JPH01158297A - 間欠作動スチームトラップの作動判定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は間欠作動スチームトラップの作動状態、すなわ
ち、トラップが全開状態であるのか、全開状態であるの
か、もしくは、両者の中間状態の漏れ状態であるのかを
検出して、トラップの作動の良否を判定する作動判定器
に関する。

間欠作動スチームトラップは、復水が流入してくると弁
口を全開して復水を排出し、蒸気が流入してくると仝閉
して、蒸気は漏らさずに復水だけを自動的に排出するも
ので、正常に作動しないと蒸気輸送や生産活動に重大な
支障となる。例えば、復水の排出機能が低下した場合、
あるいは復水の排出機能が喪失した場合には、スチーム
トラップの入口側配管に復水が滞留し、ウォータ・ハン
マが生じたり、蒸気使用機器の効率が低下したり機器が
破壊されたりする。また、閉弁機能が低下して蒸気を漏
らすと、高価なエネルギーが空費されることになる。従
って、トラップの作動状態を検出して作動の良否を判定
することは、熱管理上重要な事項となっている。

従来の技術 従来、間欠作動スチームトラップの作動判定器として、
例えば、特開昭５１−６４１０６号公報に示されたもの
がある。これは、スチームトラップの作動により吹出さ
れる蒸気圧をスチームトラツブの前あるいは後に取付け
た感知管で検出し、検中信号を経時的に記録してトラッ
プの故障検出管理を行うものである。

本発明が解決しようとする問題点 上記のものではスチームトラップの作動判定が正確且つ
簡易にできない問題がある。すなわち、作動判定すべき
スチームトラップは多種類におよび、また、その使用条
件も変化するために、−律な感知機能を有した蒸気圧感
知管をトラップの前もしくは後に取付けて作動を検知し
ようとした場合、例えば、トラップの吹田蒸気圧が非常
に小さい時には感知不能となり蒸気を漏らしているのに
全開状態として検知したり、また、トラップが短い周期
で間欠的に空打ち作動を行う時には連続的な全開状態と
して検知してしまい、実際の作動の状態とは異なった検
知信号を出してしまうためである。また、感知機能をそ
れぞれのトラップに応じて変化させるには、実際に取付
配管した後で個別に調節したり、トラップの使用条件の
変化の都度調節をしなければならず、そのための労力は
膨大なものとなり実際的な判定器とは成り得なかった。

従って、本発明の技術的課題は、様々な種類、使用条件
のスチームトラップに対しても、個別調節が不要な簡易
で、且つ、正確なトラップの作動判定ができるようにす
ることである。

問題点を解決する為の手段 上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術
的手段は、スチームトラップの一次側と二次側に流体の
流れを感知するフローセンサーを取付け、一方にトラッ
プの全開時の流体の流れを感知する感度を有したフロー
センサーを配し、他方にトラップの全開時以下の微少な
流体の流れを感知する感度を有したフローセンサーを配
して、上記両フローセンサーからの信号によりトラップ
の作動の良否を判定するものである。

作用 上記の技術的手段の作用は下記の通りである。

フローセンサーの一方はトラップが弁口を全開、すなわ
ち流量が多い場合に感知する、センサーとしては感度の
低いフローセンサーであり、他方は微少な流量に感知す
る、センサーとしては感度の高いフローセンサーである
。従って、トラップの吹出流量が少ない時には、゛感度
の低いフローセンサーでは感知できないが感度の高いフ
ローセンサーで流れを感知することができ、トラップが
短い周期で間欠作動を行う時には、感度の高いフローセ
ンサーでは連続的に感知しトラップが全開状態であるか
のような信号を出すが、感度の低いフローセンサーは間
欠的な流れとして感知することができ、上記両フローセ
ンサーにより実際のトラップの作動状態を正確に検出す
ることができる。また、流量の多い場合は感度の低いフ
ローセンサーで、微少流量の場合は感度の高いフローセ
ンサーで感知するために、感知する流量とフローセンサ
ーの感度を一対一に対応させる必要がなく、トラップの
種類や使用条件によって個別にフローセンサーの感度を
調節することは不要となる。

発明の効果 本発明は下記の特有の効果を生じる。

トラップの実際の作動状態を検出することができ正確な
作動の良否の判定ができる。また、トラップの種類や使
用条件によりフローセンサーの感度を個別に調節する必
要がなくなり、簡易に判定ができる。

実施例 本発明の具体例を示す実施例を説明する。（第１図及び
第２図参照） 第１図に示す判定器全体の構成は、判定対象のスチーム
トラップ１の一次側と二次側に取付けたフローセンサー
２，３と、フローセンサー２，３からの検出信号を入力
として両信号がらスチ」ムトラップ１の作動の良否を判
定する判定装置４と、判定装置４とフローセンサー２，
３を結ぶケーブル５，６、及び、作動状態の継続時間を
測定する時間測定器７と、判定結果を表示する表示器８
よりなる。

フローセンサー２，３はトラップ１と同一配管上に取付
ける。トラップ１の−１次側に感度の低いフローセンサ
ー２を、二次側′に感度の高い７′ローセンサー３を取
付ける。上記フローセンサー２゜３の一次側と二次側の
取付けは逆であってもよい。

フローセンサー２，３には従来用いられているフローセ
ンサーを用いればよいが、感度が低くてもよいフローセ
ンサー２には面積式流量計と発信器を組合せたフローセ
ンサーを、感度の高いフローセンサー３には、差圧式、
熱線式、及び、流体素子を用いたものなどに発信器を組
合せたフローセンサーを用いるのが望ましい。

上記判定器はつぎのように作動する。判定対象の間欠作
動スチームトラップ１内の実際の蒸気または復水の流体
流れと、トラップ１の一次側と二次側に取付けたフロー
センサー２，３の感知状態を第２図に示す。フローセン
サー２は感度が低くトラップ１の全開時の流体流れを感
知するものであり、フローセンサー３は感度が高く微少
な流体流れを感知できるフローセンサーである。また、
第２図において、（Ａ）図は間欠作動スチームトラップ
１が正常に作動を行っている場合を示し、（Ｂ）図はト
ラップ１が全開と全閉の中間状態の漏れ状態の場合を、
（Ｃ）図は短い周期で間欠的に空打ち作動を行っている
場合を、（Ｄ）図は全開状態の場合を、そして、（Ｅ）
図は全開状態の場合を示したものである。

上記（Ｂ）図において、流体流れが少ない漏れ状態を検
出することができ、また、（Ｃ）図において、トラップ
１が短い周期で間欠的な空打ち作動を検出することがで
きる。そして、上記以外の（Ａ＞、（Ｄ）、（Ｅ）図の
各状態を含めて間欠作動スチームトラップ１のあらゆる
作動の実際の状態を検出することができ、該検出信号を
もとにトラップ１の作動の良否を正確に判定することが
できる。

時間計測器７は、各作動状態の継続時間を測定して警報
などを出す場合に用いる。表示器８は判定装置４で判定
した結果を表示する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の判定器の構成図、第２図は
トラップ内の実際の流体の流れと各フローセンサーの感
知状態を示した図である。 １：間欠作動スチームトラップ ２ニ一次側フローセンサー ３：二次側フローセンサー ４：判定装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、スチームトラップの一次側と二次側に流体の流れを
   感知するフローセンサーを取付け、一方にトラップの全
   開時の流体の流れを感知する感度を有したフローセンサ
   ーを配し、他方にトラップの全開時以下の微少な流体の
   流れを感知する感度を有したフローセンサーを配して、
   上記両フローセンサーからの信号によりトラップの作動
   の良否を判定する間欠作動スチームトラップの作動判定
   器。