JPS5817384Y2 - 脱穀装置への排ワラカッタ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、脱穀装置の後壁に排ワラカッターを取付ける
構造に関する。

脱穀装置の後壁に排ワラカッターを取付けるに、従来は
、相当な重量を有する排ワラカッターを入力にて持ち上
げた状態で該排ワラカッターを前記脱穀部フレームにボ
ルト等の着脱固定金具を介して固定していたため、この
排ワラカッターの取９付けが完了するまで作業者が排ワ
ラカッターを支えねばならず、取り付けに犬なる労力を
強いるばか９でなく、非常に危険であった。

そこで、フックを利用して、カッターを脱穀装置に係止
して、係止した状態でカッターを脱穀装置にボルト等の
着脱固定金具を介して固定することが先行技術〔実願昭
５０−７１２８７号（実願昭５１−１５１０７１号公報
）〕で示されている。

然るに、この構造のものでは、フックに吊り荷重が作用
する為、機体振動等によって、フックが変形を受は易い
という欠点があった。

本考案は上記欠点を解消することを目的とする。

本考案の脱穀装置への排ワラカッター取付構造は、脱穀
装置の後壁を、上下方向に向く土壁部と、それよりも後
方側で上下方向に向く下壁部、並びに、それら上下の両
壁部を略水平方向に向けられた水平面からなる段部によ
って接続した側面視略５型の形状に構成すると共に、こ
の脱穀装置の後壁部分に連結される排ワラカッターの前
壁を、前記脱穀装置の後壁に沿う形状に配設した土壁部
、下壁部、並びに、それらの間を接続する下向き水平面
を有した段部から構成し、さらに、前記脱穀装置側の前
記段部と前記排ワラカッター側の前記段部との夫々には
、前記両段部の水平面部分どうしを上下方向に重合させ
た状態で、前記排ワラカッターの水平方向での相対移動
を規制するように構成された係合部を設けである点にあ
る。

すなわち、脱穀装置後壁上部に段部と、カッター前壁下
部に段部を形成して、カッターを脱穀装置に載置した状
態で係止できるように構成したから、カッター重量は、
脱穀装置後壁上部の段部で支えられることとなり、フッ
ク構成部材の突起に、カッターの吊り下げ荷重が作用す
ることがなく、これによって、フック構成部材の変形破
損を防止できるに至った。

しかも、フック構成部材の変形破損を防止する段部構造
を利用して、脱穀装置の後端側の一部とカッターの前端
側の一部とを、前後方向でラップさせた状態とすること
ができ、その結果、カッターを取付けた脱穀装置を備え
る機体全体の前後長さを短かくできる点でも有利である
。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は、扱胴６を軸架しである脱穀室７の下側に、脱
穀室１の底壁部分に張設した受網８を漏過してくる穀物
を揺動選別する揺動選別板９と、扱胴６軸芯方向に沿う
方向の選別気流を発生する唐箕１０ならびに、一番穀物
回収部１１と二番穀物回収部１２とを有する選別室１３
を構成しである脱穀装置Ａを示し、吸口１４に沿って架
設したフィードチェーン１５の拳送酔端側の後壁１Ａに
、前記フィードチェーン１５にて搬送されてくる排ワラ
を細断処理する円板型の排ワラカッター２を機体後方に
突出する状態で着脱自在に取り付けるべく構成しである
。

前記脱穀装置Ａの後壁１Ａは、中間フレーム１を境にし
て、後壁１Ａの上部１ｂが下部１ａよりも、脱穀装置前
方側に位置されて、側面視において、中間部に段部４を
有する日型に形成されており、又、前記排ワラカッター
２の脱穀装置取付は側の前壁２Ｂは、上下方向中間から
、上部２ａ側に対して下部２ｃ側がカッター後方側に位
置されて、側面視において中間部に段部２Ａを有する日
型に形成されて、前記段部４，２Ａを介してカッター２
が脱穀装置Ａに載置可能に構成されている。

そして、前記脱穀装置Ａの段部４の水平面１ｃを形成す
る中間フレーム１の上部に、カッター２取付は位置決め
機能を有する突起１６が設けられ、又、前記カッター２
の段部２Ａの水平面２ｂに、前記突起１６嵌合用の嵌合
溝１７が形成されている。

そして、前記突起１６に上方から嵌合溝１７を嵌合させ
て脱穀装置Ａの段部４上に載置支持させた排ワラカッタ
ー２を前記脱穀装置後壁１Ａに固定可能な着脱固定金具
であるボルト５・・を介して取付けるべく構成しである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る脱穀装置への排ワラカッター取付構
造の実施例を示す縦断側面図である。 Ａ・・・・・・脱穀装置、１Ａ・・・・・・後壁、１ａ
・・・・・・下部壁、１ｂ・・・・・・上部壁、１ｃ・
・・・・・水平面、２・・・・・・排ワラカッター、２
ａ・・・・・・上部壁、２ｂ・・・・・・下部壁、２ｃ
・・・・・・水平面、２Ｂ・・・・・・前壁、２Ａ、４
・・・・・・段部、１６・・・・・・突起、１７・・・
・・・嵌合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱穀装置Ａの後壁１Ａを、上下方向に向く土壁部１ｂと
   、それよりも後方側で上下方向に向く下壁部１ａ１並び
   に、それら上下の両壁部１ａ、Ｉｂを略水平方向に向け
   られた水平面１ｃからなる段部４によって接続した側面
   視略５型の形状に構成すると共に、この脱穀装置Ａの後
   壁１Ａ部分に連結される排ワラカッター２の前壁２Ｂを
   、前記脱穀装置Ａの後壁１Ａに沿う形状に配設した上壁
   部２ａｓ下壁部２ｃｓ並びに、それらの間を接続する下
   向き水平面２ｂを有した段部２Ａから構成し、さらに、
   前記脱穀装置Ａ側の前記段部４と前記排ワラカッター２
   側の前記段部２Ａとの夫々には、前記両段部４，２人の
   水平面部分どうしを上下方向に重合させた状態で、前記
   排ワラカッター２の水平方向での相対移動を規制するよ
   うに構成された係合部１６．１７を設けであることを特
   徴とする脱穀部への排ワラカッター取付構造。