JPH01146062A - コンクリート打設用型枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 権呈上立札１分号 本発明は、コンクリート打設時にコンクリ−１・から生
じる水分を効率よく吸収し、このため水泡跡などのない
きれいな表面にコンクリートを打設することができるコ
ンクリート打設用型枠に関する。

盗】四２１Ｌ 従来より、コンクリート打設に当っては、木製合板（ベ
ニヤ板）や鉄枠でできた型枠が利用されているが、これ
らの型枠を用いてコンクリートを打設するにあたり１作
業性を向上させるためコンクリートに水和に要する以上
の水分を加え、バイブレータで固化させることが行われ
ている。

この場合、バイブレータで固化させるにあたり、余分な
水分がコンクリート表面に集積し、この時に気泡を伴い
型枠面に集積される。この状態でコンクリートを固める
と、その表面に気泡や水泡の跡が残り、細かい凹凸、所
謂ジャンカを生じ、これによりコンクリートの表面強度
及び平滑性が低下するという問題が生じる。

このために、最近ではコンクリート打設表面に存在する
水分を積極的に吸収し、又は外部に排出してコンクリー
ト表面に気泡や水泡を残さないようにすることを目的と
して、例えば、特開昭６１−１５１３６６号公報にある
ように型枠の表面に吸水性の布シートや不織布を貼着し
たもの、あるいは型枠に微細な小孔を形成し、この小孔
から余分な水分や気泡を排出するようにしたものなどが
提案されている。

が　　しようと　る口　占 しかし、型枠の表面に貼着された吸水性の布シートや不
織布で余分な水分を吸収しようとするものにあっては、
吸水性の布シートや不織布がコンクリート打設に先立っ
て水分を吸収するおそれがあり、これらが水分を吸収す
るとコンクリートに含まれている水分を吸収することが
効果的でなくなる。一方、型枠に小孔を形成したものに
あっては、水の表面張力によって、該小孔がらの水分の
排出性が必ずしも効率のよいものではなく、しがち型枠
に多数の貫通孔を形成することはがなりの手間を要する
上、このように多数の貫通孔を設けることは型枠材料と
して特に木製合板を使用した場合、その強度を弱くする
ので、型枠として本来有すべき強度を保持するために木
製合板の厚さを不必要に厚くしなければならないという
問題があり、このため型枠の重量が増加するなどして取
り扱い性を悪くする場合があった。

本発明は上記事情に鑑みなされたもので、コンクリート
打設時にコンクリートから生じる水分を効率よく、しか
も確実に除去することができ、このためコンクリートの
表面に水泡跡、細かな凹凸（ジャンカ）などを生じさせ
ることなくきれいにコンクリートを打設し得るとともに
、取り扱い性も良好で簡便に使用し得るコンクリート打
設用型枠を提供することを目的とする。

−占を　　するための 本発明は、上記目的を達成するため型枠主体のコンクリ
ート打設面に吸水性シートが固着され、上記吸水性シー
ト上にコンクリートを打設し、コンクリート打設時にコ
ンクリートから生じる余分な水分を該吸水性シートで吸
収するように構成されたコンクリート打設用型枠におい
て、上記吸水性シートのコンクリート打設側表面に不織
布を配設して、コンクリート打設時にコンクリート表面
に集積してくる圧力水を上記不織布の網目を通して吸水
性シートに吸収するよう構成したものである。

この場合、不織布が撥水処理されたものであるのが好適
である。

■反 本発明の型枠は、上述したように型枠主体のコンクリー
ト打設面に吸水性シートを設け、更にその表面に不織布
を配設したものであり、その不織布上にコンクリートを
打設するものである。この場合、本発明型枠は、吸水性
シート表面に配設された不織布により、吸水性シートが
コンクリート打設前にかなりの水分を吸収してしまうこ
とを防止し得、従ってこのことに起因する吸水性シート
のコンクリート打設時における吸収能が不十分となるこ
とを確実に防止し得る。特にこの効果は、不織布を撥水
処理することにより一層有効に発揮される。一方、コン
クリートを打設した時にコンクリートから生じる水分は
、コンクリートの打設圧により不織布の網目を通過し得
る。従って、コンクリートからの余分な水分を効率よく
、しかも確実に除去し得、コンクリート打設表面に水泡
跡、ジャンカの生成が確実に防止され、このためコンク
リート表面をきれいに打設することができる。

また、本発明の型枠によれば、型枠主体にその表面に不
織布が配設された吸水性シートを固着するだけであり、
型枠主体に貫通孔を形成しないので。

型枠の製作がより簡単に行なわれ、しかも型枠主体を厚
く形成しなくとも十分な強度を有し、更にこのように型
枠主体を厚く形成しなくてもよいので、取り扱い性に優
れているものである。

以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明する
。

失五■ 図面は、本発明の一実施例に係るコンクリート打設用型
枠１を示すもので、この型枠１は、金属製、木製又はそ
の他の材料からなる型枠主体２のコンクリート打設側表
面に吸水性シート３が適宜な方法で固着され、更にこの
吸水性シート３のコンクリート打設側表面に不織布４が
貼着された構成とされている。

ここで、型枠１を構成する吸水性シート３としては、特
に制限はなく、良好な吸水性を有するものであればよい
が、特に高吸水性という点から、レーヨン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ビニロ
ン、綿、ウール、アクリル又はこれら繊維の混紡などの
繊維に酢酸ビニル−アクリル酸共重合体系、デンプン−
アクリル酸グラフト共重合体系、デンプン−アクリロニ
トリルグラフト共重合体系、ポリビニルアルコール−無
水マレイン酸共重合体系、イソブチレン−無水マレイン
酸共重合体系、ポリアクリル酸系重合体等の高分子ゲル
（例えばスミカゲル（住友化学工業（株）製））の１種
又は２種以上を水溶性高分子製接着剤等で固定したもの
又は吸水性樹脂よりなる不織布（例えばランシール（鐘
紡（株）製））などが好適である。

次に、上記吸水性シート３のコンクリート打設側表面に
形成される不織布４は、特に制限されるものではないが
、特に密度が２５〜１５０ｇ／ａ＋？のものが好適に使
用される。かかる高密度のものはコンクリート打設圧に
よる圧力水を通過させる一方、通常圧力の水を通過させ
難く、従って上記吸水性シート３を効果的に保護し得る
。また、同様に圧力水を通過させ、通常圧力の水を通過
させ薙くするため、不織布を撥水処理することが好まし
い。撥水処理法としては、不織布４の表面に撥水性の塗
料を塗布するなどの方法を採用し得る。

この型枠１を用いてコンクリートを打設する場合は、上
記不織布４上にコンクリ−１−を打設する。

これによりコンクリートから生じる水分が吸水性シート
３表面に貼着された不織布４の網目を通過して吸水性シ
ート３に吸収されるものである。この場合、吸水性シー
ト３は、その表面に貼着された不織布により、コンクリ
ート打設前に水分を吸収することが確実に防止し得、元
来この吸水性シート３が有する吸水能をコンクリート打
設時まで実質的に維持しており、良好な吸水性を示すも
のである。従って、この型枠１によれば、コンクリート
から生じる水分を効率よく確実に吸収除去することがで
き、このためコンクリート打設表面に水分泡に起因する
水泡跡、細かな凹凸、所謂ジャンカが生じることがなく
、コンクリート表面をきれいに打設することができる。

また、この型枠１は、型枠主体２のコンクリート打設面
−面にそのコンクリート打設面表面に不織布４が貼着さ
れた吸水性シート３を適宜な方法で固着するか、又は吸
水性シート３を固着した後、不織布４を貼着することに
より、簡単に作製することができ、しかも型枠主体２に
貫通孔を形成するようなものでもないので型枠主体２を
厚く形成しなくとも十分な強度を有し、このため型枠１
の重量増加に基づく取り扱い性の低下もなく、簡便に使
用できる。

なお、本発明のコンクリート打設用型枠は、上記実施例
に制限されるものではなく、その構成について本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えない。

又泄■υ１釆 以上説明したように、本発明のコンクリート打設用型枠
によれば、吸水性シートのコンクリート打設面表面に不
織布を配設したことにより、吸水性シートがコンクリー
ト打設前に水分を吸収してしまい、コンクリート打設時
における吸水性シートの吸収能が不十分となることが効
果的に防止され、従ってコンクリート打設時にコンクリ
ートから生じる水分を効率よく、シかも確実に吸収除去
することができ、このためコンクリートの表面に水泡跡
、ジャンカなどを生じさせることがなく、きれいにコン
クリートを打設し得、更に本発明の型枠によれば、型枠
主体にその表面に不織布が貼着された吸水性シートを固
着するだけであり、型枠主体に貫通孔を形成しないので
、型枠の製作がより簡単に行なわれ、しかも型枠主体を
厚く形成しなくとも十分な強度を有し、更にこのように
型枠主体を厚く形成しなくてもよいので、取り扱い性に
優れているものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る一実施例を示す断面図である。 １・・・型枠、２・・・型枠主体、３・・・吸水性シー
ト、４・・・不織布。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、型枠主体のコンクリート打設面に吸水性シートが固
   着され、上記吸水性シート上にコンクリートを打設し、
   コンクリート打設時にコンクリートから生じる余分な水
   分を該吸水性シートで吸収するように構成されたコンク
   リート打設用型枠において、上記吸水性シートのコンク
   リート打設側表面に不織布を配設して、コンクリート打
   設時にコンクリート表面に集積してくる圧力水を上記不
   織布の網目を通して吸水性シートに吸収するようにした
   ことを特徴とするコンクリート打設用型枠。 ２、不織布が撥水処理されたものである特許請求の範囲
   第１項記載のコンクリート打設用型枠。