JPH01144985A - 低級アルコール脂肪酸エステルの製造方法 - Google Patents

低級アルコール脂肪酸エステルの製造方法

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JPH01144985A
JPH01144985A JP30496387A JP30496387A JPH01144985A JP H01144985 A JPH01144985 A JP H01144985A JP 30496387 A JP30496387 A JP 30496387A JP 30496387 A JP30496387 A JP 30496387A JP H01144985 A JPH01144985 A JP H01144985A
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JP
Japan
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lower alcohol
acid
fatty acid
lipase
water
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JP30496387A
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English (en)
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Morimasa Taniguchi
谷口 守正
Yuko Sumiyoshi
住吉 優子
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は多量の水の存在下でリパーゼを用い効率的に脂
肪酸と低級アルコールとから低級アルコール脂肪酸エス
テルを製造する方法に関する。
(従来の技術) 炭素数l〜3の低級アルコールの脂肪酸エステルはその
ままで金属、金属粉、繊惟用の潤滑剤、防錆剤、離型剤
、可塑剤として使用でき、また高級アルコール、各種ア
ミド、シュガーエステル、α−スルホン化脂肪酸エステ
ル等の種々の誘導体の中間原料としてし広く利用されて
いる。
従来、この低級アルコール脂肪酸エステルは低級アルコ
ールと脂肪酸を硫酸、パラトルエンスルポン酸などの酸
触媒の存在下に脱水反応することにより製造されている
。また、油脂に直接低級アルコールを反応させるアルコ
リシス反応によっても製造されている。
一方、近年、油脂加水分解酵素リパーゼを用いた温和条
件下でのエステル化反応による種々のエステルの製造方
法の開発が進められている。この種の酵素反応により、
色、匂いの良好な高品質の低級アルコールの脂肪酸エス
テルが製造され、佇用な技術として注目を集めている。
(発明が解決しようとする問題点ン リパーゼを用いるエステル化反応では、リパーゼを活性
化する目的で反応系中に水を添加する方法が提案される
が、リパーゼは本来、水のrY存在下油脂を加水分解す
る酵素であるため、生成したエステル化物が逆に加水分
解され反応率が向上しない問題がある。
そこで、反応初期には水を存在させその後、減圧条件下
で脱水しながら反応させる方法(特開昭62−5899
2号公報)、あるいは水の存在し・  ない系で特定の
リパーゼを用いて反応させる方法(特開昭61−257
191号、62−19090号および62−25987
号公報)などが提案されている。即ち、リパーゼを用い
るエステル化反応においては、水が使用できないという
ことはある程度常識化されてきていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはリパーゼを用いる低級アルコールと脂肪酸
のエステル化反応についてさらに検討を進め、エステル
化反応において水が使用できないという上記の常識が特
定のリパーゼを用いることにより覆され、水が多量に存
在する系においてもエステル化反応が進み、しかも反応
率が上昇することを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコ
ールとのエステル化反応により低級アルコール脂肪酸エ
ステルを製造する方法において、該エステル化反応が耐
熱性リパーゼおよび低級アルコールに対し0.2〜50
倍モルの水の存在下に実施されることを特徴とする低級
アルコール脂肪酸エステルの製造方法を提供する。
本発明に用いられるリパーゼは一般に耐熱性の高いリパ
ーゼであってかつ、エステル化反応により低級アルコー
ルの脂肪酸エステルを製造し得るものであれば如何なる
ものを用いてもよい。本発明において耐熱性とは50°
C以上でも活性を維持できろものをいい、至適反応温度
が50〜80°Cのものが利用される。至適反応温度が
50℃より低いものであると本発明による多量の水の存
在下にエステル化反応を高収率で実施することができな
い。本発明に用いる耐熱性リパーゼの例としてはシュウ
トモナスS P (P seudomonas S P
 )K 5M−16(”III(工研菌寄第8538号
)株由来のリパーゼ、シュウトモナス・フラジ−(P 
seudomonasfragi)22−39 B由来
のリパーゼ、リゾプス・キネンシス(Rhisopus
 chinensis)由来のリパーゼ、ヒューミコラ
・ラヌギノス()(1micolalanuginos
e)由来のリパーゼなどが好適である。
本発明のエステル化反応に使用される水の量は、使用す
る低級アルコールに対するモル比で0.2〜50倍であ
る。更に詳しくは、水量の至適量は低級アルコールの種
類、また、反応する温度により若干光なり、適宜選択す
ることができる。すなわち、メタノールと脂肪酸の反応
によるメチルエステルの製造に於ては、30°Cでの至
適水虫はメタノール1nに対し0.5〜lO倍モルであ
り、50℃では1〜10倍モルである。また、エタノー
ルと脂肪酸の30℃の反応での至適水mは0.2〜50
倍モル、n−プロパツールと脂肪酸の30℃の反応での
至適水虫は0.5〜50倍モルである。02倍未満では
リパーゼの活性化か不十分でエステル合成率が低く、5
0倍を越えると生成エステルの加水分解のために、エス
テル合成1が低下するだけでなく水虫増加による設備生
産効率が低下する。尚、ここで用いる水は緩衝液を適宜
用いることができる。
また、本発明の方法で用いる脂肪酸とは、飽和もしくは
不飽和の炭素数4〜22の脂肪酸を言う。
炭素数4〜22の脂肪酸としては、例えばブタン酸、バ
レリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウ
リル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オ
レイン酸、リシルイン酸、リノール酸、リシルイン酸、
エイコサン酸、トコサン酸、アラキドン酸などがあげら
れる。
本発明に用いる低級アルコールは炭素数1〜3の1価脂
肪族アルコールである。これらは直工11状でも分岐状
でも飽和でも不飽和でも良い。またアルコールは1級ア
ルコールでも2級アルコールでも良い。これら低級アル
コールの具体例としてはメヂルアルコール、エヂルアル
コール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
、アリルアルコール等が挙げられろ。この低級アルコー
ルは脂肪酸と等モル以上用いることができるが、高反応
率を得るためには・1モル以上用いろことか望ましい。
本発明に用いる耐熱性リパーゼの添加量は原料脂肪酸に
対し、01〜5重量%である。0.1重量%以下である
と、触媒作用が低下し、5重q%を超えてら著しい速度
の向上が得られない。本発明に用いる耐熱性リパーゼは
遊離状態のままで用いてもよいが、効率を向上するため
に通常の方法により不活性担体に固定化したものを用い
てもよい。不活性担体の例としてはゼオライト、珪藻上
、カオリナイト、パーライト、ンリカゲ゛ル、ガラス繊
維、活性炭、セルロースパウダー、イオン交換樹脂など
の本発明の反応系において不溶のもので、酵素活性に悪
影響を与えないものが使用される。
エステル化の反応温度は原料および生成物の融点や熱安
定性により変化するが、20〜80℃の範囲、好ましく
は30〜70℃が好ましい。
(発明の効果) 本発明の耐熱性リパーゼは低級アルコールに対し安定で
あり、反応系に水の添加を多くするという部用な方法で
高い合成率を得ることができる。
また、本発明によれば、酸触媒等を用いずに低級アルコ
ールエステルを製造でき、中和あるいは水洗等による触
媒除去の設備が不要となり、更に、排水処理も不要とな
る。更に、酸触媒による着色や、不飽和脂肪酸において
は、二重結合のトランス化、共役化等の異性化や、重合
が生じず、高品質なエステルを製造することができる。
(実施例) 以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。しか
しながら、本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例1 オレイン酸27.8g(0,1モル)、エタノール18
.4g(0,4モル)、シュウトモナス・SI)KSM
−16由来のリパーゼ0.174gを混合した系へ水1
.8g(0,25倍モル対メタノール)、36g(0,
5倍モル対メタノール)、5.76g(0,8倍モル対
メタノール)9g(1,25倍モル対メタノール)をそ
れぞれに添加し、30℃で撹拌しつつ反応させ24時間
後のエステル合成率をAV消費率より求めた。その結果
を表−1に示す。
坂咬鯉1 上記条件下水量を0.36g(0,05倍モル対メタノ
ール)、0.9g(0,125倍モル対メタノール)を
それぞれに添加し、同様に反応させその結果を表−1に
示す。
実施例2 オレイン酸27.84g(0,1モル)、メタノール1
2.8g(0,4モル)、シュウトモナス・SPKSM
−16由来のリパーゼ0.174gを混合した系へ水3
.6g(0,5倍モル対メタノール)、5゜76g(0
,8倍モル対メタノール)、9g(1,25倍モル対メ
タノール)、36g(5倍モル対メタノール)をそれぞ
れに添加し、30℃で撹拌しつつ反応さけ、2・1時間
後のエステル(オレイン酸メヂエス)合成率をAV消費
率より求めた。その結果は表−2に示すとおりである。
塩杓混−礼 オレイン酸27.84g(0,1モル)、メタノール1
2.8g(0,4モル)、ンユウドモナス・SPKSM
−16巾来のリパーゼ0.174gを混合した系へ水0
.9g(0,125倍モル対メタノール)添加し、30
°Cて撹拌しつつ反応さU゛、2・4時間後のエステル
合成率を実施例2と同様に求めた。
その結果を表−2に示す。
表−2 実施例3 オレイン酸41.76g(0,15モル)、メタノール
19.2g(0,6モル)、ンユウトモナス・SPKS
M−IG山来のリパーゼ0.261gを混合した系へ水
13.5g(1,25倍モル対メタノール)、54g(
5倍モル対メタノール)、をそ!1ぞれに添加し、50
°Cて撹拌しつつ反応さU、2・1時聞役のエステル合
成率を実施例1と同様に求めた。
その結果を表−3に示す。
比較例3 水量をI;35g(0,125倍モル対メタノール)用
いたこと以外は全て実施例3の条件にて反応し、その結
果を表−3に示す。
表−3 実施例4 オレイン酸27.8g(0,1モル)、エタノール18
.4g(0,4モル)、シュウトモナス・SPKSM−
16由来のリパーゼ0.174gを混合した系へ水1.
8g(0,25倍モル対エタノール)、36g(5低モ
ル対エタノール)、90g(12,5低モル対エタノー
ル)それぞれに添加し、50℃で撹拌しつつ反応させ、
24時間後のエステル合成率を実施例1と同様に求めた
。その結果を表−4に示す。
比較例4 上記条件下水量を0.35g(0゜05倍モル対エタノ
ール)用いて同様に反応させた。その結果を表−4に示
す。
表−4 実施例5 オレイン酸27.8g(0,1モル)、n−プロパツー
ル24g(0,4モル)、シュウトモナス・SPKSM
−16由来のリパーゼ0.174gを混合した系へ水5
.4g(0,755倍モル対プロパツール、7.2g(
1倍モル対プロパツール)、36g(5倍モル対プロパ
ツール)をそれぞれ添加し30℃で撹拌しつつ反応させ
、24時間後のエステル合成率を実施例−■と同様に求
めた。その結果は表−5に示すとおりである。
比較例5 オレイン酸27.8g(0,1モル)、n−プロパツー
ル24g(0,4モル)、シュウトモナス・SPKSM
−16由来の;リパーゼO,174gを混合した系へ、
水0.36g(0,05倍モル対プロノくノール)、0
.9g(0,125倍モル対プロノくノール)をそれぞ
れ添加し30°Cで撹拌しつつ反応させ24時間後のエ
ステル合成率を求めた。その結果は表−5にまとめた。
実施例6 オレイン酸27.8g(0,1モル)、メタノール12
.8g(0,4モル)、シュウトモナスフラジ−(P 
seudomonas F ragi) 22−39 
B由来のリノく−ゼ30mgを混合した系へ水を9g(
1,25倍モル対メタノール)を添加し、30℃で24
時間反応し、実施例1と同様に合成率を求めたところ、
92.3%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、脂肪酸と炭素数1〜3の低級アルコールとのエステ
    ル化反応により低級アルコール脂肪酸エステルを製造す
    る方法において、該エステル化反応が耐熱性リパーゼお
    よび低級アルコールに対し0.2〜50倍モルの水の存
    在下に実施されることを特徴とする低級アルコール脂肪
    酸エステルの製造方法。
JP30496387A 1987-12-02 1987-12-02 低級アルコール脂肪酸エステルの製造方法 Pending JPH01144985A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245686A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Osaka City 脂肪酸低級アルコールエステルの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001245686A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Osaka City 脂肪酸低級アルコールエステルの製造方法

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