JPH07163382A - ジグリセリン−1−エステルの製造方法 - Google Patents

ジグリセリン−1−エステルの製造方法

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JPH07163382A
JPH07163382A JP5342345A JP34234593A JPH07163382A JP H07163382 A JPH07163382 A JP H07163382A JP 5342345 A JP5342345 A JP 5342345A JP 34234593 A JP34234593 A JP 34234593A JP H07163382 A JPH07163382 A JP H07163382A
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diglycerin
ester
acid
monoester
lipase
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JP5342345A
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Naohito Kudo
尚人 工藤
Yukitaka Tanaka
幸隆 田中
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温和な反応条件下で、脂肪酸又はそのエステ
ルと1,2−イソプロピリデンジグリセリンとから、純
度が高く精製も容易なジグリセリン−1−エステルを高
収率で製造する方法を提供する。 【構成】 1,2−イソプロピリデンジグリセリンと、
1,2−イソプロピリデンジグリセリン1モル当り1.
5モル未満の炭素数4〜22の飽和又は不飽和脂肪酸又
はその低級アルキルエステルとを、1,3−位選択的リ
パーゼの存在下で、生成する水又は低級アルコールを反
応系外に除去しながら反応させて、1,2−イソプロピ
リデンジグリセリンのモノエステル化合物を製造し、次
いでこのモノエステル化合物を酸の存在下で加水分解す
るジグリセリン−1−モノエステルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジグリセリン−1−エ
ステルを高収率及び高純度で得ることができるジグリセ
リン−1−エステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(3)
【0003】
【化4】
【0004】(式中、Rは1〜2個の水酸基を有してい
てもよい炭素数3〜21の飽和又は不飽和のアルキル基
を表わす)で表わされるジグリセリン−1−エステル
は、食品、化粧品、医薬品等の広範囲の分野に於いて利
用されている非イオン界面活性剤である。
【0005】ジグリセリン−1−エステルの製造方法と
しては、ジグリセリンと脂肪酸とをアルカリ触媒の存在
下で高温エステル化反応させる方法、ジグリセリンと油
脂とをアルカリ触媒の存在下で高温でエステル交換反応
させる方法、ジグリセリンと脂肪酸クロリドとを反応さ
せる方法等が知られている。例えば、エステル交換反応
は、200〜240℃の高温で、0.1%前後の濃度の
水酸化カルシウムを触媒として使用して2〜6時間反応
させることによって行われる。これらの方法に於いては
ジエステル、トリエステル、テトラエステル等の副生物
が生成するので、反応混合物を分子蒸留等の方法により
精製してモノエステルを単離取得している。
【0006】また、特開平2−19342号公報には、
脂肪酸アルキルエステルとモノイソプロピリデンジグリ
セリンとを、アルカリ性媒体中で、140〜220℃の
温度および950〜5ミリバールの真空で反応させ、反
応生成物のイソプロピリデン基を酸性加水分解により脱
離すると、ジグリセリン・モノエステルが生成すること
が開示されている。しかしながら、この公報にはエステ
ル結合の位置については記載されていない。
【0007】上記のような公知の方法に於ては、アルカ
リ性で高温で反応を行うので、生成物が着色したり着臭
したりすることが避けられず、高純度の生成物を得るた
めに精製が困難であるとか、脂肪酸クロリドを使用する
方法の場合は、共存させるアミン類を除去することが困
難であると言う問題点がある。更に、脂肪酸として熱に
対して不安定であるリノール酸のような不飽和脂肪酸を
使用する場合や、上記のような条件下で分子内縮合を起
こすリシノール酸を使用する場合には、収率が低下した
り不純物が多くなって、上記の方法は好ましくない。
【0008】また、S.Okumura et al, Biochim. Bioph
y. acta, 575, 156(1979)及び阪本薬品工業株式会社,
ポリグリセリンエステル,48, 1986には、酵素法による
ジグリセリン及びヘキサグリセリンのオレイン酸エステ
ルの合成について記載されている。これらの酵素法によ
るジグリセリンエステルの製造法に於ては、モノエステ
ルの他に、ジエステル、トリエステル、テトラエステル
等の副生物も生成するので、目的とする1−モノエステ
ルの収率が低下すると共に、副生物からモノエステルを
単離、精製しなくてはならないとの問題点がある。更
に、酵素としてグリセリドのα−位のエステル結合に特
異的に作用するリパーゼを使用したとしても、ジグリセ
リンの二個のα−位を区別することができず、主として
α,α′−ジエステルが生成し、1−モノエステルの収
率が低下すると言う問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、温和
な反応条件下で、熱に対して不安定であったり分子内縮
合を起こし易い脂肪酸が含まれていてもよい脂肪酸又は
そのエステルを原料として使用して、純度が高く精製も
容易なジグリセリン−1−エステルを高収率で得ること
ができるジグリセリン−1−エステルの製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、1,2−イソ
プロピリデンジグリセリンと、1,2−イソプロピリデ
ンジグリセリン1モル当り1.5モル未満の、一般式
(1):
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Rは、1〜2個の水酸基を有して
いてもよい炭素数3〜21の飽和又は不飽和のアルキル
基を表わし、R1 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキ
ル基を表わす)で表わされる脂肪酸又はその低級アルキ
ルエステルとを、グリセリドの1,3位エステル結合に
特異的に作用するリパーゼ(以下、1,3位選択的リパ
ーゼと言う)の存在下で、生成する水又は低級アルコー
ルを反応系外に除去しながら反応させて、一般式
(2):
【0013】
【化6】
【0014】(式中、Rは上記の通りである)で表わさ
れるモノエステル化合物を製造し、次いでこのモノエス
テル化合物を酸の存在下で加水分解して、一般式
(3):
【0015】
【化7】
【0016】(式中、Rは上記の通りである)で表わさ
れるジグリセリン−1−エステルを得ることを特徴とす
るジグリセリン−1−エステルの製造方法である。
【0017】本発明の好適な態様は下記の通りである。 (1)上記1,3位選択的リパーゼが、固定化リパーゼ
又は菌体内リパーゼである上記のジグリセリン−1−エ
ステルの製造方法。
【0018】(2)上記の脂肪酸又はその低級アルキル
エステルと、1,2−イソプロピリデンジグリセリンと
の反応を、20〜80℃の範囲内の温度で行う上記のジ
グリセリン−1−エステルの製造方法。
【0019】本発明のジグリセリン−1−エステルの製
造方法の第一工程に於いては、前記一般式(1)で表わ
される脂肪酸又はその低級エステルと1,2−イソプロ
ピリデンジグリセリンとを、1,3位選択的リパーゼ
(α−位選択的リパーゼ)の存在下で反応させて、前記
一般式(2)で表わされるモノエステル化合物を製造す
る。
【0020】前記一般式(1)で表わされる脂肪酸の具
体例としては、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ゾー
マリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ガドレン酸、
アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、リシノール酸等を挙
げることができる。また、前記一般式(1)で表わされ
る脂肪酸エステルの具体例としては、上記のような脂肪
酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステ
ル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシル
エステル等を挙げることができる。これらの脂肪酸又は
脂肪酸エステルは、単独で使用してもよく、二種以上の
混合物、例えば、二種以上の脂肪酸の混合物、脂肪酸単
位及び/又はアルコール単位が異なる二種以上の脂肪酸
エステルの混合物、脂肪酸と脂肪酸エステルとの混合物
等の形で使用してもよい。
【0021】また、1,2−イソプロピリデンジグリセ
リンは公知の化合物である。
【0022】1,2−イソプロピリデンジグリセリンと
脂肪酸又は脂肪酸エステルとの割合は、1,2−イソプ
ロピリデンジグリセリン1モル当り脂肪酸又は脂肪酸エ
ステルが1.5モル未満であり、好ましくは0.8〜
1.2モルである。
【0023】本発明の第一工程の反応系に存在させる
1,3位選択的リパーゼとしては、グリセリドのエステ
ル結合に対して1,3位選択的に作用するリパーゼであ
ればどのようなものであってもよい。本発明に使用する
のに好ましい1,3位選択的リパーゼとしては、例え
ば、アスペルギルス(Aspergillus) 属、ムコール(Muco
r)属、リゾプス(Rhizopus)属等の微生物を起源とする酵
素から選ばれる1,3位選択的リパーゼ、膵臓リパーゼ
等を挙げることができる。具体的には、リゾプス・デレ
マー(Rhizopus delemar)、リゾプス・ジャポニカス(Rhi
zopus japonicus)、リゾプス・ニベウス(Rhizopus nive
us) 、アスペルギルス・ニガー(Aspergillusniger) 、
ムコール・ジャバニカス(Mucor javanicus) 、ムコール
・ミーハイ(Mucor miehei)、リゾムコール(Rhizomuco
r)等を挙げることができる。
【0024】上記1,3位選択的リパーゼは、固定化リ
パーゼ(吸着性能を有する担体にリパーゼを吸着させた
もの)又は菌体内リパーゼ(微生物菌体にリパーゼを吸
着又は結合させたもの)の形で使用することが好まし
い。固定化1,3位選択的リパーゼは1,3位選択的リ
パーゼをそれ自体公知の方法、例えば、「固定化酵素」
(千畑一郎編集、講談社刊)の9〜85頁及び「固定化
生体触媒」(千畑一郎編集、講談社刊)の12〜101
頁に記載の方法によって固定化して調製することができ
る。特に好ましい担体はイオン交換樹脂である。固定化
リパーゼ及び菌体内リパーゼの形態での1,3位選択的
リパーゼ製剤は市販されており、容易に入手することが
できる。市販の1,3位選択的リパーゼ製剤としては、
例えば、ノボ・インダストリー社の商品名「Lipoz
yme IM−20」(Rhizomucor起源)、長瀬産業社
の商品名「リリパーゼA−10」(Rhizopus japonicus
起源)、大阪細菌研究所の商品名「オリパーゼ」(Rhiz
opus japonicus起源)等がある。
【0025】本発明の第一工程の反応系に存在させる上
記1,3位選択的リパーゼの量は特に限定されないが、
一般に脂肪酸又は脂肪酸エステル1g当り、10〜36
0,000単位、特に500〜100,000であるこ
とが好ましい。
【0026】本発明の第一工程は、一般に20〜80
℃、特に40〜70℃の温度で行うことが好ましい。反
応中に、原料として脂肪酸を使用した場合は水が、脂肪
酸の低級エステルを使用した場合は低級アルコールが生
成するので、この水又はアルコールを反応系外に除去し
ながら反応を行う。水又はアルコールを反応系外に除去
する方法としては、減圧下で水又はアルコールを留去す
る方法、反応液中に乾燥した不活性ガスを通し、水又は
アルコールを不活性ガスに随伴させて除去する方法、モ
レキュラーシーブスのような吸収剤を反応液に添加して
水又はアルコールを吸収させる方法等が挙げられる。反
応液を汚染しない点で、減圧下で水又はアルコールを留
去する方法が特に好ましい。その詳細については、例え
ば、特開昭57−8787号公報に記載されている。
【0027】第一工程の反応は、リパーゼ製剤に含まれ
る水分を除いて、実質的に非水系で行う。第一工程の反
応に、ヘキサン、オクタン、石油エーテル等の溶媒を存
在させてもよいが、溶媒の除去や精製を考慮すると、こ
れらの溶媒を使用しない方が好ましい。
【0028】本発明の第一工程が終了した後、反応生成
混合物から1,3位選択的リパーゼを分離し、前記一般
式(2)で表わされるモノエステル化合物を含む反応生
成物を得る。分離した1,3位選択的リパーゼは繰り返
し使用することができる。
【0029】上記第一工程においては、1,3位選択的
リパーゼを使用するので、1,2−イソプロピリデンジ
グリセリンの二個の水酸基の内、5−位の水酸基はエス
テル化されず、6−位(即ちα−位)の水酸基が選択的
にエステル化される。従って、第一工程で得られた反応
生成物中には、一般式(2)で表わされるモノエステル
化合物が一般に約90重量%以上の高含有率で含まれて
おり、更に、未反応の脂肪酸又は脂肪酸エステル、1,
2−イソプロピリデンジグリセリン並びに1,2−イソ
プロピリデンジグリセリンの2−位のモノエステルが少
量含まれている。第一工程で得られた反応生成物を第二
工程に付すに際し、上記の未反応原料及び2−位のモノ
エステルを除去してもよく、また含有させたままでもよ
い。
【0030】本発明のジグリセリン−1−エステルの製
造方法の第二工程に於いては、第一工程で得られたモノ
エステル化合物を酸の存在下で加水分解して、前記一般
式(3)で表わされるジグリセリン−1−エステルを製
造する。
【0031】上記第二工程の加水分解は、それ自体公知
の方法により行うことができ、例えば、酸としては、塩
酸、硫酸、酢酸等を使用することができ、反応温度は一
般に0〜40℃の範囲内である。また、この反応系にエ
ーテル、酢酸等の溶媒を添加することが好ましい。
【0032】上記第二工程の加水分解が終了した後、使
用した酸を留去するか又は重炭酸ナトリウム等の塩基、
OH型イオン交換樹脂等を用いて中和し、必要に応じて
活性炭などを用いて脱色し、更に、加水分解で生成した
アセトンや使用した溶媒を留去して、ジグリセリン−1
−エステルを得る。
【0033】上記第二工程の反応生成物中のジグリセリ
ン−1−エステルの含有量は一般に約70重量%以上で
高い。上記反応生成物には、更に未反応の脂肪酸又は脂
肪酸エステル、ジグリセリン、ジグリセリンの2−位の
モノエステル等が含まれていることがある。特に高純度
のジグリセリン−1−エステルを必要とする場合には、
上記のような不純物は公知の方法(分別蒸留、クロマト
グラフィーなど)により容易に分離することができる。
一般に界面活性剤としての用途にジグリセリン−1−エ
ステルを使用する場合は、上記のような不純物は含有量
も非常に少なく、混入していてもジグリセリン−1−エ
ステルの性能に悪影響を与えることはないので、特にこ
れらの不純物を分離することなく、本発明の第二工程の
反応生成物をそのまま使用することができる。
【0034】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0035】[実施例1]攪拌機付きフラスコに、1,
2−イソプロピリデンジグリセリン206g(1.0モ
ル)及びオレイン酸282g(1.0モル)を入れて混
合し、得られた混合物に、リゾムコール(Rhizomucor)
起源の1,3位選択的リパーゼを含む市販リパーゼ製剤
(ノボ・インダストリー社の商品名「Lipozyme
IM−20」)21gを添加混合した。フラスコ内を
150mmHgの絶対圧に減圧し、40℃に維持して、
反応の間に生成する水を連続的に系外に除去しながら、
攪拌下に8時間反応させて、1,2−イソプロピリデン
ジグリセリンの6−位オレイン酸モノエステルを製造し
た。
【0036】上記の反応生成混合物を5℃に冷却して、
これにエーテル200mlを添加した後リパーゼ製剤を
濾別し、濾液に濃塩酸200mlを15〜0℃で添加混
合し、室温で30分間攪拌下に加水分解反応を行った。
反応生成物を静置し、酸水溶液相を分離した後、飽和重
炭酸ナトリウム水溶液を添加して中和した。次いで中和
物を静置して水相を分離し、油相からエーテルを蒸発除
去して、ペースト状の生成物340gを得た。この生成
物はガスクロマトグラフィーによりジグリセリン−1−
オレイン酸モノエステルである(1,2−イソプロピリ
デンジグリセリンからの収率:79.1%)ことが確認
された。
【0037】[実施例2]オレイン酸の代わりにリノー
ル酸280g(1.0モル)を使用した他は、実施例1
に於けると同様にして、ペースト状の生成物340gを
得た。この生成物はガスクロマトグラフィーによりジグ
リセリン−1−リノール酸モノエステルである(1,2
−イソプロピリデンジグリセリンからの収率:79.4
%)ことが確認された。
【0038】[実施例3]オレイン酸の代わりにリシノ
ール酸298g(1.0モル)を使用した他は、実施例
1に於けると同様にして、ペースト状の生成物348g
を得た。この生成物はガスクロマトグラフィーによりジ
グリセリン−1−リシノール酸モノエステルである
(1,2−イソプロピリデンジグリセリンからの収率:
78.0%)ことが確認された。
【0039】[実施例4]オレイン酸の代わりにオレイ
ン酸メチル296g(1.0モル)を使用した他は、実
施例1に於けると同様にして、ペースト状の生成物35
5gを得た。この生成物はガスクロマトグラフィーによ
りジグリセリン−1−オレイン酸モノエステルである
(1,2−イソプロピリデンジグリセリンからの収率:
80%)ことが確認された。
【0040】
【発明の効果】本発明のジグリセリン−1−エステルの
製造方法は、熱に対して不安定であったり分子内縮合を
起こし易い脂肪酸が含まれていてもよい脂肪酸又はその
エステルと1,2−イソプロピリデンジグリセリンとか
ら、温和な反応条件下で、純度が高く着色や異臭もな
く、精製の容易なジグリセリン−1−エステルを高収率
で得ることができるという顕著に優れた効果を奏するも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2−イソプロピリデンジグリセリン
    と、1,2−イソプロピリデンジグリセリン1モル当り
    1.5モル未満の、一般式(1): 【化1】 (式中、Rは、1〜2個の水酸基を有していてもよい炭
    素数3〜21の飽和又は不飽和のアルキル基を表わし、
    1 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表わ
    す)で表わされる脂肪酸又はその低級アルキルエステル
    とを、グリセリドの1,3位エステル結合に特異的に作
    用するリパーゼの存在下で、生成する水又は低級アルコ
    ールを反応系外に除去しながら反応させて、一般式
    (2): 【化2】 (式中、Rは上記の通りである)で表わされるモノエス
    テル化合物を製造し、次いでこのモノエステル化合物を
    酸の存在下で加水分解して、一般式(3): 【化3】 (式中、Rは上記の通りである)で表わされるジグリセ
    リン−1−エステルを得ることを特徴とするジグリセリ
    ン−1−エステルの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519901A (ja) * 2005-11-22 2009-05-21 アロマジェン・コーポレーション グリセロールレブリネートケタール類とその使用
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