JPH01164834A - パワープラント系のダイナミックダンパー装置 - Google Patents
パワープラント系のダイナミックダンパー装置Info
- Publication number
- JPH01164834A JPH01164834A JP32347087A JP32347087A JPH01164834A JP H01164834 A JPH01164834 A JP H01164834A JP 32347087 A JP32347087 A JP 32347087A JP 32347087 A JP32347087 A JP 32347087A JP H01164834 A JPH01164834 A JP H01164834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power plant
- mass member
- dynamic damper
- damper device
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 17
- 238000013016 damping Methods 0.000 abstract description 29
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 11
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 8
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 description 1
- 244000171726 Scotch broom Species 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、エンジンなどのパワープラント系における振
動減衰装置として広く用いられているダイナミックダン
パー装置に関するものである。
動減衰装置として広く用いられているダイナミックダン
パー装置に関するものである。
(従来の技術)
一般に、このようなダイナミックダンパー装置は、パワ
ープラント系に対してゴム等の弾性部材を介してマス部
材を変位可能に取付け、パワープラント系の振動に対す
るマス部材の共振によって振動減衰効果を発揮するよう
になっている。このため、ダイナミックダンパー装置の
取付は位置としては、パワープラント系において最も振
幅の大きな部位に設けるのが効果的である。尚、ダイナ
ミックダンパー装置の具体的構造は、その取付は箇所等
によって異なるが、実開昭60−7359号公報には、
エンジンのクランクシャフトの曲げ方向振動を減衰する
ためのダンパプーリの構造が開示されている。
ープラント系に対してゴム等の弾性部材を介してマス部
材を変位可能に取付け、パワープラント系の振動に対す
るマス部材の共振によって振動減衰効果を発揮するよう
になっている。このため、ダイナミックダンパー装置の
取付は位置としては、パワープラント系において最も振
幅の大きな部位に設けるのが効果的である。尚、ダイナ
ミックダンパー装置の具体的構造は、その取付は箇所等
によって異なるが、実開昭60−7359号公報には、
エンジンのクランクシャフトの曲げ方向振動を減衰する
ためのダンパプーリの構造が開示されている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、上述の弾性部材によりマス部材を弾性支持す
るダイナミックダンパー装置の場合、その振動減衰効果
は、マス部材のタンピング(振動振幅)に依存し、また
そのダンピング係数は弾性部材のバネ定数と反比例の関
係にあるので、振動減衰効果を高めるためには弾性部材
のバネ定数を小さくすることが望ましい。しかし、この
バネ定数は、パワープラント系の振動に対してマス部材
を共振させるためにその固有振動数によって一義的に定
められ、任意に変更することはできないため、十分な振
動減衰効果を得ることができないのか現状であった。
るダイナミックダンパー装置の場合、その振動減衰効果
は、マス部材のタンピング(振動振幅)に依存し、また
そのダンピング係数は弾性部材のバネ定数と反比例の関
係にあるので、振動減衰効果を高めるためには弾性部材
のバネ定数を小さくすることが望ましい。しかし、この
バネ定数は、パワープラント系の振動に対してマス部材
を共振させるためにその固有振動数によって一義的に定
められ、任意に変更することはできないため、十分な振
動減衰効果を得ることができないのか現状であった。
一方、近年、上記弾性部材の代りに油だめを用いて構成
したいわゆるビスカス式のダイナミックダンパー装置が
開発され、実用化されつつある。
したいわゆるビスカス式のダイナミックダンパー装置が
開発され、実用化されつつある。
このビスカス式のものの場合、従来の弾性部材を用いた
一般的なものに比べて振動減衰効果の面では改善が図ら
れているが、構造が比較的複雑で装置が大型化するとと
もに、コスト的に高くなるなどの欠点がある。
一般的なものに比べて振動減衰効果の面では改善が図ら
れているが、構造が比較的複雑で装置が大型化するとと
もに、コスト的に高くなるなどの欠点がある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、弾性部材によりマス部材を弾性支
持する形式のダイナミックダンパー装置において、弾性
部材を2個用いて、弾性部材全体のバネ定数をパワープ
ラント系の対象とする振動の固有振動数に対応させつつ
各弾性部材のバネ定数を小さくしてダンピング係数を高
めるようになし、よって減衰効果の向上を図るものであ
る。
目的とするところは、弾性部材によりマス部材を弾性支
持する形式のダイナミックダンパー装置において、弾性
部材を2個用いて、弾性部材全体のバネ定数をパワープ
ラント系の対象とする振動の固有振動数に対応させつつ
各弾性部材のバネ定数を小さくしてダンピング係数を高
めるようになし、よって減衰効果の向上を図るものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、一つの
マス部材と、該マス部材を挟持するように設けられ各々
ダイナミックダンパーとして機能する二つの弾性部材と
を備える。そして、上記両弾性部材の反マス部材側端は
、パワープラント系の同相に変位する2箇所に各々取付
けられ、また、マス部材の変位方向がパワープラント系
の変位方向と同方向となるようにセットする構成にした
ものである。
マス部材と、該マス部材を挟持するように設けられ各々
ダイナミックダンパーとして機能する二つの弾性部材と
を備える。そして、上記両弾性部材の反マス部材側端は
、パワープラント系の同相に変位する2箇所に各々取付
けられ、また、マス部材の変位方向がパワープラント系
の変位方向と同方向となるようにセットする構成にした
ものである。
(作用)
上記の構成により、本発明では、パワープラント系が振
動する場合、そのパワープラント系の同相に変位する2
箇所にマス部材を挟持する二つの弾性部材の反マス部材
側端が各々取付けられ、かつマス部材の変位方向がパワ
ープラント系の変位方向と同方向にセットされているの
で、マス部材は、パワープラント系の振動に対し、一方
の弾性部材を圧縮弾性変形させ、他方の弾性部材を引張
弾性変形させつつ変位し、共振するようになり、このマ
ス部材の共振に伴なって該マス部材両側の弾性部材から
パワープラント系の2箇所にそれぞれダンピング力つま
り振動減衰力が作用することになる。
動する場合、そのパワープラント系の同相に変位する2
箇所にマス部材を挟持する二つの弾性部材の反マス部材
側端が各々取付けられ、かつマス部材の変位方向がパワ
ープラント系の変位方向と同方向にセットされているの
で、マス部材は、パワープラント系の振動に対し、一方
の弾性部材を圧縮弾性変形させ、他方の弾性部材を引張
弾性変形させつつ変位し、共振するようになり、このマ
ス部材の共振に伴なって該マス部材両側の弾性部材から
パワープラント系の2箇所にそれぞれダンピング力つま
り振動減衰力が作用することになる。
しかも、上記マス部材の共振は、二つの弾性部材のバネ
力に抗してなされるので、各弾性部材のバネ定数は、パ
ワープラント系の振動に対してマス部材を共振させる必
要上からは従来の如く一つの弾性部材によりマス部材を
弾性支持する場合における弾性部材のバネ定数の半分に
設定することができる。この結果、バネ定数と反比例の
関係にある各弾性部材でのダンピング係数を倍増するこ
とができ、パワープラント系の2箇所で作用するダンピ
ング力は各々大幅に高められる。
力に抗してなされるので、各弾性部材のバネ定数は、パ
ワープラント系の振動に対してマス部材を共振させる必
要上からは従来の如く一つの弾性部材によりマス部材を
弾性支持する場合における弾性部材のバネ定数の半分に
設定することができる。この結果、バネ定数と反比例の
関係にある各弾性部材でのダンピング係数を倍増するこ
とができ、パワープラント系の2箇所で作用するダンピ
ング力は各々大幅に高められる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明の第1実施例に係わるダイ
ナミックダンパー装置Aを示し、このダイナミックダン
パー装置Aは、自動車用パワープラント(エンジンとト
ランスミッションとからなるユニット)Bの曲げ振動に
対するものである。
ナミックダンパー装置Aを示し、このダイナミックダン
パー装置Aは、自動車用パワープラント(エンジンとト
ランスミッションとからなるユニット)Bの曲げ振動に
対するものである。
上記パワープラントBの曲げ振動は、第3図に示、すよ
うに、その中心軸(クランクシャフトの軸心)Lが上方
または下方に湾曲するように生じ、特にパワープラント
Bの車体への取付部たるエンジン部B1の略中央部およ
びトランスミッション部B2の略中央部を節として1次
振動が発生しゃすい。
うに、その中心軸(クランクシャフトの軸心)Lが上方
または下方に湾曲するように生じ、特にパワープラント
Bの車体への取付部たるエンジン部B1の略中央部およ
びトランスミッション部B2の略中央部を節として1次
振動が発生しゃすい。
上記ダイナミックダンパー装置Aは、一つのマス部材1
と、該マス部材1を挟持するように各々一端がマス部材
1の上下両側面に固着された二つの弾性部材2a、2b
とを備えてなる。上記弾性部材2a、2bは、それぞれ
マス部材1を共振体としてダイナミックダンパーとして
機能するゴム等からなり、その各弾性部材2a、2bの
反マス部材側端にはそれぞれ取付は板3,4が固着され
ている。
と、該マス部材1を挟持するように各々一端がマス部材
1の上下両側面に固着された二つの弾性部材2a、2b
とを備えてなる。上記弾性部材2a、2bは、それぞれ
マス部材1を共振体としてダイナミックダンパーとして
機能するゴム等からなり、その各弾性部材2a、2bの
反マス部材側端にはそれぞれ取付は板3,4が固着され
ている。
そして、上記ダイナミックダンパー装置Aは、パワープ
ラントBのエンジン部B1の反トランスミッション端部
側側面に配置されており、その二つの取付は板3,4の
うちの一方の取付は板3は、エンジンブロック5側面に
形成されたボス部5aにパワーステアリングポンプ取付
は用のブラケット6と共に取付けられ、他方の取付は板
4は、上記ボス部5aよりも下側(オイルパン7寄り)
の位置に形成されたボス部5bにニアコンプレッサー取
付は用のブラケット8と共に取付けられている。上記エ
ンジンブロック5の上下二つのボス部5a、5bは、パ
ワープラントBが1次曲げ振動をする際にエンジン部側
節(第3図に示す如くエンジン部B1の略中央部)より
も端部側に位置し同じ方向つまり同相に変位する箇所で
あり、また、この曲げ振動の際マス部材1の変位方向は
、パワープラントの変位方向と同じ上下方向となってい
る。
ラントBのエンジン部B1の反トランスミッション端部
側側面に配置されており、その二つの取付は板3,4の
うちの一方の取付は板3は、エンジンブロック5側面に
形成されたボス部5aにパワーステアリングポンプ取付
は用のブラケット6と共に取付けられ、他方の取付は板
4は、上記ボス部5aよりも下側(オイルパン7寄り)
の位置に形成されたボス部5bにニアコンプレッサー取
付は用のブラケット8と共に取付けられている。上記エ
ンジンブロック5の上下二つのボス部5a、5bは、パ
ワープラントBが1次曲げ振動をする際にエンジン部側
節(第3図に示す如くエンジン部B1の略中央部)より
も端部側に位置し同じ方向つまり同相に変位する箇所で
あり、また、この曲げ振動の際マス部材1の変位方向は
、パワープラントの変位方向と同じ上下方向となってい
る。
尚、本実施例の場合、ダイナミックダンパー装置Aの各
取付は板3,4は、エンジンブロック5に対してそれぞ
れパワーステアリングポンプ取付は用またはニアコンプ
レッサー取付は用のブラケット6.8と共線めするよう
に構成したので、取付は板3,4の形状は、これらのブ
ラケット6゜8に対応して設定する必要があるが、パワ
ーステアリングポンプ等の装備品がなく、取付は板3゜
4を単独でエンジンブロック5に取付ける場合には、取
付は板3,4の形状は自在に設定することができる。
取付は板3,4は、エンジンブロック5に対してそれぞ
れパワーステアリングポンプ取付は用またはニアコンプ
レッサー取付は用のブラケット6.8と共線めするよう
に構成したので、取付は板3,4の形状は、これらのブ
ラケット6゜8に対応して設定する必要があるが、パワ
ーステアリングポンプ等の装備品がなく、取付は板3゜
4を単独でエンジンブロック5に取付ける場合には、取
付は板3,4の形状は自在に設定することができる。
したがって、上記実施例のダイナミックダンパー装置A
においては、パワープラントBが上下方向に1次の曲げ
振動する場合、そのパワープラントBの同相に変位する
2箇所(エンジンブロック5のボス部5a、5b)にマ
ス部材1を挟持する二つの弾性部材2a、2bの反マス
部材側端が各々ブラケット6.8を介して取付けられ、
かつマス部材1の変位方向がパワープラントBの変位方
向と同じ上下方向にセットされているので、マス部材1
は、パワープラントBの曲げ振動に対し、一方の弾性部
材2aまたは2bを圧縮弾性変形させ、他方の弾性部材
2bまたは2aを引張弾性変形させつつ変位し、共振す
るようになる。このため、上記マス部材1を共振体とし
て該マス部材両側の弾性部材2a、2bがそれぞれダイ
ナミックダンパーとして機能するようになり、該各弾性
部材2a、2bからパワープラントBの2箇所に対しそ
れぞれダンピング力つまり振動減衰力が作用する。
においては、パワープラントBが上下方向に1次の曲げ
振動する場合、そのパワープラントBの同相に変位する
2箇所(エンジンブロック5のボス部5a、5b)にマ
ス部材1を挟持する二つの弾性部材2a、2bの反マス
部材側端が各々ブラケット6.8を介して取付けられ、
かつマス部材1の変位方向がパワープラントBの変位方
向と同じ上下方向にセットされているので、マス部材1
は、パワープラントBの曲げ振動に対し、一方の弾性部
材2aまたは2bを圧縮弾性変形させ、他方の弾性部材
2bまたは2aを引張弾性変形させつつ変位し、共振す
るようになる。このため、上記マス部材1を共振体とし
て該マス部材両側の弾性部材2a、2bがそれぞれダイ
ナミックダンパーとして機能するようになり、該各弾性
部材2a、2bからパワープラントBの2箇所に対しそ
れぞれダンピング力つまり振動減衰力が作用する。
しかも、上記マス部材1の共振は、二つの弾性部材2a
、2bのバネ力に抗してなされるので、各弾性部材2a
、2bのバネ定数は、パワープラントBの振動に対して
マス部材1を共振させる必要上からは従来の如く一つの
弾性部材によりマス部材を弾性支持する場合における弾
性部材のバネ定数の半分に設定することができる。つま
り、従来の場合、弾性部材のバネ定数kcは、マス部材
の質量をm1パワープラントの固有振動数をfとすれば
、kc= (2πf)2 ・mに設定する必要があるが
、実施例の場合、各弾性部材のバネ定数には、k−kc
/2に設定すればよいことになる。
、2bのバネ力に抗してなされるので、各弾性部材2a
、2bのバネ定数は、パワープラントBの振動に対して
マス部材1を共振させる必要上からは従来の如く一つの
弾性部材によりマス部材を弾性支持する場合における弾
性部材のバネ定数の半分に設定することができる。つま
り、従来の場合、弾性部材のバネ定数kcは、マス部材
の質量をm1パワープラントの固有振動数をfとすれば
、kc= (2πf)2 ・mに設定する必要があるが
、実施例の場合、各弾性部材のバネ定数には、k−kc
/2に設定すればよいことになる。
このため、バネ定数と反比例の関係にある各弾性部材2
a、2bでのダンピング係数を倍増させることができる
ので、パワープラントBの2箇所で作用するダンピング
力は各々大幅に高められ、振動減衰効果の向上を十分に
図ることができる。
a、2bでのダンピング係数を倍増させることができる
ので、パワープラントBの2箇所で作用するダンピング
力は各々大幅に高められ、振動減衰効果の向上を十分に
図ることができる。
さらに、ダイナミックダンパー装置Aの構造は、単に一
つのマス部材1を二つの弾性部材2a、2bにより挟持
してなるだけの簡単でコンパクトなものであるので、組
付けが容易であり、またコスト的にも安価であるなど、
実施する上で非常に有利なものである。
つのマス部材1を二つの弾性部材2a、2bにより挟持
してなるだけの簡単でコンパクトなものであるので、組
付けが容易であり、またコスト的にも安価であるなど、
実施する上で非常に有利なものである。
ここで、本発明のダイナミックダンパー装置において振
動減衰効果の向上が図れることを実証するために、第4
図(a)〜(c)に各々示す振動モデルにおいて数値解
析をし、その結果を第5図に示す。第4図(a)は、同
相に振動する第1点P1と第2点P2とを有する構造物
本体をモデル化したものである。また、第4図(b)は
、上記構造物本体の第2点P2に従来のダイナミックダ
ンパー装置D1を設けた場合をモデル化したものあり、
第4図(c)は、構造物本体の第1点P1と第2点P2
との間に本発明のダイナミックダンパー装置D2を介設
した場合をモデル化したものである。そして、この構造
物本体のみの場合、従来例の場合および本発明例の場合
における数値解析の結果は、第5図にそれぞれE線(破
線)、F線(−点鎖線)およびG線(実線)で示す。こ
の第5図から判るように、従来例の場合では、振動振幅
の最大変位がかなり高く、振動減衰効果は十分なものと
はいえないが、本発明例の場合では、この従来例の場合
よりも最大変位がかなり低減され、振動減衰効果が向上
する。
動減衰効果の向上が図れることを実証するために、第4
図(a)〜(c)に各々示す振動モデルにおいて数値解
析をし、その結果を第5図に示す。第4図(a)は、同
相に振動する第1点P1と第2点P2とを有する構造物
本体をモデル化したものである。また、第4図(b)は
、上記構造物本体の第2点P2に従来のダイナミックダ
ンパー装置D1を設けた場合をモデル化したものあり、
第4図(c)は、構造物本体の第1点P1と第2点P2
との間に本発明のダイナミックダンパー装置D2を介設
した場合をモデル化したものである。そして、この構造
物本体のみの場合、従来例の場合および本発明例の場合
における数値解析の結果は、第5図にそれぞれE線(破
線)、F線(−点鎖線)およびG線(実線)で示す。こ
の第5図から判るように、従来例の場合では、振動振幅
の最大変位がかなり高く、振動減衰効果は十分なものと
はいえないが、本発明例の場合では、この従来例の場合
よりも最大変位がかなり低減され、振動減衰効果が向上
する。
第6図は本発明の第2実施例に係わるダイナミックダン
パー装置Cを示し、このダイナミックダンパー装置Cは
、自動車用パワープラントBの捩り振動に対するもので
ある。パワープラントBの捩り振動は、第7図に示すよ
うに、その中心軸(クランクシャフトの軸心)5回りに
エンジン部B1とトランスミッション部B2とが逆方向
に捩られる1次振動が特に発生し易く、その捩り振動の
節は、エンジン部B1のトランスミッション部B2寄り
の部分(第7図のS断面)である。
パー装置Cを示し、このダイナミックダンパー装置Cは
、自動車用パワープラントBの捩り振動に対するもので
ある。パワープラントBの捩り振動は、第7図に示すよ
うに、その中心軸(クランクシャフトの軸心)5回りに
エンジン部B1とトランスミッション部B2とが逆方向
に捩られる1次振動が特に発生し易く、その捩り振動の
節は、エンジン部B1のトランスミッション部B2寄り
の部分(第7図のS断面)である。
上記ダイナミックダンパー装置Cは、第1実施例のダイ
ナミックダンパー装置Aと同様に、一つのマス部材11
と、該マス部材11を挟持するようにマス部材11の両
側に設けられた二つのゴム等の弾性部材12a、12b
とを備えてなるが、このマス部材11および弾性部材1
2a、12bは、全体として四角柱がその断面の一つの
対角線方向に傾いた形状に形成されている。そして、ダ
イナミックダンパー装置Cは、パワープラントBのエン
ジン部B1とトランスミッション部B2との連結を補強
するガセットプレート13に沿いつつパワープラントB
の軸方向と半径方向とに共に傾斜した状態で配置されて
おり、その一方の弾性部材12aの反マス部材側端は、
取付は板14を介して上記ガセットプレート13のエン
ジンブロック5との接合部に取付けられ、他方の弾性部
材12bの反マス部材側端は、ガセットプレート13の
トランスミッションケース15への取付は用ボス部13
aに固着されている。ここで、ダイナミックダンパー装
置CのパワープラントBへの2箇所の取付部(つまり両
弾性部材12a、12bのエンジンブロック5またはト
ランスミッションケース15への取付部)は、共にパワ
ープラントBの捩り振動の節Sよりもトランスミッショ
ン部B2側に位置して、捩り振動の際はトランスミッシ
ョン部B2と共に同相に変位する。また、マス部材11
の変位方向はトランスミッション部B2の変位方向(中
心軸り回り方向)と同方向にセットされている。
ナミックダンパー装置Aと同様に、一つのマス部材11
と、該マス部材11を挟持するようにマス部材11の両
側に設けられた二つのゴム等の弾性部材12a、12b
とを備えてなるが、このマス部材11および弾性部材1
2a、12bは、全体として四角柱がその断面の一つの
対角線方向に傾いた形状に形成されている。そして、ダ
イナミックダンパー装置Cは、パワープラントBのエン
ジン部B1とトランスミッション部B2との連結を補強
するガセットプレート13に沿いつつパワープラントB
の軸方向と半径方向とに共に傾斜した状態で配置されて
おり、その一方の弾性部材12aの反マス部材側端は、
取付は板14を介して上記ガセットプレート13のエン
ジンブロック5との接合部に取付けられ、他方の弾性部
材12bの反マス部材側端は、ガセットプレート13の
トランスミッションケース15への取付は用ボス部13
aに固着されている。ここで、ダイナミックダンパー装
置CのパワープラントBへの2箇所の取付部(つまり両
弾性部材12a、12bのエンジンブロック5またはト
ランスミッションケース15への取付部)は、共にパワ
ープラントBの捩り振動の節Sよりもトランスミッショ
ン部B2側に位置して、捩り振動の際はトランスミッシ
ョン部B2と共に同相に変位する。また、マス部材11
の変位方向はトランスミッション部B2の変位方向(中
心軸り回り方向)と同方向にセットされている。
そして、上記第2実施例のダイナミックダンパー装置C
においては、パワープラントBの捩り振動に対して、マ
ス部材11を挟持する二つの弾性部材12a、12bが
各々マス部材11を共振体としてダイナミックダンパー
の機能を発揮し、該各弾性部材12a、12bからパワ
ープラントBの2箇所に各々ダンピング力が作用するよ
うになる。また、上記各弾性部材12a、12bのバネ
定数は、マス部材11を二つの弾性部材12a。
においては、パワープラントBの捩り振動に対して、マ
ス部材11を挟持する二つの弾性部材12a、12bが
各々マス部材11を共振体としてダイナミックダンパー
の機能を発揮し、該各弾性部材12a、12bからパワ
ープラントBの2箇所に各々ダンピング力が作用するよ
うになる。また、上記各弾性部材12a、12bのバネ
定数は、マス部材11を二つの弾性部材12a。
12bにより並列状態でもってパワープラントBに対し
て支持していることから小さく設定することができるの
で、そのバネ定数と反比例の関係にある各弾性部材12
a、12bでのダンピング力は逆に大きなものとするこ
とができ、振動減衰効果の大幅な向上を図ることができ
る。
て支持していることから小さく設定することができるの
で、そのバネ定数と反比例の関係にある各弾性部材12
a、12bでのダンピング力は逆に大きなものとするこ
とができ、振動減衰効果の大幅な向上を図ることができ
る。
(発明の効果)
以上の如く、本発明におけるパワープラント系のダイナ
ミックダンパー装置によれば、パワープラント系の振動
に対しては、マス部材を挟持する二つの弾性部材からパ
ワープラント系の該両弾性部材の取付部たる2箇所に各
々ダンピング力が作用するとともに、その各ダンピング
力は、上記各弾性部材のバネ定数を小さく設定すること
が可能であることから逆に大きなものとすることができ
るので、振動減衰効果の大幅な向上を図ることができる
。しかも、構成が簡単でコスト的に安価に実施すること
ができるなど、実施する上で非常に有利なものである。
ミックダンパー装置によれば、パワープラント系の振動
に対しては、マス部材を挟持する二つの弾性部材からパ
ワープラント系の該両弾性部材の取付部たる2箇所に各
々ダンピング力が作用するとともに、その各ダンピング
力は、上記各弾性部材のバネ定数を小さく設定すること
が可能であることから逆に大きなものとすることができ
るので、振動減衰効果の大幅な向上を図ることができる
。しかも、構成が簡単でコスト的に安価に実施すること
ができるなど、実施する上で非常に有利なものである。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図ないし第3
図は第1実施例を示し、第1図はダイナミックダンパー
装置の斜視図、パワープラントに対するダイナミックダ
ンパー装置の組付は状態を示す分解斜視図、第3図はパ
ワープラントの曲げ振動の状態を示す側面図である。第
4図および第5図は本発明のダイナミックダンパー装置
の効果を証明するためのもので、第4図はモデル構成図
、第5図は数値解析の結果を示すグラフである。第6図
および第7図は第2実施例を示し、第6図はダイナミッ
クダンパー装置の組付は状態を示す斜視図、第7図はパ
ワープラントの捩り振動の状態を示す斜視図である。 A、C・・・ダイナミックダンパー装置、B・・・パワ
ープラント、1.11−?ス部材、2a、2b。 12a、12b・・・弾性部材。 箒1図 (パワープラント) A(ダイナミックダンパー装置つ 第3図 第2図 ); 第4図 L)2 第6図 第5図 周′J、数−人 第7図
図は第1実施例を示し、第1図はダイナミックダンパー
装置の斜視図、パワープラントに対するダイナミックダ
ンパー装置の組付は状態を示す分解斜視図、第3図はパ
ワープラントの曲げ振動の状態を示す側面図である。第
4図および第5図は本発明のダイナミックダンパー装置
の効果を証明するためのもので、第4図はモデル構成図
、第5図は数値解析の結果を示すグラフである。第6図
および第7図は第2実施例を示し、第6図はダイナミッ
クダンパー装置の組付は状態を示す斜視図、第7図はパ
ワープラントの捩り振動の状態を示す斜視図である。 A、C・・・ダイナミックダンパー装置、B・・・パワ
ープラント、1.11−?ス部材、2a、2b。 12a、12b・・・弾性部材。 箒1図 (パワープラント) A(ダイナミックダンパー装置つ 第3図 第2図 ); 第4図 L)2 第6図 第5図 周′J、数−人 第7図
Claims (1)
- (1)一つのマス部材と、該マス部材を挟持するように
設けられ各々ダイナミックダンパーとして機能する二つ
の弾性部材とからなり、上記両弾性部材の反マス部材側
端は、パワープラント系の同相に変位する2箇所に各々
取付けられているとともに、マス部材の変位方向がパワ
ープラント系の変位方向と同方向となるようにセットさ
れていることを特徴とするパワープラント系のダイナミ
ックダンパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32347087A JPH01164834A (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | パワープラント系のダイナミックダンパー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32347087A JPH01164834A (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | パワープラント系のダイナミックダンパー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01164834A true JPH01164834A (ja) | 1989-06-28 |
Family
ID=18155045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32347087A Pending JPH01164834A (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | パワープラント系のダイナミックダンパー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01164834A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018179876A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | マツダ株式会社 | エンジンの補機取付構造 |
-
1987
- 1987-12-21 JP JP32347087A patent/JPH01164834A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018179876A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | マツダ株式会社 | エンジンの補機取付構造 |
JP2018168767A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | マツダ株式会社 | エンジンの補機取付構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4473635B2 (ja) | 振動低減結合構造 | |
JPH0151277B2 (ja) | ||
JP2009222094A (ja) | ダイナミックダンパ | |
US20040124052A1 (en) | Antivibration apparatus including a mass damper | |
JPH08233030A (ja) | 連結ロッド | |
JPH01164834A (ja) | パワープラント系のダイナミックダンパー装置 | |
JPH10169713A (ja) | 防振装置 | |
JPH0882341A (ja) | 防振マウント | |
JPS645175B2 (ja) | ||
JPH08319825A (ja) | マフラー支持構造 | |
JP3139125B2 (ja) | エンジンの制振構造 | |
JPH0529563Y2 (ja) | ||
JP2004028124A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JP2002089618A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JPH06185522A (ja) | エンジンの制振構造 | |
JP2527382Y2 (ja) | エンジンの支持構造 | |
JPH0348436Y2 (ja) | ||
JPS6322354Y2 (ja) | ||
JPH0452424Y2 (ja) | ||
JPS5930275Y2 (ja) | エンジンウマンティング装置 | |
JPH06137379A (ja) | エンジンマウント | |
JPH1047416A (ja) | 防振マウント | |
JPH0348939Y2 (ja) | ||
JP2522643Y2 (ja) | 自動車における駆動系の振動減衰装置 | |
JP3975619B2 (ja) | 防振ハンガー |