JPH0114871Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本考案はオープンシヨーケースに必要に応じて
付加される商品陳列台に関するものである。

(ロ) 従来技術及び問題点 従来、オープンシヨーケースの前面の開放部
は、上縁の空気吹出口から空気を吹出しかつ下縁
の空気吸入口で空気を吸込むことでエアーカーテ
ンを形成され、これにより、シヨーケース内の温
度を一定に保持すると共に、商品の出入れを容易
にしていた。

ところでこの種のオープンシヨーケースの設置
店舗にあつては、週末や日曜祝日は客が多く、他
の平日は少いのが一般的である。そのため、シヨ
ーケースの容積を、客の多い日に合せると、少い
日にはシヨーケース内に無駄なスペースが生じ、
又、逆に客の少い日に合せると、客の多い日には
シヨーケース内に商品を随時補充をしなければな
らず、特に客の多い時に商品を補充することは客
に対し迷惑をかけ、店のイメージを悪くする問題
点を有していた。

(ハ) 本考案の目的 本考案は、オープンシヨーケースに商品の販売
量に合せて付加されることでシヨーケースの容量
の増大を可能にする商品陳列台を提供することを
目的とする。

(ニ) 本考案の構成 本考案は、前面の開放部の上縁にシヨーケース
空気吹出口を、下縁にシヨーケース空気吸入口を
夫々設けたオープンシヨーケースの前記下縁に対
し着脱自在に組み合わされるオープンシヨーケー
ス用商品陳列台において、手前側に位置した陳列
台空気吸入口と後部に位置して前記シヨーケース
空気吸入口に接続される陳列台空気吐出口とを有
するダクトを備え、前記陳列台空気吐出口をシヨ
ーケース空気吸入口に接続したときには、前記ダ
クトが前記シヨーケース空気吸入口を覆い、前記
シヨーケース空気吹出口から吹出された空気を前
記陳列台空気吸入口のみに吸入するようにしてあ
ることを特徴とするオープンシヨーケース用商品
陳列台である。

(ホ) 本考案の実施例 第１図及び第２図は本考案による商品陳列台の
一実施例を使用状態で示している。図中、Ａはオ
ープンシヨーケースでその下方には左右方向にお
ける中央部にのみ商品陳列台Ｂが着脱自在に設け
てある。

オープンシヨーケースＡは従来公知であるので
簡単に説明をすると、１はパネルでその内側には
フアンモータ２と蒸発器３とを設けたフアンダク
ト４が形成されている。５は前面に開放した開放
部で、その上縁６にはシヨーケース空気吹出口７
が、下縁８にはシヨーケース空気吸入口９が夫々
設けられている。１０はシヨーケースＡ内に収納
した商品を陳列する棚である。１１は蛍光灯から
なる照明器具である。

尚、フアンダクト４はインナーダクト４′とア
ウターダクト４″とで構成されており、そのため
空気吹出口７及び空気吸入口９は二重になつてい
る。

次に本考案の特徴である商品陳列台Ｂについて
説明をする。

第１図及び第２図に加えて、第３図及び第４図
をも参照して、１２は客の手前側位置に設けられ
た陳列台空気吸入口で、その陳列台空気吸入口１
２はインナーダクト１３とアウターダクト１４と
を介して、前記シヨーケースＡのインナーダクト
４′とアウターダクト４″とに接続される。接続部
１５は陳列台ＢがシヨーケースＡの下縁に着脱自
在となるように屈曲１６している。そしてシヨー
ケースＡの空気吸入口９を形成している部材を外
し、そこに接続部１５が接続される。１７は断熱
材、１８は商品配列部、１９はフロントパネル、
２１は高さ調節可能な足である。

以上の構成において、商品陳列台Ｂを外してい
る時は、フアンモータ２を回転すると、空気は空
気吹出口７より吹出て、空気吸入口９に吸込ま
れ、フアンダクト４を介して循環することにな
る。その途中で蒸発器３により空気は冷却され
る。商品陳列台Ｂを装着すると、インナーダクト
１３及びアウターダクト１４の空気吐出口２２が
空気吸入口９に接続される。この結果、接続部１
５がシヨーケースＡの下縁８における空気吸入口
９を覆い、かつ空気吸入口９がインナーダクト１
３及びアウターダクト１４を介して商品陳列台Ｂ
の空気吸入口１２に連通する。即ち、シヨーケー
スＡの下縁８には空気吸入口は形成されず、実質
上、空気吸入口が商品陳列台Ｂの全部上面に移つ
た構造となる。したがつてこの商品陳列台Ｂを組
み合わせた部分では、空気吹出口７より出た空気
は新な空気吸入口１２のみに入り、インナーダク
ト１３あるいはアウターダクト１４を通過してフ
アンダクト４に到ることになる。したがつて商品
陳列台Ｂの商品配列部１８の商品もエアーカーテ
ンの内側に位置し、防塵及び冷却作用を受ける。
しかも空気吐出口２２から吐出した空気は陳列台
Ｂの空気吸入口１２のみに向うので、丈夫なエア
ーカーテンが形成されることになり、したがつて
全ての商品に対し効果的な防塵及び冷却作用を得
ることができる。

尚、以上の説明は冷凍、冷蔵であるが、温蔵の
オープンシヨーケースにも適用出来る。

(ヘ) 本考案の効果 以上の様に本考案はシヨーケースに対し着脱自
在の商品陳列台であり、客の数、即ち商品の販売
量に合せて、シヨーケースの容積を自由に変える
ことを可能にする。その上、この商品陳列台をシ
ヨーケースに装着すると、シヨーケースの空気吸
入口が商品陳列台の手前側に移つた構造となり、
シヨーケースの空気吹出口から出た空気が陳列台
の空気吸入口のみに吸入されることで、商品陳列
部の商品の前方に丈夫なエアーカーテンが形成さ
れるので、エアーカーテンの働きに支障を与える
ことがないばかりか、この商品陳列台の商品にも
エアーカーテンの働きが及ぶこととなり、したが
つて簡単にして極めて有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はシヨーケースに本考案による商品陳列
台の一実施例を装着した断面図、第２図は第１図
の−矢視断面図、第３図は商品陳列台のみの
断面図、第４図は商品陳列台のみの正面図であ
る。 図中、Ａはシヨーケース、Ｂは商品陳列台、５
は開放部、６は上縁、７は空気吹出口、８は下
縁、９と１２は空気吸入口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面の開放部の上縁にシヨーケース空気吹出口
   を、下縁にシヨーケース空気吸入口を夫々設けた
   オープンシヨーケースの前記下縁に対し着脱自在
   に組み合わされるオープンシヨーケース用商品陳
   列台において、手前側に位置した陳列台空気吸入
   口と後部に位置して前記シヨーケース空気吸入口
   に接続される陳列台空気吐出口とを有するダクト
   を備え、前記陳列台空気吐出口をシヨーケース空
   気吸入口に接続したときには、前記ダクトが前記
   シヨーケース空気吸入口を覆い、前記シヨーケー
   ス空気吹出口から吹出された空気を前記陳列台空
   気吸入口のみに吸入するようにしてあることを特
   徴とするオープンシヨーケース用商品陳列台。