JPH01151137A - 蛍光表示管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は絶縁層を有する陽極基板上に低融点ガラスでフ
ェイスガラスを接着する構造の蛍光表示管に関し、特に
カソードの電子放射能力を改善した蛍光表示管に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来の蛍光表示管において、陽極基板とフェイスガラス
の封着部は第２図あるいは第３図に示すような構造とな
っている。

第２図の構造では、陽極基板１上に形成される絶縁層２
を外囲器としてのフェイスガラス４の封着部分５の下ま
で延在させ、この陽極基板１とフェイスガラス４が封着
用の低融点ガラス７により接着されて真空容器が構成さ
れている。この構造によりフエイスガラス４の内面に被
膜されたネサ膜６と陽極基板１上の配線被膜３との間に
絶縁層２による間隙を設け、両者間の電気的リークの発
生を防止している。

また、第３図の構造では、陽極基板１上の絶縁層２はフ
ェイスガラス４の封着部分５の下までは延在されておら
ず、ネサ膜６と配線被膜３０間の電気的リークを防止す
る丸めに、封着部分５にはネサＩＸ６は被覆されていな
い構造となっている。

なお、ｌ／ｃ２図、第３図中、８は陽極基板１上の配線
被膜３の各パターンと絶縁層２を介して導通接続された
陽極、９はその陽極８上に形成された蛍光体層、１０は
グリッド、１１はカソードである。また、陽極基板１は
通常ソーダガラスであシ、絶縁層２は低融点ガラスを主
成分として顔料やフィラーが添加されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、第２図や第３図のような構造の蛍光表示管の
信頼性を種々調べる中で、本発明者は、かかる従来の蛍
光表示管ではカソード１１つまりタングステン細線に（
Ｂａ　、　Ｓｒ　、　Ｃａ　）　Ｏをコートし九フィラ
メント状酸化物陰極の電子放射能力が低いことに気付き
、その原因を調べるための実験を行った結果、第２図お
よび第３図中のＰ点のように封着用の低融点ガラスＴが
絶縁層２に重なると、管球化工程（封止工程、排気工程
）でカソード１１が非常に劣化することを見出した。第
４図。

第５図はその実験結果を示したものであり、第４図は封
着用の低融点ガラスを絶縁層上に重ねて塗布した管球Ｉ
、■でのグリッド電流対フィラメント電流特性図で、そ
して第５図は封着用の低融点ガラスをガラス上に塗布し
た管球１．ＩＶでのブリード電流対フィラメント電流特
性図である。すなわち、低融点ガラスを主成分とする絶
縁層２としてＢ−ＩＰ（ノリタケ・カンパニー・リミテ
ッド）を印刷、焼成後、封着用の低融点ガラス７として
ＬＳＯ１１８（ＮＥＧ）を重ねて塗布した第４図の管球
１、ＩＩでは、ガラス上に塗布した第５図の管球■。

ＩＶＫ比べてカソード１１の飽和エミッション量が１桁
近く小さくなっていることがわかる。

本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その目
的は電子放射能力の優れたカソードを有する蛍光表示管
を提供することＫある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る蛍光表示管は、封着用の低融点ガラスと絶
縁層との接触にょシ発生するカソードに有害なガスが浩
該カソードに達するのを封着用の低融点ガラスの層によ
り妨げ、カソードの能力低下を防止したものである。

〔作用〕

したがって、本発明においては、有害なガスがカソード
に達するのを防ぐことができ、低温動作可能なカソード
となシ、蛍光表示管の低消費電力化、長寿命化がはかれ
る。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例による蛍光表示管の構造を示
す一部断面図である。この実施例の蛍光表示管は、低融
点ガラスを主成分とする絶縁層２を介して配線被膜４と
陽極８が形成された陽極基板１と、この陽極基板１上に
封着用の低融点ガラス７で接着されたフェイスガラス４
とから真空容器が形成されている点は、第２図力いし第
３図の従来例のものと同様であるが、陽極基板１上の配
線被膜３と７工イスガラス４内面のネサ膜６間の電気的
リークを防止するために、そのフェイスガラス４の封着
部分５の下にも絶縁層２ａが形成されていて、その絶縁
層２ａの位置は大気側に近い箇所に形成されている。そ
して、封着用の低融点ガラスＴは、前記絶縁層２ａとの
接触部Ｐ点が真空容器の内側に露出し力いように塗布さ
れている。

なお、図中、同一符号は同一ま九は和尚部分を示してい
る。

このように、陽極基板１とフェイスガラス４との封着部
において、その封着用の低融点ガラス７と絶縁層２＆の
積層部より真空側に封着用の低融点ガラス７のみからな
る封着部を施すことにより、封止・排気工程で絶縁層２
ｍと封着用の低融点ガラスＴとの接触部Ｐ点で発生した
有害なガスの大部分は矢印ａで示すように真空容器の外
側へ放出される。その結果、カソード１１へのダメージ
は軽微となり、従来より約２０℃低いカソード温度で動
作可能とガつた。

なお、封着用の低融点ガラス層が絶縁層と重なった時に
、カソードが著しく劣化する理由は明らかでないが、封
止−排気工程での加熱により両者の界面付近で何らかの
反応が起とり、カソードに有害なガスが放出される丸め
と推察される。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の蛍光表示管によれば、カソ
ードの電子放射能力を従来より犬幅に高めることができ
るとともに、より低い温度で動作可能と力る。その結果
、カソードから蒸発し蛍光体に堆積するバリウム（Ｂａ
）量は少なくなシ、蛍光体の蛍光効率低下を軽減でき、
長寿命と力る。

また、消費電力も低減できる等、実用上の効果は頗る犬
である。

【図面の簡単な説明】

第４図は本発明による蛍光表示管の一実施例を示す一部
断面図、第２図および第３図はそれぞれ従来の蛍光表示
管の一例を示す一部断面図、第４図は絶縁層と封着用の
低融点ガラスが重なった従来の管球でのフィラメント電
流に対するグリッド電流の立上りを示す特性図、第５図
は封着用の低融点ガラスをガラス上に被覆した従来の管
球でのフィラメント電流に対するグリッド電流の立上シ
を示す特性図である。 １・・・・陽極基板、２，２ａ・・・・絶縁層、３・・
・−配線被膜、４・・・・フェイヌガラス、５・・・・
フエイヌガラスの封着部分、６・・・・ネサ膜、７・・
・・封着用の低融点ガラス、８−・・・陽極、９・・・
・蛍光体層、１０・・争・グリッド、１１・・・・カソ
ード。 特許出願人　伊勢電子工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陽極基板上のフェイスガラスとの封着部の一部に低融点
   ガラスを主成分とする絶縁層を形成するとともに、この
   陽極基板上の配線被膜と前記フェイスガラス内面のネサ
   膜間に所定の間隙を設け、これら陽極基板とフェイスガ
   ラスを封着用の低融点ガラスで接着して真空容器を形成
   する蛍光表示管において、前記絶縁層と前記封着用の低
   融点ガラスの積層部より真空側に、封着用の低融点ガラ
   スのみからなる封着部を有することを特徴とする蛍光表
   示管。