも
のを用いた。観察は28℃で14〜21日培養後に行っ
た。
■、生理的性質 (1)生育温度範囲: イースト・麦芽寒天において1
5〜45℃の温度範囲で生育し、25〜35℃で良好に
生育する。
(2)ゼラチンの液化: 陰性 (3)スターチの加水分解: 陽性 (4)硝酸塩の還元: 陰性 (5)脱脂乳のペプトン化: 陽性 脱脂乳の凝固: 陰性 (6)耐塩性:1.5%NaCl含有培地では生育する
が。
3%以上では生育しない。
(7)メラニン様色素の生r&:  陰性■、炭素源の
利用性(ISP  N o 、 9培地に酵母エキスを
0.2%添加した培地を使用) (1)利用する: D−グルフース、D−7ラクトース
、D−キシロース、L−7ラビノース。
D−マンニトール、シュクロース (2)利用しない:  myo−イ/シトール、L−ラ
ムノース、ラフイ/−ス ■、細胞壁組成 ベラカー(Becker)らの方法(^pp1.旧cr
obiol。
13:236.1965)により分析した結果、細胞壁
組成成分中のジアミノピメリン酸は+meso型であっ
た。    ゛以上の性状により、SF2448株は放
線菌の中でミクロビスポーラ属に属すると考えるのが妥
当である。本発明者らはSF2448株をミクロビスポ
ーラ・エスピー−8F2448(旧ero −bisp
ora sp、S F 2448 )と称することにし
た。
尚、SF2448株は工業技術院微生物工業技術研究所
に、微工研菌寄第9503号(FERN P−9503
)として受託されている。
SF2448株は他の放線菌に見られるように。
その性状が変化しやすい。例えば、SF2448株の、
又はこの株に由来する突然変異株(自然発生又は誘発生
)、形質接合体又は遺伝子組換え体であっても、新抗生
物質S F 2.448物質を生産するものは全て本発
明に使用できる。本発明の方法では、前記の菌を通常の
微生物が利用しうる栄養物を含有する培地で培養する。
栄養源としては従来放線菌の培養に利用されている公知
のものが使用出来る。例えば、炭素源として、グルコー
ス。
水あめ、デキストリン、澱粉、シュクロース。
糖みつ、動・植物油等を使用しうる。又、窒素源として
、大豆粉、小麦胚芽、コーンステイープリカー、綿実粕
、肉エキス、ペプトン、酵母エキス。
硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を使用しうる。
その他、必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸、及び
その他のイオンを生成することができる無機塩類を添加
することは有効である。又菌の発育を助け、SF244
8物質の生産を促進するような有機及び無機物を適当に
添加することができる。
培養法としては、好気的条件での培養法、特に深部培養
法が最も適している。培養に適当な温度は25〜35℃
であるが、多くの場合、28℃付近で培養する。SF2
448物質の生産は培地や培養条件により異なるが、振
どう培養、タンク培養とも通常2〜7日の間でその蓄積
が最高に達する。培養中のSF2448物質の蓄積量が
最高になった時に培養を停止し、培養液から目的物質を
単離精製する。
本発明のSF2448物質は1両性の水溶性物質である
ので培養物からSF2448物質の単離。
精製にあたっては、その特性を利用して行うことができ
る。すなわち、歳末、ダイヤイオンHP−20(三菱化
成社製)等の吸着剤、ダイヤイオンP^−306、PK
−208(三菱化成社製)、ダウエックス50W(ザ・
ダウ・ケミカル・カンパニー製)等ノイオン交換樹脂、
セファデックスG−10(ファルマシア製)、トヨバー
ル1114−40(東洋曹達工業社製)等のデル1過剤
、C14−セファデックス(7フルマシ7社製)等のイ
オン交換ゲル濾過剤等によるカラムクロマトグラフィー
が有効である。
以上のような方法により、あるいはこれらを適宜組合わ
せることにより、前述の理化学的性質を有する高純度の
SF2448物質が得られる。
尚、各精製工程におけるSF2448物質の検定にあた
っては、エシェリヒア・コリに12(Escl+e−r
ichia coli K12)を用い、ペーパーディ
スク法によって行う。ペーパーディスク法による寒天培
地上の生育阻止円径は、SF2448物質を例にとれば
3〜30μg / +n 1において濃度の対数と直線
関係を示し、14〜271の阻止円を与える。又、高速
液体クロマトグラフィーによる検定も併せ行う。
カラムとして、 LCカラムl5C−07/51504
(島津製作所製)を室温で用い、移動相として0.2モ
ルのギ酸アンモニウム緩衝液(pf13.65)を流速
毎分0,5mfで流し、示差屈折計を検出器として用い
ると試料注入後、SF2448A物質は16分に、SF
2448B物質は12分12秒に、SF2448’C物
質は12分36秒に検出される。
〔発明の効果〕
本発明の新規抗生物質SF2448物質は第2表に示す
ように、ダラム陰性細菌に対して活性を示すことから、
抗菌剤として用いられることが考えられるが、さらに本
物質の作用特性と、その利用に関して研究した結果、第
3表に示すように植物に対して殺草活性を示すことから
、除草剤としての有効性が期待される。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示すが、これらは単なる一例で
あって本発明を限定するものではない。
ここに例示しなかった多くの変法あるいは修飾手段を用
いうろことは勿論のことである。
実施例 種培地として、スターチ2.0%、グルコース1.0%
、小麦胚芽0.6%、ポリペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.3%、大豆粉0.2%、炭酸カルシウム0.1%
の組成からなる培地を用いた。
又、生産培地として、グルコース1.0%、スターチ1
.5%、クルテンミール0.5%、ファーマメディア0
.5%、塩化ナトリウム0.25%、炭酸カルシウム0
.1%の組成からなる培地を用いた。
尚、殺菌前のpHはすべでpl+7.0に調整して使用
した。
前記の種培地20社を分注した100mN容三角フラス
コを120°Cで30分間殺菌し、これにミクロビスポ
ーラ・エスピー・SF2448株(FERMP−950
3)の斜面寒天培養の2〜3白金耳を接種し、28℃で
4日問振とう培養し、第1種培養とした。次いで1種培
地80mZを分注した500m1容三角フラスコを12
0℃で30分間殺菌し、前記11種培養4mlを接種し
28℃で2日間振どう培養し、これを第2種培養とした
。さらに種培地11を分注した51容三角フラスコを1
20’Cで30分間殺菌し、第2種培養50o+j!を
接種し、28℃で2日間振どう培養したものを第3種培
養とした。
予め120℃で30分間殺菌した351の生産培地を含
む501容ジヤー・ファーメンタ−に、前記の第3種培
養11を接種し、28°Cで5日間通気(2ON/分)
攪はん(250rpm)培養した。
培養終了後、濾過助剤として珪藻上を加えで濾過した。
得られた培養液1301をダイヤイオンPK−208[
H+](三菱化成社製)131を充填したカラムを通過
させることにより有効成分を吸着させた。引き続き、カ
ラムを脱イオン水1001にて水洗後、有効成分を0.
5Nアンモニア水にて溶出した。活性両分を集め、減圧
下水を留去して8.51とし、これをダイヤイオンPへ
−306[CN  ](三菱化成社製)1.5&の塔を
通過させ、この通過液を減圧下、水を留去して500I
IINとし、ダイヤイオンIP−20(三菱化成社製)
750mfの塔を通過させた。この通過液をダウエック
ス50W X 2[H+](ザ・ダウ・ケミカル・カン
パニー製)1.5Nを通過させることにより有効成分を
吸着させた。カラムを脱イオン水で水洗後、・有効成分
を0.INアンモニア水にて溶出した。活性画分は減圧
下、アンモニアを留去し、さらに凍結乾燥して、粗酒性
物質14.5gを得た。このネ■活性物質を少量の0.
2Mギ酸アンモニウム緩衝液(、H3。
60)に溶解し、予め同緩衝液で緩衝化したダウエック
ス50Wx 2 [100−400メツシユ]11の塔
にのせ。
同緩衝液で溶出した。15a+1分画でフラクション6
0〜72に活性が認められた。この活性7ラクシヨンを
ダウエックス50WX 2 [H+、100−400メ
ツシユ]200mZを用いて、脱塩後、濃縮凍結乾燥し
て2.3gの粗酒性粉末を得た。この粗酒性粉末を少量
の水に溶解し、水にて充填したセファデックスG−10
(ファルマシア社製)21の塔にのせ、水にて展開した
。20m1分画で7ラクシヨン46〜53に活性が認め
られた。この活性7ラクシヨンを濃縮凍結乾燥して1,
0.の粗酒性粉末を得た。この粗酒性粉末を少量の0.
2Mギ酸アンモニウム緩衝液(pH3,65)に溶解し
、予め同緩衝液で充填したダウエックス50Wx 8 
[200−400メツシユ]800mt’の塔にのせ、
同緩衝液にて溶出した。分画した7ラクシヨンを前途の
条件で高速液体クロマトグラフィーに付したところ、9
m1分画で7ラクシヨン168−180にSF2448
C物質に基づくピークが認められ、7ラクシヨン181
〜250にS F 2448 AおよびB物質に基づく
ピークが認められた。そこで、7ラクシヨン168〜1
80を、ダウエックス50W X 2 [H+、 10
0−400メツシユ]60mNを用いて脱塩し、濃縮凍
結乾燥して、SF2448C物質の粗粉末34.211
1gを得た。また7ラクシヨン181〜250も同様に
、ダウエックス50W X 2 [H+、 100−4
00メッシ、 1320m#を用いて脱塩後、濃縮凍結
乾燥して、SF2448AおよびB物質の混合粗粉末3
05.8n+gを得た。このSF2448AおよI/B
物質の混合粗粉末を少量の水に溶解し、予め水で充填し
たCトセ7アデックス[Na1(7yルマシア社!!!
り500mnの塔にのせ。
水で展開した。
活性7ラクシタンを前述の条件で高速液体クロマトグラ
フィーに付した結果、 l1mN’分画で、7ラクシヨ
ン82〜90にSF2448A物質に基づくピーク、フ
ラクション92〜95にSF2448B物質に基づくピ
ークが認められた。そこで7ラクシヨン82〜90を減
圧下濃縮、凍結乾燥することより143、!11mgの
SF2448A物質を白色粉末として得た。また、7ラ
クシヨン92〜95も同様に、濃縮。
凍結乾燥し0.8myのSF2448B物質を白色粉末
として得た。
SF2448C物質の粗粉末は少量の水に溶解し、予め
水で充填したCM−セファデックス[Nf1300ml
の塔にのせ、水で展開するクロマトグラフィーを行った
。5.8m1分画で7ラクシヨン54〜59に活性が認
められた。この活性7ラクシヨンを濃縮、凍結乾燥に付
すことより、2.8HのSF2448C物質を白色粉末
として得た。
尚、得られたSF2448A物質を常法に従い。
ICR系マウスの静脈内に投与して測定した急性毒性(
LDso)は、 37.5mg/kyであった。
試験例l SF2448A、BおよびC物質のエシェリヒア・コリ
(Escherichia−coli)K!2に対する
最小発育阻止濃度(MIC)を@2表に示した。
第2表 旧C 物質         Hle(μg/口)SF244
8A物質    0.16 SF2448B物質    0.01 SF2448Cv!J質    0.04試験例2 SF2448A物質の植物に対する殺草活性は次のよう
な方法により行なった。すなわち、イネ科雑草のメヒシ
バ、広葉雑草のオオイヌタデを供試植物とし、これらが
草高約4cm時に、供試薬剤であるSF2448A物質
の所定濃度液を茎葉に均一に散布した。調査は処理7日
後に薬害程度(O;無害〜5;完全枯死の指数評価)に
ついて行なった。対照薬剤としてビアラホスを用いた。
結果を第3表に示す。
第3表  除草活性 SF2448A物質  5022 ビアラホス      5044 1木;メヒシバ 2本;オオイヌタデ
【図面の簡単な説明】
第1図は、SF2448A物質の臭化カリウム錠での光
外部吸収スペクトル図である。 第2図は、SF2448A物質の重水溶液中での水素核
核磁気共鳴スペクトル図である。 第3図は、SF2448A物質の重水溶液中での炭素核
核磁気共鳴スペクトル図である。 第4図は、SF2448B物質の重水溶液中での水素核
核磁気共鳴スペクトル図である6第5図は、SF244
8C物質の重水溶液中での水素核核磁気共鳴スペクトル
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質を有する新規抗生物質SF2
    448A物質、SF2448B物質及びSF2448C
    物質。 (a)SF2448A物質 (イ)元素分析値 炭素44.54% 水素7.69% 窒素14.20% (ロ)分子量:358(SIMS、m/z359、MH
    ^+)(ハ)融点: 240℃付近から徐々に褐変し、明確な融点を示さない
    。 (ニ)分子式: C_1_5H_2_6N_4O_6 (ホ)比旋光度: [α]_D^2^0=−46.8°(c1.0、水)(
    ヘ)紫外部吸収スペクトル: 210nm以上で特徴的な吸収を示さない。 (ト)赤外部吸収スペクトル 臭化カリウム錠で測定したスペクトルは第1図に示すと
    おりである。 (チ)水素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した400MHz水素核核磁気共鳴ス
    ペクトルは第2図に示すとおりである。 (リ)炭素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した100MH_2炭素核核磁気共鳴
    スペクトルは第3図に示すとおりである。 (ヌ)溶解性: 水に易溶、メタノール、エタノール、酢酸エチル、アセ
    トン、ジエチルエーテル、クロロホルム及びn−ヘキサ
    ン等の有機溶剤に難溶又は不溶。 (ル)呈色反応: ニンヒドリン試薬、グレイグ・リーバック試薬、過マン
    ガン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に陽性、
    10%硫酸試薬に陰性。 (ヲ)薄層クロマトグラフィー: シリカゲル薄層(メルク社製、Art5714)を使用
    し、展開溶媒がn−プタノール−酢酸−水(2:1:1
    )の場合Rf値0.50、同薄層を使用し、展開溶媒が
    イソプロピルアルコール−n−ブタノール−水(7:7
    :6)の場合Rf値0.25。 (ワ)塩基性、酸性、中性の区別: 両性 (カ)外観: 白色粉末 (b)SF2448B物質 (イ)分子量: 330(SIHS、m/z331、MH^+)(ロ)分
    子式: C_1_3H_2_2N_4O_6 (ハ)紫外部吸収スペクトル: 210nm以上で特徴的な吸収を示さない。 (ニ)水素核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した400MHz水素核核磁気共鳴ス
    ペクトルは第4図に示すとおりである。 (ホ)呈色反応: ニンヒドリン試薬、グレイグ、リーバック試薬、過マン
    ガン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に陽性、
    10%硫酸試薬に陰性。 (ヘ)薄層クロマトグラフィ一: シリカゲル薄層(メルク社製、Art5714)を使用
    し、展開溶媒がn−ブタノール−酢酸−水(2:1:1
    )の場合Rf値0.36、同薄層を使用し、展開溶媒が
    イソプロピルアルコール−n−ブタノール−水(7:7
    :6)の場合Rf値0.17(ト)塩基性、酸性、中性
    の区別: 両性 (チ)外観: 白色粉末 (c)SF2448C物質 (イ)分子量: 259(SIHS、m/z260、HH^+)(ロ)分
    子式:C_1_0H_1_7N_3O_5(ハ)紫外部
    吸収スペクトル: 210nm以上で特徴的な吸収を示さない、(ニ)水素
    核核磁気共鳴スペクトル: 重水溶液中で測定した400MH_2水素核核磁気共鳴
    スペクトルは第5図に示すとおりである。 (ホ)呈色反応: ニンヒドリン試薬、グレイグ・リーバック試薬、過マン
    ガン酸カリウム試薬及びリンモリブデン酸試薬に陽性、
    10%硫酸試薬に陰性。 (ヘ)薄層クロマトグラフィー: シリカゲル薄層(メルク社製、Art5714)を使用
    し、展開溶媒がn−ブタノール−酢酸−水(2:1:1
    )の場合Rf値0.32、同薄層を使用し、展開溶媒が
    イソプロピルアルコール−n−ブタノール−水−(7:
    7:6)の場合Rf値0.16(ト)塩基性、酸性、中
    性の区別: 両性 (チ)外観: 白色粉末
  2. (2)ミクロビスポーラ属に属し、抗生物質SF244
    8A物質、SF2448B物質又はSF2448C物質
    を生産する菌を培養し、その培養物からSF2448A
    物質、SF2448B物質又はSF2448C物質を採
    取することを特徴とする新規抗生物質SF2448A物
    質、SF2448B物質及びSF2448C物質の製造
    法。
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JP2008217278A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Kojiro Shimamoto 可変オリフィス装置

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