JPH0115472Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ロボツトにより製品の組立作業を
行なうための組立作業テーブル装置に関する。

従来一般に組立ロボツトは位置決め装置上のワ
ークの把持、コンベア上からのワークの取出し、
パレツト上からのワークの取り出しといつたステ
ーシヨンからのワークの搬出入を目的としてい
る。そして各ステーシヨンはワークごとに一定不
変なものであつて、多種の仕事を行なおうとする
場合にはそのステーシヨンの配置の見直し、検討
が必要であつた。そしてそのステーシヨンの変更
には、装置全体を停止させてアプリケーシヨンの
変更、その他の作業を大がかりに行なう必要があ
り、多くの時間と労力を必要とするという問題が
あつた。

この考案は、このような従来の問題に鑑みてな
されたものであつて、ロボツトがアツセンブリプ
レートの辺に沿つて自在に走行する様にした組立
作業テーブル装置にあつて、１つの組立て作業が
終了して他の作業をロボツトに行なわせようとす
る場合に周辺装置つまりアプリケーシヨンの変更
を必要とする事に着目し、アプリケーシヨン取付
板としての作業テーブル基枠上のアセンブリプレ
ートを自在に交換可能とし、短い段取り時間のう
ちに多種のアプリケーシヨンを容易に交換できる
様にした組立作業テーブル装置を提供する事を目
的とする。

以下、図に示す実施例について詳説する。第１
図乃至第４図にこの考案の一実施例が示されてお
り、いわゆるワークベンチと称される基枠１上に
アセンブリプレート３が着脱自在に設けられてい
る。

第１図、第２図より理解されるように、上記基
枠１上面は、前後方向（第２図においては上下方
向）の複数のガイド部によつて、左右方向に複数
（実施例においては３つ）の載置位置（領域）に
区画されている。アセンブリプレート３は、この
実施例においては３分割されて、３個のアセンブ
リプレート３を、各載置位置に対して前側から個
別に着脱交換できる様になつている。アセンブリ
プレート３の後方において、基枠１にガイドレー
ル５が取付けられており、このガイドレール５に
沿つて組立用ロボツト７が各載置位置に対応する
位置へ走行する。

前記アセンブリプレート３には、例えば、パー
ツフイーダー、小型ローラーコンベア、排出シユ
ート等の適宜のアプリケーシヨン９を配置し、ボ
ルトその他の固定手段によつて取り付けられてい
る。そしてこのアセンブリプレート３は、基枠１
の上面の突当て１１に突当ててセツトし、所定の
位置に取り付けられている。

突当て１１はロボツト７のテイーチングポイン
トの再現性を持たせるたせるために設けられ、こ
の実施例ではアセンブリプレート１枚につき３箇
所に用いられ、その直角度調整、位置調整は研磨
やシム調整によりなされる。さらにアセンブリプ
レート３の位置決めを円滑に行なうために、基枠
１のアセンプリプレート３の載置位置には各ガイ
ド部に沿つてエア浮上式フリーベアリングユニツ
ト１３がアセンブリプレート３の取出し方向に設
けられている。そしてアセンブリプレート３の固
定に際しては、このエア浮上式フリーベアリング
ユニツト１３上にアセンブリプレート３をすべら
せて基枠１の所定箇所にさし込み、突当て１１に
より位置決め調整とした後、各ガイド部に設けら
れたプレートクランプ１５のボルト１７を締め込
み、固定する。

上記構成の組立作業テーブル装置にあつては、
セツトされたアセンブリプレート３上に取付けら
れているアプリケーシヨン９によつて供給されて
きたワークをロボツト７によつて把持し、或いは
このアプリケーシヨン９の位置にワークを搬入
し、アプリケーシヨン９によりワークを搬出する
といつた作業をするのである。そしてアセンブリ
プレート３の交換に際しては、アセンブリプレー
ト３を余分に準備しておき、ロボツト７の次の作
業に必要となるアプリケーシヨンの取り付けられ
ているアセンブリプレート３と交換するのであ
る。こうする事により、多種類の作業を短時間の
段取りで行なう事ができるようになる。

尚、上記実施例ではアセンブリプレートの交換
をスムーズに行なうためにエア浮上式フリーベア
リングユニツトを用いているが、特にアセンブリ
プレートの交換のために不必要であれば、用いる
必要はない。また、アセンブリプレートの位置決
めのために突当てやプレートクランプを用いてる
が、このアセンブリプレートの位置決め固定手段
は、特にこれに限定される事はなく、通常用いら
れているボルト締めその他の方法によつても可能
である。

以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本考案は、基枠１の上面に設けた複
数の前後方向のガイド部によつて基枠１の上面を
左右方向に複数の載置位置に区画して設け、前記
基枠１の後部に設けた左右方向のガイドレール５
に沿つて前記各載置位置に対応した位置へ移動自
在なロボツト７を複数設け、上記各ロボツト７に
対してワークを供給するアプリケーシヨン９を備
えた複数のアセンブリプレート３を、前記各載置
位置に対して前側から着脱自在に設け、上記各ア
センブリプレート３の位置決めを行なうと共に前
記各ロボツト７のテイーチングポイントの再現性
を持たせるための複数の突当て１１を、前記各載
置位置の後部側および各ガイド部の側部に設け、
かつ各載置位置に装着載置された各アセンブリプ
レート３を固定自在の複数のプレートクランプ１
５を各ガイド部に設けてなるものであるから、本
考案においては、基枠１の後部に設けた左右方向
のガイドレール５に沿つて複数のロボツト７を移
動でき、例えばワークの組立等を能率よく行なう
ことができるものである。

また、各ロボツト７に対してワークを供給する
アプリケーシヨン９を備えた複数のアセンブリプ
レート３は、基枠１に対して前側から着脱自在で
あるから、各ロボツト７が邪魔になるようなこと
がなく、アセンブリプレート３の着脱交換を容易
に行ない得るものである。このように各アセンブ
リプレート３を着脱交換することにより、前記各
ロボツト７の組立作業等の多様性が増すものであ
る。

さらに、各アセンブリプレート３の位置決めを
行なう複数の突当て１１は、各ロボツト７のテイ
ーチングポイントの再現性を持たせてあるので、
各アセンブリプレート３の着脱交換後において
も、各ロボツト７と各アセンブリプレート３に備
えられた各アプリケーシヨン９との相対的な位置
関係の教示が容易であり、作業能率向上に効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の正面図、第２図
は同上の平面図、第３図は同上の側面図、第４図
は第２図における−線断面図である。 １……基枠、３……アセンブリプレート、５…
…ガイドレール、７……ロボツト、９……アプリ
ケーシヨン、１３……エア浮上式フリーベアリン
グユニツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基枠１の上面に設けた複数の前後方向のガイド
   部によつて基枠１の上面を左右方向に複数の載置
   位置に区画して設け、前記基枠１の後部に設けた
   左右方向のガイドレール５に沿つて前記各載置位
   置に対応した位置へ移動自在なロボツト７を複数
   設け、上記各ロボツト７に対してワークを供給す
   るアプリケーシヨン９を備えた複数のアセンブリ
   プレート３を、前記各載置位置に対して前側から
   着脱自在に設け、上記各アセンブリプレート３の
   位置決めを行なうと共に前記各ロボツト７のテイ
   ーチングポイントの再現性を持たせるための複数
   の突当て１１を、前記各載置位置の後部側および
   各ガイド部の側部に設け、かつ各載置位置に装着
   載置された各アセンブリプレート３を固定自在の
   複数のプレートクランプ１５を各ガイド部に設け
   てなることを特徴とする組立作業テーブル装置。