JPH01150667A - 塗工紙用ロール - Google Patents

塗工紙用ロール

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JPH01150667A
JPH01150667A JP30765087A JP30765087A JPH01150667A JP H01150667 A JPH01150667 A JP H01150667A JP 30765087 A JP30765087 A JP 30765087A JP 30765087 A JP30765087 A JP 30765087A JP H01150667 A JPH01150667 A JP H01150667A
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paper
gloss
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Yoshio Harada
良夫 原田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塗工紙用ロールに関し、特に白板紙塗工ライ
ンで用いられるグロスカレンダロールや該ライン内の他
の諸設備に用いられる各種ロールあるいは白板紙以外の
各種塗装用紙の製造ラインで用いられるロールなどへの
通用を好適例とする表面処理ロールについての提案であ
る。
(従来の技術) ダンボール箱や化粧箱などに使用される厚紙の特性とし
ては、紙質が硬(かつ腰の強いものが好まれるが、一般
にこうしたものを板紙と呼んでいる。これらのうち化粧
品や医薬品などの高級紙器に用いられるものを白板紙と
呼び、カラー印刷を施して使用している。
かかる白板紙の最も重要な品質特性は、表面の印刷特性
であり、通常この特性を得るためにカオリン(粘土:主
成分A1□5izes (OH) 4)や炭酸カルシウ
ムを主成分とする塗料をコーティングする。いわゆる塗
工処理を施しており、この処理によって紙表面の平滑度
、光沢および印刷特性を改善している。この塗工工程は
、塗工パートとも呼ばれ、抄紙ラインの下流側に位置し
ている。
第1図は、塗工ラインの概略を示すものである。
以下に図面に従って塗工工程を説明する。まず、抄造さ
れ乾燥された板紙1は、ドライヤバートと称されるA部
からカレンダコートパート8部に入り、カレンダロール
2.コータマシン3.コータドライヤー5.カレンダ6
を経てパルプ繊維の平滑化塗工が施され、次いでグロス
カレンダロール7において厚さの均一化および光沢を付
与している。均一化と光沢の付与のために、従来、グロ
スカレンダロールの表面には硬質クロムめっき(以下車
に「クロムめっき」という)が施されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、クロムめっき皮膜を被成したグロスカレンダロ
ールでは、塗工紙原紙への光沢付与が不十分であり、後
工程においてスーパーカレンダロール処理の追加が不可
欠となるという問題点があった。また、クロムめっき皮
膜を具える塗工紙用ロールは、板紙塗工面に供給した塗
工剤中の微小硬質粒子(例えば、A12SizOs(O
H)4を主成分とする粘土)による摩耗を受けやすく、
短期間でロールの光沢を消失するため、グロスカレンダ
ロールとして必要な鏡面維持機能に乏しくなるという欠
点があった。
さらに、塗工工程では、ロール運転中に表面に付着した
余剰の塗工剤を除去するために刃物鋼などの硬質の金属
性ドクターブレードを使用して表面の清浄化をはかって
いるが、クロムめっき面にドクターブレード方式を採用
するとめっき面が損傷しやすく、その機能が短期に消失
するという欠点があった。
上述のような理由から、従来のクロムめっき塗工紙用ロ
ールは、2〜6ケ月毎の交換を余儀なくされており、保
守管理費の増大やラインの停止による生産性の低下をも
招いていた。
これに対して従来、塗工工程の簡略化による生産性向上
および品質向上を目指し、ロール表面温度を現状の15
0℃前後から300℃近傍へ上昇させることも検討され
たが、クロムめっき皮膜を300℃に加熱すると硬度の
低下を招き、耐摩耗性が甚だしく劣化することがわかり
、この方法も有効な解決手段を提供するものではなかっ
た。
本発明の目的は、従来技術が抱えている解決を必要とす
る上述のごとき各種の問題点を克服できる高機能性皮膜
を有するロールを開発提案するところにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、グロスカレンダロールやカレンダロール表面
に、高硬度、高緻密度のタングステンカーバイド(以下
rWcJで略記する)とCoまたはNi−Cr合金を混
合させた材料によるサーメット溶射皮膜を形成させ、そ
の後、この溶射皮膜を平滑な表面に研摩仕上げを行うこ
とによって、良好な鏡面を有するロールを提供するもの
である。
本発明における上記WCサーメット溶射皮膜は、ビッカ
ース硬さでHv : 1100〜1300 (クロムめ
っき皮膜の硬さHv : 800〜900)に達し、塗
工材による摩耗作用や硬質のドクターブレードを使用し
ても表面を損傷することがないものである。また、この
溶射皮膜の場合、300℃に加熱されてもクロムめっき
皮膜のような硬度低下もない。そのため、硬質ドクター
ブレードの使用が長期間にわたって可能となり、ロール
の鏡面維持と紙への光沢付与機能をいつまでも維持でき
るので、高品質の成品を低コストで生産できる。
かような塗工紙用ロール、すなわちグロスカレンダロー
ルやカレンダロールとして本発明は、WCを主成分とし
、これにコバルトまたはニッケル・クロム合金を混合し
てなる炭化物サーメットを溶射したロールについて、そ
の溶射皮膜中の気孔率が1.2%以下となるように溶射
すると共に、得られた溶射皮膜の表面粗さRmaxが1
.8μm以下となるように研摩することによって得られ
るグロスカレンダロールおよびその周辺のカレンダロー
ル類などを提供する。
(作 用) 本発明において、ロール表面に溶射するWCのサーメッ
ト溶射皮膜は、クロムめっき層(Hv : 800〜9
00)より硬く、ビッカース硬度Hvが1100〜13
00程度もあり、耐摩耗性に優れている。その表面をミ
クロ的に観察すると、鋭角を有するwcg粒子が林立し
た状態を呈している。このため、このままの状態では塗
工紙に対しスリ傷や圧痕を発生させ易く、また紙くずや
塗工粕が付着しやすくなる。
また、このようなサーメット溶射材料は、高硬質のWC
粒子と金属との混合体であり、これをプラズマで溶射し
て得られる皮膜は、WC粒子の周囲に金属粒子が配置さ
れた組織を有している。しかし、WC粒子は硬質で塑性
変形しないため、溶射時の衝突によってWC自身が破壊
してその一部が脱落したり、またその衝突エネルギーに
よって既成膜にクラックを発生させたりするため、溶射
皮膜に気孔が発生しやすい傾向がある。そして、溶射皮
膜中に気孔が内在するようになると、該溶射皮膜を研磨
した場合に前記気孔が露出し、これが鏡面研摩面のビッ
トとなってあられれる。その結果、グロスカレンダロー
ルやその他のロール類としては不適当な鏡面となるので
ある。
このような意味において、本発明のグロスカレンダロー
ルは最終的には鏡面仕上げをする必要があることから、
溶射皮膜の性質として密度が高く(気孔率が低い)且つ
たとえ気孔を内在していたとしても、該気孔が鏡面光沢
仕上げに影響しない程度に微細であることが必要条件と
なる。
一方、溶射皮膜ロールの表面に要求される鏡面に仕上げ
るには、WC粒が非常に硬いため、多大の労力と経費を
必要とする。したがって、グロスカレンダロールとして
は、これらの問題点を十分勘案した溶射皮膜を形成させ
ること、および適度な研磨仕上度を選定することが大切
である。そこで、本発明者らは、まず緻密な溶射皮膜を
得るための溶射条件についてヰ★討し、(1)雰囲気温
度の上昇による溶射粒子の軟質化、(2)被溶射体表面
への衝突エネルギーの増大に着目した。しかし前記(1
1の方法は、高温化するためにWCが酸化物に変質し、
炭化物としての高硬度を利用することができなくなる。
したがって、本発明者らは第(2)の方法についてさら
に検討した。
具体的には、酸素−水素ガスを熱源とし、溶射ガンへの
ガス供給圧力を上昇させることによって、燃焼ガスの噴
射速度(燃料ガスの供給圧力が高いほど燃焼ガスの噴射
速度が速くなる)を大きくし、もって溶射粒子の衝突エ
ネルギーを高くして溶射皮膜の気孔率減少を目指した。
第2図は、酸素−水素ガスの溶射ガンへの供給圧力と得
られた溶射皮膜の気孔率の関係を示したものである。こ
の図から明らかなように、燃料ガスの供給圧力が高くな
るほど気孔率の低い溶射皮膜が得られることが判る。
次に、各種の気孔率を有するWCサーメット溶射皮膜を
形成したロールを用い、第1図に示すグロスカレンダロ
ールおよびこれに付属するカレンダロールを使って実験
的に塗工作用を行わせ、その作用機構を観察した。その
結果、次のようなことを特徴とすることが判った。
(1)  非常に硬いWCサーメット熔溶射皮膜鏡面仕
上げしたロールを使用すると、塗工紙はもとより塗工面
へも傷が全く入らず、極めて美麗な塗工加工紙が得られ
る。
(21WCサーメツト溶射皮膜は非常に硬いため、塗工
剤中に含まれている粘土質の摩耗にもよく耐え、溶射皮
膜(ロール表面)に傷がつくようなことがない。
(3)  高速度鋼製の硬いドクターブレードを使用し
ても、WCサーメット溶射皮膜には損傷がなく塗工剤や
紙くずなどの異物が完全に除去できるので、ロール表面
を常に健全な状態に維持でき、長期間にわたって保守管
理を不要とするなどコストダウンに資するところが大き
い。
(4)上記各機能は、ロール表面温度が300℃となっ
ても全く変わることがなく、加熱ロールの使用により塗
工面の光沢は一段と向上し、高品質の塗工紙の生産に適
していることが判明した。
(5)ただ、WCサーメット皮膜でも気孔率の高い皮膜
では、鏡面仕上げを行っても気孔に起因するビットが多
数表面に現れるため、鏡面が得られない。その結果、凹
部に余分な塗料や塗工粕が残留し、これが塗工面の光沢
不良、塗膜厚さの不均一、ドクターブレードの使用効果
を減殺し、その機能が十分に発揮されないこととなり、
成品としての価値が低下した。
以上のような知見から、本発明のグロスカレンダロール
としては、WCサーメット溶射皮膜の気孔率とその表面
仕上げ度の兼ね合いを決めることが重要であるとの結論
を得た。
第3図は、WCサーメット溶射皮膜の気孔率を表面研磨
面の粗Rmax、の関係を求めたものである。
この結果から明らかなように、気孔率の低い皮膜はいわ
ゆる鏡面研磨が可能であり、表面粗さRmaxl、0μ
m以下のものも可能である。反面、気孔率の大きい溶射
皮膜は、内在する気孔が研磨面にピットとなって顕在す
るため、鏡面仕上げすることが不可能である。なお、W
Cサーメット溶射皮膜の研磨は、合成ダイヤモンド砥石
やペーストを用いて行い、表面粗さは触針式表面粗さ計
によって測定した。また、溶射皮膜の気孔率は、溶射皮
膜の断面を光学顕微鏡により500倍に拡大した写真を
撮影した後に空孔部を着色し、その面積を画像解析装置
により求めた数値である。さらに、溶射皮膜の表面粗さ
については、すべてRmaxで統一した。その理由は、
−FGに表面粗さを表わす記号として、Ra、 Rz、
 Rmaxの3通りがあるが、粗さ曲線の中心線平均粗
さを示すRaや中点平均粗さを示すRzが小さ(とも、
1カ所でも粗いところが存在するとこれが塗工面へのキ
ズ発生や光沢不良、光沢不均一、ドクターブレード損傷
の原因となるので、本発明ではRmaxを重視し、これ
を採用することとした。
つぎに、本発明のグロスカレンダロールにおいて、WC
Cサーメット膜の気孔率が1.2%以下に限定される理
由および皮膜表面粗さRmaxが1.8μm以下に限定
される理由について実施例の記載に併せて説明する。
(実施例) 大旌拠二上 第1図に、この実施例で使用した白板紙の塗工ラインを
示す。図において、右側から抄造および乾燥などの所定
の製紙工程を経た白板紙1が送られてくる。この白板紙
は、8段のカレンダロール2を経ることによってパルプ
繊維の平滑化、すなわち板表面の平滑化が施されてから
塗工剤槽3へ導かれる。塗工剤槽3中には、塗工剤4(
主成分:カオリン、炭酸カルシウム、アクリル樹脂、ワ
ックス乳濁液)が収容してあり、この塗工剤中を通過し
た白板紙はドライヤ5によって乾燥されつつ、再び4段
のカレンダロール6を通りグロスカレンダロール7に達
する。該グロスカレンダロール7は、合成ゴム巻きロー
ル8と一対となっており、白板紙が両ロールの接触面を
通過する際に塗工部がグロスカレンダロール面に強く圧
着され、優れた光沢面が付与されるような仕組みとなっ
ている。
前記グロスカレンダロール7には高速度鋼製のドクター
ブレード9の先端が当接させてあり、このドクターブレ
ード9によってグロスカレンダロール7表面に付着した
塗工部や紙屑を除去する。
以上のような工程を経て光沢を付与された白板紙は、冷
却ロール10を通過し巻取られたり、ときには印刷工程
へ送られる。
本実施例では、直径1200mmx長さ2000鰭の鋳
鉄製ロールに第1表に示すような皮膜気孔率および皮膜
表面粗さに調整したWCサーメット溶射皮膜1〜9(8
8%WC−12%C0173%WC−20%Ni−7%
Cr)を形成させた。
なお、グロスカレンダロール7の運転温度は、280〜
310℃、ドクターブレード9の材質はJISG 44
01炭素工具鋼鋼材SK7で硬さHRC57のものであ
る。また、比較例(IklO,11)として使用したク
ロムめっきロール(めっき厚100μm、表面粗さRm
ax O,1,0,3μm  硬さHv820〜890
)についても上述の条件と同条件で使用した。
評価項目として、グロスカレンダロール7表面後の白板
紙塗工面の光沢、グロスカレンダロール7表面の汚染お
よび損傷状況、ドクターブレード9の損傷状況および皮
膜の硬さ変化をそれぞれ観察、調査した。
第1表はそれぞれのグロスカレンダロールを約3カ月間
連続運転して調査したときの結果を示すものである。こ
の表から明らかなように、比較例として用いたクロムめ
っきロールは、その表面が極めて平滑に仕上げられた鏡
面状態をしているために白板紙に対し優れた光沢を付与
(特に使用初期)したが、次のような欠点も観察された
。すなわち、運転期間の経過とともに次第にロール表面
の汚損;すなわち塗工粕や紙屑類の付着が次第に多くな
り、その結果、これらをドクターブレード9を用いて除
去する際に軟質化しているめっき皮膜がスリ傷を受は易
くなっていることが判った。
そして、−旦めっき皮膜にスリ傷が発生すると、その部
分に塗料粕や紙屑類がさらに付着しやすくなり、これに
伴ってドクターブレード9の使用頻度が一層多くなる結
果、めっき皮膜はもちろんドクターブレードそのものも
損傷させることとなり、2力月の運転後に両者とも取替
えざるを得なくなった。
これに対し、本発明のグロスカレンダロールは、塗工粕
や紙屑類の付着が少なく、ロール表面は常に清浄な状態
に維持されており、このためドクターブレード9自身の
損傷が少なかった。また、WCサーメット皮膜の硬さは
運転期間中の高温状態(280°C〜310℃)にさら
されても全く変化がなく、優れた硬さを維持しており、
ドクターブレード9による皮膜の損傷は全く認められな
かった。ただ、試験阻6〜9の皮膜を形成させたグロス
カレンダロールだけは、白板紙への光沢付与が十分でな
く、塗工紙としての市場価値を多少低下させることがう
かがえた。
以上の実施結果から、本発明の目的に合致するグロスカ
レンダロール用WCサーメット皮膜の気孔率と表面仕上
粗さは、第3図の斜線を入れた領域となる。すなわち、
気孔率1.2%以下1表面粗さRmaxl、8μm以下
のWCサーメット皮膜が適用できることを確認した。な
お、溶射材料の種類WC(88%)−Co(12%)と
W C(73%) −Ni(20%)−Cr(7%)に
よる差は認められず、両者ともすぐれた性能を発揮した
実施例2 この実施例(試験11h12〜16)は、第1図の白板
紙塗工工程のカレンダロール(ロール寸法:直径800
鶴×長さ20001m) 6および乾燥ロール(ロール
寸法:直径10001m×長さ20001重)5に本発
明のWCCサーメット膜試験隅1〜5をそのまま適用し
たものである。比較例(N[Li2.18)として現用
のクロムめっきロール(仕様実施例1と同じ)と約6カ
月間、同条件で使用した。仕様温度は180℃〜210
℃である。
第2表はその結果を示したもので、カレンダロールおよ
び乾燥ロールにおいても本発明のWCサーメット皮膜の
表面は塗工軸や紙屑類に汚染されずまた全く無キズであ
り、塗工ラインを停止させることなく (清掃の必要が
ないため)極めて安定した操業を確保することができた
。これに対し、比較例のクロムめっきロールは、塗工軸
や紙屑類の付着により約1カ月毎に清掃を必要としたた
め、その都度ラインを停止してめっき面を清掃せざるを
得なかった。6力月運転後のロール表面をみると、クロ
ムめっき表面は塗工剤中に含まれているカオリン粒子に
よる摩耗を受は微小ながらスリ傷が発生しており、ロー
ル皮膜としての寿命が極めて短期間で終わることが推定
された。本実施例においても2種類の溶射材料について
の差はなく上述したような優れた性能を発揮した。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明にかかる白板紙塗工紙用ロ
ールは、気孔率162%以下のWCサーメットロールの
表面をRmaxl、8μm以下の鏡面に仕上げ加工した
ものであるから、塗工処理に際して塗工紙に対し優れた
光沢を付与することができると共に、硬質のドクターブ
レードの使用が可能となる。その結果、前記皮膜表面に
塗料粕や紙屑類の付着が少なくなって、ロールとしての
機能を長期間維持することができ、塗工紙の生産性を向
上させてコストダウンに有効である。また、本発明にか
かるグロスカレンダロールは運転温度を裔<シてもWC
サーメット皮膜の硬さが変化しないので、塗工紙の光沢
を一段と向上させることができ、高品質塗工紙の製造が
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、白板紙の塗工ラインのフロー図、第2図は、
溶射熱源用燃料ガスの溶射ガンへの供給圧力とその燃焼
ガスによって形成された溶射皮膜中の気孔率との関係を
示すグラフ、第3図は、WCサーメット溶射皮膜の気孔
率と該皮膜の表面仕上げ粗さとの関係を示すグラフ(図
中の符号の■〜■は実施例Iにおいてテストした溶射皮
膜の性状)である。 1・・・白板紙、2・・・カレンダロール、3・・・塗
工剤槽、4・・・塗工剤、5・・・乾燥ロール、6・・
・カレンダロール、7・・・グロスカレンダロール、8
・・・合成ゴムロール、9・・・ドクターブレード、1
0・・・冷却ロール。 特許出願人  トーカ口株式会社 代理人 弁理士  小 川 順 玉 箱2図 燃焼ガス圧力(kg/an2) 第3図 気孔率(%) 子材ε主甫正書(自発) 昭和63年 9月29日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和62年特許願第307650号 2、発明の名称 塗工紙用ロール 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  兵庫県神戸市東願区深江北町4丁目13番4
号名称 (015) )−カ口株式会社 4、代理人 〒104 住 所  東京都中央区銀座2丁目8番9号の簡単な説
明」の欄、および図面 6、補正の内容 (1)  明細書第1頁第18行目と19行目の間に「
マシンカレンダロール、あるいは」を加入する。 (2)同書第2頁第1行目の「ロール」を「ロール、さ
らには非塗工の印刷用紙や包装紙」に訂正する。 (3)同書第3頁第2〜3行目の「カレンダロール・・
・カレンダJを、「マシンカレンダロール2.=工剤槽
3.塗工剤4.乾燥ロール5.マシンカレンダ」に訂正
する。 (4)同書第4頁第9行目の「2〜6ケ月毎」を[2〜
6ケ月毎、またチルド鋼ロールは2週間〜1ケ年毎」に
訂正する。 (5)  同書第頁第15行目の「ロール」を「グロス
ロール」に訂正する。 (6)同書第5頁第4〜5行目の「カレンダロール」を
「マシンカレンダロール」に訂正する。 (7)同書第6頁第3行目および第10〜11行目の「
カレンダロール」を、それぞれ「マシンカレンダロール
」に訂正する。 (8)同書第8頁第15行目の「水素ガス」を「水素ガ
ス燃焼炎など」に訂正する。 (9)同書第9頁第8〜9行目の「カレンダロール」を
「マシンカレンダロール」に訂正する。 00 同頁第11行目と第12行目の間につぎの文を挿
入する。 r(x+  2工処理工程の前に設けられているマシン
カレンダロール2は、通常大きなニップ圧(30〜80
 kg/cm)が負荷されると共に、通過紙の繊維の平
滑化、方向性をもたせ、また紙の厚さを調整さすため、
通過紙に多少の水分を添加する操作が行われるが、これ
らの機械的圧力や水分による腐食作用にも十分耐えるこ
とが認められた。」 αυ 同頁第12行目のr (11−Jをr (2) 
Jに、第16行目のr (21Jをr (3) Jに、
第20行目のr (3) Jをr (4) Jに、それ
ぞれ訂正する。 0り 同書第10頁第6行目のr (41Jをr (5
1Jに、第10行目のr (51Jをr f6) Jに
、それぞれ訂正する。 01  同頁第17行目と18行目の間に次の文を挿入
する。 [(7)また、気孔率の高い皮膜を形成させたマシンカ
レンダロール(第1図示の符号2)では、気孔部から内
部へ浸入した水分によって、赤さびの発生が認められた
。(特にラインが停止したときン」 θa 同書第11頁第19行目の「中点」を「10点」
に訂正する。 05)同書第12頁第5行目の「グロスカレンダロール
」を「グロスカレンダロールおよびマシンカレンダロー
ル」に訂正し、 第15行目の「カレンダロール」を「マシンカレンダロ
ール」に訂正する。 θ61  同書第13頁第2行目の「カレンダロール」
を「マシンカレンダロール」に訂正する。 01  同書同頁第19〜20頁の「20%Ni−7%
Crjを「20%Cr−7%NiJに訂正する。 0m  同書第16頁第1O〜11行目のrNi(20
%) −Cr(7%)」を、rCr(20%)−Ni(
7%)」に訂正する。 091  回書第17真の第1表を次のとおりに訂正す
る。 (至)同書第18頁第3〜4行目の「塗工工程の・・・
長さ2000m)2Jを、「塗工前後のマシンカレンダ
ロール(ロール寸法:直径400龍×長さ200On+
)  2と6」に訂正する。 Qυ 同書同頁筒7行目〜第12行目の「比較例・・・
カレンダロール」を次のとおりに訂正する。 「比較例(11h17.18)として現用のクロムめっ
きロール(仕様実施例1と同じ)およびチルド鋼研摩ロ
ール(m19)を約6カ月間、同条件で使用した。 第2表はマシンカレンダロール」 @ 同書第19頁第4行目の「推定された。」と「本実
施例に」の間に次の文を加入する。 「さらにもう一つの比較例のチルド鋼研摩ロールは、表
面摩耗およびキズ発生のため2週間から1ヶ月の周期で
変換せざるを得なかった。」(2)同書同頁第7行目に
下記の文を加入する。 「また、塗工前のマシンカレンダ2(このマシンカレン
ダでは塗工剤が塗布されていない白板紙繊維の平滑化、
方向性化ならびに紙厚調整を行うもの)に本発明の皮膜
を適用して約10カ月間運転した結果、通過紙に多少の
水分を含ませるため、運転時には二ツブ圧とともに水分
による腐食作用が存在する環境であるにもかかわらず、
長期間にわたって良好な表面状態を維持した。 以上の結果から解るように、本発明の皮膜を施したマシ
ンカレンダロール2.6は、通過紙の塗工剤存在の有無
にかかわらず、すくれた性能を発揮することが判明した
。」 (社) 同書第20頁の第2表を次のとおりに訂正する
。 (5)同書第21頁第3行目の「工祇用ロール」を「工
紙用グロスカレンダロール」に訂正スる。 (26)  同書同頁筒15行目と第16行目の間に次
の文を加入する。 「また、マシンカレンダロールにおいても、本発明の皮
膜は大きなニップ圧に耐えるとともに、水分の腐食作用
に耐え、長期間にわたってすぐれた性能を発揮した。こ
のため、従来のロールで頻発していたロールの再研磨、
取替えによる作業経費の増大、ライン停止による生産性
の低下が解消した。」 (27)  同書第22頁第5行目の「2・・・カレン
ダロール」を「マシンカレンダロール」に訂正し、同頁
第7行目の「6・・・カレンダロール」を「6・・・マ
シンカレンダロール」に訂正する。 (イ)図面の第1図を別紙のとおりに訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面にサーメット溶射皮膜を設けてなる塗工紙用ロ
    ールにおいて、前記溶射皮膜の気孔率を1.2%以下と
    すると共に皮膜表面粗さR_m_a_xを1.8μm以
    下にしたことを特徴とする塗工紙用ロール。 2、上記サーメット溶射皮膜は、タングステンカーバイ
    ドとコバルトまたはニッケル−クロム合金との混合物か
    らなる炭化物サーメットを溶射したものである特許請求
    の範囲第1項に記載の塗工紙用ロール。
JP30765087A 1987-12-07 1987-12-07 塗工紙用ロール Granted JPH01150667A (ja)

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