JPH01151991A - 悪臭ドレーンの脱臭方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パルプ製造工程から発生するエバポレーター
コンデンセート、バッチ釜トレーン、連釜ターペンチン
クーラードレーンその他の悪臭ドレーンをストリッピン
グ処理し、生成ガスｔ−凝縮した凝縮ドレーンを脱臭す
る方法に関する。

〔従来の技術〕

パルプ製造工程から発生する。悪臭ドレーンには多量の
金儲臭気成分が集中的に含まれてｉる九め、一部でも大
気中に放出され＼ば工場内外に不快な臭気を及ぼす他、
含硫黄化合物は非常に有毒であって、悪臭ドレーン中に
残留する有毒成分はパルプ製造工場排水の毒性成分の大
きな割合を占めている。この悪臭ドレーンから悪臭成分
を除去する従来の方法としては、空気又は蒸気によるス
トリッピング法、及び活性汚泥による生物処理法が知ら
れている。

後者の活性汚泥による悪臭ドレーンの生物処理について
は好気性消化法（特開昭５８−５１９９０１特開昭５ａ
−ｓ１９９１　）と嫌気性消化法（特公昭５Ｂ−４１１
８）があるが、ｉずれも脱臭率が悪く残留臭気成分をさ
らにストリッピングによって除去しなければならない欠
点がある。

又、前者の空気ストリッピング法ハ蒸気ストリッピング
法に比してコストが安く、操作も簡単であるが、悪臭ド
レーン中の悪臭成分濃度が変動した場合に、それに対応
し難いと云う欠点があることから、一般に蒸気ストリッ
ピングによる悪臭ドレーン処理方法が採用されている。

蒸気ストリッピングされた清浄なドレーンにパルプの洗
滌工程などに有効に使用されている。

一方気相に移った悪臭ガスの処理は塩素でスクラビング
するとか燃焼する方法が広く採用されている。前者の塩
素でスクラビング処理するための塩素源として框、購入
塩素が用いられるが、これは、悪臭を減らす上でに有効
であるがコスト面では望ましくない。

この結果燃焼方法が最も広く採用されているが、この方
法は石灰キルン又は回収ボイラーで燃焼用空気中に悪臭
ガスを混合して燃焼酸化分解を行なっている（特公第５
７−１０２３４、特開昭５１−１０９３０４）。

しかしながら、石灰中ルン又は回収ボイラーの安定運転
を維持するために蒸気ス）　ＩＪツビングから出た悪臭
ガスをいつ九ん凝縮器で冷却し、ドレーンを凝縮除去し
ている。この生成した凝縮ドレーン中には引火点の低い
テレピン油・メタノールなどが含まれているため、凝縮
ドレーン専用焼却炉で重油燃焼の中に吹き込んで燃焼酸
化分解するかあるいは回収ボイラーで仕上り黒液の噴射
直前に混合して燃焼酸化分解する方法が採られてお〕、
脱臭効率が非常に高い特徴がある。

しかしながら凝縮ドレーン中には多量の水分が含まれて
いるためドレーンの供給量によっては焼却炉又は回収ボ
イラーを消火してしまうという危険性がラリ、消火した
場合は悪臭による作業環境の悪化など二次公害の発生や
省エネルギー上得策で框ない。又凝縮ドレーン中には前
述の様に引火点の低い物質が含まれているので爆発の危
険性があ）安全防災上問題があり、安心して操業管理が
出来るよう改善を強く要求されてｉた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は従来のパルプ製造工程で発生する悪臭ドレーン
をストリッピング処理し生成したガスを凝縮せしめた凝
縮ドレーンの燃焼酸化分解で問題がある二次公害の発生
とか、安全防災上について改善を図る目的で種々研究し
た結果、漂白工程の二酸化塩素漂白処理属の排ガス洗滌
水および漂白処理后の排水を有効に活用して化学的酸化
分解処理により脱臭しうろことを見出した。

すなわち、本発明に、パルプ製造工程から発生する悪臭
ドレーンをストリッピング処理し生成し念ガスを凝縮せ
しめ九凝縮ドレーンを脱臭する方法において、残塩素濃
度２ｑ／１ｏａｃｃ以上の漂白工程排水と混合し、該凝
縮ドレーン中に含有する臭気成分を化学的に酸化分解す
る方法である。この漂白工程排水としては二酸化塩素漂
白処理排水、二酸化塩素漂白塔排ガス洗滌水もしくに塩
素漂白処理層排水を単独で、又は前記残塩素濃度範囲に
なるように混合して使用する悪臭ドレーンの脱臭方法を
提供するものである。

以下、本発明を第１図に示したフローの一具体例にした
がって、さらに詳細に説明する。パルプ製造工程から発
生する悪臭ドレーンムはスチームストリッピング塔１で
ストリッピング処理し生成ガスを凝縮器２で冷却し、凝
縮ドレーンＢが発生する。このドレーンをパルプ製造工
程からの排水に混合し、処理する。

漂白工程は、一般にパルプを塩素漂白処理・苛性ソーダ
ー中和処理・ハイポ漂白処理・苛性ソーダー中和処理・
二酸化塩素漂白処理の５段階よりなっている。この最終
段階である二酸化塩素漂白処理工程の漂白塔３より発生
する排ガスを充填塔４で洗滌し生成した洗滌水０、二酸
化塩素漂白処理属のパルプ洗滌排水Ｄ、もしくは塩素漂
白処理段のパルプ洗滌排水ｍｔ−混合タンク５で混合し
、この混合液に凝縮ドレーンを混合する。

凝縮ドレーン中の臭気成分が化学的酸化分解され九ドレ
ーンＦｄ、さらに活性汚泥処理工程６で生物処理を行な
う。

ストリッピング処理で生成した凝縮ドレーン中の主要な
悪臭物質は硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル
、二硫化メチルの４物質であり、これらの物質に塩素・
二酸化塩素液によシ酸化分解される。

すなわち、硫化水素は塩素によって酸化され無水硫酸（
８０，）に、メチルメルカプタンに塩　。

化スルフォニル（ａＨｓｓｏ、ａｘ　）　　に酸化され
た後、水との接触で加水分解されて無臭のメチルスルホ
ン酸（Ｃ馬Ｓｏ、Ｅ　）となる。さらに、二硫化メチル
にメチルメルカプタンの酸化によっても容易に生成され
るがメチルスルホン酸塩（０Ｒ１８０！ｓｅａ、）　　
を経て塩化スルホニル（Ｃ馬８０冨ａｔ　）となり最終
的にはメチルメルカプタンと同様ニ加水分解されて無臭
のメチルスルホン＠　（ＯＨＭ８０Ｂ）Ｉ　）　　とな
る。又、ジメチルサルファイドは塩素その他の酸化剤で
無臭のジメチルサルホン（０Ｈｓ８００Ｈ，）になる。

本処理方法は前記悪臭物質の酸化反応機構にかんがみ、
漂白工程の各段階から排出される排水中の残塩素濃度（
有効塩素量）ｔ−調査した結果、二酸化塩素原白処理后
の排水と二酸化塩素漂白塔排ガスの洗滌水に、まだ残塩
素量を多く含んでおシ、この残塩素濃度が２　Ｍｌ　／
　１００　ａｌ：以上のものであれば、凝縮ドレーンの
混合量が若干変動しても悪臭成分が完全に酸化分解、消
去されることを見出した。

又、塩素漂白処理后の排水にも残塩素量が若干あること
から塩素漂白処理后の排水も使用しうる。そして脱臭さ
れた凝縮ドレーンを活性汚泥処理によシ好気性微生物の
代謝活性を利用して更に脱臭することによ〕、どの様な
操業状態においても悪臭ドレーンを完全に脱臭すること
が可能である。

〔実施９１〕 本発明の一実施例について以下説明する。

漂白工程のパルプの二酸化塩素漂白処理后の排水と二酸
化塩素漂白塔排ガス洗滌水から、夫々塩素濃１ｉ［Ｌ５
５ｑ／　１００ＣＣ，１，０７１９／１００ＣＣ％２．
１５ｑ／１００ＣＣ，４２６ｘｇ７１００ＣＣＯ液を作
り、５００ＣＣ三角フラスコに夫々１００ｃｃｔ−とり
、これに蒸気ストリッピング処理后の凝縮ドレーンを、
［Ｌ１ｃｃ％（Ｌ５ＣＣ。

１−ＯＣＣ’ｈ混合し、回転子で３分間攪拌する。

押抜后三角フラスコ気相部のガスの分析と官能試験によ
シ官能臭気を測定した。さらに液中の臭気成分の分析も
行った。

結果ｔ−第１表に示し、第２図に凝縮ドレーンの混合比
と処理水の臭気成分除去率、第３図にａｍドレーンの混
合比と官能臭気の評価結果を示す。なお、第５図におい
て官能臭気１００優とは１０人のモニター全員かにおい
を感じなかったことを意味する。９０９１１２１０人の
中９人はにおいを感ぜず１人は感じたことを意味する。

以上の結果がら明らかなように、残塩素濃度が２　Ｍｌ
　／　１００　ＣＣ以上で凝縮ドレーンの混合比率１１
以下であれば臭気成分は酸化分解消去することが可能で
ある。

〔発明の効果〕

本発明によ〕次の効果が得られる。

（１）パルプ製造工場の漂白工程排水及び排ガス中の有
効塩素を有効に利用することによル悪臭ドＶ−ン中の臭
気成分の消去が可能である。

（２）漂白１糧の塩素系排水・排ガスが大気に気散し二
次公害をおこす危険性があるが、残留塩素を悪臭成分の
酸化による無臭化のため消費することによ〕前記危険性
がなくなる。

（３）　　悪臭ドレーンを燃焼酸化分解する場合、安全
防災上又は作業環境悪化という観点で問題が６つ九が、
本処理法でにそれらの心配はまったくない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一具体列を示すフロー図を示す。 　　　　　　　　　　第２図“凝縮ドレーンの混合比と
処理水の臭気成分除去率の結果を示すグラフ、第３図は
凝縮ドレーンの混合比と官能臭気の評価の結果を示す。 １・・・ストリッピング装置、２・・・凝縮器、３・・
・二酸化塩素処理塔、４・・・排ガス洗滌用充填塔、５
・・・混合タンク、６・・・活性汚泥処理工程 特許出願人　　王子製紙株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、パルプ製造工程から発生する悪臭ドレーンをストリ
   ツピングし、生成したガスを凝縮した凝縮ドレーンを、
   塩素濃度２ｍｇ／１００ｃｃ以上の漂白工程排水と混合
   し、該凝縮ドレーン中の臭気成分を化学的に分解するこ
   とを特徴とする悪臭ドレーンの脱臭方法。 ２、漂白工程排水が、パルプの二酸化塩素漂白処理排水
   、二酸化塩素漂白塔排ガス洗滌水及び塩素漂白処理排水
   の一種または二種以上の混合排水である特許請求の範囲
   第１項記載の悪臭ドレーンの脱臭方法。