JP2533963Y2 - ハンドルのダイナミックダンパー構造 - Google Patents

ハンドルのダイナミックダンパー構造

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JP2533963Y2
JP2533963Y2 JP1990101801U JP10180190U JP2533963Y2 JP 2533963 Y2 JP2533963 Y2 JP 2533963Y2 JP 1990101801 U JP1990101801 U JP 1990101801U JP 10180190 U JP10180190 U JP 10180190U JP 2533963 Y2 JP2533963 Y2 JP 2533963Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車に用いられるハンドルのダイナミッ
クダンパー構造に関するものである。
(従来の技術) 一般に、自動車にはステアリングシャフトから伝わっ
てくる振動を減衰させてステアリングホイールが振動す
るのを抑えたりするために、ステアリングホイールのボ
スプレート部に弾性部材を介してマスダンパ部材を設
け、該マスダンパ部材を共振させて振動エネルギを吸収
させるようにしたものが用いられている。
このようなダンパ用を有する構造の一例として第7図
ないし第13図に示すものがある。図において、1はステ
アリングシャフトで、このステアリングシャフト1には
ステアリングホイール2および緩衝体3が、ステアリン
グホイールのボスプレート部4に形成した孔5及び緩衝
体3に設けた基板6の孔7を貫通するステアリングシャ
フト1のボルト部8にナット9を締付けることにより固
定されている。緩衝体3は、前記基板6と、所定重量を
有する略コ字形のマスダンパ部材10と、基板とマスダン
パ部材10との間に設けられたゴム製の弾性部材11とから
なり、弾性部材11は、マスダンパ部材の各辺部12にそれ
ぞれ並べて位置した4本のものからなり、かつ、加硫処
理によりマスダンパ部材に接着固定されている。
このものではステアリングシャフトに作用する振動を
第11図ないし第13図に示すようにマスダンパ部材10が剪
断方向に振動することによりエネルギを吸収してステア
リングホイール2に伝わる振動を抑えるようにしてい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところで、ステアリングシャフトには低い周波数の振
動が作用することがあるが、これに対応できるようにマ
スダンパ部材および弾性部材の共振周波数を低く設定す
ることが望まれている。この場合、マスダンパ部材の共
振周波数は弾性部材の断面積とマスダンパ部材の重量と
によって決定されるが、次のような事情があることによ
りこの要望には容易には応えられなかった。
すなわち、マスダンパ部材の重量を大きく設定すれば
共振周波数が低くなるものの、ステアリングホイールの
ボスプレート部にはスペース上一定の制約があり、この
ように構成することは困難であった。また、ゴム製の弾
性部材の断面積を小さくしてばね定数を小さくしこれに
より共振周波数を低くすることが考えられるが、耐久性
の点及びゴム製の弾性部材をマスダンパ部材に固定する
上で加硫処理を施しているという制約があることから該
弾性部材の断面積を小さくするには一定の限界がある。
具体的には、例えばマスダンパ部材の重量を250gとした
とき共振周波数を28Hz以下にすることは困難であった。
このように、共振周波数を簡易な構成で小さく設定する
という上述した要望にこれまで応えられていないという
のが実状であった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので簡易な構
成で共振周波数を低く設定できるハンドルのダイナミッ
クダンパー構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、ステアリング
シャフトに取付けるステアリングホイールのボスプレー
ト部に、マスダンパ部材を、水平面と前記ステアリング
シャフトの軸に対する直交面との交叉により形成される
線分方向にほぼ沿って位置して設けた弾性部材を介して
支持すると共に、前記弾性部材を前記線分方向に沿って
延びる横長形状としたことを特徴とする。
(作用) 本考案は、上記のように構成したので、弾性部材が線
分と直交する曲げ方向に撓みやすいものとなり、ステア
リングシャフトが振動すると、マスダンパ部材がこの振
動を受けて弾性部材を支点として曲げ方向に(前後首振
りをするように)容易に撓んで振動し、このようにマス
ダンパ部材が曲げ方向に容易に撓んで振動することによ
り低い周波数でも共振することとなる。
(実施例) 以下に、本考案の一実施例を第1図ないし第6図に基
いて説明する。図において自動車13のステアリングシャ
フト14にはステアリングホイール15および緩衝体16が、
ステアリングホイール15のボスプレート部17に形成した
孔(図示省略)及び緩衝体16に設けた基板18の孔(図示
省略)を貫通するステアリングシャフト14のボルト部
(図示省略)にナット(図示省略)を締付けることによ
り固定されている。緩衝体16は、前記基板18と、所定重
量を有する略コ字形のマスダンパ部材19と、基板18とマ
スダンパ部材19との間に後述するようにして設けられて
マスダンパ部材19を支持する2本の弾性部材20とからな
っている。2本の弾性部材20は、前記ステアリングシャ
フト14の軸に対する直交面Aと水平面Bとの交叉により
形成される線分C方向に沿って並んで設けられており、
それぞれ、第1図及び第4図に示すように、線分C方向
に沿って延びる横長形状とされている。
以上のように構成されたハンドルのダイナミックダン
パー構造では、ステアリングシャフト14が振動すると、
マスダンパ部材19がこの振動を受けて弾性部材20を支点
として第2図及び第5図に示すように線分Cと直交する
曲げ方向に(首振りをするように)容易に撓んで振動
し、この振動によりステアリングシャフト14からの振動
エネルギを吸収してホイールステアリングホイール15が
大きく振動するのを抑えることになる。このようにマス
ダンパ部材19が曲げ方向に容易に撓むことにより低い周
波数でも共振して振動することとなり減衰すべき低い周
波数にマスダンパ部材19の共振周波数をチューニングす
ることができることになる。
本考案のもので具体的に検証したところ、第6図に点
線で示すようにマスダンパ部材19の重量が250gの場合20
Hz以下の周波数にチューニングでき、従来のものが実線
で示すように28Hz以下の周波数ではチューニングできな
いのに比べ大きく改善することができた。
このように、マスダンパ部材19の重量ひいては大きさ
を大きくすることなく共振周波数を低くできるので、ス
テアリングホイール15のボスプレート部17に大きな設置
スペースを確保することなくステアリングシャフト14か
らの低い周波数の振動を減衰することができる。このよ
うに大幅な改造を伴わないことにより装置の低廉化が図
れ、かつ製作に多くの時間を要することがなくなる。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように構成したので、マスダ
ンパ部材が曲げ方向に容易に撓んで振動することにより
低い周波数でも共振するので、減衰すべき低い周波数に
マスダンパ部材の共振周波数をチューニングすることが
可能で、これにより、マスダンパ部材の共振周波数を低
く設定でき、ひいてはステアリングシャフトからの低い
周波数の振動の減衰及び騒音の低減を図ることができ
る。また、低い周波数の振動の減衰を、ステアリングホ
イールのボスプレート部に広いスペースを設けずに果た
すことが可能となるので、装置の低廉化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同実
施例を模式に示す側面図、第3図は同実施例を示す部分
截断斜視図、第4図は同実施例の動作例を模式的に示す
斜視図、第5図は同実施例の動作の原理を模式的に示す
側面図、第6図は同実施例の検証例を従来のものと比較
して示す線図、第7図は従来例を示す斜視図、第8図は
同従来例の動作例を示す斜視図、第9図は同従来例を示
す断面図、第10図は同従来例を模式的に示す側面図、第
11図は同従来例の動作を模式的に示す斜視図、第12図は
同従来例の動作を示す側面図、第13図は同従来例の動作
の原理を模式的に示す側面図である。 14……ステアリングシャフト 15……ステアリングホイール 17……ボスプレート部 19……マスダンパ部材 20……弾性部材 A……直交面 B……水平面 C……線分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトに取付けるステアリ
    ングホイールのボスプレート部に、マスダンパ部材を、
    水平面と前記ステアリングシャフトの軸に対する直交面
    との交叉により形成される線分方向にほぼ沿って位置し
    て設けた弾性部材を介して支持すると共に、前記弾性部
    材を前記線分方向に沿って延びる横長形状としたことを
    特徴とするハンドルのダイナミックダンパー構造。
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