JPH0115322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はコンバインにおける刈取部の連結構造に
関する。

すなわち、刈取部全体を支持する下方の刈取フ
レームの最後部で上方に位置する刈取横フレーム
より両連結桿を傾斜延設し、脱穀部等を搭載して
クローラ側より上下動自在に支持される主フレー
ムの前端部に前記両連結桿を連設して構成するコ
ンバインにおいて、従来は、刈取部を主フレーム
側より取外し分離して運搬車により運搬する場
合、刈取部の後方に両連結桿が突出してスペース
をとることになるとともに据付け上、安定性が悪
く、またロープで固定するのも難しいといつた欠
点があつた。

本考案は、その欠点を解決したもので、刈取部
を荷台上に少しでもスペースを少なくして安定性
良く据付けることができ、しかも刈取部を主フレ
レーム側に連結することも確実良好かつ容易に行
なうことができ、簡単な構造にして好適に実施で
きるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例につにて説明する。

第１図はコンバインの側面図を示し、脱穀部Ｃ
等を支持する主フレーム４ａ，４ｂの後部側下方
に垂設する支持枠１１を両クローラ３の後部間に
回動自在に枢支するとともに、主フレーム４ａ，
４ｂの前部寄り側と両クローラ３の前部側間との
間に油圧シリンダー１２を介装し、油圧シリンダ
ー１２の作動により主フレーム４ａ，４ｂの前部
が大きく上下動できるように装設して従来形構造
同様に構成する。

また、脱穀部Ｃの前方となる機体の前部に刈取
部Ａを装設するが、該刈取部Ａは、下方の刈取フ
レームＢにより、分草板１３、引起しケース１
４、刈刃１５や搬送体（図示省略）等を支持する
ようにして装設するとともに、刈取フレームＢの
後部が斜め上方に傾斜する状態となつてその後部
には刈取横フレレーム１を横設し、引起しケース
１４の上部後方から延出するステー１６を脱穀部
Ｃの上部前方に着脱自在に連結するように装設し
て従来形構造同様に構成する。

前記刈取横フレーム１の両端寄り側２ケ所いお
ける後面には平面コ状の支持金５，５をそれぞれ
固設し、両支持金５の対応両側面に形成した角孔
１７，１７には菊座カラー１８，１８の側部に一
体に形成した角筒１８ａ，１８ａをそれぞれ回動
しないように嵌合し、垂下させると地面に届く程
の長さとなる両連結桿２ａ，２ｂの前端両側より
連結板１９，１９を延設するとともに、両連結桿
１９，１９の前端外面には前記菊座カラー１８，
１８に噛合できる菊座カラー２０，２０をそれぞ
れ固定し両支持金５，５には菊座カラー１８，２
０，１８，２０に嵌挿できる長いボルト６をそれ
ぞれ挿着し、支持金５，５の一方側面より外方に
突出するボルト６，６の先端にワツシヤー２１を
それぞれ嵌装するとともにナツト６，６を螺合し
て構成する。

また、両連結桿２ａ，２ｂの前端部上面には前
方に平行に延出するストツパー板２２，２２の端
部を接合してボルト２３およびナツト２４により
それぞれ固設し、両連結桿２ａ，２ｂの後端側に
は主フレーム４ａ，４ｂの先端下面に固設した取
付板２５，２５に接合できる枠金製の後端部８，
８部材をそれぞれ一体に固設し、取付板２５に挿
着する両ボルト９，９を後端部８部材に挿着する
とともにナツト１０，１０に螺挿して両連結桿２
ａ，２ｂを主フレーム４ａ，４ｂ側にそれぞれ着
脱自在に連結できるように装設して構成する。

したがつて、第１図ないし第４図に示すよう
に、両連結桿２ａ，２ｂを刈取フレームＢの傾斜
にそうように後方上部に斜めに延出する状態にし
て、菊座カラー１８，２０、１８，２０を噛合さ
せてナツト７をボルト６に締付けるとともに、両
連結桿２ａ，２ｂの後端部８，８を主フレーム４
ａ，４ｂの取付板２５，２５にそれぞれ下方から
接合してボルト９，９を挿通しナツト１０，１０
に螺合して締付けると、刈取部Ａを連結すること
ができることになる。

その状態で、ストツパー板２２，２２が刈取横
フレーム１の上面に接合することになり、連結桿
２ａ，２ｂの延長方向を規制することができるこ
とになる。

各ボルト９を外すとともに両ナツト７をゆるめ
て菊座カラー１８，２０の噛合を解除すると、両
連結桿２ａ，２ｂをボルト６，６中心に下方に回
動させることができることになり、第７図に示す
ように両連結桿２ａ，２ｂが垂下する状態となつ
て後端部８，８が接地する状態で、ナツト７，７
を締付けて菊座カラー１８，２０を噛合させると
ロツクしておくことができることになる。

第７図に示すようにしておくと、そのまま刈取
部Ａを分解状態で運搬車の荷台に据付けた場合
に、両連結桿２ａ，２ｂが出張らないので荷台ス
ペースを少なくして据付けることができ、両連結
桿２ａ，２ｂの支持により安定良く据付けること
ができる。

また、刈取部Ａを本機側に取付ける場合は、一
方の連結桿２ａは垂下させたまま、他方の連結桿
２ｂを回動させて後端部８を主フレーム４ｂ側に
連結してボルト７を締付け、その状態で油圧シリ
ンダー１２を作動させて主フレーム４ａ，４ｂを
上動させ、刈取部Ａが少しく持上がつたところ
で、連結桿２ａを回動させて主フレーム４ａに連
結しロツクすると、組付けることができることに
なる。

このように本考案は、刈取部全体を支持する下
方の刈取フレームの最後部で上方に位置する刈取
横フレームより両連結桿を傾斜延設し、脱穀部等
を搭載してクローラ側より上下動自在支持される
主フレームの前端部に前記両連結桿を連設して構
成するコンバインにおいて、前記刈取横フレーム
の後部に固定した両支持金に前記両連結桿の前端
部をそれぞれボルトナツト等を介して回動固定自
在に連結し、垂下させると接地できることになる
両連結桿の後端部を前記主フレームの前端部にボ
ルトナツトを介して着脱自在に連結して構成した
から、両連結桿の後端部が接地するよう垂下状態
に回動させてロツクしておくと、刈取部を本機か
ら分離して運搬車に積込み運搬する場合に刈取部
の後方に両連結桿が出張らないのでスペースを少
しでも少なくして据付けることができるととも
に、両連結桿の支持により安定良く据付けること
ができ、しかも刈取部を本機の主フレーム側に連
結する場合も連結桿を回動させることによつて確
実良好かつ容易に連結することができ、簡単な構
造にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はコンバ
インの側面図、第２図は要部の側面図、第３図は
その平面図、第４図は第３図の一部の拡大図、第
５図は第２図の分解図、第６図は第４図の分解
図、第７図は第２図の作動説明図を示す。 Ａ……刈取部、Ｂ……刈取フレーム、１……刈
取横フレーム、２ａ，２ｂ……両連結桿、Ｃ……
脱穀部、３……クローラ、４ａ，４ｂ……主フレ
ーム、５……支持金、６……ボルト、７……ナツ
ト、８……後端部、９……ボルト、１０……ナツ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取部全体を支持する下方の刈取フレームの最
   後部で上方に位置する刈取横フレームより両連結
   桿を傾斜延設し、脱穀部等を搭載してクローラ側
   より上下動自在に支持される主フレームの前端部
   に前記両連結桿を連設して構成するコンバインに
   おいて、前記刈取横フレームの後部に固定した両
   支持金に前記両連結桿の前端部をそれぞれボルト
   ナツト等を介して回動固定自在に連結し、垂下さ
   せると接地できることになる両連結桿の後端部を
   前記主フレームの前端部にボルトナツトを介して
   着脱自在に連結して構成したことを特徴とする刈
   取部の連結構造。