JPH0116417Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は中段の補助中箱付ペン類のケースに関
し簡単なる構成においてその取扱い及び機能を良
好とするものである。

従来の技術 従来においても中段の中箱付ペンケースは知ら
れているが、その構造は厄介であるとか、蓋箱を
開いた時中箱及び蓋箱が傾斜位置で停止するもの
等が多く、傾斜位置で停止すると中箱内容物が転
動したり中箱が底箱上に覆いかぶさる部分大で底
箱内容物、特に中箱下の縁部のものの取出しが厄
介等の問題があつた。

問題点を解決するための手段 本考案は上記従来の問題点を改善しようとする
もので、底箱に枢着する蓋箱を180゜一杯に開かせ
同時に中箱をもほぼ水平を保ちながら一杯に底箱
より引出し水平に開いた状態で中箱が底箱の片縁
を余り覆わないようにしたものでそのために中箱
誘導用の溝及びこれに嵌合する突片を底箱、蓋箱
並びに中箱の対応する部分に構成してなるもので
ある。

実施例 以下本考案を附図を参照して説明する。

考案の構成 図において１は底箱、２は蓋箱、３は中箱で、
蓋箱２は底箱１に枢軸４により枢着されて180゜開
閉可能とし、中箱は蓋箱２の開閉に伴つて第１図
から第３図の状態にほぼ水平に誘導移動される。
枢軸構成は任意に構成することができる。

その誘導機構は中箱３の左右両端側縁の前後に
誘導突片５，６を設け、突片５の誘導溝７をもつ
誘導片８を底蓋１の左右両端壁に沿つて設ける。
一方突片６を誘導する誘導溝９をもつ誘導片１０
を蓋箱２の内側両側部に設ける。誘導溝９はほぼ
90゜角において湾曲したＲ弧状をなし、誘導溝７，
９の協働により中箱３は蓋箱２の開閉時において
ほぼ水平に移動し開閉端において底箱と平行を保
ち、又蓋箱２の全開時中箱３は底箱１の最端縁ま
で移動して底箱内容を充分に開かせる。

尚１１は底箱側縁部に設けた誘導片１０の受箱
で蓋箱２の閉時誘導片１０の頂部は該受箱１１に
嵌入して安定する。１２は蓋箱２の閉時の留片で
ある。

作用及び考案の効果 上記構成によりこのペンケースを用いる時は底
箱１と中箱３を利用してそれぞれ必要とするペ
ン、鉛筆類を多数収納することができ、蓋箱２を
開い時は蓋箱２を180゜開いて中箱３を水平に位置
させることがき、且つ底箱１の上面を最大に開放
した状態に保ち得るのでそれぞれの内容物を容易
に取出し得る。

又蓋箱２の開閉に際し中箱３が余り傾斜せずほ
ぼ水平状態において移動するよう誘導溝９をＲ弧
状として突片６がほぼその水平に近い位置を保つ
て誘導されるよう構成してあるのでその間ペン類
の脱落等の虞れもなく実用価値大のものである。

【図面の簡単な説明】

附図は本考案になるペンケースの一実施例を説
明するもので、第１図は全閉状態、第２図は半開
状態、第３図は全開状態を示し、各図においてイ
図は斜視図、ロ図はイ図の矢視断面図である。 １……底箱、２……蓋箱、３……中箱、４……
枢着、５，６……誘導突片、７……誘導溝、８…
…誘導片、９……誘導溝、１０……誘導片、１１
……受箱、１２……留片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底箱に蓋箱を開閉自在に枢着して中段に補助の
   中箱を設けたケースにおいて、該中箱３の両側前
   後に誘導用の突片５，６を設けた底箱１にはその
   内側両側縁に沿つて中箱３の一方の突片５を嵌合
   誘導する誘導溝７を設け、又蓋箱２の内側側縁に
   近くに中箱２の他方の突片６を嵌合誘導する約
   90゜のＲ弧状をなす誘導溝９をもつた誘導片１０
   を直立して設け蓋箱２の開閉に伴なつて中箱３が
   誘導溝７，９に誘導されて移動し蓋箱２の全開時
   には中箱３が蓋箱２側に引つ張られて水平位置を
   保つよう構成してなる中段中箱付ペン類のケー
   ス。