JP2722608B2 - コンクリート壁の形成方法 - Google Patents

コンクリート壁の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、打設面の綺麗なコンクリート壁を作業性よ
く形成する方法に関する。
従来の技術 従来より、コンクリート打設に当っては、木製合板
(ベニヤ板)や鉄板でできた型枠が利用されているが、
これらの型枠を用いてコンクリートを打設し、固化させ
ると、型枠と接したコンクリート面には、コンクリート
に混和されている水分により発生した水泡の跡が残り、
細かい凹凸(いわゆるジャンカ)を生じ、コンクリート
の表面強度の低下等の原因となっている。
このため、最近ではコンクリート打設表面に存在する
水分を接極的に外部に排出することを目的として、例え
ば、特開昭61−151366号公報にあるように型枠の表面に
吸水性の布シートや不織布を貼着したもの、或いは型枠
に水分排出用の貫通孔を多数形成し、余分な水分や気泡
を排出するようにしたものなどを使用することが提案さ
れている。
発明が解決しようとする課題 これらの型枠を用いてコンクリートを打設する場合、
打設時にコンクリートから生じる余剰の水分を除去排除
することが可能であるが、コンクリートを打設固化さ
せ、型枠を取り除いた後、打設したコンクリートを養生
するために養生シート等でコンクリート打設面を覆って
コンクリートを保温湿潤する必要がある。更に、養生時
にはコンクリート打設表面へ常時散水してコンクリート
の急激な乾燥収縮を防止することが行なわれている。こ
のため斜面のコンクリート打設における養生には多大の
労力を要するという問題がある。また、型枠の表面に吸
水性のシートを貼着したものを用いた場合には、吸水性
のシートにしわがよることがあり、このしわのために平
滑なコンクリート打設面が得られない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、コンクリ
ート打設面に水分に起因する水泡跡や吸水性シートのし
わによる凹凸等を生じさせることなく、平滑な打設面を
得ることができ、更にコンクリートの養生時にはコンク
リートを良好に保温湿潤することができ、作業性よく綺
麗なコンクリート壁を得ることができるコンクリート壁
の形成方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明者は、上記目的を達成するため、コンクリート
打設用型枠のコンクリート打設側に対して反対側の面及
び木口部のいずれか一方又は両方に吸水性を有する表面
シートの一端部を接着剤を用いることなく固定した後、
上記表面シートをコンクリート打設側の面に非接着状態
で被覆配設し、この表面シートの他端側から上記表面シ
ートに張力をかけて緊張させると共に、この緊張を維持
した状態で該表面シート上にコンクリートを打設し、コ
ンクリート打設後上記表面シートから型枠を除去して上
記表面シートをコンクリート打設面に残存させ、該表面
シートでコンクリートを保温湿潤養生させることを特徴
とするコンクリート壁の形成方法を提供する。
ここで、上記型枠としては、コンクリートの打設圧に
耐性を有するもの、具体的には鉄板、木板、合成樹脂板
などが用いられる。また、上記表面シートとしては、コ
ンクリート打設面の水分を吸収、除去し得るものであれ
ばよく、特に制限されるものではないが、織布,不織
布,編布等の透水性を有する材シートを合成樹脂ネッ
ト,合成樹脂コルゲートシート等の導水性を有する緩衝
シート上に積層した2層構造のものが好適に使用され、
この場合材シートがコンクリートと接触するように型
枠主体に装着し、コンクリート打設面から生じる水分を
材シートを通して吸収し、さらに水分が緩衝シート内
を流れて外部に排除されるものである。また、上記型枠
のコンクリート打設側表面に吸収した水分を流す条溝を
形成することも好ましく、この場合表面シートとして
は、上記材シートからなる単層構造のものを好適に使
用することができる。なお、上記条溝は、特に限定はさ
れないが、幅1〜3mm,深さ0.5〜2mm程度のものを斜め交
差、直交で密度5〜10本/10cm2とした条件で設けること
が好ましい。更に、型枠として型枠主体のコンクリート
打設側の面に上記緩衝シートを固着したものを用いるこ
ともでき、この場合も表面シートとしては、上記材シ
ートからなる単層構造のものを使用することができる。
なお、上記コンクリート保温湿潤養生に際し、激しい
外気温変動のある地域等ではコンクリート打設面に残存
させた表面シート上に断熱剤を吹付けて、保温湿潤養生
させることが好ましい。
作用 本発明のコンクリート壁の形成方法は、コンクリート
打設表面に生じる水分を表面シートにより吸収し、コン
クリート打設表面における水泡跡の生成を防止すると共
に、この表面シートの緊張状態を保ちつつコンクリート
を打設するため、コンクリート打設時に該シートにしわ
が生じるようなことがなく、このためコンクリート表面
を綺麗に打設することができる。また、コンクリートを
打設固化させた跡、表面シートから型枠を取り外して該
型枠をコンクリート打設面から取り除く際に、表面シー
トが型枠に接着乃至貼着されていないので、型枠の表面
シートからの分離が容易である。また、本発明によれ
ば、表面シートをコンクリート打設表面に残存させ、こ
の表面シートでコンクリートを保温湿潤養生させること
により、コンクリートの急激な乾燥収縮を防止すること
ができ、更にコンクリート打設表面に残存させた表面シ
ート上に断熱材を吹き付けることにより、より一層良好
なる保温湿潤養生を行なうことができる。従って、コン
クリート打設後に養生シートを張設するといった保温処
理をコンクリート打設面に施す必要がなく、更にコンク
リート表面への常時散水を行ない、コンクリートの急激
な乾燥収縮を防止する処理を施す必要もなく、コンクリ
ート壁の形成作業を簡略化することができる。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
実施例 第1図(A)〜(E)は、本発明のコンクリート壁形
成方法の一例を順次工程を追って説明するもので、まず
(A)図に示したように、透水性を有する材シート2
と導水性を有する緩衝シート3とからなる2層構造の表
面シート1をロール4に巻装し、このロール4から表面
シート1を引き出し、その一端部を型枠5のコンクリー
ト打設側に対して反対側の面の下端部に釘6を用いて固
定し(本例においては釘を使用したが、接着剤を用いな
い限り、粘着テープ等、適宜な方法により固定すること
ができる。)ロール4を表面シート1の巻取を解除しな
がら型枠5の下方から上方へと運び、型枠5の一面(コ
ンクリート打設側の面)を表面シート1で当接するよう
に被覆する。なお、この場合表面シート1は材シート
3が表側になるように装着され、また表面シート1をロ
ール2から引き出す際(巻取を解除する際)に表面シー
ト1に加えられる張力を保持しつつ、緊張状態で表面シ
ート1を型枠5に被覆配設する。
次に、第1図(B)に示したように、上記型枠5の表
面シート1に接してコンクリート7を打設する。これに
よりコンクリート7から生じる水分が表面シート1の
材シート2、更にこれを通過して緩衝シート3内を流れ
ることにより排出される。従って、コンクリート7から
生じる水分を効率よく確実に外部に排出除去することが
でき、このためコンクリート打設表面に水分泡に起因す
る水泡跡が生じるようなことがなく、また表面シート1
をコンクリート打設時に型枠5表面に緊張状態で張設す
るようにしているので、コンクリート打設時に表面シー
ト1にしわが生じているようなこともなく、よって平滑
なコンクリート打設面が形成される。
コンクリートが固化した後、表面シート1をロール4
から切断すると共に、型枠5を表面シート1から取り外
して除去し、表面シート1のみをコンクリート7打設面
に残存させる(C図)。この表面シート1によりコンク
リート7が保温され、コンクリート7が良好に保温湿潤
養生される(D図)。この場合、コンクリート7打設表
面に残存させた表面シート1上に断熱材8を吹き付ける
ことにより保温湿潤効果をより一層高いものとすること
ができる。養生終了後は、コンクリート7打設表面の表
面シート1を取り除き、コンクリート壁の形成を完了す
る(E図)。
このように、本例方法によれば、コンクリートを打設
固化させた後、コンクリート打設表面から型枠のみを取
り除き、表面シートをコンクリート打設表面に残存さ
せ、該シートでコンクリートを保温湿潤養生させるよう
にしたので、別に養生シート等をコンクリート打設面に
配設するなどの保温処理及び散水を施す必要がなく、コ
ンクリート壁の形成作業を簡略化することができ、また
上記表面シートはコンクリート打設時に型枠に緊張状態
で張設されているため、コンクリート打設時にしわが生
じているようなことがなく、綺麗な打設面が形成され
る。更に、表面シートを型枠に張設する方法としてロー
ルに巻装された表面シートをロールから引き出し、この
時に表面シートに加えられる張力を保持しつつ、緊張状
態で表面シートを型枠に張設する方法を採っているの
で、表面シートに均一な緊張を加えつつ、型枠に簡単に
張設することができる。
なお、本発明方法は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば上記実施例においては、表面シート1を
コンクリートを打設固化させた後にロール4から切り離
すようにしたが、第2図に示したように、上記実施例と
同様にして表面シート1で型枠5のコンクリート打設側
の面を被覆し、表面シート1をロール4から切断し、そ
の端部を型枠5の上部に固定してもよく、また表面シー
ト1の張設方法も上記のロール4を表面シート1の巻取
を解除しながら下方から上部へと運ぶ方法に限定される
ものではなく、表面シートをロールから引き出し、その
際に生じるシートの緊張を保持しつつ、該シートで型枠
のコンクリート打設側の面を被覆する方法であればよ
い。また、表面シート1も上記2層構造のものに限定さ
れず、吸水性を有するものであればよく、その他の構成
及び型枠などの構成要素の形状等は、本発明の要旨の範
囲内で適宜変更して差支えない。
発明の効果 以上説明したように、本発明のコンクリート壁の形成
方法によれば、吸収性を有する表面シートによりコンク
リートから生じる水分を確実に除去することができ、こ
のためコンクリート打設表面に水分泡に起因する水泡跡
が生じるようなことがなく、また表面シートをコンクリ
ート打設直前に型枠主体に張設するのでコンクリート打
設時に表面シートにしわが生じているようなこともな
く、よって平滑なコンクリート打設面が確実に形成され
る。更に、コンクリートを打設固化させた後、コンクリ
ート打設表面から型枠主体のみを取り除き、表面シート
をコンクリート打設表面に残存させ、該シートでコンク
リートを保温湿潤養生させるようにしたので、別に養生
シート等をコンクリート打設面に配設するなどの保温処
理を施す必要がなく、コンクリート壁の形成作業を簡略
化することができる。また、この保温湿潤養生を行なう
際、コンクリート打設表面に残存された表面シート上に
断熱材を吹き付けることにより、一層良好なる保温湿潤
養生を行なうことができる。この場合、断熱材とコンク
リート打設面との間に表面シートが介在するため、断熱
材を直接コンクリート打設面に吹き付けた場合のように
断熱材がコンクリート打設面に固着して剥離不能となる
ようなことがなく、容易に材シートと共にコンクリー
ト打設面から剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(E)は、本発明の一実施例に係るコン
クリート壁の形成方法を順次説明するための型枠及び表
面シートの断面図、第2図は本発明の他の実施例におけ
る表面シートの型枠主体への張設例を示す断面図であ
る。 1…表面シート、4…ロール、5…型枠、7…コンクリ
ート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−44074(JP,A) 実開 昭63−154643(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート打設用型枠のコンクリート打
    設側に対して反対側の面及び木口部の一方又は両方に吸
    水性を有する表面シートの一端部を接着剤を用いること
    なく固定した後、上記表面シートをコンクリート打設側
    の面に非接着状態で被覆配設し、この表面シートの他端
    側から上記表面シートに張力をかけて緊張させると共
    に、この緊張を維持した状態で該表面シート上にコンク
    リートを打設し、コンクリート打設後上記表面シートか
    ら型枠を除去して上記表面シートをコンクリート打設面
    に残存させ、該表面シートでコンクリートを保温湿潤養
    生させることを特徴とするコンクリート壁の形成方法。
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