JPH01160906A - 保香性化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、頭髪、皮膚用として好適に使用される保香性
に優れた保香性化粧料に関する。

〔従来の技術〕

従来より、オーデコロン、香水等の芳香化粧品類をはじ
め、クリーム、化粧水、制汗剤等の皮膚化粧品類、ヘア
トリートメント、ヘアブラッシング剤、ヘアスプレー等
の頭髪化粧品類など数多くの製品に香料が幅広く用いら
れている。

また、これら製品に香料を配合する場合は、通常、製品
を使用した後においても持続的に香りが残るように各種
保香剤が併用配合されている。この保香剤としては、例
えばベンジルベンゾエート。

ジアルキルフタレート、バーコリン、リモネンダイマー
、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、
アルキルシトレート、ジアルキルアジペート等の溶剤類
、ミル−、ペルーバルサム。

トルーパルサム、ムスク類、シベット、バニリン。

オリバナム、ベチバー、ベンゾイン、ラブダナム。

クラリセージ、シンナミックアルコール、クマリン、エ
チルシンナメート、アンバーグリス、ローズフェノン、
オークモス、サンダルウツド、パチュリ−、ジメチルヒ
ドロキノン等の保香性香料類、フローライト、デンプン
、タルク、セルロース、粘土などが利用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの保香剤を配合しても、なおその保香性
が満足し得るものであるとは言い難く、毛髪や皮膚に付
与した香りの残存性に劣るものであった。

本発明は上記事情に鑑みなされたもので、香りが長時間
残存し、保香性に優れた化粧料を提供することを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明の保香
性化粧料は、上記目的を達成するため、香料を含有する
化粧料にポリアクリル酸長鎖アルキル又はアルケニルア
ミン塩を配合したものである。

本発明においては、香料を含有する化粧料に基材成分と
して水不溶性のポリアクリル酸長鎖アルキルアミン塩又
はポリアクリル酸長鎖アルケニルアミン塩を使用したこ
とにより、香料が発汗によって基材と共に頭髪や皮膚等
から流出することが防止され、従って頭髪や皮膚等に香
りが長時間残存して保香性が高いものである。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明の保香性化粧料は、上述したように香料を含有す
る化粧料にポリアクリル酸長鎖アルキル又はアルケニル
アミン塩を配合したものである。

ここで、ポリアクリル酸長鎖アルキルアミン塩又はポリ
アクリル酸長鎖アルケニルアミン塩は架橋型のものを包
含し、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、クロロア
クリル酸、シアノアクリル酸、無水マレイン酸等のカル
ボン酸類の１種又は２種以上をモノマーとして共重合し
たもの或いは上記モノマーと少なくとも炭素原子４個及
び水酸基３個を含む多価アルコールのアルケニルエーテ
ルとを作用さ、せたものなどのポリアクリル酸や架橋型
ポリアクリル酸を長鎖アルキルアミン又は長鎖アルケニ
ルアミンによって完全又は部分中和したポリアクリル酸
長鎖アルキル若しくはアルケニルアミン塩又は架橋型ポ
リアクリル酸長鎖アルキル若しくはアルケニルアミン塩
を好適に使用し得る。この場合、ポリアクリル酸又は架
橋型ポリアクリル酸を中和するのに用いる長鎖アルキル
アミン又は長鎖アルケニルアミンとしては、炭素数８〜
２２のもの、なかでもジ−（２−エチルヘキシル）アミ
ン等の分枝型アルキルアミンを用いることが特に好まし
い。

なお、ポリアクリル酸長鎖アルキル又はアルケニルアミ
ン塩は１種を単独で用いてもよく、２種以上を併用して
もよい。また、その配合量は化粧料全体の０．０５〜１
０重量％、特に０．５〜３重量％とすることが好ましく
、０．０５％未満では本発明の効果を十分に得ることが
できない場合が生じ、１０％を超えると塗布後の皮膚が
べたつくことがある。

なおまた、本発明においては、ポリアクリル酸又は架橋
型ポリアクリル酸を予め長鎖アルキル又はアルケニルア
ミンで中和したものを組成物中に配合するようにしても
よいが、ポリアクリル酸又は架橋型ポリアクリル酸と長
鎖アルキル又はアルケニルアミンとを別々に化粧料中に
配合し、化粧料中で中和させてポリアクリル酸長鎖アル
キル又はアルケニルアミン塩を生成させるようにしても
よい。

更に、香料の種類は特に制限されず、各種天然香料や合
成香料のなかから適宜選択することができる。

この場合、天然香料としては、例えばオレンジ油、レモ
ン油、ライム油、ブチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベ
ルガモツト油、ラベンダー油、ラバンジン油、アビニス
油、ペイ油、ボアドローズ油、イランイラン油、シトロ
ネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハツカ油、ス
ペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ
油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、
ガルバナム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白檀
油、芳樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーフ
油、カシア油、ナツメッグ油、カナンガ油、タイム油な
どの精油、じゃ香、霊猫香、海狸香、竜誕香などの動物
性香料が用いられ、また。

合成香料としては１例えばリナロール、リナリルアセテ
ート、ゲラニオール、シトロネロール、炭素数６〜１２
の各種脂肪族アルデヒド、フェニルエチルアルコール、
ベンジルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルフ
ォーメイト、バニリン、ニトロムスク類、ガラクツライ
ド、トナリド、ペンタリド、サンタレックス、アミルア
セテ−ト、アミルアセテート、γ−ウンデカラクトン、
メチルフェニルグリシド酸エチル、へりオトロピンなど
が挙げられる。これらの香料はそれぞれ単独で用いても
よいし、２種以上を調合した調合香料として用いてもよ
い。

なお１本発明化粧料には公知の保香料を添加することは
差支えない。

更に、香料の配合量は化粧料全体の０．０１〜１０重量
％、特に０．０５〜３重量％とすることが好適である。

また、本発明の保香性化粧料にはポリアクリル酸又はア
ルケニルアミンを膨潤乃至溶解させる目的でアルコール
類が配合され得る。この場合、アルコール類としては、
メタノール、エタノール等の一価アルコール、グリセリ
ン、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の
多価アルコールの１種又は２種以上を使用し得るが、エ
タノールを用いることが特に好ましい。アルコール類の
配合量はアルコール類の種類に応じて種々選定されるが
、通常化粧料全体の５０〜９９重量％、特に６０〜９７
重量％とすることが好適である。なお、アルコール類は
水溶液として配合することができるが、例えばエタノー
ルを用いる場合はエタノール水溶液の濃度を６０重量％
以上とすることが望ましく、６０重量％未満ではポリア
クリル酸長鎖アルキル又はアルケニルアミン塩を充分に
膨潤、溶解させることができなくなる場合が生じる。

本発明の保香性化粧料は、オーデコロン、香水等の芳香
化粧品類、クリーム、化粧水、制汗剤等の皮膚化粧品類
、ヘアトリートメント、ヘアブラッシング剤、ヘアスプ
レー等の頭髪化粧品類などとして調製されるが、この場
合化粧料中には上記成分に加えて油分、界面活性剤、保
湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、アミノ酸、防腐剤、
消炎剤、生薬、ビタミン類等の薬剤などの他の成分を使
用目的、剤型などに応じて適宜配合し得、これにより任
意の製品を調製することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の保香性化粧料は、頭髪や
皮膚に使用した後の香りの残存性が高く、保香性に優れ
ており、保香性が望まれる化粧料として好適に用いるこ
とができる。

次に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。

〔実施例１，２、比較例１〕 第１表に示す組成のオーデコロン用香料を調合した。

第　　　　１　　　　表 次いで、上記オーデコロン用香料を使用して第２表に示
す組成のオーデコロン組成物を常法により調製し、その
使用後の残香性を下記方法により調べた。

月」Ｊ］（配置法 香りの専門パネラ−６名によりハーフハンド法（右手、
左手にそれぞれ比較品（比較例１）とすンプルとを使用
して２点で比較評価する方法〕で官能評価し、以下に示
す評価基準に従って肌につけて２時間後と８時間後の香
りの強さを判定した後、各パネラ−の評点の平均点を求
め、残香性を比較した。

〈残香の強さの評価基準〉 ５点　：　残香が強い ４点　二ｌｌ　　やや強い ３点　：　　〃　ある ２点　：ｌ！　　ややある １点　二ｌＩ　　はとんどない ０点　：ｌ／　　全くない 結果を第２表に併記する。

第　　　２　　　表 第２表の結果かられかるように、本発明に係るポリアク
リル酸２−へキシルデシルアミン塩又は架橋型ポリアク
リル酸オレイルアミン塩を配合したオーデコロン組成物
（実施例１，２）は、同成分を含有しない組成物（比較
例１）に此式で著しく残香性が高いことがわかった。

〔実施例３，４、比較例２〕 第３表に示す組成の制汗剤用香料を調合した。

第　　　　３　　　　表 次いで、上記制汗剤用香料を使用して第４表に示す組成
の制汗剤組成物を常法により調製し、実施例１と同様に
腋下に使用したときの残香性を調べた。

結果を第４表に併記する。

第　　　４　　　表 第４表の結果かられかるように、本発明に係るポリアク
リル酸オレイルアミン塩又は架橋型ポリアクリル酸２−
へキシルデシルアミン塩を配合した制汗剤組成物（実施
例３，４）は、同成分を含有しない組成物（比較例２）
に比べて著しく残香性が高いことがわかった。

〔実施例５，６、比較例３〕 第５表に示す組成のヘアブラッシング剤層香料を調合し
た。

第　　　　５　　　　表 次いで、上記ヘアブラッシング剤層香料を使用して第６
表に示す組成のヘアブラッシング剤組成物を常法により
調製し、実施例１と同様に毛髪に使用したときの残香性
を調べた。

結果を第６表に併記する。

第　　　６　　　表 第６表の結果かられかるように、本発明に係るポリアク
リル酸２−へキシルデシルアミン塩又は架橋型ポリアク
リル酸オレイルアミン塩を配合したヘアブラッシング剤
組成物（実施例５．６）は、同成分を含有しない組成物
（比較例３）に比べて著しく残香性が高いことがわかっ
た。

出顕人　　ラ　イ　オ　ン　株式会社 代理人　　弁理士　小　島　隆　司

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、香料を含有する化粧料にポリアクリル酸長鎖アルキ
   ル又はアルケニルアミン塩を配合したことを特徴とする
   保香性化粧料。 ２、ポリアクリル酸長鎖アルキル又はアルケニルアミン
   塩が架橋型のものである特許請求の範囲第１項記載の保
   香性化粧料。 ３、ポリアクリル酸長鎖アルキル又はアルケニルアミン
   塩の長鎖アルキル基又はアルケニル基が炭素数８〜２２
   のものである特許請求の範囲第１項又は第２項記載の保
   香性化粧料。 ４、長鎖アルキル基が分枝型のものである特許請求の範
   囲第３項記載の保香性化粧料。 ５、長鎖アルキル基がジ−（２−エチルヘキシル）基で
   ある特許請求の範囲第４項記載の保香性化粧料。